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第1457話 酒ってなんだろな
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俺の1週間の休日は、結局娘たちと遊ぶか、従魔たちと戯れるか、ゲームや小説で終わった。
俺1人だけが休みだったので、みんなの休日以外は本当に暇だった。
休日も終わり庁舎へ歩いて向かっている。ゲートを使っても良かったのだが、何となく歩いて向かっている。隣を歩いている大きいサイズのダマを撫でながら、歩いていく。
「平和だな」
『平和ですね』
ダマと2人で話ながら話している。シエルはダマの背中の上、グレンは俺の肩の上、今日は特別ゲストのニコ先生も参加しており頭の上に乗っている。あ~高速で震えるのだけは止めてくれ、気持ち悪くなるからさ……うっぷ。
俺の頭の上にニコが乗っているのも久しぶりだな。ポフポフと叩きながら、そんなことを考える。
庁舎に到着した。学校がマイワールドに移動したので、子どもの声がしていないから静かだな。机などが無くなっているので、ガラーンとしている。この時間にはこっちの職員室には人がいないので、本当に誰もいない。
庁舎のエリアに入ると、いつものような光景が目に入り安心する。
「1週間ぶりですね。ゆっくり休めましたか?」
「どうだろな。いつも休みみたいなものだから、たいして変わってない気がするかな? とりあえず、暇だったって感想しか出てこないな。みんなが休みじゃない時に休みをもらっても、一緒に遊ぶことも出来ないんだなって実感したよ」
「そう言われれば、他の人が仕事しているのに1人だけ休みだと、一緒に遊べませんね。まあ今回は、シュウ様に休んでもらうための休日なので、それはしょうがないかもしれないですね」
「1週間休みだったけど、何か変わったことはある?」
「特にありませんね。シュウ様には確認してもらうだけで問題ないモノだけですね。まぁ、1週間も空いているので数は多いですけどね。大変だと思い、特に意味のない無いモノははぶいています」
毎日そうしてくれると助かるんだけどな。さすがにそれを言ったら、怒られるよな。
特に報告も無いらしく、いつものように報告書を読んでいく。
いつもより少ないのは、はぶいているというよりは、まとめているような感じだな。この1週間であったトラブル、お酒を飲んで問題を起こしてしまった人の数と、簡単な経緯、罰がまとめて書かれている。
それにしても、お酒を飲むとトラブルを起こすってわかっている人が、何でお酒を飲むんだろうね? 他人に迷惑かけるってわかってるなら、飲まなきゃいいのにな。お酒なんてそう、美味いものじゃないと思うんだけどな。
だって厳密に言えば、アルコール自体には大した味はないだろ? お酒の作り方、原料、保存の仕方で、味やにおいがついてるだけだろ? それなら、水にフレーバーつけても一緒じゃねえのかな? 酔っぱらった、あの感覚がいいのかね?
それで迷惑かけるくらいなら、飲まなきゃいいのにな。
それにしても、この人何回目だよ。そろそろ、もう少し重い罰にするべきじゃないか? 毎回謝りに来る奥さんも可哀そうだよな。1回1回が大したトラブルではないけど、飲むたびにトラブルを起こされても困るんだよな。
よし決めた! 複数回……何回かはグリエルたちに決めさせればいいとして、衛兵や兵士たちのお世話になった場合は、禁酒命令を出そう。回数によって禁酒期間を長くしたりしてさ。
酒に酔ったトラブルって、基本的に本人が覚えてないから面倒なんだよな。覚えてないから罪の意識がない。だからまた飲んでトラブルを起こす。さすがに、迷惑過ぎるからな。特にご家族がな!
