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第1150話 まさか……
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年長組とのデートは特に変化もなく、午前中は寝過ごし、昼食を食べて午後は一緒にのんびりして夕方近くからトレーニングルームで運動、そして夕食食べてくつろいで寝る。
というリズムで7日目を迎えた。
当然のように午前中は寝過ごしたのだが、年長組も一緒に寝過ごしたのだ。俺みたいに疲れているわけではないが、ゆるーい感じで一緒に寝過ごしてくれたらしい。
起きてからの行動が昨日までと違っていた。
起きてからシャワーなのは変わらなかったが、そのまま食事ではなく空腹のまま運動が始まったのだ。もちろん年長組も一緒に運動をしているのだが……何故だ? 俺はお腹が空いているから、昼食までのつなぎで軽い物を食べたいのだが……
そう言っても「今日はこれでいいんです」と返されてしまう。体質的な問題でシュリは、間食をはさんではいるが、他のメンバーは俺と一緒で空腹のまま運動をしている。
水分は普通に取れるので空腹をごまかすために、梅紫蘇炭酸ジュースを飲んでいる。
でも、これが失敗だったかもしれない。一時的には炭酸と甘さ酸っぱさで空腹がまぎれたのだが、炭酸の刺激か紫蘇梅ジュースの甘酸っぱさの所為か、めっちゃお腹が空いた感じがしてしまったのだ。
なんでこんなひもじい思いをしているのか分からないが、妻たちと泳いだりした。
1時間程運動すると、やっと運動から解放された。
そこで待望の食事の準備ができたとブラウニーが呼びに来てくれた。
限界を迎えている俺のお腹は、キュルキュルと鳴って空腹を訴えている。ここまでお腹空いた事ってあまりないよな?
戦闘で忙しかったり、何かに集中したりして空腹を忘れていた時以外は、基本的にこの世界に来てからお腹が減ったって事は無かったな……
食事が準備されていたのは、一番高い位置にあるバーベキュースペースになりつつある場所だ。
食事の内容も変化があるわけでもなく、いつもと変わらなかった。ん~おれの深読みだったのだろうか?年長組が強引に運動に誘ってきたから、何か違う事を準備しているのでは? とか思っていたのだがな。
あっ、でも食事はいつも通り美味しかったよ。焼き鳥最高でした! スペアリブもコッテリ系の味でめっちゃ美味しかったです!
いつも以上に食べてしまい、俺はしばらく動けなかった。みんなはほどほどに食べていたのに、俺だけ失態を見せてしまったな。妻たちは気にしないというが、ちょっと恥ずかしい。
今はリビングで、みんなと一緒にくつろいでいる。ディストピアの家にいる時と同じ感じだな。他の妻たちも一緒で、用事が無ければ夕食後はみんなが集まってきて、広いリビングで思い思いにくつろいでいるんだよな。
俺は、何か会話をするわけでもないのに、みんながいるだけで安心するからすごい居心地が良いから、こういう雰囲気が好きなんだけどね。
のんびりし終わった後は、昨日まで午前中にやっていたダマたちとの水中訓練だった。
俺にとっては、久しぶりになるな。みんなの戦い方は見ていたので、俺はライムと同じ戦法をとる事にした。足を止め、魔法のキャパシティーを制御やイメージに割り振り、弾幕でダマへ攻撃する事にした。
手数が増えた事により、ダマはかなり回避しにくくなっているのだが、シエルとシールドの鉄壁コンビのガードを抜く事ができなかった。
一応ルールとして、常に防御用の魔法を使ったりするのは禁止している。そうしたら、その防御用の魔法を貫通させるだけの力を使わないといけなくなるからだ。もし貫通するような攻撃がダマに当たれば、普通に怪我……じゃ済まないからな。
