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第1084話 分担作業
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今後の事を通信先のグリエルを含め話し合っている。
「ご主人様。こちらは、私たちとスカルズの皆さんがいれば問題ありません。なので、ご主人様は土木組のメンバーと一緒に、先にダンジョンの入口周辺の整備にまわってください。ブラウニーさん。ここと距離が離れてしまうので、ご主人様の事をよろしくお願いします」
ピーチが話し合いの最後でそんな事を言いだした。ブラウニーに俺を頼んだのは恐らく、2つに分かれても食事などを1人で準備するからだろう。なので、俺の事を頼む事で向こうに集中させようという考えだろう。
ブラウニーは、今回1人しか連れてこれていない。慌てての出発だったので、ディストピアの家を管理しているブラウニーを連れてこれなかったのだ。シルキーたちは、娘たちをまかせているので来るというシルキーはいなかった。
ブラウニーもシルキーの補佐をするために何人か残るが、後発で来ることにはなっているのだが、仕事を片付けないと来れないらしい。1人位大丈夫かと思ったら、他のとこにも回っているブラウニーが多くて、必要最低限しかいなかったため、フレデリクにいたブラウニーを何とか1人借りた形だ。
4日間も無駄にここで過ごさせるのは時間的にもったいない。特にご主人様は娘たちとふれ合いたいはずなのに、自分が出て行かないと問題があるからとここにきているのだから、早くダンジョン関係を解決させてあげたいとの事だ。
「ご主人様、すいませんがこちらで料理するスペースが無いので、キッチン馬車を置いていってもらっていいですか?」
「了解。向こうは俺がいれば、キッチンも問題なく出せるからな。向こうの施設はDPである程度出す事にするわ。置いていけるものは置いてくことにしよう。他に必要なものがあったら言ってくれ。後、こっちに残ってもらうならガルドがいいかな? ガルド、みんなを頼むぞ!」
後ろで控えていたガルドが責任のある仕事を任され、メラメラと燃えて任せろと答えてくれた。
とりあえず、話し合いが終わり俺はダンジョンの入口に向かって移動を開始した。こっちは土木組と護衛の従魔たちと俺、ブラウニーの少数と言っていいのか微妙だが、ダンジョンの周りを整備するために必要な人材とサポートメンバーだけである。
「うぉ。ここのダンジョンの入口ってあんな感じなのか」
俺が作ってきたダンジョンの中でも採用をしていない、不自然な入口を見てそんな事を言ってしまった。
「シュウ様。何に驚いてるの?」
俺の気持ちは、土木組には通じてなかったようだ。だってさ、常識的……何が常識的かよくわからないけど、地球でも北海道とか緑の多い地域なら見る事の出来る光景なのに、そこにさ、国民的RPGでみられるような、ダンジョンだよ! 洞窟だよ! って主張している入口があったらこうなるよ。
「さて、作業を開始しようか。とりあえず、掌握できていないエリアとの境目まで行こう。ノーマンはここに残って、DPで土を出して盛っていってくれ。圧縮は後でやるから10メートル位積んでくれ」
10メートルの土を出しても、ふかふかな土なので踏み固めると半分程になってしまうのだ。なので、多めに土を盛ってもらう事にした。
境目まで移動した俺がまず始めにした事は、DPを使ってキッチンを作った。そのキッチンを見てブラウニーは意気揚々と入っていった。今日は美味しい物を食べれるだろう。いつも美味しいもの食べてるんだった!
「まずは、今日の野営地作成をしてから作業に入ろう」
と言っても、俺たちが使っている簡単に野営地を作れるタイプの馬車を持っている土木組なので、馬車の機能を使ってテキパキと準備をしていく。俺は、専用の馬車を持っているので、それを収納の鞄から取り出すだけで終わりだけどな。
この専用馬車は、ブロック型とでも呼べばいいのだろうか? 初期型の左右前後の連結できるタイプの馬車を、更に改造したものである。それを4つを連結して広い部屋のようになっている。
なんでこんなに広いかと言えば、従魔たちも一緒に寝るためこれくらいのサイズが無いと、窮屈で仕方がないのだ。それに、1つの馬車には娘たちの様子が見れるように、テレビが設置してある。もちろんゲームも持ってきているし、ブッ君もあるので行動できない夜でも、時間つぶしは問題ない。
野営の準備も完了した?
