1,282 / 2,518
第1282話 状況把握
しおりを挟む
急く気持ちを押さえながら、リバイアサンに早く早く! と無言の圧力をかけている。
気になるのが、娘たちが睡眠状態にある事なんだよね。ただ寝てるだけならいいけど、普段あまりない母親に抱かれたままなのが気になる。スカーレットがいるなら、娘たちに負担の少ないようにベッドを出していると思うのだ。
それに、おそらく妻たちを拉致した国の兵士がダンジョンアタックをしてきている。レベルを見る限り、攻略できるレベルでは無い事は分かっているが、それでも娘たちの事が心配だ。
2時間程移動すると、みんなのいるダンジョンの下に到着する。
行きなり部屋に飛び込んだのが悪かった。俺たちが来るとは思っておらず、年長組の妻たちが臨戦態勢に入って切りかかって来たのだ。
シュリとアリスの攻撃は、一撃で死にはしないだろうけど、致命傷になりえる威力だと判断できる。というか、こんな状況でも俺がケガをすれば、年長組の皆の心が傷付くのは目に見えている。可能なら、余裕で受け止めて見せる事だろう……
両手に盾を持ち、フォートレスを2重で発動する。その上で体の周りに結界を5重に張り年長組の攻撃に備える。
初めにフォートレスに当たった攻撃は、ライムの魔法だ。室内という事もあり、周囲に影響のある魔法は使わず、小さくてもダメージを見込める土魔法でアイアンバレットを使って来た。
しかもアイアンバレットは、ソフトポイント型の弾丸だ。命中すると花が開いたように弾丸が変形し、当たった部分の肉を巻き込んで広がるため、傷が大変な事になるあれだ。それが数十発放たれている。
1枚目のフォートレスは抜かれてしまったが、何とか2枚目防ぐ事ができた。
そこにシュリの純粋な物理攻撃、今までで一番の脅威度だろう。俺が敵だったら殺さないと拙いからな。全力だった。
2枚目のフォートレスはあっけなく砕かれ結界に到達する。2枚まで割り攻撃が止まった。
続いてきたのは、アリスの魔法剣だ。込められている魔法はまさかの炎系だった。捨て身とまではいかないが、自分を巻き込んでもダメージを与える覚悟の攻撃だった。
これはただ防いだだけじゃアリスがケガをしてしまうな。治せると言ったらそれまでだが、だからと言って怪我をさせたいわけでは無い。
炎系であるなら水系で打ち消すしかないか? それより吸収か? 扱いが上手くいかない闇属性のアブソープションがいいか?
悩むくらいなら両方でいってやる!
受け止める右の盾にアブソープションをまとわりつかせ、左手の盾は地面に捨て杖を取り出して、いつでも魔法を発動できる状態にする。
アリスの魔法剣が盾に接触すると、魔力を奪い大した効果を発揮できなくなった。念のため水魔法で剣を包み込み余波も無く打ち消す。
「俺だ! シュウだ! お願いだから止まってくれ!」
そう言うと、ピタッと止まってくれた。
「ご主人様?」
気丈に振る舞っていたのだと思う。いきなりこんな所に連れ去られて、こっちと連絡をとる方法も無くビクビクしていたんだもんな。しかも娘たちも一緒で、大変だっただろうな。
気付いた年長組の皆は泣き出してしまい、ミリーやカエデ、リンドも涙ぐんでいた。
「迎えに来たよ。本物だから安心してくれ」
泣き出したとはいえ、俺に本気の攻撃を仕掛けてしまった3人が違う意味でもっと泣き出してしまった。
「3人は、反射に近い形で攻撃を仕掛けて来たけど、それは家族を守るためには大切な行動だ。相手の出鼻をくじければ、それだけ考える時間が生まれるんだからな。むしろ、反射でそれを行えた事を誇ろう。俺は怪我すらしていないから大丈夫だよ」
ちょっと上から目線だけど、その言葉で3人は多少落ち着いてくれた。年長組はあまり寝れていなかったのだろう。泣き止むとそのまま安心したように寝てしまった。
この部屋も最低限の物はそろっているが、持って来た船に比べれば劣る物なので船に移動してベッドに寝かせてあげる。
母親の3人は交代で休憩をとっていたため、年長組に比べて負担は少なかったのか寝てしまう事は無く何があったのか話してくれた。
俺の予想通り、勇者召喚の魔法陣を使って呼び出したらしい。異世界の強力な力を求めて召喚された後、ミリーたち獣人をみて、半端者や獣風情と差別するような用語を使っていたらしい。
見た目はいいから、兵士の性欲処理にでも使えと、一番偉そうな奴が言っていたとか……殺す!