なので、ダマの回避できない攻撃に対してだけ2匹は防御魔法を使うのだが、息継ぎが上手いのかタイミングが上手いのか、全部防がれてしまうのだ。ダマの回避能力は初日に比べると、数段と高くなっているしな。
水の中じゃなければ何とかなると思うんだけど、水の中でやるから楽しいんだよな。
ちなみに俺がダマとの一対一で不意打ちに使ったタイダルウェーブだが、2回目は効かなかった。シエルたち鉄壁コンビが、あの魔法を念頭に置いて魔法を使っていたようで、広範囲で押し流して場外を狙う魔法は全部防がれてしまったのだ。
う~む。過剰な弾幕でダマの回避を止めても、他のメンバーの足も止まってしまう。しかも弾幕を続けても、シエルとシールドの防御魔法引継ぎリレーで完封される。動いているダマにリレーは難しいようだが、弾幕で足を止めているダマになら、問題なく出来てしまうようだ。
これはどうにもならんな~針のように細い水の矢でも、普通に回避したりガードをされるからな。
2時間程頑張ってみたが、ダマの体にヒットした攻撃は無かった。
「ダマ、お前ら本当にすごいな。攻撃が全くあたんなかったわ」
『ゲームのようなルールの中でやっていますからね。これが本当の戦闘であれば、10分と持ちませんよ』
ダマの言っている事は正しいのだが、ゲームのようなルールの中で、全力で戦ったのに勝てないのは悔しい。勝てないというか、完封されるのが悔しい……
足を止めて魔法に専念していたため、午前中に軽く泳いだとはいえ、今日はちょっと運動量が少なめだ。
「そうだ! シエルたちがいれば、海の中も安全だよな? なら、少し準備して海に潜らないか?」
スキューバダイビングのような事を提案した。本来はきちんとした訓練が必要なのだが、魔法のある世界なので、それでサポートすれば大した危険も無く潜る事が可能だ。
近くにサンゴ礁の綺麗な所があると地図に目印がしてあったので、底に向かう事にした。これって誰が調べたんだろ? マップ先生で見てもここまで、詳しくは分からないはずなんだけどな。
南国にある綺麗なサンゴ礁のような物が見れて、俺はかなり満足している。年長組も普段は見れない光景に少しはしゃいでいる印象を受ける。
サンゴ礁の切れ目まで泳いだら……何だろ、無駄に手の込んだ物が見えてきた。
かつて陸地だった頃の建物が、海の底に沈み時間と共に朽ち果てた……と言われても信じられるほどのクオリティーの水中都市がそこにはあった。
俺は作った覚えはないし、ここら辺と言うか、樹海だったこの場所にこんな大きい街があって、俺が街を作った時に沈んだ……なんて事は無いだろう。
だとすれば、綾乃とバザールの仕業だろう。ダンマスのスキルを使う権限がある中で、こんな事をしそうなのはバザールだが、綾乃にそそのかされてこんなのを作ったのだろう。
妻たちは、不思議な光景だと喜んでくれたので、特に何かする事も無いか。DPは余っているんだし、そういう面でも気にする必要も無いかな。って、あの地図は2人の仕込みって事か、いつの間に仕込んだんだよ。
「ふ~さすがに塩水にダイレクトに入ると、べたべたするな。ダマ、シエル、シールド、食事の前に綺麗にしてやるからな」
亀コンビには必要ないかもしれないが、甲板でシャワーを使い体を……甲羅を綺麗にしてやった。
ダマは、お風呂ではないが一緒に綺麗に洗ってやり、キレイにブラッシングをした。俺もシャワーを浴びて、さっぱりすると、もう夕食の時間だった。
特に何もなく7日目が過ぎた。午前中の行動が何かおかしかったから、何かあるかもと思っていたのに、特に何もなかった。妻たちに聞いても、起きた後に食事を食べさせなかったのは、お昼をいつもより豪華にしてもらったから、朝食を食べずに早めの昼食でたくさん食べよう! と言う話だったらしい。
