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第1205話 戦況の変化
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戦場の流れが変わったのは、対峙してから13日目。
初めは、前日までと変わらない攻撃だった。だが、2時間程経っていつもなら相手が交換するタイミングになったのだが、交換は無く攻勢が強まったと前線の兵士は感じただろう。
だが実際は、同じように見せかけて交換するタイミングで、追加の兵力が合流したのだ。
それに気付いたのは、前線で小隊の指揮をとっていた隊長だったと報告を受けている。その隊長は、伝令役に隊の中で一番若い兵士を走らせたそうだ。大隊規模の隊長に魔導無線を配備していたが、中隊にまでは配備していなかった。
人の問題もあるが、小型化されたとはいえかなりの重量になるため、前線で戦う兵士が背負っていられるほど軽くない。
銃による戦闘であれば、近寄って切り付け合うこの場とは違いあまり問題にもならないかもしれないが、激しく動きながら戦闘するこの場では、小隊規模にまで魔導無線を持たせるわけにはいかなかったのだ。
その場に残り敵の奇襲の第一波を何とかしのいだ小隊の3人は、大隊の援護が駆けつけるまで何とか生きていたが、到着して大隊長がエリクサーをかけるが間に合わなかったそうだ。
文字通り、命を賭して入り込む敵軍の侵攻を防いだのだ。
こちらの小隊4人組から1人伝令に走らせ3人で、相手の師団規模、256人程の攻撃を受け止めた事になる。
塹壕というこちらが有利になるように作った場所での戦闘とは言え、3人で80倍以上の人間を押し留めた3人は、英雄と言ってもいいのではないだろうか。
その場で戦わずに引けよ! と思ったのだが、引いた先には休憩所があるためその場で戦闘するしかなかったのだ。たまたまその場所が狙われたと思っていたが、実は聖国も色々と情報を集めていたようで、他にも似たような場所が奇襲を受けていた。
他の場所では死人こそ出なかったが、1ヵ所あたり100人近い負傷者を出している。完治に近いレベルで治す事ができたが、それでも負傷した際のケガの影響を受けるため、すぐに全力戦闘というわけにはいかなかった。
どちらが正しかったとは言わないが、弛緩した戦場で無暗に命を失わせてしまった。
ただ、侵入を防いだ3人のいた場所の聖国兵は、8割程が死んでいる。伝令から援軍を連れて戻って来た兵士が、エリクサーを使っても救えなかった事に嘆き、その嘆きの気持ちに呼応するように、援軍で駆け付けた一大隊が、一師団の8割、200人以上を殺したのだ。
おそらく、アドレナリン等の脳内麻薬が分泌され、体の痛みも感じなかったのだろう。戻って来た兵士はかなりの深手を負ったと思わせる程、防具が破損している者もいた。
だけど、他のエリアにいた負傷した兵士と違い、脳内麻薬の効果時間に配布されているポーション等を使ったのだろう。動きに支障の出ている者がいなかったのだ。
ひとまず、敵の攻勢を凌げた軍は、警戒を強めながら魔導無線で会議を開いている。魔導無線の近くにいる人間は、全員が声を聞けるようにスピーカーに接続しながら会議をしていた。
兵士と冒険者双方が、気が緩んでいた自分たちを心の中で叱咤している事が分かるセリフを吐いていた。
否が応でも、こちらの士気は高まり、反撃に転じるべきだという声が上がる。気持ちはわかるが、人数的不利は解決していない。このまま平地での衝突をすれば、多くの死者が出る。
レイリーも兵士の気持ちもわかるが、指揮官として平地での戦闘はするべきではないと説明しているが、兵士の気持ちは昂り続ける。
「みんな、聞いてくれ。俺もみんなの気持ちは痛い程分かるつもりだ。一緒に戦っているわけでは無いが、みんなの命を預かる側の人間として謝らせてほしい。本当にすまなかった。俺も怒りに任せて、あそこにいる聖国の奴らを皆殺しにしたいと思っている」
俺は、気付いたら喋り出していた。
「今回の戦争は、君たちが自分たちで住んでいる街を護りたいから……と聞いている。だから俺もギリギリまでは手を出さないつもりだ。でも考えてほしい。このまま怒りに任せて聖国の軍を打ち破ったとしよう。その時に君たちの隣にいる仲間が、どれだけ一緒に立っていられるだろうか?」
兵士に言葉が浸透するように、少し喋るのを止めた。
「死んでいった仲間のために、命を懸けて戦うという事が悪いとは言わない。だけど、君たちが守りたいものは君たちの背中にある。死んでしまったら、それを護る事は出来ない。死んでしまった3人は、命を懸けて戦うより、命を懸けて守ってほしいと思って死んだはずだ。その思いを無駄にしてほしくない」
勝手な想像を加えた意見だが、家族や仲間を護るためにこの戦争の前線に立った人間であれば、俺の言いたい事が伝わると思う。
10分程、沈黙が続いた。
兵士も分かってくれたようで、こちらから打って出る事は考え直してくれた。
だけど、亡くなった兵士のためにも、多くの敵兵に『死』を! と叫び、兵士の士気は高まっていった。少し過激な気はしたが、向こうが勝手に戦争を仕掛けてきて、不条理にも俺たちの街を手中に収めようとしたのだ。戦争の結果、皆殺しになった所で俺たちが気にする事は無かった。
相手に死を……と言ったが、殺すためには塹壕に引き込まなくてはならない。とはいえ、聖国も何度も痛手を負っているこの塹壕にむざむざ入ってくる事は無いだろう。
となれば、入りたくなる理由を作るしかない。
レイリーを呼んで、この方向で対策を練ってみようと思う。そして、レイリーにもう1つ提案をしてみる事にした。
レイリーも意見を支持してくれ、入りたくなる理由を一緒に考えてくれるようだ。兵士にもいいアイディアがあれば、遠慮なく申し出てほしいと通達する。
そしてもう1個の提案の件だ。
現状で兵力が足りていないのは明らかだ。今からすぐに覆すのは無理である。ならば、不利にならない様に立ち回る必要が出てくる。
そこで俺は、軍がしっかりとした形になるまでは、マップ先生も軍の運用に入れてもいいのでは? という提案だ。
現状、レイリーはマップ先生に頼り切らず、軍の情報部を駆使して戦争をしている。そのせいか、マップ先生を確認するのは情報部が情報を集めてからとなっている。
今回、誰か1人でもマップ先生を見ていれば、違う結果になったと思う。
なので、しばらくはレイリーの近くで監視させているリリーと、情報部の何名かにマップ先生の見る回数を増やすように提案した。
レイリーにとってはあまり喜ばしい提案では無いが、戦っている兵士のためと思えばどうという事は無いだろう。これから一緒に軍の改革をしていこう。
初めは、前日までと変わらない攻撃だった。だが、2時間程経っていつもなら相手が交換するタイミングになったのだが、交換は無く攻勢が強まったと前線の兵士は感じただろう。
だが実際は、同じように見せかけて交換するタイミングで、追加の兵力が合流したのだ。
それに気付いたのは、前線で小隊の指揮をとっていた隊長だったと報告を受けている。その隊長は、伝令役に隊の中で一番若い兵士を走らせたそうだ。大隊規模の隊長に魔導無線を配備していたが、中隊にまでは配備していなかった。
人の問題もあるが、小型化されたとはいえかなりの重量になるため、前線で戦う兵士が背負っていられるほど軽くない。
銃による戦闘であれば、近寄って切り付け合うこの場とは違いあまり問題にもならないかもしれないが、激しく動きながら戦闘するこの場では、小隊規模にまで魔導無線を持たせるわけにはいかなかったのだ。
その場に残り敵の奇襲の第一波を何とかしのいだ小隊の3人は、大隊の援護が駆けつけるまで何とか生きていたが、到着して大隊長がエリクサーをかけるが間に合わなかったそうだ。
文字通り、命を賭して入り込む敵軍の侵攻を防いだのだ。
こちらの小隊4人組から1人伝令に走らせ3人で、相手の師団規模、256人程の攻撃を受け止めた事になる。
塹壕というこちらが有利になるように作った場所での戦闘とは言え、3人で80倍以上の人間を押し留めた3人は、英雄と言ってもいいのではないだろうか。
その場で戦わずに引けよ! と思ったのだが、引いた先には休憩所があるためその場で戦闘するしかなかったのだ。たまたまその場所が狙われたと思っていたが、実は聖国も色々と情報を集めていたようで、他にも似たような場所が奇襲を受けていた。
他の場所では死人こそ出なかったが、1ヵ所あたり100人近い負傷者を出している。完治に近いレベルで治す事ができたが、それでも負傷した際のケガの影響を受けるため、すぐに全力戦闘というわけにはいかなかった。
どちらが正しかったとは言わないが、弛緩した戦場で無暗に命を失わせてしまった。
ただ、侵入を防いだ3人のいた場所の聖国兵は、8割程が死んでいる。伝令から援軍を連れて戻って来た兵士が、エリクサーを使っても救えなかった事に嘆き、その嘆きの気持ちに呼応するように、援軍で駆け付けた一大隊が、一師団の8割、200人以上を殺したのだ。
おそらく、アドレナリン等の脳内麻薬が分泌され、体の痛みも感じなかったのだろう。戻って来た兵士はかなりの深手を負ったと思わせる程、防具が破損している者もいた。
だけど、他のエリアにいた負傷した兵士と違い、脳内麻薬の効果時間に配布されているポーション等を使ったのだろう。動きに支障の出ている者がいなかったのだ。
ひとまず、敵の攻勢を凌げた軍は、警戒を強めながら魔導無線で会議を開いている。魔導無線の近くにいる人間は、全員が声を聞けるようにスピーカーに接続しながら会議をしていた。
兵士と冒険者双方が、気が緩んでいた自分たちを心の中で叱咤している事が分かるセリフを吐いていた。
否が応でも、こちらの士気は高まり、反撃に転じるべきだという声が上がる。気持ちはわかるが、人数的不利は解決していない。このまま平地での衝突をすれば、多くの死者が出る。
レイリーも兵士の気持ちもわかるが、指揮官として平地での戦闘はするべきではないと説明しているが、兵士の気持ちは昂り続ける。
「みんな、聞いてくれ。俺もみんなの気持ちは痛い程分かるつもりだ。一緒に戦っているわけでは無いが、みんなの命を預かる側の人間として謝らせてほしい。本当にすまなかった。俺も怒りに任せて、あそこにいる聖国の奴らを皆殺しにしたいと思っている」
俺は、気付いたら喋り出していた。
「今回の戦争は、君たちが自分たちで住んでいる街を護りたいから……と聞いている。だから俺もギリギリまでは手を出さないつもりだ。でも考えてほしい。このまま怒りに任せて聖国の軍を打ち破ったとしよう。その時に君たちの隣にいる仲間が、どれだけ一緒に立っていられるだろうか?」
兵士に言葉が浸透するように、少し喋るのを止めた。
「死んでいった仲間のために、命を懸けて戦うという事が悪いとは言わない。だけど、君たちが守りたいものは君たちの背中にある。死んでしまったら、それを護る事は出来ない。死んでしまった3人は、命を懸けて戦うより、命を懸けて守ってほしいと思って死んだはずだ。その思いを無駄にしてほしくない」
勝手な想像を加えた意見だが、家族や仲間を護るためにこの戦争の前線に立った人間であれば、俺の言いたい事が伝わると思う。
10分程、沈黙が続いた。
兵士も分かってくれたようで、こちらから打って出る事は考え直してくれた。
だけど、亡くなった兵士のためにも、多くの敵兵に『死』を! と叫び、兵士の士気は高まっていった。少し過激な気はしたが、向こうが勝手に戦争を仕掛けてきて、不条理にも俺たちの街を手中に収めようとしたのだ。戦争の結果、皆殺しになった所で俺たちが気にする事は無かった。
相手に死を……と言ったが、殺すためには塹壕に引き込まなくてはならない。とはいえ、聖国も何度も痛手を負っているこの塹壕にむざむざ入ってくる事は無いだろう。
となれば、入りたくなる理由を作るしかない。
レイリーを呼んで、この方向で対策を練ってみようと思う。そして、レイリーにもう1つ提案をしてみる事にした。
レイリーも意見を支持してくれ、入りたくなる理由を一緒に考えてくれるようだ。兵士にもいいアイディアがあれば、遠慮なく申し出てほしいと通達する。
そしてもう1個の提案の件だ。
現状で兵力が足りていないのは明らかだ。今からすぐに覆すのは無理である。ならば、不利にならない様に立ち回る必要が出てくる。
そこで俺は、軍がしっかりとした形になるまでは、マップ先生も軍の運用に入れてもいいのでは? という提案だ。
現状、レイリーはマップ先生に頼り切らず、軍の情報部を駆使して戦争をしている。そのせいか、マップ先生を確認するのは情報部が情報を集めてからとなっている。
今回、誰か1人でもマップ先生を見ていれば、違う結果になったと思う。
なので、しばらくはレイリーの近くで監視させているリリーと、情報部の何名かにマップ先生の見る回数を増やすように提案した。
レイリーにとってはあまり喜ばしい提案では無いが、戦っている兵士のためと思えばどうという事は無いだろう。これから一緒に軍の改革をしていこう。
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