1,333 / 2,518
第1333話 訓練
しおりを挟む
食後すぐに運動するわけにはいかないので、娘達と遊んでから砂場へ向かう。
基本的に庭とかダンジョン農園の中で訓練していたので、道場のような物を使っていない。だけど、今回はウルだけでなく、ミーシャたちもいるので転んでも比較的安全な砂場に来たのだ。
「特訓、頑張る!」
「「「特訓! 特訓!」」」
4人がめっちゃはしゃいでいる・一応怪我をさせないように、スライムも呼んで体に取り付いてもらっている。いざという時は守ってくれ!
走れるようになったスミレやブルムが、口で「シュッシュ」言いながら拳を突き出している姿が可愛い。シャドーボクシングのつもりかな? ただ拳を突き出しているだけなので、ボクシングには見えないな。
「みんな! 体をほぐす所から始めるよ!」
好き勝手に騒いでいるウルたちを捕まえて、軽いストレッチを始める。
無理やりほぐしすぎるのは、子どもたちの体に良くないと考えて軽くほぐすくらいのストレッチにしている。
本人たちが満足するように訓練するだけなので、それっぽくやるだけだ。
木の棒に布を巻いて、殴ったり蹴ったりしてもケガをしないように配慮した棒を砂場に突き刺して、倒すという子どもたちの満足感をついた訓練方法だ。
木の棒を深く突き刺してしまうと、ウルたちでは倒せないので浅く突き刺している所もミソだ。
俺たちの場合は、ただの木の棒ではすぐに折れてしまうので、まっすぐな世界樹の枝を突き刺して使っている。
「じゃぁみんな、この棒を自分の力だけで倒すのよ!」
ミリーの掛け声で、俺たちは木の棒を相手に殴る蹴るの攻撃を仕掛ける。
俺は自分に割り当てられた世界樹の枝を全力で叩きながら、娘たちの様子を見る。
「ホアァァァ!」とか「チェストォォォ!」とか実に女の子らしくない掛け声で木の枝を叩いている娘たち。一生懸命叩いている姿は可愛いのだが、その掛け声は無いと思うぞ。
娘たちの掛け声にも思う所はあるのだが、俺の世界樹の枝を叩く音にも思う所がある。
パシンッとかコンッとかもっと高い音が鳴るのかと思っていたら、重低音が響き渡っているのだ。
ドゴンッとかズンッとか俺の思っている音と違うから! ミリーやカエデ、リンドは、俺の思っているような音をたてて叩いているので、俺の叩き方が悪いのだろうか?
しばらく叩いて気付いた。拳はグローブをつけているのでまだよかったのだが、殴っている内に手首や肘が痛くなってきたのだ。他にも、保護されていなかった脛に痛みが……
脛は単純に頑丈な世界樹の枝を蹴っていたから、当たり所が悪くて痛くなったという事は分かる。でも、何で手首や肘に痛みが出たんだ? 今までにない現象だ。
動きを止めて、痛みを確認していると、
「シュウ君、どうしたの?」
「いやさ、殴ってたら手首とか肘が痛くなってさ。今までこんな事は無かったのに、どうしてかなって思ってさ」
「もしかして、力が強すぎる反動で耐えられないのかな? 力に対して、体のパーツの耐久度が足りてないのかもしれないですね。DPで体を作り変えたのに痛みが出るって、力も一緒に強くなったから耐えられなかったのかな?」
何か聞いた事あるな。ハードパンチャーの中には、殴った反動で体を傷める人がいるって。
確かにステータスやチビ神に作り変えてもらった俺の体は、この世界でもおかしなくらい強くなっている。だけど、それに比例するように体も頑丈になっているはずなのに、それでも傷めてしまうものなか?
「もともと、力が強かったのか体が弱かったのかもしれませんね」
「体が弱かったが正解かもしれないな。地球にいた時は、インドアでゲームばっかりしてたからな。運動神経は悪くなかったけど、体はそこまで強くなかったと思う」
「どうします?」
「痛くなる事が分かれば、治しながら訓練すれば、多少は耐久度が上がるんじゃねえかな?」
という下心を持ちながら、回復魔法で持続的に回復するリジェネを使い訓練を開始する。
重低音を響かせながら世界樹の枝を殴っていると、娘たちが俺の方を見ていた。え? 俺、何かおかしいか?