何かあるかも!? とか考えていた俺がバカだったようだ。
年長組はデートと言うより、のんびりと1週間一緒に過ごしたかったとの事だった。
というリズムで7日目を迎えた。
当然のように午前中は寝過ごしたのだが、年長組も一緒に寝過ごしたのだ。俺みたいに疲れているわけではないが、ゆるーい感じで一緒に寝過ごしてくれたらしい。
起きてからの行動が昨日までと違っていた。
起きてからシャワーなのは変わらなかったが、そのまま食事ではなく空腹のまま運動が始まったのだ。もちろん年長組も一緒に運動をしているのだが……何故だ? 俺はお腹が空いているから、昼食までのつなぎで軽い物を食べたいのだが……
そう言っても「今日はこれでいいんです」と返されてしまう。体質的な問題でシュリは、間食をはさんではいるが、他のメンバーは俺と一緒で空腹のまま運動をしている。
水分は普通に取れるので空腹をごまかすために、梅紫蘇炭酸ジュースを飲んでいる。
でも、これが失敗だったかもしれない。一時的には炭酸と甘さ酸っぱさで空腹がまぎれたのだが、炭酸の刺激か紫蘇梅ジュースの甘酸っぱさの所為か、めっちゃお腹が空いた感じがしてしまったのだ。
なんでこんなひもじい思いをしているのか分からないが、妻たちと泳いだりした。
1時間程運動すると、やっと運動から解放された。
そこで待望の食事の準備ができたとブラウニーが呼びに来てくれた。
限界を迎えている俺のお腹は、キュルキュルと鳴って空腹を訴えている。ここまでお腹空いた事ってあまりないよな?
戦闘で忙しかったり、何かに集中したりして空腹を忘れていた時以外は、基本的にこの世界に来てからお腹が減ったって事は無かったな……
食事が準備されていたのは、一番高い位置にあるバーベキュースペースになりつつある場所だ。
食事の内容も変化があるわけでもなく、いつもと変わらなかった。ん~おれの深読みだったのだろうか?年長組が強引に運動に誘ってきたから、何か違う事を準備しているのでは? とか思っていたのだがな。
あっ、でも食事はいつも通り美味しかったよ。焼き鳥最高でした! スペアリブもコッテリ系の味でめっちゃ美味しかったです!
いつも以上に食べてしまい、俺はしばらく動けなかった。みんなはほどほどに食べていたのに、俺だけ失態を見せてしまったな。妻たちは気にしないというが、ちょっと恥ずかしい。
今はリビングで、みんなと一緒にくつろいでいる。ディストピアの家にいる時と同じ感じだな。他の妻たちも一緒で、用事が無ければ夕食後はみんなが集まってきて、広いリビングで思い思いにくつろいでいるんだよな。
俺は、何か会話をするわけでもないのに、みんながいるだけで安心するからすごい居心地が良いから、こういう雰囲気が好きなんだけどね。
のんびりし終わった後は、昨日まで午前中にやっていたダマたちとの水中訓練だった。
俺にとっては、久しぶりになるな。みんなの戦い方は見ていたので、俺はライムと同じ戦法をとる事にした。足を止め、魔法のキャパシティーを制御やイメージに割り振り、弾幕でダマへ攻撃する事にした。
手数が増えた事により、ダマはかなり回避しにくくなっているのだが、シエルとシールドの鉄壁コンビのガードを抜く事ができなかった。
一応ルールとして、常に防御用の魔法を使ったりするのは禁止している。そうしたら、その防御用の魔法を貫通させるだけの力を使わないといけなくなるからだ。もし貫通するような攻撃がダマに当たれば、普通に怪我……じゃ済まないからな。
なので、ダマの回避できない攻撃に対してだけ2匹は防御魔法を使うのだが、息継ぎが上手いのかタイミングが上手いのか、全部防がれてしまうのだ。ダマの回避能力は初日に比べると、数段と高くなっているしな。
水の中じゃなければ何とかなると思うんだけど、水の中でやるから楽しいんだよな。
