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第1320話 対策会議
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敵は勇者だけじゃない……ね。一見すると神も敵だから気を付けろ! と言われているようにも見えなくも無いが、おそらくこれはダンジョンマスターも敵になりえるという事だろう。
勇者もダンマスも神の駒でしかない。ならば、勇者と同じようにダンマスを利用する可能性も高い。だけど神がダンマスに干渉するのは、特例が無いと難しいんじゃなかったか?
俺みたいに、神の要望を応えて見返りに召喚できるモノや、ダンマスの拡張機能を解放してもらう、みたいな?
待てよ……もしかして、複数の神で協力してダンマスの機能に干渉するとか? 召喚できる物を増やすって意味だけじゃないよな? 無幻爆弾も召喚可能なアイテムなのか?
さすがにあれは、召喚できないよな。あれは、理不尽過ぎる。Sランクの魔物も結構理不尽だが、対応できない事は無い。でも、あの爆弾は対処方法が全くない。
チビ神の話しぶりからして、周りの物を問答無用で無に還す物だ。この世界は、色々理不尽な事はあるが、絶対にどうにかならないわけじゃない。リバイアサンは戦って倒せないが、ダンジョンに引き込んでDPを大量に使えば、配下にできたからな。
だけど、あれはどうにもならん。だから、神の干渉がない限り使えないと思う。
とりあえず、ダンマスと野生じゃない魔物、俺以外のダンマスのコントロール下にある魔物は、可能な限り近付かせられないな。
「……と、こんな感じだな」
チビ神に聞いた事を俺なりにまとめた内容を2人に話す。
「なるほどでござる。確かにダンジョンマスターを駒として使う可能性はあるでござるな」
「そうなると、あんたも危ないんじゃない?」
「多分大丈夫でござる。某は1度死んでからアンデッドになったでござるから、ダンジョンマスターの能力を持った魔物でござる。ダンジョンマスターではないでござるから、神からの干渉は無いでござる。干渉が可能なのは、主殿を召喚したチビ神だけでござるよ」
「そうなの?」
「綾乃殿と同じで、チビ神からそう話があったでござる」
「マジか? 俺の知らない所で結構チビ神と話している奴がいるんだな」
「某の場合は、ゲームのデータが欲しいとか小説のデータが欲しいとか、結構連絡くるでござるよ」
あのアホが! バザールにたかってたのか! あれだけ大量にデータをやってたのに、待てなくていくつかデータ貰ってたってことか!
「バザール、今度連絡が入ったら無視しろ無視。とりあえず、ダンジョンマスターの場合は問答無用で殺そう」
「その心は?」
「あいつらに関しては、ダンマスだと証明する方法がダンマスの能力しかない。勇者の能力で分かるとはいっても、可視化する方法が無いから実質証明する方法が無いんだよ。ダンジョンマスターは、視認してマーキングしないと、マップ先生に表示されないからな」
「なるほどでござる。確かにダンマスは証明が難しいでござる。勇者なら真実の瞳でも表示されるでござる。有名な勇者なら顔が知られてても不思議じゃないでござる」
「ダンマスを殺すのは分かったけど、どういう手段で殺すの?」
「基本、魔物を使ってかな? 無駄に召喚して死んで来いって言うのは好きじゃないけど、死んでも良心の痛まないゴブリンを強化してかな? キングもジェネラルも召喚すれば、連携も問題ないだろ?」
「主殿、そこはスケルトンでもいいでござるよ。あいつらはもともと死んでいるでござる! 某が指揮をすれば、キングなんかより強化率は高いでござるよ」
「そりゃそうだ。ノーライフキングは、キングと名前は付いているけど分類上は、キングの上だもんな。単体でも強いけど、お前の本領は本来集団戦だったっけ?」
「そうでござるよ! まぁ主殿には何もできずに負けてしまったでござるけどね」
「じゃぁ、DPを渡すからそっちは任せてもいいか?」
「了解でござる」
「えぇ! 私は!?」
「綾乃には悪いけど、人造ゴーレムの作成を頼んでいいか? 前回の勇者たち所為で、大半を失っちゃったからね」
「そっちは大丈夫よ。壊されちゃったのは悲しいけど、実はあれって改良前の子たちなのよね。ダマしててごめんなさい!」
急に謝られて混乱していると、説明してくれた。
綾乃は何か感じていたのだが、それを言葉にできなかったので戦力的には問題ないが、データ取りに使っていた旧式の人造ゴーレムを引きずり出してきたらしい……旧式ってなんぞ?
どうやら、パーツや筋肉に使っている金属などを研究して、特化型や万能型等、同タイプの人造ゴーレムでも色々変化をつけているらしい。知らない所で色々やってるんだな。
綾乃はそのまま、人造ゴーレムをコツコツと作るようにお願いした。まぁ拗ねると面倒なので、何かあった時は呼ぶ事を約束した。何もできないと思うけど、呼ぶだけで満足してくれるようなので、ごまかし的な感じが大きいね。
その後は、バザールのスケルトンを召喚してバランスを考えて並べていく。
上位種よりは、強化種をDPで強化する方が圧倒的にバランスが良かった。ここで判明したのだが、上位種、ジェネラルといった奴らと、何とかナイトとかソードマンと言った奴らは、Lvが同じなら実は強化種の方が強いのだ。
一般的なランクで分けると、強化種より上位種の方が強いのだが、それは全てLvの所為だったという事が判明したのだ。
「そういえばさ、昨日フレデリクに近付いたって言う勇者はどうしてるの?」
「ん?そいつらなら、まだ移動してないんじゃないか?」
「いえ、ご主人様。あいつらは、関所にはもどらずそのまま南下していますね。関所で説明した本来の道に戻るのでしょうか?」
表示された光点は、今朝見た位置から南に移動しているのが分かる。だからと言って油断はできないが、あいつらが何を考えているか分からないからこれからもしっかりとチェックしないとな。
勇者もダンマスも神の駒でしかない。ならば、勇者と同じようにダンマスを利用する可能性も高い。だけど神がダンマスに干渉するのは、特例が無いと難しいんじゃなかったか?
