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第1392話 お酢の違い
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お酢作りの見学が終わりおやつの時間になっていた。
お酢作りのエリアは、気温が低かったので体が冷えてしまっている。それを考慮してブラウニーたちがあらかじめ飲み物を用意してくれていた。
「ホットハチミツジンジャービネガーです!」
何故英語に挟まれてハチミツだけ日本語なんだ? ホットハニージンジャービネガーってか、ブラウニーたちの出してくれたこの飲み物は何だ? ジンジャーだからショウガ、ビネガーはお酢だから、温かいショウガとお酢の飲み物ってことか?
飲んでみると懐かしい味がした。日本にいた頃、それこそ小学生低学年の時とかだったかな。その頃に風邪を引いたときに、母親が飲ませてくれた飲み物を思い出した。
懐かしいとは言っているが、これは数段美味しい飲み物だったけどな。使われているのが、クイーンハニービーがお裾分けしてくれる王蜜に、まろやかな甘さのキビ砂糖、ドリアードの作っているショウガ、どれもが最高級品の飲み物だ。
もしこれを日本の価値で飲もうとすれば、1杯で10000円は行くかもしれないな。
まぁ日本ではドリアードの作ったショウガだから高い、とかいう概念なんかはないから一概には言えないだろうけどね。それでもこの飲み物の価値を押し上げているのは、王蜜だろう。
これは200グラム位の瓶で売りに出したとすれば、軽く大金貨5枚以上の値が付くと聞いている。通常のハニービーのハチミツですら、大金貨1枚は余裕で超えてくるらしいからね。
俺は違いが分からないからあれだけど、ハニービーだけで集めているハチミツと、クイーンハニービーが指揮をとって集めているハチミツだと、全然味が違うらしい。行動範囲内にある花で味が変わるのは、普通のハチミツと同じなのに、出来上がったものは別物だったりする。
ウルたちはちょっとピリッとする、ホットハチミツジンジャービネガーを気に入ったようで、給仕してくれているブラウニーに寒い時にまた作ってね! とお願いしていた。自分たちで作ろうとは思わないのだろうか? 混ぜるだけだから、分量を気をつければお前たちでも作れるぞ。
シルキーたちがしっかりと教育してくれているみたいだから、もう少し大きくなれば妻たちみたいにメイドの教育をするんだろうな。ただ以前に話を聞いたが、メイドってそういうことなのか? と疑問を抱くくらいにはビックリした覚えがある。
娘たちも満足したようだったのだが、もう1種類特別な作り方をしているお酢があると紹介を受けたので、おやつの後に見学へ行ってみた。
何やら大きな壺の口がいくつも床から生えている部屋に連れてこられた。俺も娘たちも訳が分からずかたまってしまう。
お酢を作っている様なのだが、ここでは先ほどとは違った作り方をしているようだ。
建ててから間もない建物のはずなのだが、何となく古びている印象を受ける建物だ。イメージするなら小綺麗な醸造蔵? いや、醸造蔵は汚いわけじゃないんだよな。蔵自体にカビが住み着いていて、それが醤油や味噌の味を決めていると言っても過言じゃないって話だ。
まぁ綺麗だけどカビや菌が住み着いているって感じだろう。それにしても。壺の縁に張り付いている白いものはなんだ?
