ダンマス(異端者)

AN@RCHY

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第1130話 のんびりとした時間

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 突然終わってしまったダンジョンバトルに呆然としている時に、チビ神から連絡が入りそれもあっという間に終わってしまい、何か約束してしまった気がする・・・イ〇ディー〇ョーンズ風のダンジョンを作って贈れとか?

 まぁいいか。そのうちまた連絡が来るだろう。

 それにしても、

「「「スッキリしない(でござる)」」」

 俺・バザール・綾乃の俺たち3人は、不完全燃焼な感じでダンジョンバトルが終わってしまった事に、かなり不満である。

 特に最後の方のリバイアサンの暴走は何とも言い難い。しかも暴走したリバイアサンは、ダンジョンバトルが終わったと分かると、速攻でこっちに戻ってきて今はミーシャやスミレ、リンドと遊んでいる。

 リバイアサンは、ウミヘビみたいなフォルムにしか変化できなかったのだが、いつの間にかデフォルメした東洋の龍みたいになっていた。もっとイメージしやすくするなら、ポ〇モンのミニリュウみたいな物だろうか?

 そのフォルムになってからは、シェリルたち以外にも人気になっており、最近は俺の娘たちに人気が出ている。捕まえたのに逃げられるあの感じがいいのだろうか? 捕まえては逃げられてを繰り返して、キャッキャッと楽しんでいる様子が見られる……

「シュウ、遠いところ見てないで現実に戻ってきなよ」

「この不完全燃焼な感じをどうするでござるか?」

「ん~どうすっか?」

 俺も消化不良的な感じはあるのだが、何がどうできるという感じなのだ。憂さ晴らしにダンジョンで暴れるにしても、綾乃は戦闘能力高くないしな。

「とりあえず……好きな物をたらふく食ってから考えるか! スカーレット~いるか~」

「はいはい。どうなさいましたか?」

「いやさ、突然俺たちの勝ちでダンジョンバトルが終わってモヤモヤしてるから、美味しい物をたらふく食って気分を切り替えたいとおもってさ。何かパーっと準備してもらえないかな?」

「今回は私たちが主導で無くてもよろしいですか? ブラウニーたちに任せてみようと思うのですが。そろそろ自分たちの力で、ご主人様を満足させられるようになっていただきたいのです!」

「別にかまわないけど、本当のところは?」

「スミレ様、ブルム様、ミーシャ様のお世話がしたいです!」

「やっぱり。分かってたよ。お前たちも、最近は特にべったりだからな。でもさ、お願いだから俺の事呼ぶ前に、自分たちの名前を刷り込むのやめてくれない?」

 最近、シルキーたちは俺の近くにいるふりをして、娘たちの面倒を見ているんだよね。しかも、下手をしたら母親より一緒にいる時間が長い日もあるし、そこまで娘たちに引っ付くのは何でだろう? 可愛いのはわかるけどさ。

 そういえば静かになったな。

 娘たちの方を見ると、3人が団子の様にくっ付いて寝ていた。ん~可愛い!

 ブラウニーたちが2時間程時間が欲しいという事だったので、時間つぶしをする事にした。この部屋のテレビを見るとやりたくなっちゃうよね! ゲーム!

 という事で、趣味部屋から持って来ようとしたが、どうせなら普段していないゲームをしようという事で、新しくゲーム機ごと召喚した。

 召喚したゲームは、サッカーだ! ウ〇ニング〇レブンを召喚した。俺もバザールも綾乃もやらないスポーツゲームだ。という事で、3人で勝負をした。

 素人がサッカーゲームをすると爆笑できるね。上手くセンタリングを上げたのに、見事にシュートするボールをスカったり、ゴール前で蹴る方を間違えてオウンゴールをしたり……

「あ~笑った!」

 3人でゲームを楽しんでいると、ブラウニーが準備ができたと呼びに来た。連れていかれた先は……

「外?」

「外は外かもしれないでござるが、ダンジョンの中でござるよ」

 そうだった。ダンジョンの中に作った家から外に出ても、ダンジョンの中だという事は変わらなかった。たまにこういう事を普通に間違えるのは、何故だろう? まぁそんな事はどうでもいいか!

 ブラウニーがチョイスしたのは、バーベキューだった。まぁ、それ以外にもいつものようにビュッフェ形式で、各種サラダに揚げ物等々。他にも楽しむ意味合いを込めて、自由にトッピングできるミニピザ作成スペースだったりと色々だ。

 というか、すでにみんなが揃っていた。妻たちに土木組、それにお世話になっている近所のおばちゃんとその家族まで来ていた。

 食事の挨拶を済ませて俺は、目をつけていた卵サラダを取りに行く。パンにそのまま挟んでも美味しいと思う卵サラダをそのままパクつく……美味い!

 少しお腹を満たした後は、青カビ系のゴルゴンゾーラ、ウォッシュ系のタレッジョ、ハード系のパルミジャーノレッジャーノ、フレッシュ系のモッツァレラを使った、クアトロフォルマッジを焼いてもらう。

 ミニピザに釣り合わない大量のチーズをトッピングした、ミニピザを目の前にしてニヤニヤする。直径13センチメートル位のミニピザ。縁は膨らんでいるのに、チーズがなみなみになっているので、あまり膨らんでいるように見えない……

「やり過ぎたけど、このチーズが美味い!」

 チーズをスプーンですくいながら食べていると、綾乃は呆れた顔をしてこっちを見ていた。久しぶりに濃厚なチーズを食べるとにやけちゃうよね。

 ある程度チーズを処理してから切り分けようと思ったが、どう切っても垂れてしまうので、切らずに折りたたんで食べる事にした。それでも垂れてしまうのは、しょうがないだろう。

 それよりダマよ。お前はチーズが好きなのか? 足元で口を開けたまま上を向いているんだ? しかも涎を垂らすとか……分かったよ。欲しいんだろ? 半分くらい残っていたピザを、ダマの口に放り込む。お前も美味そうに食うな。

 ダマは俺からピザを貰った後も、いろんな人の所に行って色々おねだりしていた。何でもよかったのな。それにしても、ダマってあんなに食ったっけ? 普通に今のダマの体重と同じくらい食ってるぞ。

 あ、そういえば娘たちは、バーベキューに参加するのは初めてだったな。はしゃいでいるけど、シルキーたちが準備した食事しか食べられないのは残念だな。大きくなったら一緒に楽しもうな!

 ドワーフたちもやってきて、いつもみたいに酒盛りが始まり、酔いつぶれるまで宴会が続いた。
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