土木組の野営地の馬車を見ると、俺たちとは違った工夫がなされていたのだ。目を見張るのは、外観はほとんど同じなのだが、馬車の頑丈さを使ってハンモックや、つり下げタイプの揺れる網椅子みたいな物をつけていた。それ以外にも、自分たちに合わせてカスタマイズしていた。
俺達より使う頻度が多かったためか、工夫が至る所に見える。そして気になるのが、馬車の1つの幌の部分が地面まで白い生地が張られていた。その前に机と椅子が並べられていた。何だろこれ? 何か、見覚えのある光景なんだけど、思い出せない。
「シュウ様! 仕事を始めないのですか?」
ボーっとしていた俺に声をかけてきた。
「あ、あぁ。仕事を始めようか。みんなは2つに分かれて、境界線にそって3~4メートル位の溝を作ってくれ。深さと幅を決めてから作業を開始してくれ」
そう指示を出すと、みんなで返事をしてすぐに行動を開始した。
ふぅ。俺は土を召喚しないといけないな。境目の内側に入って大量の土を召喚していく。ボタンを押すと目の前に土が積もっていく、ある程度高くなった所を見上げたら、視界が変わった。
はぁ?何が起きたか分からないが、俺の足が浮いていて首が締まっていて苦しい。
って、ダマが元のサイズに戻って俺の襟を噛んで俺を引っ張っていたのだ。元の世界なら確実に首の骨が折れていたと思う。だけど、頑丈な体になった今ちょっと苦しいだけで済むとか……
って何が起きたんだ?
『主殿、迂闊ですぞ。自分の近くに大量の土を召喚すれば飲み込まれるに決まっているじゃないですか。助けなかったら土に埋まってたと思う。死なないにしても面倒な事は変わりないです』
あ~召喚しすぎて土に飲み込まれるところだったのか、それをダマが助けてくれたんだな。
そういえば、昔に同じ事をしたような気がするぞ。その時は量が少なかったから押し流されて顔以外全部埋まって生首みたいになったんだっけ?
「地上でたくさんの土を召喚すると危ないんだったな。バッハ、少し大きくなって俺を乗せて飛んでくれ。一気に召喚して出来るだけ土を盛るから頼む」
夜までにエリアの半分程土を盛る事が出来た。思ったよりはかどらなかったのは、土の召喚は問題なく出来たが出てくる量が思ったより少なく時間がかかった形だ。
「ご主人様。こちらは、私たちとスカルズの皆さんがいれば問題ありません。なので、ご主人様は土木組のメンバーと一緒に、先にダンジョンの入口周辺の整備にまわってください。ブラウニーさん。ここと距離が離れてしまうので、ご主人様の事をよろしくお願いします」
ピーチが話し合いの最後でそんな事を言いだした。ブラウニーに俺を頼んだのは恐らく、2つに分かれても食事などを1人で準備するからだろう。なので、俺の事を頼む事で向こうに集中させようという考えだろう。
ブラウニーは、今回1人しか連れてこれていない。慌てての出発だったので、ディストピアの家を管理しているブラウニーを連れてこれなかったのだ。シルキーたちは、娘たちをまかせているので来るというシルキーはいなかった。
ブラウニーもシルキーの補佐をするために何人か残るが、後発で来ることにはなっているのだが、仕事を片付けないと来れないらしい。1人位大丈夫かと思ったら、他のとこにも回っているブラウニーが多くて、必要最低限しかいなかったため、フレデリクにいたブラウニーを何とか1人借りた形だ。
4日間も無駄にここで過ごさせるのは時間的にもったいない。特にご主人様は娘たちとふれ合いたいはずなのに、自分が出て行かないと問題があるからとここにきているのだから、早くダンジョン関係を解決させてあげたいとの事だ。
「ご主人様、すいませんがこちらで料理するスペースが無いので、キッチン馬車を置いていってもらっていいですか?」
「了解。向こうは俺がいれば、キッチンも問題なく出せるからな。向こうの施設はDPである程度出す事にするわ。置いていけるものは置いてくことにしよう。他に必要なものがあったら言ってくれ。後、こっちに残ってもらうならガルドがいいかな? ガルド、みんなを頼むぞ!」
後ろで控えていたガルドが責任のある仕事を任され、メラメラと燃えて任せろと答えてくれた。
とりあえず、話し合いが終わり俺はダンジョンの入口に向かって移動を開始した。こっちは土木組と護衛の従魔たちと俺、ブラウニーの少数と言っていいのか微妙だが、ダンジョンの周りを整備するために必要な人材とサポートメンバーだけである。
「うぉ。ここのダンジョンの入口ってあんな感じなのか」
俺が作ってきたダンジョンの中でも採用をしていない、不自然な入口を見てそんな事を言ってしまった。
「シュウ様。何に驚いてるの?」
俺の気持ちは、土木組には通じてなかったようだ。だってさ、常識的……何が常識的かよくわからないけど、地球でも北海道とか緑の多い地域なら見る事の出来る光景なのに、そこにさ、国民的RPGでみられるような、ダンジョンだよ! 洞窟だよ! って主張している入口があったらこうなるよ。
「さて、作業を開始しようか。とりあえず、掌握できていないエリアとの境目まで行こう。ノーマンはここに残って、DPで土を出して盛っていってくれ。圧縮は後でやるから10メートル位積んでくれ」
10メートルの土を出しても、ふかふかな土なので踏み固めると半分程になってしまうのだ。なので、多めに土を盛ってもらう事にした。
境目まで移動した俺がまず始めにした事は、DPを使ってキッチンを作った。そのキッチンを見てブラウニーは意気揚々と入っていった。今日は美味しい物を食べれるだろう。いつも美味しいもの食べてるんだった!
「まずは、今日の野営地作成をしてから作業に入ろう」
と言っても、俺たちが使っている簡単に野営地を作れるタイプの馬車を持っている土木組なので、馬車の機能を使ってテキパキと準備をしていく。俺は、専用の馬車を持っているので、それを収納の鞄から取り出すだけで終わりだけどな。
この専用馬車は、ブロック型とでも呼べばいいのだろうか? 初期型の左右前後の連結できるタイプの馬車を、更に改造したものである。それを4つを連結して広い部屋のようになっている。
なんでこんなに広いかと言えば、従魔たちも一緒に寝るためこれくらいのサイズが無いと、窮屈で仕方がないのだ。それに、1つの馬車には娘たちの様子が見れるように、テレビが設置してある。もちろんゲームも持ってきているし、ブッ君もあるので行動できない夜でも、時間つぶしは問題ない。
野営の準備も完了した?
土木組の野営地の馬車を見ると、俺たちとは違った工夫がなされていたのだ。目を見張るのは、外観はほとんど同じなのだが、馬車の頑丈さを使ってハンモックや、つり下げタイプの揺れる網椅子みたいな物をつけていた。それ以外にも、自分たちに合わせてカスタマイズしていた。
俺達より使う頻度が多かったためか、工夫が至る所に見える。そして気になるのが、馬車の1つの幌の部分が地面まで白い生地が張られていた。その前に机と椅子が並べられていた。何だろこれ? 何か、見覚えのある光景なんだけど、思い出せない。
「シュウ様! 仕事を始めないのですか?」
ボーっとしていた俺に声をかけてきた。
「あ、あぁ。仕事を始めようか。みんなは2つに分かれて、境界線にそって3~4メートル位の溝を作ってくれ。深さと幅を決めてから作業を開始してくれ」
そう指示を出すと、みんなで返事をしてすぐに行動を開始した。
ふぅ。俺は土を召喚しないといけないな。境目の内側に入って大量の土を召喚していく。ボタンを押すと目の前に土が積もっていく、ある程度高くなった所を見上げたら、視界が変わった。
はぁ?何が起きたか分からないが、俺の足が浮いていて首が締まっていて苦しい。
って、ダマが元のサイズに戻って俺の襟を噛んで俺を引っ張っていたのだ。元の世界なら確実に首の骨が折れていたと思う。だけど、頑丈な体になった今ちょっと苦しいだけで済むとか……
って何が起きたんだ?
『主殿、迂闊ですぞ。自分の近くに大量の土を召喚すれば飲み込まれるに決まっているじゃないですか。助けなかったら土に埋まってたと思う。死なないにしても面倒な事は変わりないです』
あ~召喚しすぎて土に飲み込まれるところだったのか、それをダマが助けてくれたんだな。
そういえば、昔に同じ事をしたような気がするぞ。その時は量が少なかったから押し流されて顔以外全部埋まって生首みたいになったんだっけ?
「地上でたくさんの土を召喚すると危ないんだったな。バッハ、少し大きくなって俺を乗せて飛んでくれ。一気に召喚して出来るだけ土を盛るから頼む」
夜までにエリアの半分程土を盛る事が出来た。思ったよりはかどらなかったのは、土の召喚は問題なく出来たが出てくる量が思ったより少なく時間がかかった形だ。
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