異世界から呼ぶつもりだったのに、同じ世界からの召喚をしてしまったのか? みたいな事を魔法使いたちが言っていたとか。
その後に一番偉そうな奴が、妻たちに命令をしてきたが従う訳もなく、何でこっちの言う事に従わないんだ! と癇癪を起し、そこで1度目の戦闘が起きたらしい。妻たちは、状況が分からず情報も欲しかったので殺すわけにもいかなかったため多少苦労したのだとか。
妻たちを捕らえようと近付いてきた兵士を薙ぎ倒すと、強い奴らを召喚できた事を喜んで、手を貸すならうんたらかんたら言われたらしいが、得てしてこういう奴らは約束を守るわけが無いので拒否をした。
勇者召喚の間で戦闘になると、不利になると判断したようでさっさと出て行ってしまったようだ。
兵糧攻めという事だろう。急に呼び出されたため、食料なども持っていない。魔法が使えれば水は確保できてもまともに行動できるのは3日が限界だからな。
そこで、やっと落ち着いて話す事ができたのだと。1人は確保して情報を聞き出したかったのだが、全員連れていかれてしまったようだ。
スカーレットがダンジョンを作れると言ったのだが、コアを召喚しスキルを発動させると掌握できないエリアと表示されてしまったので、いったん外に出て掌握できる場所を探す方向にまとまったのだとか。
目の前にいる奴らをライムが魔法で蹴散らして、スカーレットがダンジョンを作れる場所を探し、すぐに作れる場所を発見したので30階層分のランダム作成を行い、ダンジョンに逃げ込んだのだとか。
で、現在に至る。
こんな感じだろう。とはいえ、どうしていいかもわからず、ダンジョンに引きこもっていた所に俺が突然来たため、攻撃を仕掛けてしまったのだろう。
「で、気になったんだけど、娘たちは何で今も寝てるんだ?」
「それなんだけどね。いきなり周りの状況が変わったでしょ? そして、大きな声を出す人もいてこの娘たちが泣きだしちゃったのよ。私たちでも状況が分からずビクビクしてたからね。それでツィード君が眠らせてくれてね」
娘たちにストレスが無いようにツィード君が眠らせてくれたらしい。今も寝ているのは、起きると思い出してしまうのかすぐに泣きだしてしまうので、落ち着くまで食事以外は眠らせておく事にしたんだってさ。マジでこの国の奴ら殺す!
「そだ、ご主人様。召喚された時になんだけど、闇魔法の奴隷系統の技術が込められていたみたいだったから、解除しておいたよ!」
ツィード君が爆弾を放り込んできた。もしツィード君がいなかったら、奴隷の首輪みたいに従わされたって事か? でもあれは、罰則系だから支配できるわけじゃないはず……でも、いい状況ではなかったはずだ。
「とりあえず、この国をぶっ潰す」
放っておいたら、また同じ事をするかもしれない……と言うか、妻たち以外にも召喚された人がいたかもしれない。そう考えると、この国は存続させてはいけないと思った。
気になるのが、娘たちが睡眠状態にある事なんだよね。ただ寝てるだけならいいけど、普段あまりない母親に抱かれたままなのが気になる。スカーレットがいるなら、娘たちに負担の少ないようにベッドを出していると思うのだ。
それに、おそらく妻たちを拉致した国の兵士がダンジョンアタックをしてきている。レベルを見る限り、攻略できるレベルでは無い事は分かっているが、それでも娘たちの事が心配だ。
2時間程移動すると、みんなのいるダンジョンの下に到着する。
行きなり部屋に飛び込んだのが悪かった。俺たちが来るとは思っておらず、年長組の妻たちが臨戦態勢に入って切りかかって来たのだ。