「……ちゅーことで、何度も何度もお酒を飲んでトラブルを起こしている人は、トラブルの内容や回数によって、禁酒期間を決めてお酒を提供しているところに、情報を伝えて飲ませないようにしてもらうとか、出来ないかな?」
「確かに、衛兵から苦情というわけではないですが、ポロっと愚痴がこぼれていましたな。毎回お世話になるアホがいる、みたいな感じで、苦笑いしていましたね」
グリエルが、小耳にはさんだ情報を伝えてきた。
「ですが、それでも規制しきれなくて、飲んでしまった場合はどういたしますか?」
ガリアが気になったことを口にしている。
「そこまでするなら、一時的に隔離か監視員をつけたりするか?」
「隔離は、さすがに難しいですね。ご家族や生活のお金の問題もありますしね。監視員をつけると言っても、現実的ではないですよ」
やはり、そう簡単にはいかなそうだな。何か簡単に分かるシステムでもあれば……
「あ! 窃盗防止タグを応用すれば、何かできないかな?」
グリエルとガリアが、食いついてきたので、簡単に概要を説明する。
「なるほど。それでしたら、トラブルを起こした人につけてもらえば、店の入り口にセンサーを設置して、店の人と詰所に連絡が行くようにしておけば、何とかなるかもしれないですね」
「後は、お客にも手伝ってもらう方法が取れれば、かなり良さそうだな。ディストピアには、露店でお酒を出しているところって無いよな? とりあえず、タグを利用して様子を見てみるか?」
「分かりました。今日は難しいので、明日には告知できるようにしておきます」
「ういうい、あっ、気になったんだけど、兵士や冒険者でも酒を飲んだら暴れちゃう人っているだろ? そういったトラブルって多いのか?」
「あ~それですか。大体は仲間内で飲みに行ったりする事が多いので、暴れ出したら仲間が止めるんですよね。だから、報告に上がらなかったりするようです。ただ酒でトラブルを起こしそうになった人は、次の日に訓練と称して仲間たちにボコボコにされますね」
迷惑かけるなということで、肉体言語で体に教え込ませているのかもしれないな。
良く見る名前の人は、兵士でも冒険者でも無いみたいだしな。
公布されてから、初めのうちはあまり効果が見られなかったが、半年もする頃にはお酒に関するトラブルや手間が半減されたとか。それでも、半減しかしてないんだなって思ってしまった。
俺1人だけが休みだったので、みんなの休日以外は本当に暇だった。
休日も終わり庁舎へ歩いて向かっている。ゲートを使っても良かったのだが、何となく歩いて向かっている。隣を歩いている大きいサイズのダマを撫でながら、歩いていく。
「平和だな」
『平和ですね』
ダマと2人で話ながら話している。シエルはダマの背中の上、グレンは俺の肩の上、今日は特別ゲストのニコ先生も参加しており頭の上に乗っている。あ~高速で震えるのだけは止めてくれ、気持ち悪くなるからさ……うっぷ。
俺の頭の上にニコが乗っているのも久しぶりだな。ポフポフと叩きながら、そんなことを考える。
庁舎に到着した。学校がマイワールドに移動したので、子どもの声がしていないから静かだな。机などが無くなっているので、ガラーンとしている。この時間にはこっちの職員室には人がいないので、本当に誰もいない。
庁舎のエリアに入ると、いつものような光景が目に入り安心する。
「1週間ぶりですね。ゆっくり休めましたか?」
「どうだろな。いつも休みみたいなものだから、たいして変わってない気がするかな? とりあえず、暇だったって感想しか出てこないな。みんなが休みじゃない時に休みをもらっても、一緒に遊ぶことも出来ないんだなって実感したよ」
「そう言われれば、他の人が仕事しているのに1人だけ休みだと、一緒に遊べませんね。まあ今回は、シュウ様に休んでもらうための休日なので、それはしょうがないかもしれないですね」
「1週間休みだったけど、何か変わったことはある?」
「特にありませんね。シュウ様には確認してもらうだけで問題ないモノだけですね。まぁ、1週間も空いているので数は多いですけどね。大変だと思い、特に意味のない無いモノははぶいています」
毎日そうしてくれると助かるんだけどな。さすがにそれを言ったら、怒られるよな。
特に報告も無いらしく、いつものように報告書を読んでいく。
いつもより少ないのは、はぶいているというよりは、まとめているような感じだな。この1週間であったトラブル、お酒を飲んで問題を起こしてしまった人の数と、簡単な経緯、罰がまとめて書かれている。
それにしても、お酒を飲むとトラブルを起こすってわかっている人が、何でお酒を飲むんだろうね? 他人に迷惑かけるってわかってるなら、飲まなきゃいいのにな。お酒なんてそう、美味いものじゃないと思うんだけどな。
だって厳密に言えば、アルコール自体には大した味はないだろ? お酒の作り方、原料、保存の仕方で、味やにおいがついてるだけだろ? それなら、水にフレーバーつけても一緒じゃねえのかな? 酔っぱらった、あの感覚がいいのかね?
