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第1279話 汚物は消毒
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「じゃぁ話したくなったら言ってくださいね」
「情報が欲しいんだろ? 俺を殺したら手に入らないぞ!」
「強気なのもいいですけど、俺回復魔法が使えるんですよ」
そう言って、先程刺していた男の治療をする。傷口が綺麗に塞がり、俺の言葉が事実だと理解してくれたようだ。
「殺すつもりは無いですが、うっかり死んでしまう事もあると思うので、その時はその時で違う人に聞きますので、根性の限り耐えて下さってかまいませんよ? っと、あなたうるさいですね」
右脛にヒビと左足首を骨折している状態で石柱に縛り付けられている団長っぽい奴がうるさかったので、顔面を殴りつける。陥没したりする事は無いが、鼻の骨は粉砕した。ついでにお腹も殴り気絶させておく。
「おっとすいませんでした。では、始めたいと思いますので、出来れば早めに情報を話してくれると嬉しいですね」
そう言ってレイピアを構えると、刺す前に話すと言ってきた。
「根性がないですね。まぁ時間がかからなかっただけ良かったとしましょうか。では……」
この国と近隣諸国の情勢を聞いた。
大陸を掌握して想像した通り、種族同士で集まり対立しているそうだ。魔物も多いのだが、この大陸には冒険者はおらず傭兵として活動しているらしい。
俺たちの大陸で言えば、固定パーティーが複数集まった集団と言った感じだろうか? 30人程の集まりから200人を超える大所帯の傭兵団もあるそうだ。
それが国や領主に雇われ戦争や魔物退治をするらしい。もちろん兵士や騎士も魔物退治をするのだが、ダンジョンがある国では、兵士はダンジョンの中で魔物を退治するのだとか。傭兵は基本的に入る事ができないのだとか。
これって、明らかにダンジョンの特性を知っているんじゃないか? 昔から続いているのであれば、ダンジョンの特性を知っている奴が過去にいて、国の上層部が把握して自分たちのために使っている。みたいな感じかな?
っと、そんな考察はどうでもいい。
「じゃぁ次の質問だ。勇者の称号を持つ人間が召喚される事は知っているな? そいつらはどんな扱いをされている?」
「勇者の称号って言っても、大した力のない人間だろ? 他国で召喚されて、奴隷のように、いや、実際に奴隷だったか? 死ぬまで前線で戦わされるって話だな。うちの中堅でも軽く殺せるような、弱い奴らだあよ」
「召喚される条件を知っているか?」
「嘘か真か知らないけど、神からの神託があって特別な場所で召喚されるんだってな。あんな弱い奴らをわざわざ召喚する意味が分からないけどな」
勇者とは、この大陸では使い捨ての駒なのだろうか? ただそれだけのために高価な魔石を使う物だろうか?
衛兵に聞いても大した事は知らないので、こいつらからの情報収集はもうできないな。
「2人共、聞く事は聞けたし、撤収しよう。おそらくこの国でこれ以上の情報は望めないんじゃないかな?」
マリアとクシュリナも同意してくれ、魔導無線の先からも同意の声が聞こえている。
「周りがうるさくなってきたな。さすがに石の壁が出来て中から悲鳴が聞こえれば、人が集まってくるか?」
「何他人事みたいに言っている! お前たちはここでつかまって奴隷に落とされ、男は戦争に、女は男たちの相手をさせられるんだぞ!」
援軍が近くに来ている事に気付いた情報を話していた側近ぽい奴の態度が急変した。
「何? 自分が助かるみたいなセリフを吐いてるんだ? お前らのような犯罪者共を生かしておくわけないだろ?」
「なっ! 俺たちを殺してみろ! それこそ助かる道は無いぞ!」
「バカ言うなよ。殺しても殺さなくても状況は何一つ変わらんだろ? どうせ捕まれば奴隷落ちなんだろ?」
「殺さないでいてくれたら、俺が街の外へ逃がしてやる! いい取引だろ?」
死にたくないのか、急に態度を変えて来た。
「なぁ、1つ聞いていいか? お前らは、女性を無理やり犯して殺してたんだろ? その中で助けを求めていた女性もいたよな? 助けてやったのか?」
「俺たちはそんな事していない!」
「嘘はいいよ。俺って、鑑定スキルを持ってるから、相手の称号とか分かるんだよ。ここにいるほとんどの人間が犯罪の称号を持っているんだから、そのセリフが嘘だって分かるんだ。そして口約束した所でお前は、絶対に俺を裏切る」
こういう屑のやる事は決まってるからな。俺は収納の腕輪から笛を取り出して強く吹く。俺たち人間には聞こえないが、外で待機しているグレンには届く音だ。何かあれば、この笛の音を合図に迎えに来てもらう事になっていたのだ。まさかすぐに使う事になるとは思わなかったけどな。
1分もしない内に屋根を突き破ってグレンが迎えに来てくれた。
今まで無惨の最後を迎えた女性たちの事を思えば生かしておく価値は無いので、少しむごいかもしれないけど、灯油をここにいる全員にかけ足元には灯油をたくさん吸ってくれる毛布を置き、上で待機させていたグレンに回収してもらう。
グレンがあけた穴からガソリンを大量に流し込み、火を魔法で生み出し自由落下に任せて放置する。
引火する前に逃げないとガソリンの爆発に巻き込まれるので、すぐにグレンに移動するように命令を出す。100メートル程離れた次の瞬間……
爆発音が響き渡り、宿の屋根が吹き飛ぶ。
あっ! こんな爆発したら、吹き飛ばされて灯油の意味なかったかな?