シュリとアリスの攻撃は、一撃で死にはしないだろうけど、致命傷になりえる威力だと判断できる。というか、こんな状況でも俺がケガをすれば、年長組の皆の心が傷付くのは目に見えている。可能なら、余裕で受け止めて見せる事だろう……
両手に盾を持ち、フォートレスを2重で発動する。その上で体の周りに結界を5重に張り年長組の攻撃に備える。
初めにフォートレスに当たった攻撃は、ライムの魔法だ。室内という事もあり、周囲に影響のある魔法は使わず、小さくてもダメージを見込める土魔法でアイアンバレットを使って来た。
しかもアイアンバレットは、ソフトポイント型の弾丸だ。命中すると花が開いたように弾丸が変形し、当たった部分の肉を巻き込んで広がるため、傷が大変な事になるあれだ。それが数十発放たれている。
1枚目のフォートレスは抜かれてしまったが、何とか2枚目防ぐ事ができた。
そこにシュリの純粋な物理攻撃、今までで一番の脅威度だろう。俺が敵だったら殺さないと拙いからな。全力だった。
2枚目のフォートレスはあっけなく砕かれ結界に到達する。2枚まで割り攻撃が止まった。
続いてきたのは、アリスの魔法剣だ。込められている魔法はまさかの炎系だった。捨て身とまではいかないが、自分を巻き込んでもダメージを与える覚悟の攻撃だった。
これはただ防いだだけじゃアリスがケガをしてしまうな。治せると言ったらそれまでだが、だからと言って怪我をさせたいわけでは無い。
炎系であるなら水系で打ち消すしかないか? それより吸収か? 扱いが上手くいかない闇属性のアブソープションがいいか?
悩むくらいなら両方でいってやる!
受け止める右の盾にアブソープションをまとわりつかせ、左手の盾は地面に捨て杖を取り出して、いつでも魔法を発動できる状態にする。
アリスの魔法剣が盾に接触すると、魔力を奪い大した効果を発揮できなくなった。念のため水魔法で剣を包み込み余波も無く打ち消す。
「俺だ! シュウだ! お願いだから止まってくれ!」
そう言うと、ピタッと止まってくれた。
「ご主人様?」
気丈に振る舞っていたのだと思う。いきなりこんな所に連れ去られて、こっちと連絡をとる方法も無くビクビクしていたんだもんな。しかも娘たちも一緒で、大変だっただろうな。
気付いた年長組の皆は泣き出してしまい、ミリーやカエデ、リンドも涙ぐんでいた。
「迎えに来たよ。本物だから安心してくれ」
泣き出したとはいえ、俺に本気の攻撃を仕掛けてしまった3人が違う意味でもっと泣き出してしまった。
「3人は、反射に近い形で攻撃を仕掛けて来たけど、それは家族を守るためには大切な行動だ。相手の出鼻をくじければ、それだけ考える時間が生まれるんだからな。むしろ、反射でそれを行えた事を誇ろう。俺は怪我すらしていないから大丈夫だよ」
ちょっと上から目線だけど、その言葉で3人は多少落ち着いてくれた。年長組はあまり寝れていなかったのだろう。泣き止むとそのまま安心したように寝てしまった。
この部屋も最低限の物はそろっているが、持って来た船に比べれば劣る物なので船に移動してベッドに寝かせてあげる。
母親の3人は交代で休憩をとっていたため、年長組に比べて負担は少なかったのか寝てしまう事は無く何があったのか話してくれた。
俺の予想通り、勇者召喚の魔法陣を使って呼び出したらしい。異世界の強力な力を求めて召喚された後、ミリーたち獣人をみて、半端者や獣風情と差別するような用語を使っていたらしい。
見た目はいいから、兵士の性欲処理にでも使えと、一番偉そうな奴が言っていたとか……殺す!