娘達が言うには「とーたんの叩く音、かっこいい!」という事らしい。
何か褒められると恥ずかしいな。めっちゃにやけたいのを我慢して、まじめな顔でまた殴り続ける。
「シュウ……その顔はさすがにキモイわよ」
「えっ!?」
どうやら娘たちに褒められた後、我慢している顔がヤバかったらしい。カエデの後ろでミリーもリンドも頷いているので、相当キモイ顔をしていたのかちょっと引いた顔をしていたのが印象的だった。
顔をほぐしてから再度訓練を開始する。
相変わらず、鈍い音を響かせて世界樹の枝を殴る。手首や肘が少し痛むが、リジェネの効果によって回復していく。
無心になって叩いていると、気付く事があった。
何か鈍い音の中にも気持ちい音をたてることがあった。そして、その音が鳴るとなんかスカッとする。よく分からないけど、気持ちいので続けていく。
どれくらいの時間だろうか? 長いような短いような……声をかけられた。
「シュウ君。少し休んだらどう? リジェネで治しているとはいえ、無理しているわけだから体に良くないわ。ゆっくりしましょ」
「ん、あれ? みんな、寝てる?」
「そうよ、シュウ君は3時間程殴ってたのよ。ウルたちは、途中で疲れて寝てしまったわ」
「3時間? そんなに殴ってたのか?」
「そうよ、3時間も殴ってたのよ。だから、休みましょ? それに、もう少ししたら昼食になるから、シャワーを浴びてきた方がいいわよ。娘たちに「くちゃい」って鼻をつままれて言われたくないでしょ?」
「っ! それは嫌だ! えっと時間は、11時半か。それなら後1時間くらい時間があるな。少しサウナに入ってリフレッシュしてくるわ。娘たちの事はよろしくね」
「当たり前でしょ。そろそろみんなを起こして、シャワーを浴びさせるわ」
そりゃそうか。寝てるとはいえ、多少汗をかいたんだからシャワーを浴びさせるのは当たり前だな。多少熱いのにタオルケットをかけているのは、体を冷やさないようにしてるのだろう。
さて、さっさと風呂でも入ってくるか。
基本的に庭とかダンジョン農園の中で訓練していたので、道場のような物を使っていない。だけど、今回はウルだけでなく、ミーシャたちもいるので転んでも比較的安全な砂場に来たのだ。
「特訓、頑張る!」
「「「特訓! 特訓!」」」
4人がめっちゃはしゃいでいる・一応怪我をさせないように、スライムも呼んで体に取り付いてもらっている。いざという時は守ってくれ!
走れるようになったスミレやブルムが、口で「シュッシュ」言いながら拳を突き出している姿が可愛い。シャドーボクシングのつもりかな? ただ拳を突き出しているだけなので、ボクシングには見えないな。
「みんな! 体をほぐす所から始めるよ!」
好き勝手に騒いでいるウルたちを捕まえて、軽いストレッチを始める。
無理やりほぐしすぎるのは、子どもたちの体に良くないと考えて軽くほぐすくらいのストレッチにしている。
本人たちが満足するように訓練するだけなので、それっぽくやるだけだ。
木の棒に布を巻いて、殴ったり蹴ったりしてもケガをしないように配慮した棒を砂場に突き刺して、倒すという子どもたちの満足感をついた訓練方法だ。
木の棒を深く突き刺してしまうと、ウルたちでは倒せないので浅く突き刺している所もミソだ。
俺たちの場合は、ただの木の棒ではすぐに折れてしまうので、まっすぐな世界樹の枝を突き刺して使っている。
「じゃぁみんな、この棒を自分の力だけで倒すのよ!」
ミリーの掛け声で、俺たちは木の棒を相手に殴る蹴るの攻撃を仕掛ける。
俺は自分に割り当てられた世界樹の枝を全力で叩きながら、娘たちの様子を見る。
「ホアァァァ!」とか「チェストォォォ!」とか実に女の子らしくない掛け声で木の枝を叩いている娘たち。一生懸命叩いている姿は可愛いのだが、その掛け声は無いと思うぞ。
娘たちの掛け声にも思う所はあるのだが、俺の世界樹の枝を叩く音にも思う所がある。
パシンッとかコンッとかもっと高い音が鳴るのかと思っていたら、重低音が響き渡っているのだ。
ドゴンッとかズンッとか俺の思っている音と違うから! ミリーやカエデ、リンドは、俺の思っているような音をたてて叩いているので、俺の叩き方が悪いのだろうか?
しばらく叩いて気付いた。拳はグローブをつけているのでまだよかったのだが、殴っている内に手首や肘が痛くなってきたのだ。他にも、保護されていなかった脛に痛みが……
脛は単純に頑丈な世界樹の枝を蹴っていたから、当たり所が悪くて痛くなったという事は分かる。でも、何で手首や肘に痛みが出たんだ? 今までにない現象だ。
動きを止めて、痛みを確認していると、
「シュウ君、どうしたの?」
「いやさ、殴ってたら手首とか肘が痛くなってさ。今までこんな事は無かったのに、どうしてかなって思ってさ」
「もしかして、力が強すぎる反動で耐えられないのかな? 力に対して、体のパーツの耐久度が足りてないのかもしれないですね。DPで体を作り変えたのに痛みが出るって、力も一緒に強くなったから耐えられなかったのかな?」
何か聞いた事あるな。ハードパンチャーの中には、殴った反動で体を傷める人がいるって。
確かにステータスやチビ神に作り変えてもらった俺の体は、この世界でもおかしなくらい強くなっている。だけど、それに比例するように体も頑丈になっているはずなのに、それでも傷めてしまうものなか?
「もともと、力が強かったのか体が弱かったのかもしれませんね」
「体が弱かったが正解かもしれないな。地球にいた時は、インドアでゲームばっかりしてたからな。運動神経は悪くなかったけど、体はそこまで強くなかったと思う」
「どうします?」
「痛くなる事が分かれば、治しながら訓練すれば、多少は耐久度が上がるんじゃねえかな?」
という下心を持ちながら、回復魔法で持続的に回復するリジェネを使い訓練を開始する。
重低音を響かせながら世界樹の枝を殴っていると、娘たちが俺の方を見ていた。え? 俺、何かおかしいか?
娘達が言うには「とーたんの叩く音、かっこいい!」という事らしい。
何か褒められると恥ずかしいな。めっちゃにやけたいのを我慢して、まじめな顔でまた殴り続ける。
「シュウ……その顔はさすがにキモイわよ」
「えっ!?」
どうやら娘たちに褒められた後、我慢している顔がヤバかったらしい。カエデの後ろでミリーもリンドも頷いているので、相当キモイ顔をしていたのかちょっと引いた顔をしていたのが印象的だった。
顔をほぐしてから再度訓練を開始する。
相変わらず、鈍い音を響かせて世界樹の枝を殴る。手首や肘が少し痛むが、リジェネの効果によって回復していく。
無心になって叩いていると、気付く事があった。
何か鈍い音の中にも気持ちい音をたてることがあった。そして、その音が鳴るとなんかスカッとする。よく分からないけど、気持ちいので続けていく。
どれくらいの時間だろうか? 長いような短いような……声をかけられた。
「シュウ君。少し休んだらどう? リジェネで治しているとはいえ、無理しているわけだから体に良くないわ。ゆっくりしましょ」
「ん、あれ? みんな、寝てる?」
「そうよ、シュウ君は3時間程殴ってたのよ。ウルたちは、途中で疲れて寝てしまったわ」
「3時間? そんなに殴ってたのか?」
「そうよ、3時間も殴ってたのよ。だから、休みましょ? それに、もう少ししたら昼食になるから、シャワーを浴びてきた方がいいわよ。娘たちに「くちゃい」って鼻をつままれて言われたくないでしょ?」
「っ! それは嫌だ! えっと時間は、11時半か。それなら後1時間くらい時間があるな。少しサウナに入ってリフレッシュしてくるわ。娘たちの事はよろしくね」
「当たり前でしょ。そろそろみんなを起こして、シャワーを浴びさせるわ」
そりゃそうか。寝てるとはいえ、多少汗をかいたんだからシャワーを浴びさせるのは当たり前だな。多少熱いのにタオルケットをかけているのは、体を冷やさないようにしてるのだろう。
さて、さっさと風呂でも入ってくるか。
0
お気に入りに追加
459
あなたにおすすめの小説
サバイバル能力に全振りした男の半端仙人道
コアラ太
ファンタジー
年齢(3000歳)特技(逃げ足)趣味(採取)。半仙人やってます。
主人公は都会の生活に疲れて脱サラし、山暮らしを始めた。
こじんまりとした生活の中で、自然に触れていくと、瞑想にハマり始める。
そんなある日、森の中で見知らぬ老人から声をかけられたことがきっかけとなり、その老人に弟子入りすることになった。
修行する中で、仙人の道へ足を踏み入れるが、師匠から仙人にはなれないと言われてしまった。それでも良いやと気楽に修行を続け、正式な仙人にはなれずとも。足掛け程度は認められることになる。
それから何年も何年も何年も過ぎ、いつものように没頭していた瞑想を終えて目開けると、視界に映るのは密林。仕方なく周辺を探索していると、二足歩行の獣に捕まってしまう。言葉の通じないモフモフ達の言語から覚えなければ……。
不死になれなかった半端な仙人が起こす珍道中。
記憶力の無い男が、日記を探して旅をする。
メサメサメサ
メサ メサ
メサ メサ
メサ メサ
メサメサメサメサメサ
メ サ メ サ サ
メ サ メ サ サ サ
メ サ メ サ ササ
他サイトにも掲載しています。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる