1,395 / 2,518
第1395話 お風呂
しおりを挟む
今日は下の子たちの初めてのお風呂! 産まれてから1ヶ月半が過ぎた今日、初めてのお風呂だ。俺の手だと下の子たちが泣くので参加できないと思っていたが、フワモコな体を洗う手袋をつけて体験させてみたら、フワモコが気に入ったのかめっちゃ喜んでいたので、参加できる事になったのだ!
素手で触れないのは少し寂しいが、お風呂に入れられるのはすごくうれしい。
参加者と呼んでいいのか、付き添いは俺と下の子の母親たち、ウルにミーシャたち4人とその母親3人の合計14人だ。基本的には母親である、ピーチ・ライラ・マリーの3人が、先輩のミリー・カエデ・リンドの3人に教えてもらう形だ。
俺とウルたちは、下の子たちの準備が終わる前にさっさと体を綺麗に洗ってしまう。俺の血を濃く継いでいるのか、ウルたちはお風呂が好きだ。ミーシャたちも1人で体を洗うことができるようになっている。まぁ背中とかは洗いがあまくなっているので手伝っているけどね。
血を継いでとか言ってるけど、ウルは養子だし、ミーシャたちも俺に似ていないから、本当に親子なのだろうか? って思うこともあるけど、親子であるのに血縁関係は必要ないと思い直した。ファンタジーな世界だから強くそう思うのかもしれないな。
体を洗い終わった頃に下の子たちを連れて、ピーチたちがやって来た。おぉ~何だか3人が元気に動いている気がする。手足をバタつかせているな。
お? ピーチたちがミリーたちに子どもを託して体を洗い始めた。髪の毛は洗っていないけど、何でだ?
どうやらプラムたちを洗う前に、自分たちの体を綺麗にしておいた方がいいという判断で先に洗っているらしい。このお風呂場は、裸でいても寒くないように温度調整されている。むしろ暑いくらいだ。
体を洗い終わるとプラムたちを受け取り、湯船に入っている俺たちの近くに準備された、赤ちゃん専用のお風呂にやって来た。もちろん温度調節は俺とウルたちで行っている。38度のお湯を作り満足そうに鼻の穴を広げている娘たちは微笑ましい。
俺はプラムを受け取り軽く体にお湯をかけてもらい、ピーチたちに説明しながら専用の湯船につけていく。初めてのお風呂だけは譲れないので、シンラもシオンも同じ手順でお風呂に入れていく。
赤ちゃんを受け取ったピーチたちは、体勢が負担にならないように気をつけながらかけ湯をしている。
体がフィットするような湯船で、お湯を循環させてキレイにしているので手を離しても問題はないのだが、問題ないからと言って手を離していいわけでもない。
かけ湯をしている横から俺は手袋をはめて体を軽くこする。洗うというよりは、撫でる位の力で綺麗にしていく。強くやると肌にも良くないしね。
体は大きくないし、強くも洗わないのですぐに終わってしまう。手袋を付け替えて次の子を撫でていく。
みんな可愛いな。プラムはどうなるかと思ったけど、もう母親に似てきているからな。未だに信じられない気持ちでいっぱいである。
頭も洗ってあげたかったのだが、3人もいると時間がかかるし全部を俺がやると、ピーチたちが拗ねてしまうから、そっちは任せてウルたちとその様子をながめる。
「プラムちゃんたち気持ちよさそうだね!」
「大きくなったら私が3人のこと洗ってあげる!」
「スーちゃん、みんなででしょ~」
3人は姦しく、体を洗われている様子を見ている。
ウルは3人たちとの会話には入らずに、ヒヤヒヤした表情というのか、まぁそんな感じで洗われている下の子たちを見ていた。
新米母親3人は、先輩母親に教えてもらいながら頭を洗っている。3つ子だったら父親1人母親1人で3人をみないといけないんだよな。双子でも大変だろうに。
そう言う意味では俺たちは恵まれているよな。シルキーやブラウニーたちのサポートもあるし、妻たちも沢山いるからお互いを支え合えるんだもんな。全員を養える甲斐性があることが前提だけどね。こういうハーレムって利点もあるんだな。
王様や貴族の一夫多妻制は、どうにも血なまぐさい印象があって嫌いだけどね。
だって小説なんかだと、王妃たちが自分の子どもを王にしたいからって暗闘したり、毒を盛ったりするんだもんな。何でトラブルになるってわかっているのに、複数の女性を抱えて子どもを産ませるんだろう? と思ったこともある。
だけど、これにはこれで深い理由があるんだよね。
王に子が生まれなかった場合、国が割れる内紛に突入する可能性が高いのだ。王の血縁者、兄弟たちやその子、あるいは王家に近しい公爵等が自分が王にふさわしい! とか言い始めたりして内紛になってしまうとか。国が割れる位なら、自分の子たちが殺し合いをした方がってことなのかな?