ブラウニーから説明がある。どうやらこの壺の中でお酢を作るらしい。先ほどのお酢と同じで酢酸発酵をさせるのだが、先程のは大きなタンクの中に酢酸菌を人の手で浮かべていたのだが、こちらは壺に残っている菌を利用して作っているらしい。
そして最大の違いは、酒粕を投入しているところだろう。これによって酸っぱさの中にも味があるお酢ができるそうだ。
先程はあまり酸っぱくないお酢だったのに対して、今回のは酸っぱいお酢だけどうま味がある、ツーンと来る感じが娘たちは嫌いだったみたいで、変な顔をしているがこれはこれで色々な使い方があると思う。でなければブラウニーたちが作るわけないしな。
1時間程で見学が終わると、袋に入った一口大に切られた野菜が目に入る。
娘たちはホットハチミツジンジャービネガーを飲んであの時は満足していたようだが、お菓子などは食べていなかったので、小腹が空いているようで食べたい! と騒ぎ始めた。
元々食べるために用意されていたものだったので、ブラウニーたちが取り分けてくれた。
おやつに野菜っていうのもどうなのだろうか? と思ったが、健康的でいいのではないだろうか。
2つ皿が準備されていたので何だろう? と食べ比べてみると、両方ともピクルスであることが分かった。
でも決定的に味が違う。片方は酸っぱさはほとんどなく、まろやかで食べやすいピクルスだった。それに対してもう片方は、酸っぱいのだが美味しいピクルスだった。両方とも味付けされているという意味では、美味しいピクルスだったが、前者の方が好みだ。
どうやらこのピクルスは、先程見たお酢を使って作ったピクルスのようだ。
酸っぱさ控えめなピクルスは、お漬物感覚でポリポリ食べるために考えられた味付けで、後者の酸っぱさが強い者はハンバーガーのように合わせて食べることのよって、美味しさやさっぱり感を追求する為の味付けだと教えてくれた。
娘たちは前者のピクルスをウマウマと食べていたので、娘たちが飽きるまではしばらくピクルスがおやつになりそうだな。個人的にはお漬物よりこっちの方が好きなので、あんまり気にならない気はする。それにしてもウズラの卵のピクルスうめえな。
ピクルスっていうと瓶のイメージがあったのだが、今回のピクルスは袋で漬けられていたのは何故だろう? 疑問に思ったのでブラウニーに聞くと、簡単に密閉ができてピクルスに使うお酢が少なくて済むので袋を使っているそうだ。
瓶では漬ける野菜などがヒタヒタになるくらい入れる必要があるが、袋を利用した場合だと約3分の1で済むとの事だ。
お酢の量が少ないのにしっかりと漬かるもんだな……なんて考えながらウズラの卵を口に入れていた。
お酢作りのエリアは、気温が低かったので体が冷えてしまっている。それを考慮してブラウニーたちがあらかじめ飲み物を用意してくれていた。
「ホットハチミツジンジャービネガーです!」
何故英語に挟まれてハチミツだけ日本語なんだ? ホットハニージンジャービネガーってか、ブラウニーたちの出してくれたこの飲み物は何だ? ジンジャーだからショウガ、ビネガーはお酢だから、温かいショウガとお酢の飲み物ってことか?
飲んでみると懐かしい味がした。日本にいた頃、それこそ小学生低学年の時とかだったかな。その頃に風邪を引いたときに、母親が飲ませてくれた飲み物を思い出した。
懐かしいとは言っているが、これは数段美味しい飲み物だったけどな。使われているのが、クイーンハニービーがお裾分けしてくれる王蜜に、まろやかな甘さのキビ砂糖、ドリアードの作っているショウガ、どれもが最高級品の飲み物だ。
もしこれを日本の価値で飲もうとすれば、1杯で10000円は行くかもしれないな。
まぁ日本ではドリアードの作ったショウガだから高い、とかいう概念なんかはないから一概には言えないだろうけどね。それでもこの飲み物の価値を押し上げているのは、王蜜だろう。
これは200グラム位の瓶で売りに出したとすれば、軽く大金貨5枚以上の値が付くと聞いている。通常のハニービーのハチミツですら、大金貨1枚は余裕で超えてくるらしいからね。
俺は違いが分からないからあれだけど、ハニービーだけで集めているハチミツと、クイーンハニービーが指揮をとって集めているハチミツだと、全然味が違うらしい。行動範囲内にある花で味が変わるのは、普通のハチミツと同じなのに、出来上がったものは別物だったりする。
ウルたちはちょっとピリッとする、ホットハチミツジンジャービネガーを気に入ったようで、給仕してくれているブラウニーに寒い時にまた作ってね! とお願いしていた。自分たちで作ろうとは思わないのだろうか? 混ぜるだけだから、分量を気をつければお前たちでも作れるぞ。
シルキーたちがしっかりと教育してくれているみたいだから、もう少し大きくなれば妻たちみたいにメイドの教育をするんだろうな。ただ以前に話を聞いたが、メイドってそういうことなのか? と疑問を抱くくらいにはビックリした覚えがある。
娘たちも満足したようだったのだが、もう1種類特別な作り方をしているお酢があると紹介を受けたので、おやつの後に見学へ行ってみた。
何やら大きな壺の口がいくつも床から生えている部屋に連れてこられた。俺も娘たちも訳が分からずかたまってしまう。
お酢を作っている様なのだが、ここでは先ほどとは違った作り方をしているようだ。
建ててから間もない建物のはずなのだが、何となく古びている印象を受ける建物だ。イメージするなら小綺麗な醸造蔵? いや、醸造蔵は汚いわけじゃないんだよな。蔵自体にカビが住み着いていて、それが醤油や味噌の味を決めていると言っても過言じゃないって話だ。
まぁ綺麗だけどカビや菌が住み着いているって感じだろう。それにしても。壺の縁に張り付いている白いものはなんだ?
ブラウニーから説明がある。どうやらこの壺の中でお酢を作るらしい。先ほどのお酢と同じで酢酸発酵をさせるのだが、先程のは大きなタンクの中に酢酸菌を人の手で浮かべていたのだが、こちらは壺に残っている菌を利用して作っているらしい。
そして最大の違いは、酒粕を投入しているところだろう。これによって酸っぱさの中にも味があるお酢ができるそうだ。
先程はあまり酸っぱくないお酢だったのに対して、今回のは酸っぱいお酢だけどうま味がある、ツーンと来る感じが娘たちは嫌いだったみたいで、変な顔をしているがこれはこれで色々な使い方があると思う。でなければブラウニーたちが作るわけないしな。
1時間程で見学が終わると、袋に入った一口大に切られた野菜が目に入る。
娘たちはホットハチミツジンジャービネガーを飲んであの時は満足していたようだが、お菓子などは食べていなかったので、小腹が空いているようで食べたい! と騒ぎ始めた。
元々食べるために用意されていたものだったので、ブラウニーたちが取り分けてくれた。
おやつに野菜っていうのもどうなのだろうか? と思ったが、健康的でいいのではないだろうか。
2つ皿が準備されていたので何だろう? と食べ比べてみると、両方ともピクルスであることが分かった。
でも決定的に味が違う。片方は酸っぱさはほとんどなく、まろやかで食べやすいピクルスだった。それに対してもう片方は、酸っぱいのだが美味しいピクルスだった。両方とも味付けされているという意味では、美味しいピクルスだったが、前者の方が好みだ。
どうやらこのピクルスは、先程見たお酢を使って作ったピクルスのようだ。
酸っぱさ控えめなピクルスは、お漬物感覚でポリポリ食べるために考えられた味付けで、後者の酸っぱさが強い者はハンバーガーのように合わせて食べることのよって、美味しさやさっぱり感を追求する為の味付けだと教えてくれた。
娘たちは前者のピクルスをウマウマと食べていたので、娘たちが飽きるまではしばらくピクルスがおやつになりそうだな。個人的にはお漬物よりこっちの方が好きなので、あんまり気にならない気はする。それにしてもウズラの卵のピクルスうめえな。
ピクルスっていうと瓶のイメージがあったのだが、今回のピクルスは袋で漬けられていたのは何故だろう? 疑問に思ったのでブラウニーに聞くと、簡単に密閉ができてピクルスに使うお酢が少なくて済むので袋を使っているそうだ。
瓶では漬ける野菜などがヒタヒタになるくらい入れる必要があるが、袋を利用した場合だと約3分の1で済むとの事だ。
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