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第1177話 衛生管理は大切
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水の出る魔導具をゴーストタウンとディストピアで作り始めて1週間……作れる工房の6割を動員して増産した。そのおかげで50000個まで作る事ができた。
1日工房全体で5000個、俺たち3人で3000個。工房は無休で、職人が日替わりで働いているため、工房で35000個、俺たちは5日間で15000個の作成となった。これで3~4都市分と言った所だろうか?
それと、水道の魔導具にするための加工は、残った4割の工房が蛇口を作り、その管と水の出る魔導具を最終加工したのが土木組だ。最終加工といっても、圧縮した石を土台に蛇口と魔導具をセットした形だ。
この最終加工は本来なら現場でやるのだが、今回は収納の箱をいくらでも準備する予定だったので、あらかじめ加工してから持ち運ぶという事になった。そうすれば、現場ではセットする場所の地面と、水道の魔導具をくっつける作業だけで済むからな。
今回の水道の魔導具は、商会で販売されている物とは少し違っている。商会の方は魔石を使って水を生成いているが、街に設置するタイプにそれをするとメンテナンスや魔石の交換などに手間がかかるので、蛇口にふれている間は触れている人から、魔力を調達して生成するタイプを作っている。
なので、初めに街の人にきちんと知らせておかないと、魔力切れで倒れる人が出てくるかもしれない。少量の魔力でも水を精製できるのが売りなので、馬鹿みたいに水を生成しなければ問題ない。
完成した水道の魔導具を持って土木組は各街を回る事になっている。
フレデリク・リーファス・グレッグ・ミューズ・ヴローツマイン・メギド・バレル・ダギア・ラディッツ・ゼクセン・獣人たちの街・海岸沿いの街2つ・島にあるダンジョン街・あと良く分からんがいつの間にか俺の街になってたのが2つ……こんくらいが今俺の管理下にある街だったかな?
他にも小さな宿場街みたいなのはいくつもあるが……
そこに全部設置するとすれば20万個位は必要になってくるよな……しばらくは作り続けないといけないな。それに、水道の魔導具は自分で作った奴じゃないと、無駄に時間と魔力がかかるので、地面とくっつける作業は自分でやるのがベストなのだ。
でもそうすると、土木組の負担が増えてしまうので色々考えた結果、水道の魔導具の地面側に石の板をくっ付けるような形にすれば問題ないという事だった。横から見たらTを逆さまにした見た目になるので、地面に穴を掘って埋めてからその周りを圧縮した石で覆えば問題ない。
嫁達にも仕事はあるのだが、衛生管理の問題はすごく大切だという事が分かっているので、水道の魔導具の作成を手伝ってもらっている。
これで、2週間後には必要最低限の魔導具が揃うはずだ。設置する場所に関しては、グリエルが各街に指示を出して設置する場所を大体選出させているので、場所探しからやる必要はなさそうだ。
土木組には1人に1匹ずつ従魔がついているので、分かれての作業ができて3日程で1つの街に設置できているようだ。
2週間作り続けて、必要数が揃ってので今度は俺たちも設置できていない街へ向かい設置作業をした。
計画が持ち上がってから4週間……1ヶ月で水対策が完了する。グリエルが水道の魔導具が設置された街から、川に洗濯の水を流す事を禁止した。川で泳いだりして汚れるのは問題ないが、川の中で体を洗うのは禁止になった。
厳しいと思うだろうが、安い値段で公衆浴場を使えるようにしているので、そっちで体を洗え! という事だ。お金のないスラムの人たちに関しては、川から水を引いてその水が下水に流れるような場所を作っているので、そこで体を洗えるようにしている。
まぁ、もともとその街に住んでいる人たちであれば、仕事にほとんどついているのでスラムに住んでいる人はいないのだが、他の街から噂を聞いて街にやってきて、空いたスラムに住み着いている人が結構いるのだ。対策はしているが、追いついていない。
毎日1度の炊き出しと、ちょっとした仕事の斡旋を行って、食うに困る事の無いようにはしているが、病気だったり怪我だったりするとどうしようもないので、治療院のママさんを派遣して治してはいるのだ。
中には、1日1食食べれれば十分と考えて働かない奴がいるんだけどな……意欲的に仕事に来る人に対しては、フレデリクとリーファスで行った試験農園が上手くいっているので、街の周りに農園を作ってそこで雇っている。働かない奴は、1日1回の飯以外放置だ。
俺の街と他の国の間には、壁を作っているので大規模な盗賊は入ってこれないようになっているため、農園の外は基本的に囲いは無い。フレデリクみたいに魔物の領域があれば、外周の魔物に合わせて壁を作っている。
住みやすい街となれば、近くの街から無理をして引っ越そうとして難民みたいになっている人もいて、色々大変な状況ではあるが、街のキャパシティー内であれば受け入れる形で通している。
その一部が盗賊だったりして、領内で小規模な盗賊を始めようとしている奴らとかもいるが、マップ先生でバレバレなので、スプリガンからガリアに連絡が行き、ガリアから各街に討伐命令が出されている。
そもそも、いざって時に逃げられない俺の領内……壁の中で盗賊をしようってどういう事なんだろうな? 街が裕福だから、商人たちも多くうま味がデカいとでも思ったのか?
それなら領の外、壁の外側でやればいいと思うのだが、それを分かっているのかある程度集まって商隊を組んで、強い冒険者を雇い、商いに来るので返り討ちになる事が多いのだ。だから手を出す盗賊が減っているのだとか。
近くの街の領主がグルになってやっている事があるのだが、商人は耳が良くそういう街には近付かなくなっていき、街が廃れていく事が多いそうだ。新しい領主になって、交易が戻ってくると活気が戻る……みたいな感じらしい。
金なんて大量にあっても使いきれないんだったら、貯め込む必要なんてないと思うんだけどな。贅沢をしたいからとかみたいな奴がいるけど、贅沢しすぎると体によくないぞ?
だから俺も金を使わないといけないんだけど、使うより入ってくる量の方が多くて困る。商会の方は利益を少なくして街に貢献するように言っているのだが、それでも稼ぎの方が高いので俺への上納金? がかなりの額になってしまう。
それに、各街からも領主への上納金みたいな物があり、それを合計すると使いきれないのだ。
他にも商会に併設した治療院の売り上げで、孤児院も問題なく維持できて、高額な給料を出してもまだ余るらしい。修繕費としてある程度溜める分以外は、商会を通じて俺の所にまわってくる。自分たちで稼いだんだから全部ため込んでくれればいいのに!
回ってきたお金は全部、各箇所毎に分けて置いてあるけどね。俺が自分のお金として使っているのは、商会から入ってくるお金だけだ。このお金だけは、どうあっても返却が不可能なのだ。ゼニスの鉄壁の守りによって返却できないので、必要な時はここから使っている。
そういえば、このお金があるんだから各街から、水道の魔導具と設置代はある程度値引きできるな。グリエルから見積書があったから、預かっているお金を引いた分を自分たちの街から出してもらえばいいな。
1日工房全体で5000個、俺たち3人で3000個。工房は無休で、職人が日替わりで働いているため、工房で35000個、俺たちは5日間で15000個の作成となった。これで3~4都市分と言った所だろうか?
それと、水道の魔導具にするための加工は、残った4割の工房が蛇口を作り、その管と水の出る魔導具を最終加工したのが土木組だ。最終加工といっても、圧縮した石を土台に蛇口と魔導具をセットした形だ。
この最終加工は本来なら現場でやるのだが、今回は収納の箱をいくらでも準備する予定だったので、あらかじめ加工してから持ち運ぶという事になった。そうすれば、現場ではセットする場所の地面と、水道の魔導具をくっつける作業だけで済むからな。
今回の水道の魔導具は、商会で販売されている物とは少し違っている。商会の方は魔石を使って水を生成いているが、街に設置するタイプにそれをするとメンテナンスや魔石の交換などに手間がかかるので、蛇口にふれている間は触れている人から、魔力を調達して生成するタイプを作っている。
なので、初めに街の人にきちんと知らせておかないと、魔力切れで倒れる人が出てくるかもしれない。少量の魔力でも水を精製できるのが売りなので、馬鹿みたいに水を生成しなければ問題ない。
完成した水道の魔導具を持って土木組は各街を回る事になっている。
フレデリク・リーファス・グレッグ・ミューズ・ヴローツマイン・メギド・バレル・ダギア・ラディッツ・ゼクセン・獣人たちの街・海岸沿いの街2つ・島にあるダンジョン街・あと良く分からんがいつの間にか俺の街になってたのが2つ……こんくらいが今俺の管理下にある街だったかな?
他にも小さな宿場街みたいなのはいくつもあるが……
そこに全部設置するとすれば20万個位は必要になってくるよな……しばらくは作り続けないといけないな。それに、水道の魔導具は自分で作った奴じゃないと、無駄に時間と魔力がかかるので、地面とくっつける作業は自分でやるのがベストなのだ。
でもそうすると、土木組の負担が増えてしまうので色々考えた結果、水道の魔導具の地面側に石の板をくっ付けるような形にすれば問題ないという事だった。横から見たらTを逆さまにした見た目になるので、地面に穴を掘って埋めてからその周りを圧縮した石で覆えば問題ない。
嫁達にも仕事はあるのだが、衛生管理の問題はすごく大切だという事が分かっているので、水道の魔導具の作成を手伝ってもらっている。
これで、2週間後には必要最低限の魔導具が揃うはずだ。設置する場所に関しては、グリエルが各街に指示を出して設置する場所を大体選出させているので、場所探しからやる必要はなさそうだ。
土木組には1人に1匹ずつ従魔がついているので、分かれての作業ができて3日程で1つの街に設置できているようだ。
2週間作り続けて、必要数が揃ってので今度は俺たちも設置できていない街へ向かい設置作業をした。
計画が持ち上がってから4週間……1ヶ月で水対策が完了する。グリエルが水道の魔導具が設置された街から、川に洗濯の水を流す事を禁止した。川で泳いだりして汚れるのは問題ないが、川の中で体を洗うのは禁止になった。
厳しいと思うだろうが、安い値段で公衆浴場を使えるようにしているので、そっちで体を洗え! という事だ。お金のないスラムの人たちに関しては、川から水を引いてその水が下水に流れるような場所を作っているので、そこで体を洗えるようにしている。
まぁ、もともとその街に住んでいる人たちであれば、仕事にほとんどついているのでスラムに住んでいる人はいないのだが、他の街から噂を聞いて街にやってきて、空いたスラムに住み着いている人が結構いるのだ。対策はしているが、追いついていない。
毎日1度の炊き出しと、ちょっとした仕事の斡旋を行って、食うに困る事の無いようにはしているが、病気だったり怪我だったりするとどうしようもないので、治療院のママさんを派遣して治してはいるのだ。
中には、1日1食食べれれば十分と考えて働かない奴がいるんだけどな……意欲的に仕事に来る人に対しては、フレデリクとリーファスで行った試験農園が上手くいっているので、街の周りに農園を作ってそこで雇っている。働かない奴は、1日1回の飯以外放置だ。
俺の街と他の国の間には、壁を作っているので大規模な盗賊は入ってこれないようになっているため、農園の外は基本的に囲いは無い。フレデリクみたいに魔物の領域があれば、外周の魔物に合わせて壁を作っている。
住みやすい街となれば、近くの街から無理をして引っ越そうとして難民みたいになっている人もいて、色々大変な状況ではあるが、街のキャパシティー内であれば受け入れる形で通している。
その一部が盗賊だったりして、領内で小規模な盗賊を始めようとしている奴らとかもいるが、マップ先生でバレバレなので、スプリガンからガリアに連絡が行き、ガリアから各街に討伐命令が出されている。
そもそも、いざって時に逃げられない俺の領内……壁の中で盗賊をしようってどういう事なんだろうな? 街が裕福だから、商人たちも多くうま味がデカいとでも思ったのか?
それなら領の外、壁の外側でやればいいと思うのだが、それを分かっているのかある程度集まって商隊を組んで、強い冒険者を雇い、商いに来るので返り討ちになる事が多いのだ。だから手を出す盗賊が減っているのだとか。
近くの街の領主がグルになってやっている事があるのだが、商人は耳が良くそういう街には近付かなくなっていき、街が廃れていく事が多いそうだ。新しい領主になって、交易が戻ってくると活気が戻る……みたいな感じらしい。
金なんて大量にあっても使いきれないんだったら、貯め込む必要なんてないと思うんだけどな。贅沢をしたいからとかみたいな奴がいるけど、贅沢しすぎると体によくないぞ?
だから俺も金を使わないといけないんだけど、使うより入ってくる量の方が多くて困る。商会の方は利益を少なくして街に貢献するように言っているのだが、それでも稼ぎの方が高いので俺への上納金? がかなりの額になってしまう。
それに、各街からも領主への上納金みたいな物があり、それを合計すると使いきれないのだ。
他にも商会に併設した治療院の売り上げで、孤児院も問題なく維持できて、高額な給料を出してもまだ余るらしい。修繕費としてある程度溜める分以外は、商会を通じて俺の所にまわってくる。自分たちで稼いだんだから全部ため込んでくれればいいのに!
回ってきたお金は全部、各箇所毎に分けて置いてあるけどね。俺が自分のお金として使っているのは、商会から入ってくるお金だけだ。このお金だけは、どうあっても返却が不可能なのだ。ゼニスの鉄壁の守りによって返却できないので、必要な時はここから使っている。
そういえば、このお金があるんだから各街から、水道の魔導具と設置代はある程度値引きできるな。グリエルから見積書があったから、預かっているお金を引いた分を自分たちの街から出してもらえばいいな。
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