マップ先生で生存者の有無を確認してみると、7割位が死んでいたが3割は瀕死の状態だが生きていた。だけど、燃えているのかどんどん死に近付いていき命を落としている。全員死にそうだからいいか?
どうせなら長く苦しませたかった所だけどな。ガソリンは使う必要なかったか? 機会は無い方がいいけど、また今度機会があれば、灯油だけにしておこう。
屑をこの世から処理しただけなので、特に何も思う事も無く……いや、むしろ女性の敵を成敗できた分すがすがしいと言ってもいいかもしれないな。
これまでにも何人も人を殺してきているので今更か。初めはゴブリンを叩いた時の感触ですら嫌悪感があったのに、慣れって怖いな。
グレンにみんなの所に戻ってもらっている間に、俺たちは無線で情報交換をする。
勇者召喚は、戦力に見られていない様子なので、この大陸にはいない可能性が高いと全員が判断した。
掌握しているので、エリア内に入ればすぐ分かるのだ。ここに残って探すより、次の大陸に向かう事になった。
「情報が欲しいんだろ? 俺を殺したら手に入らないぞ!」
「強気なのもいいですけど、俺回復魔法が使えるんですよ」
そう言って、先程刺していた男の治療をする。傷口が綺麗に塞がり、俺の言葉が事実だと理解してくれたようだ。
「殺すつもりは無いですが、うっかり死んでしまう事もあると思うので、その時はその時で違う人に聞きますので、根性の限り耐えて下さってかまいませんよ? っと、あなたうるさいですね」
右脛にヒビと左足首を骨折している状態で石柱に縛り付けられている団長っぽい奴がうるさかったので、顔面を殴りつける。陥没したりする事は無いが、鼻の骨は粉砕した。ついでにお腹も殴り気絶させておく。
「おっとすいませんでした。では、始めたいと思いますので、出来れば早めに情報を話してくれると嬉しいですね」
そう言ってレイピアを構えると、刺す前に話すと言ってきた。
「根性がないですね。まぁ時間がかからなかっただけ良かったとしましょうか。では……」
この国と近隣諸国の情勢を聞いた。
大陸を掌握して想像した通り、種族同士で集まり対立しているそうだ。魔物も多いのだが、この大陸には冒険者はおらず傭兵として活動しているらしい。
俺たちの大陸で言えば、固定パーティーが複数集まった集団と言った感じだろうか? 30人程の集まりから200人を超える大所帯の傭兵団もあるそうだ。
それが国や領主に雇われ戦争や魔物退治をするらしい。もちろん兵士や騎士も魔物退治をするのだが、ダンジョンがある国では、兵士はダンジョンの中で魔物を退治するのだとか。傭兵は基本的に入る事ができないのだとか。
これって、明らかにダンジョンの特性を知っているんじゃないか? 昔から続いているのであれば、ダンジョンの特性を知っている奴が過去にいて、国の上層部が把握して自分たちのために使っている。みたいな感じかな?
っと、そんな考察はどうでもいい。
「じゃぁ次の質問だ。勇者の称号を持つ人間が召喚される事は知っているな? そいつらはどんな扱いをされている?」
「勇者の称号って言っても、大した力のない人間だろ? 他国で召喚されて、奴隷のように、いや、実際に奴隷だったか? 死ぬまで前線で戦わされるって話だな。うちの中堅でも軽く殺せるような、弱い奴らだあよ」
「召喚される条件を知っているか?」
「嘘か真か知らないけど、神からの神託があって特別な場所で召喚されるんだってな。あんな弱い奴らをわざわざ召喚する意味が分からないけどな」
勇者とは、この大陸では使い捨ての駒なのだろうか? ただそれだけのために高価な魔石を使う物だろうか?
衛兵に聞いても大した事は知らないので、こいつらからの情報収集はもうできないな。
「2人共、聞く事は聞けたし、撤収しよう。おそらくこの国でこれ以上の情報は望めないんじゃないかな?」
マリアとクシュリナも同意してくれ、魔導無線の先からも同意の声が聞こえている。
「周りがうるさくなってきたな。さすがに石の壁が出来て中から悲鳴が聞こえれば、人が集まってくるか?」
「何他人事みたいに言っている! お前たちはここでつかまって奴隷に落とされ、男は戦争に、女は男たちの相手をさせられるんだぞ!」
援軍が近くに来ている事に気付いた情報を話していた側近ぽい奴の態度が急変した。
「何? 自分が助かるみたいなセリフを吐いてるんだ? お前らのような犯罪者共を生かしておくわけないだろ?」
「なっ! 俺たちを殺してみろ! それこそ助かる道は無いぞ!」
「バカ言うなよ。殺しても殺さなくても状況は何一つ変わらんだろ? どうせ捕まれば奴隷落ちなんだろ?」
「殺さないでいてくれたら、俺が街の外へ逃がしてやる! いい取引だろ?」
死にたくないのか、急に態度を変えて来た。
「なぁ、1つ聞いていいか? お前らは、女性を無理やり犯して殺してたんだろ? その中で助けを求めていた女性もいたよな? 助けてやったのか?」
「俺たちはそんな事していない!」
「嘘はいいよ。俺って、鑑定スキルを持ってるから、相手の称号とか分かるんだよ。ここにいるほとんどの人間が犯罪の称号を持っているんだから、そのセリフが嘘だって分かるんだ。そして口約束した所でお前は、絶対に俺を裏切る」
こういう屑のやる事は決まってるからな。俺は収納の腕輪から笛を取り出して強く吹く。俺たち人間には聞こえないが、外で待機しているグレンには届く音だ。何かあれば、この笛の音を合図に迎えに来てもらう事になっていたのだ。まさかすぐに使う事になるとは思わなかったけどな。
1分もしない内に屋根を突き破ってグレンが迎えに来てくれた。
今まで無惨の最後を迎えた女性たちの事を思えば生かしておく価値は無いので、少しむごいかもしれないけど、灯油をここにいる全員にかけ足元には灯油をたくさん吸ってくれる毛布を置き、上で待機させていたグレンに回収してもらう。
グレンがあけた穴からガソリンを大量に流し込み、火を魔法で生み出し自由落下に任せて放置する。
引火する前に逃げないとガソリンの爆発に巻き込まれるので、すぐにグレンに移動するように命令を出す。100メートル程離れた次の瞬間……
爆発音が響き渡り、宿の屋根が吹き飛ぶ。
あっ! こんな爆発したら、吹き飛ばされて灯油の意味なかったかな?
マップ先生で生存者の有無を確認してみると、7割位が死んでいたが3割は瀕死の状態だが生きていた。だけど、燃えているのかどんどん死に近付いていき命を落としている。全員死にそうだからいいか?
どうせなら長く苦しませたかった所だけどな。ガソリンは使う必要なかったか? 機会は無い方がいいけど、また今度機会があれば、灯油だけにしておこう。
屑をこの世から処理しただけなので、特に何も思う事も無く……いや、むしろ女性の敵を成敗できた分すがすがしいと言ってもいいかもしれないな。
これまでにも何人も人を殺してきているので今更か。初めはゴブリンを叩いた時の感触ですら嫌悪感があったのに、慣れって怖いな。
グレンにみんなの所に戻ってもらっている間に、俺たちは無線で情報交換をする。
勇者召喚は、戦力に見られていない様子なので、この大陸にはいない可能性が高いと全員が判断した。
掌握しているので、エリア内に入ればすぐ分かるのだ。ここに残って探すより、次の大陸に向かう事になった。
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