ちなみに俺がダマとの一対一で不意打ちに使ったタイダルウェーブだが、2回目は効かなかった。シエルたち鉄壁コンビが、あの魔法を念頭に置いて魔法を使っていたようで、広範囲で押し流して場外を狙う魔法は全部防がれてしまったのだ。
う~む。過剰な弾幕でダマの回避を止めても、他のメンバーの足も止まってしまう。しかも弾幕を続けても、シエルとシールドの防御魔法引継ぎリレーで完封される。動いているダマにリレーは難しいようだが、弾幕で足を止めているダマになら、問題なく出来てしまうようだ。
これはどうにもならんな~針のように細い水の矢でも、普通に回避したりガードをされるからな。
2時間程頑張ってみたが、ダマの体にヒットした攻撃は無かった。
「ダマ、お前ら本当にすごいな。攻撃が全くあたんなかったわ」
『ゲームのようなルールの中でやっていますからね。これが本当の戦闘であれば、10分と持ちませんよ』
ダマの言っている事は正しいのだが、ゲームのようなルールの中で、全力で戦ったのに勝てないのは悔しい。勝てないというか、完封されるのが悔しい……
足を止めて魔法に専念していたため、午前中に軽く泳いだとはいえ、今日はちょっと運動量が少なめだ。
「そうだ! シエルたちがいれば、海の中も安全だよな? なら、少し準備して海に潜らないか?」
スキューバダイビングのような事を提案した。本来はきちんとした訓練が必要なのだが、魔法のある世界なので、それでサポートすれば大した危険も無く潜る事が可能だ。
近くにサンゴ礁の綺麗な所があると地図に目印がしてあったので、底に向かう事にした。これって誰が調べたんだろ? マップ先生で見てもここまで、詳しくは分からないはずなんだけどな。
南国にある綺麗なサンゴ礁のような物が見れて、俺はかなり満足している。年長組も普段は見れない光景に少しはしゃいでいる印象を受ける。
サンゴ礁の切れ目まで泳いだら……何だろ、無駄に手の込んだ物が見えてきた。
かつて陸地だった頃の建物が、海の底に沈み時間と共に朽ち果てた……と言われても信じられるほどのクオリティーの水中都市がそこにはあった。
俺は作った覚えはないし、ここら辺と言うか、樹海だったこの場所にこんな大きい街があって、俺が街を作った時に沈んだ……なんて事は無いだろう。
だとすれば、綾乃とバザールの仕業だろう。ダンマスのスキルを使う権限がある中で、こんな事をしそうなのはバザールだが、綾乃にそそのかされてこんなのを作ったのだろう。
妻たちは、不思議な光景だと喜んでくれたので、特に何かする事も無いか。DPは余っているんだし、そういう面でも気にする必要も無いかな。って、あの地図は2人の仕込みって事か、いつの間に仕込んだんだよ。
「ふ~さすがに塩水にダイレクトに入ると、べたべたするな。ダマ、シエル、シールド、食事の前に綺麗にしてやるからな」
亀コンビには必要ないかもしれないが、甲板でシャワーを使い体を……甲羅を綺麗にしてやった。
ダマは、お風呂ではないが一緒に綺麗に洗ってやり、キレイにブラッシングをした。俺もシャワーを浴びて、さっぱりすると、もう夕食の時間だった。
特に何もなく7日目が過ぎた。午前中の行動が何かおかしかったから、何かあるかもと思っていたのに、特に何もなかった。妻たちに聞いても、起きた後に食事を食べさせなかったのは、お昼をいつもより豪華にしてもらったから、朝食を食べずに早めの昼食でたくさん食べよう! と言う話だったらしい。
何かあるかも!? とか考えていた俺がバカだったようだ。
年長組はデートと言うより、のんびりと1週間一緒に過ごしたかったとの事だった。
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