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第1332話 娘たちが変な事覚えた
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フレデリクから離れて3週間経ってるのに、未だに勇者が領地内にいる……移動はしているけど、何でまだ領地内にいるんだよ! さっさと出て行けよ! 何がしてえんだよお前らは!
と思ったのが昨日の夜。まぁ、悪さをしないならそれでいいんだけどな。
のんびりと寝ていたのだが、嵐が訪れた。
突然俺のお腹の上に衝撃が走ったのだ。
咽ながら起きてみると、お腹の上にスミレが乗っていた。おい! まて! スミレに気を取られてたら、逆方向から振動が! そこにはブルムがいた。そのブルムが胸の上に飛び込んできたのだ。
さらに咽た、あれ? 後もう1人!
「スーちゃん、ムーちゃん避けて!」
最後の1人、ミーシャの声が聞こえて来た。これはヤバい、逃げようとしたのだが、お腹と胸の上にいたブルムとスミレが、降りると同時に俺の両手を押さえていたのだ。これでは逃げられない!
ジャンプして飛び込んできたミーシャが、俺のお腹の上にヒップアタックがクリーンヒット。
もうダメだ……グフッ……
「とーたん、起きて。かーたんに呼びに行くように言われた!」
満面の笑みでお腹の上に座っているミーシャがいるが、今は悪魔の笑みに見えなくもない。
「ミーシャ、お腹の上に飛び乗っちゃだめだよ……苦しいじゃないか」
「とーたん、呼んでも起きないからだめ!」
どうやら、フライングアタックをする前に声をかけて来てくれていたみたいだが、起きなかったから強硬手段にでたようだ。
「3人共ごめんね、目を覚ましたからどいてもらっていいかな?」
「「「はーい」」」
「隙あり!」
第4の声が聞こえて来た。えっ!?
3人がどいた所にウルが飛び込んできた。スローに見えるのは、走馬灯に近い何かだろうか?
「アチョォォォォ!」
フライングボディープレスだ。それが俺のお腹に着地した。ブホッ!
どいたはずの3人娘も戻ってきて、俺の腕と胸を再度抑えにかかって来た。
「ワン・ツー・スリー! カンカンカン! シュウ選手、立てませんでした! ワンダーフォーの勝利です!」
ゴングの音を口でやるってどうなのよ? というか、ウルよ……それをどこで覚えたんだい? 俺はプロレスに興味がないからよく分からんから、これが正しいのか? まだまだ突っ込みたい所があるが、ワンダーフォーってお前さんたちの事か?
驚異の4人って、リングネームとしてどうなんだ?
「シュウ君! いつまで寝てるの? ウルたちが呼びに来たはずだけど、何してるの?」
どうやらウルたちに任せていたが、なかなか戻ってこないウルたちを見に来たようだ。
「そう言う事だったのね。ウーちゃんたち、遊んでるって事はご飯いらないんですね? ブラウニーさんに伝えておくわね」
「あぁ! ミリーお母さん! ご飯食べる! ウルたちは遊んでたんじゃないの! お父さんが起きないからいけないの!」
ウルの必死の抗議に、ミーシャもスミレもブルムも一緒になって無実を訴えている。
その様子は可愛いが、ミリーは上手くあしらって早く食堂へ行くように促した。
「もう、シュウ君ったら、朝から娘たちと遊んで……気持ちは分からなくもないけど、ご飯が迫っている時間で遊ぶのはどうかと思うわよ」
「いや普通に寝てて、たちの声で起きられなかったんだよ。で、娘たちに飛び掛かられて、とどめにウルが飛んできたんだよ。それでカウントスリーで負けちゃったんだよ。ミリーがそのタイミングで入って来た感じだよ」
「それでも注意しないで、遊んでいた事は変わらないわよ」
「ごめんなさい。注意する前に遊んでました」
「はい、よくできました。ウルたちが見習わないように、しっかりとしてよね。着替えたらご飯を食べに行きましょ」
何か子ども扱いされてるな。でも、姉さん女房のミリーに言われると、素直に聞けてしまうのは、俺って年上が好きなのかな? って、リンドは見た目は子供みたいだけど、かなりの年上だったな。
ミリーに連行されるように食堂へ向かった。
食堂では、ウルがミーシャたちを率いて猫たちに食事を上げていた。いつみても思うけど、猫が行儀よく食事を待っている姿は、不思議な光景だな。
昔、家で飼っていた猫を思い出す。親が可愛がってて、要求するたびにご飯を与えてたから、ぽっちゃり体型になってたんだよな。餌が無くなって、餌袋に頭を突っ込んでいた姿を思い出す……この家の猫たちは行儀正しいな。
この行儀のよさは、娘たちのおかげでは無いんだけどね。行儀の良いのは、シルキーの躾のおかげだろう。あいつらは、シルキー特製の美味しい配合餌を人質ならぬ物質にとられているから、行儀がいいのだろう。
猫って賢いからな、狡賢いというべきだろうか? 世渡りが上手いんだよな。
待てをする猫たちって面白いな。餌と娘達の間をキョロキョロしている姿が特に……おっ! 良しの合図が出た。勢いよく食事を食べ出したな。
さて、俺も食事をしようか。
「シュウ君、何を考えながら食事をしてるの? あまり行儀は良くないよ。ウルたちが真似したらどうするの?」
「ごめんなさい。今日は特にする事がないから、久しぶりに訓練でもしようかな? って考えていたんだよね。最近ずっとデスクワークみたいな事しかしてなかったからね」
「そうなの? そういえば私も最近運動不足だし、一緒にやろうかしら?」
ミリーが参加を表明すると、リンドもカエデも乗って来た。
ウルは、俺たちの話が盛り上がっている事が気になって、何を話しているのか聞いてきたのだ。
「訓練? ウルもやりたい!」
「ウー姉、何するの?」
「お母さんたちが訓練するんだって! ウルも一緒にする!」
「訓練修行! ミーシャもやる! 特訓!」
「えー! スミレもやる!」
「ずるい! ブルムもやる!」
ウルが訓練を始めてから、ミーシャたちがウルの真似をし始めたのだ。バトルアニメも好きなミーシャ達は、特訓・訓練という言葉によく反応するのだ。
真似っこしたい年頃で、バトル漫画好きとなると、こうなっちゃうのかな?
この時シュウは知らなかったが、ミーシャたちが訓練とか特訓という言葉に反応するようになったのは、シュウの影響が大きかったりする。
と思ったのが昨日の夜。まぁ、悪さをしないならそれでいいんだけどな。
のんびりと寝ていたのだが、嵐が訪れた。
突然俺のお腹の上に衝撃が走ったのだ。
咽ながら起きてみると、お腹の上にスミレが乗っていた。おい! まて! スミレに気を取られてたら、逆方向から振動が! そこにはブルムがいた。そのブルムが胸の上に飛び込んできたのだ。
さらに咽た、あれ? 後もう1人!
「スーちゃん、ムーちゃん避けて!」
最後の1人、ミーシャの声が聞こえて来た。これはヤバい、逃げようとしたのだが、お腹と胸の上にいたブルムとスミレが、降りると同時に俺の両手を押さえていたのだ。これでは逃げられない!
ジャンプして飛び込んできたミーシャが、俺のお腹の上にヒップアタックがクリーンヒット。
もうダメだ……グフッ……
「とーたん、起きて。かーたんに呼びに行くように言われた!」
満面の笑みでお腹の上に座っているミーシャがいるが、今は悪魔の笑みに見えなくもない。
「ミーシャ、お腹の上に飛び乗っちゃだめだよ……苦しいじゃないか」
「とーたん、呼んでも起きないからだめ!」
どうやら、フライングアタックをする前に声をかけて来てくれていたみたいだが、起きなかったから強硬手段にでたようだ。
「3人共ごめんね、目を覚ましたからどいてもらっていいかな?」
「「「はーい」」」
「隙あり!」
第4の声が聞こえて来た。えっ!?
3人がどいた所にウルが飛び込んできた。スローに見えるのは、走馬灯に近い何かだろうか?
「アチョォォォォ!」
フライングボディープレスだ。それが俺のお腹に着地した。ブホッ!