他にも貢物……というと表現が悪いが、正室や側室とは別に他国や貴族の娘を、人質のように囲っている場合もあるんだって。娘を差し出すので支援をしてください……みたいな。
娘がそちらにいるから裏切りません! ってことらしいんだけど、娘を人質に差し出している時点で、どうなんだろうか? もっと内政に力を入れておけよ! と思わなくもない。いろんな事情があるのだろうけどね。
っと、下の子たちの入浴中に変なことを考えてしまっていた。
洗い終わった後の下の子たちに、ウルたちが小さな手で一生懸命かけ湯をしている。タオルをあてているので無駄になることはないのだが、その様子が微笑ましい。
お風呂に入って10分程で初めての入浴が終わる。俺はまだ入り足りないけど、出る手伝いをしないと! と思い湯船から上がると、まだ入っているように言われた……何故だ!?
と思ったら、スカーレット・アマレロ・コバルトが迎えに来た。ピーチたちも最後までやりたいと思っているようだが、着替えまで手伝ったらお風呂に戻って来た。
足湯をしながら子どもたちをお風呂に入れていたので、上半身が少し冷えていることもあり、お風呂に戻らされたそうだ。お風呂から上がった下の子たちはすぐに寝てしまったので、しっかりと温まってくるように命令されたのだとか。
母親が体調を崩してしまったら元も子もないので、気を抜く時はしっかりと休めってことらしい。
そうだよな。手伝ってくれる妻も精霊たちもいるんだから、全部自分でやろうとしなくても大丈夫! みんなで育てていこうぜ!
素手で触れないのは少し寂しいが、お風呂に入れられるのはすごくうれしい。
参加者と呼んでいいのか、付き添いは俺と下の子の母親たち、ウルにミーシャたち4人とその母親3人の合計14人だ。基本的には母親である、ピーチ・ライラ・マリーの3人が、先輩のミリー・カエデ・リンドの3人に教えてもらう形だ。
俺とウルたちは、下の子たちの準備が終わる前にさっさと体を綺麗に洗ってしまう。俺の血を濃く継いでいるのか、ウルたちはお風呂が好きだ。ミーシャたちも1人で体を洗うことができるようになっている。まぁ背中とかは洗いがあまくなっているので手伝っているけどね。
血を継いでとか言ってるけど、ウルは養子だし、ミーシャたちも俺に似ていないから、本当に親子なのだろうか? って思うこともあるけど、親子であるのに血縁関係は必要ないと思い直した。ファンタジーな世界だから強くそう思うのかもしれないな。
体を洗い終わった頃に下の子たちを連れて、ピーチたちがやって来た。おぉ~何だか3人が元気に動いている気がする。手足をバタつかせているな。
お? ピーチたちがミリーたちに子どもを託して体を洗い始めた。髪の毛は洗っていないけど、何でだ?
どうやらプラムたちを洗う前に、自分たちの体を綺麗にしておいた方がいいという判断で先に洗っているらしい。このお風呂場は、裸でいても寒くないように温度調整されている。むしろ暑いくらいだ。
体を洗い終わるとプラムたちを受け取り、湯船に入っている俺たちの近くに準備された、赤ちゃん専用のお風呂にやって来た。もちろん温度調節は俺とウルたちで行っている。38度のお湯を作り満足そうに鼻の穴を広げている娘たちは微笑ましい。
俺はプラムを受け取り軽く体にお湯をかけてもらい、ピーチたちに説明しながら専用の湯船につけていく。初めてのお風呂だけは譲れないので、シンラもシオンも同じ手順でお風呂に入れていく。
赤ちゃんを受け取ったピーチたちは、体勢が負担にならないように気をつけながらかけ湯をしている。
体がフィットするような湯船で、お湯を循環させてキレイにしているので手を離しても問題はないのだが、問題ないからと言って手を離していいわけでもない。
かけ湯をしている横から俺は手袋をはめて体を軽くこする。洗うというよりは、撫でる位の力で綺麗にしていく。強くやると肌にも良くないしね。
体は大きくないし、強くも洗わないのですぐに終わってしまう。手袋を付け替えて次の子を撫でていく。
みんな可愛いな。プラムはどうなるかと思ったけど、もう母親に似てきているからな。未だに信じられない気持ちでいっぱいである。
頭も洗ってあげたかったのだが、3人もいると時間がかかるし全部を俺がやると、ピーチたちが拗ねてしまうから、そっちは任せてウルたちとその様子をながめる。
「プラムちゃんたち気持ちよさそうだね!」
「大きくなったら私が3人のこと洗ってあげる!」
「スーちゃん、みんなででしょ~」
3人は姦しく、体を洗われている様子を見ている。
ウルは3人たちとの会話には入らずに、ヒヤヒヤした表情というのか、まぁそんな感じで洗われている下の子たちを見ていた。
新米母親3人は、先輩母親に教えてもらいながら頭を洗っている。3つ子だったら父親1人母親1人で3人をみないといけないんだよな。双子でも大変だろうに。
そう言う意味では俺たちは恵まれているよな。シルキーやブラウニーたちのサポートもあるし、妻たちも沢山いるからお互いを支え合えるんだもんな。全員を養える甲斐性があることが前提だけどね。こういうハーレムって利点もあるんだな。
王様や貴族の一夫多妻制は、どうにも血なまぐさい印象があって嫌いだけどね。
だって小説なんかだと、王妃たちが自分の子どもを王にしたいからって暗闘したり、毒を盛ったりするんだもんな。何でトラブルになるってわかっているのに、複数の女性を抱えて子どもを産ませるんだろう? と思ったこともある。
だけど、これにはこれで深い理由があるんだよね。
王に子が生まれなかった場合、国が割れる内紛に突入する可能性が高いのだ。王の血縁者、兄弟たちやその子、あるいは王家に近しい公爵等が自分が王にふさわしい! とか言い始めたりして内紛になってしまうとか。国が割れる位なら、自分の子たちが殺し合いをした方がってことなのかな?
他にも貢物……というと表現が悪いが、正室や側室とは別に他国や貴族の娘を、人質のように囲っている場合もあるんだって。娘を差し出すので支援をしてください……みたいな。
娘がそちらにいるから裏切りません! ってことらしいんだけど、娘を人質に差し出している時点で、どうなんだろうか? もっと内政に力を入れておけよ! と思わなくもない。いろんな事情があるのだろうけどね。
っと、下の子たちの入浴中に変なことを考えてしまっていた。
洗い終わった後の下の子たちに、ウルたちが小さな手で一生懸命かけ湯をしている。タオルをあてているので無駄になることはないのだが、その様子が微笑ましい。
お風呂に入って10分程で初めての入浴が終わる。俺はまだ入り足りないけど、出る手伝いをしないと! と思い湯船から上がると、まだ入っているように言われた……何故だ!?
と思ったら、スカーレット・アマレロ・コバルトが迎えに来た。ピーチたちも最後までやりたいと思っているようだが、着替えまで手伝ったらお風呂に戻って来た。
足湯をしながら子どもたちをお風呂に入れていたので、上半身が少し冷えていることもあり、お風呂に戻らされたそうだ。お風呂から上がった下の子たちはすぐに寝てしまったので、しっかりと温まってくるように命令されたのだとか。
母親が体調を崩してしまったら元も子もないので、気を抜く時はしっかりと休めってことらしい。
そうだよな。手伝ってくれる妻も精霊たちもいるんだから、全部自分でやろうとしなくても大丈夫! みんなで育てていこうぜ!
0
お気に入りに追加
449
あなたにおすすめの小説
救国の大聖女は生まれ変わって【薬剤師】になりました ~聖女の力には限界があるけど、万能薬ならもっとたくさんの人を救えますよね?~
日之影ソラ
恋愛
千年前、大聖女として多くの人々を救った一人の女性がいた。国を蝕む病と一人で戦った彼女は、僅かニ十歳でその生涯を終えてしまう。その原因は、聖女の力を使い過ぎたこと。聖女の力には、使うことで自身の命を削るというリスクがあった。それを知ってからも、彼女は聖女としての使命を果たすべく、人々のために祈り続けた。そして、命が終わる瞬間、彼女は後悔した。もっと多くの人を救えたはずなのに……と。
そんな彼女は、ユリアとして千年後の世界で新たな生を受ける。今度こそ、より多くの人を救いたい。その一心で、彼女は薬剤師になった。万能薬を作ることで、かつて救えなかった人たちの笑顔を守ろうとした。
優しい王子に、元気で真面目な後輩。宮廷での環境にも恵まれ、一歩ずつ万能薬という目標に進んでいく。
しかし、新たな聖女が誕生してしまったことで、彼女の人生は大きく変化する。
鮮明な月
碧
BL
鮮明な月のようなあの人のことを、幼い頃からひたすらに思い続けていた。叶わないと知りながら、それでもただひたすらに密やかに思い続ける源川仁聖。叶わないのは当然だ、鮮明な月のようなあの人は、自分と同じ男性なのだから。
彼を思いながら、他の人間で代用し続ける矛盾に耐えきれなくなっていく。そんな時ふと鮮明な月のような彼に、手が届きそうな気がした。
第九章以降は鮮明な月の後日談
月のような彼に源川仁聖の手が届いてからの物語。
基本的にはエッチ多目だと思われます。
読む際にはご注意下さい。第九章以降は主人公達以外の他キャラ主体が元気なため誰が主人公やねんなところもあります。すみません。
転移魔法に失敗したら大変な事に巻き込まれたようです。
ミカヅキグマ
ファンタジー
魔導師のヴァージニアは転移魔法に失敗して見知らぬ島に来てしまった。
地図にも載っていないその島には何やら怪しげな遺跡がポツンと建っていた。ヴァージニアはただでさえ転移魔法の失敗で落ち込んでいるのに、うっかりその遺跡に閉じ込められてしまう。彼女が出口を探すために仕方なく遺跡の奥に進んで行くと、なんとそこには一人の幼い少年がいた。何故こんな所に少年が? 彼は一体何者なのだろうか?