異世界から呼ぶつもりだったのに、同じ世界からの召喚をしてしまったのか? みたいな事を魔法使いたちが言っていたとか。
その後に一番偉そうな奴が、妻たちに命令をしてきたが従う訳もなく、何でこっちの言う事に従わないんだ! と癇癪を起し、そこで1度目の戦闘が起きたらしい。妻たちは、状況が分からず情報も欲しかったので殺すわけにもいかなかったため多少苦労したのだとか。
妻たちを捕らえようと近付いてきた兵士を薙ぎ倒すと、強い奴らを召喚できた事を喜んで、手を貸すならうんたらかんたら言われたらしいが、得てしてこういう奴らは約束を守るわけが無いので拒否をした。
勇者召喚の間で戦闘になると、不利になると判断したようでさっさと出て行ってしまったようだ。
兵糧攻めという事だろう。急に呼び出されたため、食料なども持っていない。魔法が使えれば水は確保できてもまともに行動できるのは3日が限界だからな。
そこで、やっと落ち着いて話す事ができたのだと。1人は確保して情報を聞き出したかったのだが、全員連れていかれてしまったようだ。
スカーレットがダンジョンを作れると言ったのだが、コアを召喚しスキルを発動させると掌握できないエリアと表示されてしまったので、いったん外に出て掌握できる場所を探す方向にまとまったのだとか。
目の前にいる奴らをライムが魔法で蹴散らして、スカーレットがダンジョンを作れる場所を探し、すぐに作れる場所を発見したので30階層分のランダム作成を行い、ダンジョンに逃げ込んだのだとか。
で、現在に至る。
こんな感じだろう。とはいえ、どうしていいかもわからず、ダンジョンに引きこもっていた所に俺が突然来たため、攻撃を仕掛けてしまったのだろう。
「で、気になったんだけど、娘たちは何で今も寝てるんだ?」
「それなんだけどね。いきなり周りの状況が変わったでしょ? そして、大きな声を出す人もいてこの娘たちが泣きだしちゃったのよ。私たちでも状況が分からずビクビクしてたからね。それでツィード君が眠らせてくれてね」
娘たちにストレスが無いようにツィード君が眠らせてくれたらしい。今も寝ているのは、起きると思い出してしまうのかすぐに泣きだしてしまうので、落ち着くまで食事以外は眠らせておく事にしたんだってさ。マジでこの国の奴ら殺す!
「そだ、ご主人様。召喚された時になんだけど、闇魔法の奴隷系統の技術が込められていたみたいだったから、解除しておいたよ!」
ツィード君が爆弾を放り込んできた。もしツィード君がいなかったら、奴隷の首輪みたいに従わされたって事か? でもあれは、罰則系だから支配できるわけじゃないはず……でも、いい状況ではなかったはずだ。
「とりあえず、この国をぶっ潰す」
放っておいたら、また同じ事をするかもしれない……と言うか、妻たち以外にも召喚された人がいたかもしれない。そう考えると、この国は存続させてはいけないと思った。
0
お気に入りに追加
449
あなたにおすすめの小説
救国の大聖女は生まれ変わって【薬剤師】になりました ~聖女の力には限界があるけど、万能薬ならもっとたくさんの人を救えますよね?~
日之影ソラ
恋愛
千年前、大聖女として多くの人々を救った一人の女性がいた。国を蝕む病と一人で戦った彼女は、僅かニ十歳でその生涯を終えてしまう。その原因は、聖女の力を使い過ぎたこと。聖女の力には、使うことで自身の命を削るというリスクがあった。それを知ってからも、彼女は聖女としての使命を果たすべく、人々のために祈り続けた。そして、命が終わる瞬間、彼女は後悔した。もっと多くの人を救えたはずなのに……と。
そんな彼女は、ユリアとして千年後の世界で新たな生を受ける。今度こそ、より多くの人を救いたい。その一心で、彼女は薬剤師になった。万能薬を作ることで、かつて救えなかった人たちの笑顔を守ろうとした。
優しい王子に、元気で真面目な後輩。宮廷での環境にも恵まれ、一歩ずつ万能薬という目標に進んでいく。
しかし、新たな聖女が誕生してしまったことで、彼女の人生は大きく変化する。
鮮明な月
碧
BL
鮮明な月のようなあの人のことを、幼い頃からひたすらに思い続けていた。叶わないと知りながら、それでもただひたすらに密やかに思い続ける源川仁聖。叶わないのは当然だ、鮮明な月のようなあの人は、自分と同じ男性なのだから。
彼を思いながら、他の人間で代用し続ける矛盾に耐えきれなくなっていく。そんな時ふと鮮明な月のような彼に、手が届きそうな気がした。
第九章以降は鮮明な月の後日談
月のような彼に源川仁聖の手が届いてからの物語。
基本的にはエッチ多目だと思われます。
読む際にはご注意下さい。第九章以降は主人公達以外の他キャラ主体が元気なため誰が主人公やねんなところもあります。すみません。
転移魔法に失敗したら大変な事に巻き込まれたようです。
ミカヅキグマ
ファンタジー
魔導師のヴァージニアは転移魔法に失敗して見知らぬ島に来てしまった。
地図にも載っていないその島には何やら怪しげな遺跡がポツンと建っていた。ヴァージニアはただでさえ転移魔法の失敗で落ち込んでいるのに、うっかりその遺跡に閉じ込められてしまう。彼女が出口を探すために仕方なく遺跡の奥に進んで行くと、なんとそこには一人の幼い少年がいた。何故こんな所に少年が? 彼は一体何者なのだろうか?