それで迷惑かけるくらいなら、飲まなきゃいいのにな。
それにしても、この人何回目だよ。そろそろ、もう少し重い罰にするべきじゃないか? 毎回謝りに来る奥さんも可哀そうだよな。1回1回が大したトラブルではないけど、飲むたびにトラブルを起こされても困るんだよな。
よし決めた! 複数回……何回かはグリエルたちに決めさせればいいとして、衛兵や兵士たちのお世話になった場合は、禁酒命令を出そう。回数によって禁酒期間を長くしたりしてさ。
酒に酔ったトラブルって、基本的に本人が覚えてないから面倒なんだよな。覚えてないから罪の意識がない。だからまた飲んでトラブルを起こす。さすがに、迷惑過ぎるからな。特にご家族がな!
「……ちゅーことで、何度も何度もお酒を飲んでトラブルを起こしている人は、トラブルの内容や回数によって、禁酒期間を決めてお酒を提供しているところに、情報を伝えて飲ませないようにしてもらうとか、出来ないかな?」
「確かに、衛兵から苦情というわけではないですが、ポロっと愚痴がこぼれていましたな。毎回お世話になるアホがいる、みたいな感じで、苦笑いしていましたね」
グリエルが、小耳にはさんだ情報を伝えてきた。
「ですが、それでも規制しきれなくて、飲んでしまった場合はどういたしますか?」
ガリアが気になったことを口にしている。
「そこまでするなら、一時的に隔離か監視員をつけたりするか?」
「隔離は、さすがに難しいですね。ご家族や生活のお金の問題もありますしね。監視員をつけると言っても、現実的ではないですよ」
やはり、そう簡単にはいかなそうだな。何か簡単に分かるシステムでもあれば……
「あ! 窃盗防止タグを応用すれば、何かできないかな?」
グリエルとガリアが、食いついてきたので、簡単に概要を説明する。
「なるほど。それでしたら、トラブルを起こした人につけてもらえば、店の入り口にセンサーを設置して、店の人と詰所に連絡が行くようにしておけば、何とかなるかもしれないですね」
「後は、お客にも手伝ってもらう方法が取れれば、かなり良さそうだな。ディストピアには、露店でお酒を出しているところって無いよな? とりあえず、タグを利用して様子を見てみるか?」
「分かりました。今日は難しいので、明日には告知できるようにしておきます」
「ういうい、あっ、気になったんだけど、兵士や冒険者でも酒を飲んだら暴れちゃう人っているだろ? そういったトラブルって多いのか?」
「あ~それですか。大体は仲間内で飲みに行ったりする事が多いので、暴れ出したら仲間が止めるんですよね。だから、報告に上がらなかったりするようです。ただ酒でトラブルを起こしそうになった人は、次の日に訓練と称して仲間たちにボコボコにされますね」
迷惑かけるなということで、肉体言語で体に教え込ませているのかもしれないな。
良く見る名前の人は、兵士でも冒険者でも無いみたいだしな。
公布されてから、初めのうちはあまり効果が見られなかったが、半年もする頃にはお酒に関するトラブルや手間が半減されたとか。それでも、半減しかしてないんだなって思ってしまった。
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