俺みたいに、神の要望を応えて見返りに召喚できるモノや、ダンマスの拡張機能を解放してもらう、みたいな?
待てよ……もしかして、複数の神で協力してダンマスの機能に干渉するとか? 召喚できる物を増やすって意味だけじゃないよな? 無幻爆弾も召喚可能なアイテムなのか?
さすがにあれは、召喚できないよな。あれは、理不尽過ぎる。Sランクの魔物も結構理不尽だが、対応できない事は無い。でも、あの爆弾は対処方法が全くない。
チビ神の話しぶりからして、周りの物を問答無用で無に還す物だ。この世界は、色々理不尽な事はあるが、絶対にどうにかならないわけじゃない。リバイアサンは戦って倒せないが、ダンジョンに引き込んでDPを大量に使えば、配下にできたからな。
だけど、あれはどうにもならん。だから、神の干渉がない限り使えないと思う。
とりあえず、ダンマスと野生じゃない魔物、俺以外のダンマスのコントロール下にある魔物は、可能な限り近付かせられないな。
「……と、こんな感じだな」
チビ神に聞いた事を俺なりにまとめた内容を2人に話す。
「なるほどでござる。確かにダンジョンマスターを駒として使う可能性はあるでござるな」
「そうなると、あんたも危ないんじゃない?」
「多分大丈夫でござる。某は1度死んでからアンデッドになったでござるから、ダンジョンマスターの能力を持った魔物でござる。ダンジョンマスターではないでござるから、神からの干渉は無いでござる。干渉が可能なのは、主殿を召喚したチビ神だけでござるよ」
「そうなの?」
「綾乃殿と同じで、チビ神からそう話があったでござる」
「マジか? 俺の知らない所で結構チビ神と話している奴がいるんだな」
「某の場合は、ゲームのデータが欲しいとか小説のデータが欲しいとか、結構連絡くるでござるよ」
あのアホが! バザールにたかってたのか! あれだけ大量にデータをやってたのに、待てなくていくつかデータ貰ってたってことか!
「バザール、今度連絡が入ったら無視しろ無視。とりあえず、ダンジョンマスターの場合は問答無用で殺そう」
「その心は?」
「あいつらに関しては、ダンマスだと証明する方法がダンマスの能力しかない。勇者の能力で分かるとはいっても、可視化する方法が無いから実質証明する方法が無いんだよ。ダンジョンマスターは、視認してマーキングしないと、マップ先生に表示されないからな」
「なるほどでござる。確かにダンマスは証明が難しいでござる。勇者なら真実の瞳でも表示されるでござる。有名な勇者なら顔が知られてても不思議じゃないでござる」
「ダンマスを殺すのは分かったけど、どういう手段で殺すの?」
「基本、魔物を使ってかな? 無駄に召喚して死んで来いって言うのは好きじゃないけど、死んでも良心の痛まないゴブリンを強化してかな? キングもジェネラルも召喚すれば、連携も問題ないだろ?」
「主殿、そこはスケルトンでもいいでござるよ。あいつらはもともと死んでいるでござる! 某が指揮をすれば、キングなんかより強化率は高いでござるよ」
「そりゃそうだ。ノーライフキングは、キングと名前は付いているけど分類上は、キングの上だもんな。単体でも強いけど、お前の本領は本来集団戦だったっけ?」
「そうでござるよ! まぁ主殿には何もできずに負けてしまったでござるけどね」
「じゃぁ、DPを渡すからそっちは任せてもいいか?」
「了解でござる」
「えぇ! 私は!?」
「綾乃には悪いけど、人造ゴーレムの作成を頼んでいいか? 前回の勇者たち所為で、大半を失っちゃったからね」
「そっちは大丈夫よ。壊されちゃったのは悲しいけど、実はあれって改良前の子たちなのよね。ダマしててごめんなさい!」
急に謝られて混乱していると、説明してくれた。
綾乃は何か感じていたのだが、それを言葉にできなかったので戦力的には問題ないが、データ取りに使っていた旧式の人造ゴーレムを引きずり出してきたらしい……旧式ってなんぞ?
どうやら、パーツや筋肉に使っている金属などを研究して、特化型や万能型等、同タイプの人造ゴーレムでも色々変化をつけているらしい。知らない所で色々やってるんだな。
綾乃はそのまま、人造ゴーレムをコツコツと作るようにお願いした。まぁ拗ねると面倒なので、何かあった時は呼ぶ事を約束した。何もできないと思うけど、呼ぶだけで満足してくれるようなので、ごまかし的な感じが大きいね。
その後は、バザールのスケルトンを召喚してバランスを考えて並べていく。
上位種よりは、強化種をDPで強化する方が圧倒的にバランスが良かった。ここで判明したのだが、上位種、ジェネラルといった奴らと、何とかナイトとかソードマンと言った奴らは、Lvが同じなら実は強化種の方が強いのだ。
一般的なランクで分けると、強化種より上位種の方が強いのだが、それは全てLvの所為だったという事が判明したのだ。
「そういえばさ、昨日フレデリクに近付いたって言う勇者はどうしてるの?」
「ん?そいつらなら、まだ移動してないんじゃないか?」
「いえ、ご主人様。あいつらは、関所にはもどらずそのまま南下していますね。関所で説明した本来の道に戻るのでしょうか?」
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