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第1102話 ニコの大冒険Ⅱ
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しばらく買取りカウンターでウニョウニョして、素材の買取り金を受け取ってから冒険者ギルドを……出ないんかい!
次に何をするかと思ったら、また受付に並んでいる。今度は何をするんだ? 先程と同じように冒険者の肩に乗せてもらい、話に参加しているような感じで順番を待っていた。
順番が来るとカウンターの上に乗せてもらい。
『買取り』
『依頼受注』
『依頼報告』
『その他』
と書かれたカードを出してもらっていた。先程の受付嬢と違うので、買取りのカードも出ている。いや、来た時は必ず全部出してもらっているのかもしれないな。
ニコはその中から、今度は依頼受注のカードを取っていた。
そうすると受付嬢が何枚かの依頼書を、ニコの前に並べてくれていた。しばらく依頼書を眺めると、1枚の依頼書を指してこれにすると言っているようだ。
何の依頼書かと思ったら、納品関係の依頼書のようだ。魔力草と言われている、魔法薬に使う薬草の採取をして納品するものだった。
期間は特に指定されてなく、採取できただけ買い取るという常設依頼のようだ。
依頼を受けたニコは、今度こそ冒険者ギルドを……出ないのかよ!
そのままギルドに併設されている酒場に移動した。今度は何をする気だ?
カウンターに飛び乗りマスターに、いつもの! とか言っているように思えた。そうするとマスターが白い液体をニコの前に置いていた。コップの中に触手を伸ばして、飲んでいるようだ。ニコの好きな牛乳かな? ここには牛乳が出回ってるのだろうか?
飲み干したニコは、今度こそ冒険者ギルドを出た。
そうすると急に画面が上下を始めてそのせいで酔いそうになってしまった。どうやらニコがポンポンと飛び跳ねながら移動しているみたいだ。さすがにこのまま見ていると気持ちが悪くなりそうなので、画面を小さくして様子を見る事にした。
ここで、準備していたゲームをのんびりと始めた。状況が変わるまで楽しもうと思う。
あっ! ゲームに集中しすぎて、ニコの様子を見るの忘れてた。画面を大きくすると、高速で画面がスクロールしていた。
目が回るとかじゃなくて、かなりの高速で動いているため頭が追いつかずに、すぐに痛くなってしまった。
今度は回転して移動しているらしい。回転しながら正確に進んでいる事に驚いている。しばらくしてニコのいる場所が判明したのだ。
先程は階段を転がり落ちていたらしい。依頼を受けたから魔力草を採取しに、繊維ダンジョンに来ている。って、ニコってダンジョンの事どれだけ知ってるんだ? ダンジョンを連れまわした自覚はあるけど、それ以外の知識ってあるんかな?
勝手知ったる我が庭みたいな感じで、16階へ入っていった。
理由は分からないけど、魔物は従魔を襲うんだよな。何が原因か分からないけど、見つけたらすぐにバトルになるはずなんだが……
「ニコちゃん、すごいね」
ニコの行動を見始めてから、何度目のセリフだろうか?
ニコは魔物が徘徊しているその横を、優雅に進んでいるのだ。魔物が一切気付いておらず、不意打ちすれば簡単に倒せる状況だろう。今回は魔力草採取だから無視しているんじゃないか?
目的地に着いたようで、魔力草を根こそぎ回収し始めた。
ダンジョンの外だったら絶対止めている状況だが、ダンジョンの中だと何故か根こそぎ採っても、また生えてくるんだからそんな事気にしなくてもいいんだよね。
一面の魔力草を回収したようだ。
「動きが止まったね。何してるんだろ? あっ! ニコちゃんが動き出した!」
俺は、何かを考えていたのでは? と考察する。階段の方ではなくさらに奥に向かっているので、おそらくまだ魔力草を探すつもりなんじゃないだろうか?
予想は当たっており、その後も3ヵ所ほど魔力草群生地へ向かい根こそぎ採取していた。
そしてすべての魔物を無視するのかと思っていたが、レアな魔物を途中で発見して不意打ちで串刺しにして倒してからドロップ品を回収していた。
ただこれが、今日一番びっくりしたポイントだろう。結構魔物が密集している所で、レアな魔物だけ倒したのだが・・・誰もニコに反応を示さなかったのだ。
植物系の魔物って、擬態してアドバンテージをとるはずなのに、ニコには一切通用していないし、丘部のアドバンテージまで取られてるからな。ニコがすごいって事だよな。
「何でニコちゃんって、攻撃されないんだろうね?」
「植物系の魔物って、どうやって相手を感知してるんだっけ?」
「えっと……基本は、音や臭い、温度とかじゃなかったっけ?」
「視覚は無いからニコちゃんを判別できないのかな?」
年少組はニコが襲われない理由を話し合い始めた。植物系の魔物でも極一部だけど視覚を持っている奴はいるけど、その視覚を持っているのがさっきのレアな魔物なのに、そいつも気付いてなかったんだぞ。
ニコの様子は俺たちがいつも見ているフォルムのままなのに、何で気付かれないんだろうな? ニコが魔物に見えないとか? ん~分からん!
そして何事も無かったかのようにダンジョンから出て、この方向はギルドに向かっている気がする。
その様子を見ていたら、シルキーが軽食を運んできてくれた。あれ? もうそんな時間なのか
? 時間が経つのが早いな。
俺達が食事を始めると、ニコはまた屋台を物色し始めた。朝と同じように……いや、朝以上にニコに商品を投げてくる店主が増えている。何を買おうか迷っている街の人達もその様子を見守っている。
次々投げられてくる食べ物を食べると、朝と同じように気に入った露店に向かいいくつか注文している。今回は10ヵ所の露店にお金を落としていた。
ニコに買ってもらった露店には列ができていた。街の人達はニコの何に期待してるんだろ? 露店の人達はブラウニーの料理教室にも出ているから、それなりに美味しい物を出すのだ。だから何処に行ってもハズレは無いのにな。
あっ! ハズレが無いから反対に悩むのか! って事は、誰かが食べている物が美味しそうに見えれば、そこに行くっていう考えも分からなくないな。その対象がニコっていうのが何とも言えないけど……
冒険者ギルドに到着したニコは朝と同じようにカウンターへ行き買取りしてもらった後に、併設されているバーで牛乳を飲み一息入れた。
次に何をするかと思ったら、また受付に並んでいる。今度は何をするんだ? 先程と同じように冒険者の肩に乗せてもらい、話に参加しているような感じで順番を待っていた。
順番が来るとカウンターの上に乗せてもらい。
『買取り』
『依頼受注』
『依頼報告』
『その他』
と書かれたカードを出してもらっていた。先程の受付嬢と違うので、買取りのカードも出ている。いや、来た時は必ず全部出してもらっているのかもしれないな。
ニコはその中から、今度は依頼受注のカードを取っていた。
そうすると受付嬢が何枚かの依頼書を、ニコの前に並べてくれていた。しばらく依頼書を眺めると、1枚の依頼書を指してこれにすると言っているようだ。
何の依頼書かと思ったら、納品関係の依頼書のようだ。魔力草と言われている、魔法薬に使う薬草の採取をして納品するものだった。
期間は特に指定されてなく、採取できただけ買い取るという常設依頼のようだ。
依頼を受けたニコは、今度こそ冒険者ギルドを……出ないのかよ!
そのままギルドに併設されている酒場に移動した。今度は何をする気だ?
カウンターに飛び乗りマスターに、いつもの! とか言っているように思えた。そうするとマスターが白い液体をニコの前に置いていた。コップの中に触手を伸ばして、飲んでいるようだ。ニコの好きな牛乳かな? ここには牛乳が出回ってるのだろうか?
飲み干したニコは、今度こそ冒険者ギルドを出た。
そうすると急に画面が上下を始めてそのせいで酔いそうになってしまった。どうやらニコがポンポンと飛び跳ねながら移動しているみたいだ。さすがにこのまま見ていると気持ちが悪くなりそうなので、画面を小さくして様子を見る事にした。
ここで、準備していたゲームをのんびりと始めた。状況が変わるまで楽しもうと思う。
あっ! ゲームに集中しすぎて、ニコの様子を見るの忘れてた。画面を大きくすると、高速で画面がスクロールしていた。
目が回るとかじゃなくて、かなりの高速で動いているため頭が追いつかずに、すぐに痛くなってしまった。
今度は回転して移動しているらしい。回転しながら正確に進んでいる事に驚いている。しばらくしてニコのいる場所が判明したのだ。
先程は階段を転がり落ちていたらしい。依頼を受けたから魔力草を採取しに、繊維ダンジョンに来ている。って、ニコってダンジョンの事どれだけ知ってるんだ? ダンジョンを連れまわした自覚はあるけど、それ以外の知識ってあるんかな?
勝手知ったる我が庭みたいな感じで、16階へ入っていった。
理由は分からないけど、魔物は従魔を襲うんだよな。何が原因か分からないけど、見つけたらすぐにバトルになるはずなんだが……
「ニコちゃん、すごいね」
ニコの行動を見始めてから、何度目のセリフだろうか?
ニコは魔物が徘徊しているその横を、優雅に進んでいるのだ。魔物が一切気付いておらず、不意打ちすれば簡単に倒せる状況だろう。今回は魔力草採取だから無視しているんじゃないか?
目的地に着いたようで、魔力草を根こそぎ回収し始めた。
ダンジョンの外だったら絶対止めている状況だが、ダンジョンの中だと何故か根こそぎ採っても、また生えてくるんだからそんな事気にしなくてもいいんだよね。
一面の魔力草を回収したようだ。
「動きが止まったね。何してるんだろ? あっ! ニコちゃんが動き出した!」
俺は、何かを考えていたのでは? と考察する。階段の方ではなくさらに奥に向かっているので、おそらくまだ魔力草を探すつもりなんじゃないだろうか?
予想は当たっており、その後も3ヵ所ほど魔力草群生地へ向かい根こそぎ採取していた。
そしてすべての魔物を無視するのかと思っていたが、レアな魔物を途中で発見して不意打ちで串刺しにして倒してからドロップ品を回収していた。
ただこれが、今日一番びっくりしたポイントだろう。結構魔物が密集している所で、レアな魔物だけ倒したのだが・・・誰もニコに反応を示さなかったのだ。
植物系の魔物って、擬態してアドバンテージをとるはずなのに、ニコには一切通用していないし、丘部のアドバンテージまで取られてるからな。ニコがすごいって事だよな。
「何でニコちゃんって、攻撃されないんだろうね?」
「植物系の魔物って、どうやって相手を感知してるんだっけ?」
「えっと……基本は、音や臭い、温度とかじゃなかったっけ?」
「視覚は無いからニコちゃんを判別できないのかな?」
年少組はニコが襲われない理由を話し合い始めた。植物系の魔物でも極一部だけど視覚を持っている奴はいるけど、その視覚を持っているのがさっきのレアな魔物なのに、そいつも気付いてなかったんだぞ。
ニコの様子は俺たちがいつも見ているフォルムのままなのに、何で気付かれないんだろうな? ニコが魔物に見えないとか? ん~分からん!
そして何事も無かったかのようにダンジョンから出て、この方向はギルドに向かっている気がする。
その様子を見ていたら、シルキーが軽食を運んできてくれた。あれ? もうそんな時間なのか
? 時間が経つのが早いな。
俺達が食事を始めると、ニコはまた屋台を物色し始めた。朝と同じように……いや、朝以上にニコに商品を投げてくる店主が増えている。何を買おうか迷っている街の人達もその様子を見守っている。
次々投げられてくる食べ物を食べると、朝と同じように気に入った露店に向かいいくつか注文している。今回は10ヵ所の露店にお金を落としていた。
ニコに買ってもらった露店には列ができていた。街の人達はニコの何に期待してるんだろ? 露店の人達はブラウニーの料理教室にも出ているから、それなりに美味しい物を出すのだ。だから何処に行ってもハズレは無いのにな。
あっ! ハズレが無いから反対に悩むのか! って事は、誰かが食べている物が美味しそうに見えれば、そこに行くっていう考えも分からなくないな。その対象がニコっていうのが何とも言えないけど……
冒険者ギルドに到着したニコは朝と同じようにカウンターへ行き買取りしてもらった後に、併設されているバーで牛乳を飲み一息入れた。
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