ヴァージニアは少年の正体が世界を揺るがす出来事に発展するとは露程も思っていなかったのだった……。
※台詞が多めです。現在(2021年11月)投稿している辺りだと地の文が増えてきています。
※最終話の後に登場人物紹介がありますので、少しのネタバレならOKという方はどうぞご覧下さい。
ネタバレ
※ヴァージニア(主人公)が抱く疑問は地竜とキャサリンが登場すると解けていきます。(伏線回収)
さらにネタバレ
※何度もループしている世界の話ですが、主人公達は前の世界の記憶を持っていません。しかし違和感などは覚えています。(あんまりループ要素はないです)
さらにさらにネタバレ?
※少年の正体は早い段階で出てるじゃないかと思っている方……、それじゃないんです。別にあるんです。
没落した元名門貴族の令嬢は、馬鹿にしてきた人たちを見返すため王子の騎士を目指します!
日之影ソラ
ファンタジー
かつては騎士の名門と呼ばれたブレイブ公爵家は、代々王族の専属護衛を任されていた。
しかし数世代前から優秀な騎士が生まれず、ついに専属護衛の任を解かれてしまう。それ以降も目立った活躍はなく、貴族としての地位や立場は薄れて行く。
ブレイブ家の長女として生まれたミスティアは、才能がないながらも剣士として研鑽をつみ、騎士となった父の背中を見て育った。彼女は父を尊敬していたが、周囲の目は冷ややかであり、落ちぶれた騎士の一族と馬鹿にされてしまう。
そんなある日、父が戦場で命を落としてしまった。残されたのは母も病に倒れ、ついにはミスティア一人になってしまう。土地、お金、人、多くを失ってしまったミスティアは、亡き両親の想いを受け継ぎ、再びブレイブ家を最高の騎士の名家にするため、第一王子の護衛騎士になることを決意する。
こちらの作品の連載版です。
https://ncode.syosetu.com/n8177jc/
悪魔だと呼ばれる強面騎士団長様に勢いで結婚を申し込んでしまった私の結婚生活
束原ミヤコ
恋愛
ラーチェル・クリスタニアは、男運がない。
初恋の幼馴染みは、もう一人の幼馴染みと結婚をしてしまい、傷心のまま婚約をした相手は、結婚間近に浮気が発覚して破談になってしまった。
ある日の舞踏会で、ラーチェルは幼馴染みのナターシャに小馬鹿にされて、酒を飲み、ふらついてぶつかった相手に、勢いで結婚を申し込んだ。
それは悪魔の騎士団長と呼ばれる、オルフェレウス・レノクスだった。
優秀な姉の添え物でしかない私を必要としてくれたのは、優しい勇者様でした ~病弱だった少女は異世界で恩返しの旅に出る~
日之影ソラ
ファンタジー
前世では病弱で、生涯のほとんどを病室で過ごした少女がいた。彼女は死を迎える直前、神様に願った。
もしも来世があるのなら、今度は私が誰かを支えられるような人間になりたい。見知らぬ誰かの優しさが、病に苦しむ自分を支えてくれたように。
そして彼女は貴族の令嬢ミモザとして生まれ変わった。非凡な姉と比べられ、常に見下されながらも、自分にやれることを精一杯取り組み、他人を支えることに人生をかけた。
誰かのために生きたい。その想いに嘘はない。けれど……本当にこれでいいのか?
そんな疑問に答えをくれたのは、平和な時代に生まれた勇者様だった。
欲情しないと仰いましたので白い結婚でお願いします
ユユ
恋愛
他国の王太子の第三妃として望まれたはずが、
王太子からは拒絶されてしまった。
欲情しない?
ならば白い結婚で。
同伴公務も拒否します。
だけど王太子が何故か付き纏い出す。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる