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第1353話 新たなる問題
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細々した内容を話した隊長役をやっている……やらされている? インペリアルガードの人が、護送する地上組が来るまで、しばらく牢屋を貸してほしいとお願いされた。
もちろんタダではない。お願いするのだからそれ相応の対価を示してくれた。
すべての管理を任せられたが、その対価としてそれなりの金額を提示された。本来であれば、管理をしている兵士で分けるべきなのだが、隊長を含め一般の兵士まで戦争に参加した兵士で分けるべきだ! と主張されたので、金額をグリエルに伝えて終了後に報酬として渡すように伝えておいた。
ここが通常の状態に戻るまでまだまだ時間がかかるだろう。それは、時間が解決する問題なので考えるだけ無駄なのだが、普通の状態に戻った時にまだ地上組が来ていなかった場合は、増員が必要となりそうだ。
移動時間だけを考えると、後3週間はかかると思われる。トラブルがあれば1ヶ月は余裕でかかるだろう。敵軍がひいてしまえばここを閉めておく必要もないので、開く事になるだろう。
そう考えると、屑共を管理しながら関所の仕事をしなければならない。前の状態でも大変で各関所から増員を求められているが、兵士の数が圧倒的に足りていないメギドとバレルでは、かなり無理のある陳情だ。
戦争が終わったら、ディストピアの兵士の一部に少し残ってもらって、一部業務委託をするべきかな? そこら辺はレイリーと決める必要があるな。
連絡をとってみると、今は暇なようでレイリーがすぐに答えてくれた。
「……という事情なんだけど、戦争が終わったら部隊のいくつかをここに残せないかな?」
『そういう事情ですか。ディストピアの兵士は、基本的に訓練以外する事がないので問題ないです。一部と言わず全部隊を残しても問題ないと思われます』
レイリーの言う通り、ディストピアでは犯罪もトラブルもあまり起きない。隣街のゴーストタウンと比べるとその差は、100分の1も起きていない。
ゴーストタウンは、他の街に比べ犯罪やトラブルが起きやすいとはいえ、最近は犯罪やトラブルが減少傾向にある。
その理由の1つとして、身分に関係なく犯罪を起こせば罰せられ、他の街で特に多い女性の被害……強姦等に対しては、ホモークエンペラーを中心とした正義の断罪者、オリバーたちが対応しているのが大きいだろう。
ゴーストタウンでの強姦を捕まえる確率は、ほぼ100パーセントだ。いや、他の犯罪に関してもほぼ100パーセントである。ほぼと言っているのは、捕まえる前に加害者が死亡しているケースがあるためだ。解決と言っていいのか微妙だが、100パーセントの確率で解決はしている。
その確率を支えているのは、ゴーストタウン自体がダンジョンであり、監視機能で過去へ遡り映像を出す事が出来るためだ。この監視機能は便利で、映し出された人間の情報も取得が可能なのだ。だから、検索をかければ一発でどこにいるか判明する。
他の街に行っていたとしても、その街に許可を得て捕えているので、この街で犯した犯罪からは逃げられない。
そう言えば、中には多額の賄賂を要求してきたり、領主の関係者だったりする事もある。そういった時は、暗部が動き秘密裏に連れ出される事となる。賄賂を要求した領主にはキツイお灸がすえられる。領主館にあるお金が半分消えるというお灸だ。
「さすがに全員が残ると、ここがパンクしてしまうし、全員を収容できる場所もないぞ」
『ハッハッハ、冗談ですぞ。兵士の一部を残す事は特に問題ございません。こちらで残る人員は決めてもよろしいですか? どの部隊が行っても変わらないですが、最適な部隊へ任せられるようにしておきます』
レイリーの許可は下りたので、俺の事後処理はこれで終了したも同然かな? レイリーから派遣された兵士に色々引き継がないといけないか? それは関所の兵士に任せても問題ないか? どうせ派遣される兵士が来るまでは残っているだろうから、来た時に考えればいいか。
それより俺には、1つ考えなければならない案件が持ち上がっている。しかも優先度は最上級と言っても過言ではない。
それは、飛行戦力に対する各街の備えだ。
帝国……インペリアルガードがグリフォンを使役している。これに備えた対飛行戦力を考えなければいけない。
数は限られるが、こいつらが本気で俺たちの街を攻撃してきたら……対応できない。帝国内での強さは最上位だ。そんな奴らが攻めてきたら、街の兵士では太刀打ちできない。
最終的には取り返す事は可能だろうが、それまでの被害を考えると捨て置けない問題だ。
さて……どうしたものだろうか? グリフォンのLvは上が120で、下が97か。
強さ的にはCランク程度のLvしかないのだが、飛んでいるというアドバンテージを考えれば、Bランク位の強さを持っていると思っていいだろう。
それにBランク上位~Sランクに相当するインペリアルガードが騎乗するのだ。攻められたら、無視できない被害がでるだろう。
グリフォンの機動性を考えれば、俺たちが駆けつける前に確実に襲撃されてしまうだろう。現状、帝国側の離れた街は、メギドとバレルだけだが、見過ごせる物ではないので、対応を考える事にした。
ロールプレイングゲームでよく言われる、レベルを上げて物理で殴る方法も取れなくないが、その方法は取りたくない。ならば、武器に頼るしかないか。
そうなれば相談する相手は決まっている。
「……と言うわけで、飛行戦力に対応するための武器の相談なんだけど、何かいい方法はないかな?」
『武器の事は分かるけど、シュウって今戦争に参加してるんじゃなかったっけ? そんな事考えている暇があるの?』
綾乃のセリフにバザールが「そうでござる! そうでござる!」とか言っているが、もうすでに戦争は終結へ向かって進んでいる事を話す。
『はぁ? もう終わったの? 確か昨日とか今日から始まったんじゃないの? 今日始まってもう終わったのね……相変わらずおかしい戦果ね。そのおかげで帝国の飛行戦力が分かったと……でも、飛び道具を考えるとクロスボウやバリスタしかないんじゃない?』
『そうでござるね。魔法を覚えてとなると、レベルを上げて物理で殴る方が楽でござる。誰が持っても当てれば威力は同じ、クロスボウやバリスタがいいと思うでござる』
やっぱりそう言う結論になっちゃうか。どうするべきだろうか?
もちろんタダではない。お願いするのだからそれ相応の対価を示してくれた。
すべての管理を任せられたが、その対価としてそれなりの金額を提示された。本来であれば、管理をしている兵士で分けるべきなのだが、隊長を含め一般の兵士まで戦争に参加した兵士で分けるべきだ! と主張されたので、金額をグリエルに伝えて終了後に報酬として渡すように伝えておいた。
ここが通常の状態に戻るまでまだまだ時間がかかるだろう。それは、時間が解決する問題なので考えるだけ無駄なのだが、普通の状態に戻った時にまだ地上組が来ていなかった場合は、増員が必要となりそうだ。
移動時間だけを考えると、後3週間はかかると思われる。トラブルがあれば1ヶ月は余裕でかかるだろう。敵軍がひいてしまえばここを閉めておく必要もないので、開く事になるだろう。
そう考えると、屑共を管理しながら関所の仕事をしなければならない。前の状態でも大変で各関所から増員を求められているが、兵士の数が圧倒的に足りていないメギドとバレルでは、かなり無理のある陳情だ。
戦争が終わったら、ディストピアの兵士の一部に少し残ってもらって、一部業務委託をするべきかな? そこら辺はレイリーと決める必要があるな。
連絡をとってみると、今は暇なようでレイリーがすぐに答えてくれた。
「……という事情なんだけど、戦争が終わったら部隊のいくつかをここに残せないかな?」
『そういう事情ですか。ディストピアの兵士は、基本的に訓練以外する事がないので問題ないです。一部と言わず全部隊を残しても問題ないと思われます』
レイリーの言う通り、ディストピアでは犯罪もトラブルもあまり起きない。隣街のゴーストタウンと比べるとその差は、100分の1も起きていない。
ゴーストタウンは、他の街に比べ犯罪やトラブルが起きやすいとはいえ、最近は犯罪やトラブルが減少傾向にある。
その理由の1つとして、身分に関係なく犯罪を起こせば罰せられ、他の街で特に多い女性の被害……強姦等に対しては、ホモークエンペラーを中心とした正義の断罪者、オリバーたちが対応しているのが大きいだろう。
ゴーストタウンでの強姦を捕まえる確率は、ほぼ100パーセントだ。いや、他の犯罪に関してもほぼ100パーセントである。ほぼと言っているのは、捕まえる前に加害者が死亡しているケースがあるためだ。解決と言っていいのか微妙だが、100パーセントの確率で解決はしている。
その確率を支えているのは、ゴーストタウン自体がダンジョンであり、監視機能で過去へ遡り映像を出す事が出来るためだ。この監視機能は便利で、映し出された人間の情報も取得が可能なのだ。だから、検索をかければ一発でどこにいるか判明する。
他の街に行っていたとしても、その街に許可を得て捕えているので、この街で犯した犯罪からは逃げられない。
そう言えば、中には多額の賄賂を要求してきたり、領主の関係者だったりする事もある。そういった時は、暗部が動き秘密裏に連れ出される事となる。賄賂を要求した領主にはキツイお灸がすえられる。領主館にあるお金が半分消えるというお灸だ。
「さすがに全員が残ると、ここがパンクしてしまうし、全員を収容できる場所もないぞ」
『ハッハッハ、冗談ですぞ。兵士の一部を残す事は特に問題ございません。こちらで残る人員は決めてもよろしいですか? どの部隊が行っても変わらないですが、最適な部隊へ任せられるようにしておきます』
レイリーの許可は下りたので、俺の事後処理はこれで終了したも同然かな? レイリーから派遣された兵士に色々引き継がないといけないか? それは関所の兵士に任せても問題ないか? どうせ派遣される兵士が来るまでは残っているだろうから、来た時に考えればいいか。
それより俺には、1つ考えなければならない案件が持ち上がっている。しかも優先度は最上級と言っても過言ではない。
それは、飛行戦力に対する各街の備えだ。
帝国……インペリアルガードがグリフォンを使役している。これに備えた対飛行戦力を考えなければいけない。
数は限られるが、こいつらが本気で俺たちの街を攻撃してきたら……対応できない。帝国内での強さは最上位だ。そんな奴らが攻めてきたら、街の兵士では太刀打ちできない。
最終的には取り返す事は可能だろうが、それまでの被害を考えると捨て置けない問題だ。
さて……どうしたものだろうか? グリフォンのLvは上が120で、下が97か。
強さ的にはCランク程度のLvしかないのだが、飛んでいるというアドバンテージを考えれば、Bランク位の強さを持っていると思っていいだろう。
それにBランク上位~Sランクに相当するインペリアルガードが騎乗するのだ。攻められたら、無視できない被害がでるだろう。
グリフォンの機動性を考えれば、俺たちが駆けつける前に確実に襲撃されてしまうだろう。現状、帝国側の離れた街は、メギドとバレルだけだが、見過ごせる物ではないので、対応を考える事にした。
ロールプレイングゲームでよく言われる、レベルを上げて物理で殴る方法も取れなくないが、その方法は取りたくない。ならば、武器に頼るしかないか。
そうなれば相談する相手は決まっている。
「……と言うわけで、飛行戦力に対応するための武器の相談なんだけど、何かいい方法はないかな?」
『武器の事は分かるけど、シュウって今戦争に参加してるんじゃなかったっけ? そんな事考えている暇があるの?』
綾乃のセリフにバザールが「そうでござる! そうでござる!」とか言っているが、もうすでに戦争は終結へ向かって進んでいる事を話す。
『はぁ? もう終わったの? 確か昨日とか今日から始まったんじゃないの? 今日始まってもう終わったのね……相変わらずおかしい戦果ね。そのおかげで帝国の飛行戦力が分かったと……でも、飛び道具を考えるとクロスボウやバリスタしかないんじゃない?』
『そうでござるね。魔法を覚えてとなると、レベルを上げて物理で殴る方が楽でござる。誰が持っても当てれば威力は同じ、クロスボウやバリスタがいいと思うでござる』
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