どいたはずの3人娘も戻ってきて、俺の腕と胸を再度抑えにかかって来た。
「ワン・ツー・スリー! カンカンカン! シュウ選手、立てませんでした! ワンダーフォーの勝利です!」
ゴングの音を口でやるってどうなのよ? というか、ウルよ……それをどこで覚えたんだい? 俺はプロレスに興味がないからよく分からんから、これが正しいのか? まだまだ突っ込みたい所があるが、ワンダーフォーってお前さんたちの事か?
驚異の4人って、リングネームとしてどうなんだ?
「シュウ君! いつまで寝てるの? ウルたちが呼びに来たはずだけど、何してるの?」
どうやらウルたちに任せていたが、なかなか戻ってこないウルたちを見に来たようだ。
「そう言う事だったのね。ウーちゃんたち、遊んでるって事はご飯いらないんですね? ブラウニーさんに伝えておくわね」
「あぁ! ミリーお母さん! ご飯食べる! ウルたちは遊んでたんじゃないの! お父さんが起きないからいけないの!」
ウルの必死の抗議に、ミーシャもスミレもブルムも一緒になって無実を訴えている。
その様子は可愛いが、ミリーは上手くあしらって早く食堂へ行くように促した。
「もう、シュウ君ったら、朝から娘たちと遊んで……気持ちは分からなくもないけど、ご飯が迫っている時間で遊ぶのはどうかと思うわよ」
「いや普通に寝てて、たちの声で起きられなかったんだよ。で、娘たちに飛び掛かられて、とどめにウルが飛んできたんだよ。それでカウントスリーで負けちゃったんだよ。ミリーがそのタイミングで入って来た感じだよ」
「それでも注意しないで、遊んでいた事は変わらないわよ」
「ごめんなさい。注意する前に遊んでました」
「はい、よくできました。ウルたちが見習わないように、しっかりとしてよね。着替えたらご飯を食べに行きましょ」
何か子ども扱いされてるな。でも、姉さん女房のミリーに言われると、素直に聞けてしまうのは、俺って年上が好きなのかな? って、リンドは見た目は子供みたいだけど、かなりの年上だったな。
ミリーに連行されるように食堂へ向かった。
食堂では、ウルがミーシャたちを率いて猫たちに食事を上げていた。いつみても思うけど、猫が行儀よく食事を待っている姿は、不思議な光景だな。
昔、家で飼っていた猫を思い出す。親が可愛がってて、要求するたびにご飯を与えてたから、ぽっちゃり体型になってたんだよな。餌が無くなって、餌袋に頭を突っ込んでいた姿を思い出す……この家の猫たちは行儀正しいな。
この行儀のよさは、娘たちのおかげでは無いんだけどね。行儀の良いのは、シルキーの躾のおかげだろう。あいつらは、シルキー特製の美味しい配合餌を人質ならぬ物質にとられているから、行儀がいいのだろう。
猫って賢いからな、狡賢いというべきだろうか? 世渡りが上手いんだよな。
待てをする猫たちって面白いな。餌と娘達の間をキョロキョロしている姿が特に……おっ! 良しの合図が出た。勢いよく食事を食べ出したな。
さて、俺も食事をしようか。
「シュウ君、何を考えながら食事をしてるの? あまり行儀は良くないよ。ウルたちが真似したらどうするの?」
「ごめんなさい。今日は特にする事がないから、久しぶりに訓練でもしようかな? って考えていたんだよね。最近ずっとデスクワークみたいな事しかしてなかったからね」
「そうなの? そういえば私も最近運動不足だし、一緒にやろうかしら?」
ミリーが参加を表明すると、リンドもカエデも乗って来た。
ウルは、俺たちの話が盛り上がっている事が気になって、何を話しているのか聞いてきたのだ。
「訓練? ウルもやりたい!」
「ウー姉、何するの?」
「お母さんたちが訓練するんだって! ウルも一緒にする!」
「訓練修行! ミーシャもやる! 特訓!」
「えー! スミレもやる!」
「ずるい! ブルムもやる!」
ウルが訓練を始めてから、ミーシャたちがウルの真似をし始めたのだ。バトルアニメも好きなミーシャ達は、特訓・訓練という言葉によく反応するのだ。
真似っこしたい年頃で、バトル漫画好きとなると、こうなっちゃうのかな?
この時シュウは知らなかったが、ミーシャたちが訓練とか特訓という言葉に反応するようになったのは、シュウの影響が大きかったりする。
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