ヴァージニアは少年の正体が世界を揺るがす出来事に発展するとは露程も思っていなかったのだった……。
※台詞が多めです。現在(2021年11月)投稿している辺りだと地の文が増えてきています。
※最終話の後に登場人物紹介がありますので、少しのネタバレならOKという方はどうぞご覧下さい。
ネタバレ
※ヴァージニア(主人公)が抱く疑問は地竜とキャサリンが登場すると解けていきます。(伏線回収)
さらにネタバレ
※何度もループしている世界の話ですが、主人公達は前の世界の記憶を持っていません。しかし違和感などは覚えています。(あんまりループ要素はないです)
さらにさらにネタバレ?
※少年の正体は早い段階で出てるじゃないかと思っている方……、それじゃないんです。別にあるんです。
没落した元名門貴族の令嬢は、馬鹿にしてきた人たちを見返すため王子の騎士を目指します!
日之影ソラ
ファンタジー
かつては騎士の名門と呼ばれたブレイブ公爵家は、代々王族の専属護衛を任されていた。
しかし数世代前から優秀な騎士が生まれず、ついに専属護衛の任を解かれてしまう。それ以降も目立った活躍はなく、貴族としての地位や立場は薄れて行く。
ブレイブ家の長女として生まれたミスティアは、才能がないながらも剣士として研鑽をつみ、騎士となった父の背中を見て育った。彼女は父を尊敬していたが、周囲の目は冷ややかであり、落ちぶれた騎士の一族と馬鹿にされてしまう。
そんなある日、父が戦場で命を落としてしまった。残されたのは母も病に倒れ、ついにはミスティア一人になってしまう。土地、お金、人、多くを失ってしまったミスティアは、亡き両親の想いを受け継ぎ、再びブレイブ家を最高の騎士の名家にするため、第一王子の護衛騎士になることを決意する。
こちらの作品の連載版です。
https://ncode.syosetu.com/n8177jc/
悪魔だと呼ばれる強面騎士団長様に勢いで結婚を申し込んでしまった私の結婚生活
束原ミヤコ
恋愛
ラーチェル・クリスタニアは、男運がない。
初恋の幼馴染みは、もう一人の幼馴染みと結婚をしてしまい、傷心のまま婚約をした相手は、結婚間近に浮気が発覚して破談になってしまった。
ある日の舞踏会で、ラーチェルは幼馴染みのナターシャに小馬鹿にされて、酒を飲み、ふらついてぶつかった相手に、勢いで結婚を申し込んだ。
それは悪魔の騎士団長と呼ばれる、オルフェレウス・レノクスだった。
優秀な姉の添え物でしかない私を必要としてくれたのは、優しい勇者様でした ~病弱だった少女は異世界で恩返しの旅に出る~
日之影ソラ
ファンタジー
前世では病弱で、生涯のほとんどを病室で過ごした少女がいた。彼女は死を迎える直前、神様に願った。
もしも来世があるのなら、今度は私が誰かを支えられるような人間になりたい。見知らぬ誰かの優しさが、病に苦しむ自分を支えてくれたように。
そして彼女は貴族の令嬢ミモザとして生まれ変わった。非凡な姉と比べられ、常に見下されながらも、自分にやれることを精一杯取り組み、他人を支えることに人生をかけた。
誰かのために生きたい。その想いに嘘はない。けれど……本当にこれでいいのか?
そんな疑問に答えをくれたのは、平和な時代に生まれた勇者様だった。
欲情しないと仰いましたので白い結婚でお願いします
ユユ
恋愛
他国の王太子の第三妃として望まれたはずが、
王太子からは拒絶されてしまった。
欲情しない?
ならば白い結婚で。
同伴公務も拒否します。
だけど王太子が何故か付き纏い出す。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる