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第1359話 久々のおうち
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1月半ほどの出張を終えて帰ってきた俺を待っていたのは、
「「「とーたん、おかえりなさい!!」」」
と言いいながらダッシュしてきて、俺に向かって全力で駆け出してきた。このまま来ればお腹に突っ込んできそうだ。これが激しい愛情表現か……俺からすれば、子供のロケット頭突きくらいどうってことないんだけどな。
「娘たち、帰ってきたぞ」
両手を広げてミーシャたちを向かい受ける。どうってこと無いとたかをくくっていた俺は、可愛い娘たちの姿を視界におさめて油断していた。
一番始めに到着したのはミーシャだった。正面から俺のお腹にめがけて飛び込んできた。
「グフッ」
あまりに強い衝撃に娘を抱き締めている親が、出してはいけない声を出してしまった。
何とかミーシャを受け止めた俺だが、そこで安心してしまったのがいけなかった。向かってきた娘はミーシャだけではなかったのだ。
少し遅れて到着したスミレとブルムが計算したかのごとく、ミーシャを避けて両脇腹にロケット頭突きをしてきた。
「ケフッ」
またしてもよろしくない声を出してしまった。
それより、ミーシャたちのロケット頭突きがなんでこんなに……
「シュウくん、お帰りなさい。ミーシャたちが走っていったから、シュウくんが帰ってきたと分かったよ」
話を聞いてみると、ミーシャたちはマップ先生を見ていたわけでもないのに、ミリーたちより早く気づいたそうだ。どうやって察知をしているのだろう?
「そうだ、ミーシャたちの頭突きが痛かったんだけど、理由を知ってたりしない? 父親キラーみたいなスキルがついてたりしないよな?」
「あれ? シュウくんは知らなかったみたいだね。気になるなら、あの娘たちを鑑定してみるといいよ」
ミリーのセリフに嫌な予感を感じながらミーシャたちに鑑定をかけてみるさ。
「ブフッ」
思わず吹いてしまった。
レベルが300に達していたのだ。どうやってこんなにレベルを上げたんだ? 何もせずにここまで上がることは絶対にあり得ない。これはおそらくパワーレベリングをしたのだろうが、まだ戦うことも出来ない子どもなのにどうやって上げたんだ?
混乱しながらも、娘たちはスキンシップを止めようとしない。
ミーシャはお腹に抱き付き、スミレとブルムは腕をよじ登って肩に到着して頭に抱き付いてきた。
2人は肩を跨いで頭に抱き付いているので、落ちることはないだろう。それより、目を塞がれると歩けないのだが。
久し振りに会った父娘の再開なので、これも仕方がないことなのだろう。俺も嫌いではないからな。いや、むしろ娘たちのことは好きだ。こうやって喜んでもらえると嬉しいかぎりだ。
娘たちが落ち着くまで30分はかかったと思う。だけど俺の混乱はまだ続いている。3人がどうやってレベルを上げたのか全く分かっていない。
肩にのって頭に抱き付いていた2人が満足して降りると、やっと解放された視界にウサミミが目に入ってきた。ちょっと離れた位置で、ミリーやカエデたちと並んでこちらを見ていたのだ。そしてその表情が少し悲しげだった。
娘たち3人を連れてウルの近くまで移動する。
ウルには嫌われていないと思うけど、いきなり抱き上げたら嫌がるだろうか? 俺はウルの家族になったつもりだけど、ウルからしたら迷惑だったのでわないだろうか?と今も考えることがある。
ウルが何て言おうが関係ない! と言ってはいるが、実際には心の中でよくそんなことを考えてしまっている。
でも、悩んでいても仕方がない。俺はウルのことも娘だと思っている。ミーシャたちと差をつけるつもりはない!
ウルの近くまで移動するとミーシャたちがウルに抱き付いた。みんな仲良しでいいことだ! だけど、抱き付く権利を俺に寄越すのだ!
お姉ちゃんに抱き付いている3人を押し退けて、ウルを抱き上げた。
その様子にミーシャたち3人は、ずるい! わたしも! と言っているが、今はウルの番だから引っ張らないの!
「ウル、ただいま。妹たちの面倒をしっかり看てくれていたみたいだね。お姉ちゃんとして偉いぞ! ご褒美に甘えさせて上げよう」
少しごまかすようなノリでそう言うと、嬉しかったのかギュッと抱き付いてきた。首筋に顔を埋めて少し泣いているようだ。
その様子に気づいた母親3人は、俺の足にじゃれついているミーシャたちを回収してくれた。察しの良さは、ピカいちだな。
ウルは急にお姉ちゃんになってしっかりしなきゃいけない、と考えていたと思う。でも、地球だったら小学生にもなっていない子どもだ。母親を目の前で殺された、本当にかわいそうな子なのだ。
俺に引き取られ頑張っていたが、気持ちの捌け口が無かったのは辛かっただろう。きちんとそこら辺まで考えてあげられなかった自分が情けない。
今は気の済むまで甘えさせてみよう。これでミーシャたちと一緒に抱き付いてきたりしてくれると嬉しいな。
ミーシャたちも何かを察して静かにしていた。30分ほど皆に聞こえるほどではないが、泣いていたウルは目が少し腫れてしまっていた。
子どもでも泣いた後の顔は見られたく無かったのか、小さな声で降ろしてと言って降りると、ミリーのところへ走っていった。何やら秘密の話をしているようだ。
そして解放された3人の娘たちは、再度俺に向かってロケット頭突きをかましてきた。
今度はしっかりと気合いを入れていたので問題はなかった。力を入れすぎると頭から突っ込んでくる娘たちの頭が、怪我をしてしまうかもしれないので力の入れ具合に少し緊張したけどね。
3人を抱き抱えながら移動をする。
次に向かう先は、お腹に赤ちゃんのいる嫁さんたちのところだ。
1ヶ月半もあっていないと、お腹が大きくなったことがよく分かる。
俺がメギドに向かう前から、少しお腹の膨らみが分かり始めていたのだ。それから1ヶ月半も経っている。カウントが間違っていなければ、もうすぐ7ヶ月目に入るころだと思う。
結構目立つようになったな。奥さんのお腹を撫でながら、そんなことを考えていた。
ミーシャたちも俺の真似をして、1人ずつ妻のお腹を撫でていた。
ミーシャたちは、自分たちがウルみたいにお姉さんになるのを、理解しているだろうか?
「「「とーたん、おかえりなさい!!」」」
と言いいながらダッシュしてきて、俺に向かって全力で駆け出してきた。このまま来ればお腹に突っ込んできそうだ。これが激しい愛情表現か……俺からすれば、子供のロケット頭突きくらいどうってことないんだけどな。
「娘たち、帰ってきたぞ」
両手を広げてミーシャたちを向かい受ける。どうってこと無いとたかをくくっていた俺は、可愛い娘たちの姿を視界におさめて油断していた。
一番始めに到着したのはミーシャだった。正面から俺のお腹にめがけて飛び込んできた。
「グフッ」
あまりに強い衝撃に娘を抱き締めている親が、出してはいけない声を出してしまった。
何とかミーシャを受け止めた俺だが、そこで安心してしまったのがいけなかった。向かってきた娘はミーシャだけではなかったのだ。
少し遅れて到着したスミレとブルムが計算したかのごとく、ミーシャを避けて両脇腹にロケット頭突きをしてきた。
「ケフッ」
またしてもよろしくない声を出してしまった。
それより、ミーシャたちのロケット頭突きがなんでこんなに……
「シュウくん、お帰りなさい。ミーシャたちが走っていったから、シュウくんが帰ってきたと分かったよ」
話を聞いてみると、ミーシャたちはマップ先生を見ていたわけでもないのに、ミリーたちより早く気づいたそうだ。どうやって察知をしているのだろう?
「そうだ、ミーシャたちの頭突きが痛かったんだけど、理由を知ってたりしない? 父親キラーみたいなスキルがついてたりしないよな?」
「あれ? シュウくんは知らなかったみたいだね。気になるなら、あの娘たちを鑑定してみるといいよ」
ミリーのセリフに嫌な予感を感じながらミーシャたちに鑑定をかけてみるさ。
「ブフッ」
思わず吹いてしまった。
レベルが300に達していたのだ。どうやってこんなにレベルを上げたんだ? 何もせずにここまで上がることは絶対にあり得ない。これはおそらくパワーレベリングをしたのだろうが、まだ戦うことも出来ない子どもなのにどうやって上げたんだ?
混乱しながらも、娘たちはスキンシップを止めようとしない。
ミーシャはお腹に抱き付き、スミレとブルムは腕をよじ登って肩に到着して頭に抱き付いてきた。
2人は肩を跨いで頭に抱き付いているので、落ちることはないだろう。それより、目を塞がれると歩けないのだが。
久し振りに会った父娘の再開なので、これも仕方がないことなのだろう。俺も嫌いではないからな。いや、むしろ娘たちのことは好きだ。こうやって喜んでもらえると嬉しいかぎりだ。
娘たちが落ち着くまで30分はかかったと思う。だけど俺の混乱はまだ続いている。3人がどうやってレベルを上げたのか全く分かっていない。
肩にのって頭に抱き付いていた2人が満足して降りると、やっと解放された視界にウサミミが目に入ってきた。ちょっと離れた位置で、ミリーやカエデたちと並んでこちらを見ていたのだ。そしてその表情が少し悲しげだった。
娘たち3人を連れてウルの近くまで移動する。
ウルには嫌われていないと思うけど、いきなり抱き上げたら嫌がるだろうか? 俺はウルの家族になったつもりだけど、ウルからしたら迷惑だったのでわないだろうか?と今も考えることがある。
ウルが何て言おうが関係ない! と言ってはいるが、実際には心の中でよくそんなことを考えてしまっている。
でも、悩んでいても仕方がない。俺はウルのことも娘だと思っている。ミーシャたちと差をつけるつもりはない!
ウルの近くまで移動するとミーシャたちがウルに抱き付いた。みんな仲良しでいいことだ! だけど、抱き付く権利を俺に寄越すのだ!
お姉ちゃんに抱き付いている3人を押し退けて、ウルを抱き上げた。
その様子にミーシャたち3人は、ずるい! わたしも! と言っているが、今はウルの番だから引っ張らないの!
「ウル、ただいま。妹たちの面倒をしっかり看てくれていたみたいだね。お姉ちゃんとして偉いぞ! ご褒美に甘えさせて上げよう」
少しごまかすようなノリでそう言うと、嬉しかったのかギュッと抱き付いてきた。首筋に顔を埋めて少し泣いているようだ。
その様子に気づいた母親3人は、俺の足にじゃれついているミーシャたちを回収してくれた。察しの良さは、ピカいちだな。
ウルは急にお姉ちゃんになってしっかりしなきゃいけない、と考えていたと思う。でも、地球だったら小学生にもなっていない子どもだ。母親を目の前で殺された、本当にかわいそうな子なのだ。
俺に引き取られ頑張っていたが、気持ちの捌け口が無かったのは辛かっただろう。きちんとそこら辺まで考えてあげられなかった自分が情けない。
今は気の済むまで甘えさせてみよう。これでミーシャたちと一緒に抱き付いてきたりしてくれると嬉しいな。
ミーシャたちも何かを察して静かにしていた。30分ほど皆に聞こえるほどではないが、泣いていたウルは目が少し腫れてしまっていた。
子どもでも泣いた後の顔は見られたく無かったのか、小さな声で降ろしてと言って降りると、ミリーのところへ走っていった。何やら秘密の話をしているようだ。
そして解放された3人の娘たちは、再度俺に向かってロケット頭突きをかましてきた。
今度はしっかりと気合いを入れていたので問題はなかった。力を入れすぎると頭から突っ込んでくる娘たちの頭が、怪我をしてしまうかもしれないので力の入れ具合に少し緊張したけどね。
3人を抱き抱えながら移動をする。
次に向かう先は、お腹に赤ちゃんのいる嫁さんたちのところだ。
1ヶ月半もあっていないと、お腹が大きくなったことがよく分かる。
俺がメギドに向かう前から、少しお腹の膨らみが分かり始めていたのだ。それから1ヶ月半も経っている。カウントが間違っていなければ、もうすぐ7ヶ月目に入るころだと思う。
結構目立つようになったな。奥さんのお腹を撫でながら、そんなことを考えていた。
ミーシャたちも俺の真似をして、1人ずつ妻のお腹を撫でていた。
ミーシャたちは、自分たちがウルみたいにお姉さんになるのを、理解しているだろうか?
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