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第1026話 工房は……
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「う~ん……出来るの早くね?」
俺はゼニスを呼び出して次の日には、バザールと綾乃と考えた建物の設計図を渡している。それから1週間後にゼニスに呼び出されて、工房を立てる場所に案内してもらったら、すでに建物がほとんど出来上がっていた。あの設計図通りに……
「いくら何でも早い気がするんだよね・・・どうやって作ったの?」
地球の建築技術でも、この工房をこんなに早く建てるのは無理だと分かる。だけど、実際に建物が出来上がっているのだから、聞きたくもなる。
「それはですね、土魔法使いによる建築を取り入れてみたのです。冒険者ギルドに依頼を出し、土魔法使いとゴーストタウンの大工たちと組ませて、建設させたらあっという間でしたね。1階部分と外壁、屋根、中心となる柱は、すべて石造りにしてみました」
そうなのか、建物の中の大半は木造……ってそれでもはえーよ!
「まぁ、値段は気にせず、出来る限り早くと言ったのは俺だけど、さすがに早くてびっくりだよ。どんだけかかったんだ?」
「そうですね。早く作るために多少無理をしたので、金貨で5000枚と言った所でしょうか? シュウ様の資産には影響ないですね。後、隣接しているいくつかの建物も購入して、整備を進めています」
「5000枚? 最近扱う金額が大きすぎて感覚が麻痺してるけど、結構な額だよな? っと、何で建物を買ったの?」
「シュウ様が自分たちで工房の手入れや掃除をするのであれば売り払いますが、そうでなければ住み込みで働く人も出てくると思いますよ? それ以外にも、シュウ様たちのアイディアを作成するスタッフも必要ですよね? そう言った人たちの住む場所です」
「そうだった。俺たちで完結させるわけじゃないし、ブラウニーたちの手助けがないなら、誰かを雇わないといけないもんな。盲点だった。購入した建物の整備は念入りにしておいてくれ。後、あそこらへんに浴場を作るから、男女別で入れる設計をしておいて」
「了解しました。サイズはどの位で?」
「男女ともに10人位入れるサイズで作ってほしいな。後、建物だけでいいよ。お風呂、公衆浴場が浸透してきているといっても、お風呂の設置は厳しいだろ? そっちは俺たちでやるよ」
「確かに、普通の大工たちには厳しいですね。ですが、老ドワーフの誰かを呼べば、指導してくれると思います」
「あいつら、仕事と呼んでくる爺共じゃないよな。仕事終わりに酒とつまみを用意するから、誰でもいいから来てもらうか?」
「それだと、全員来ると思いますがいいでしょうか?」
「マジか、さすがのん兵衛の老ドワーフだな。まぁあっちの仕事に問題なければ、全員来ても問題ないだろう。俺から言うか? ゼニスから言うか?」
「そうですね、私からがいいと思います。在庫の確認してからその話に流しますので、仕事が残っているかはすぐにわかります。もし残っている様でしたら、1人に絞って連れてきますね」
酒のためなら仕事を放りだすのか、あの爺たちは……困ったもんだ。その辺はゼニスに任せれば問題ないようなので、頼んます!
「あ、お風呂は木がいいですか?」
「後々の事を考えると、木はどうなんだ? あれは、管理が大変だからな。すぐにカビが生えて大変だぞ? 俺のクリエイトゴーレムによる魔核が無ければ、おそらく大半の風呂がカビだらけになるぞ?」
「そういえば、木のお風呂は大変だという話でしたね。では、石材でお風呂を作成を依頼します」
お風呂は石造りに決まった。ってか、タイル? でも、タイルなんてないよな。そこら辺は老ドワーフに任せていいよな。きっとそれがゴーストタウンの風呂のデフォルトになるか?
「あ、もう工房の方は使えるのか?」
「何もないですが、使おうと思えば問題ありませんね」
「そっか、じゃぁ他の2人も呼んで中を仕上げてしまおう」
バザールと綾乃を呼んで、工房の中を整備していく。
「それにしても、すぐにできたでござるな」
「1週間前に設計したのがもうできてるなんてね。シュウ、あんたがDPで作ったわけじゃないよね?」
「せっかくお金を使うための方針だったのに、DPなんて使うわけないじゃん。内装だけは俺たちでやるつもりだったしな」
「贅沢な悩みだね。そういえば、私たちが設計した工房以外にも、工房がいくつかあるみたいだけど、あれは何?」
「あ~ここの工房は俺たちの仕事場になるけど、魔導具なんかは俺たちが作るんじゃなくて、ここで働く人間が作れる物を設計するのが目的だからな。近くの建物もいくつか買い取って、住み込みの人たちも雇う事になってるから。って事で、便利グッツなんかも作れるようにしないとな」
「なる程でござる。自分たちが作ると、この世界ではオーパーツでござるからな」
俺たちは一応、自分たちが作っている物の異常性を理解しているが、それを忘れて色々没頭してしまう問題がある。
「そういえば、秘密基地はどうするの?」
「秘密基地は、たまに使えばいいんじゃないか? ブラウニーたちは仕事が増えたって喜んでるから、管理は任せてもいいと思うぞ」
いろんな話をしながら、工房の中を整備していく。
「あっちの工房はどうするの?」
「あっちは、俺たちが使うわけじゃないからな。工房で働く人たちが揃ってから、自分たちで作らせてもいいんじゃないか?」
「それは良いでござるな。自分たちで使う道具は自分たちで作るでござるか。それなら、自分たちもそうするでござるか?」
「内装はクリエイトゴーレムで整備しちゃったけど、この工房の決まりとして自分たちの物は、自分たちで準備……作る事にするか? もちろん魔導具も、クリエイトゴーレムに頼らない物をつくるか!」
「面白そうね! そういえば、工房にほしいと思ってたドリルとかも作ってみよ!」
楽しそうな未来に対して3人はワクワクしていた。
俺はゼニスを呼び出して次の日には、バザールと綾乃と考えた建物の設計図を渡している。それから1週間後にゼニスに呼び出されて、工房を立てる場所に案内してもらったら、すでに建物がほとんど出来上がっていた。あの設計図通りに……
「いくら何でも早い気がするんだよね・・・どうやって作ったの?」
地球の建築技術でも、この工房をこんなに早く建てるのは無理だと分かる。だけど、実際に建物が出来上がっているのだから、聞きたくもなる。
「それはですね、土魔法使いによる建築を取り入れてみたのです。冒険者ギルドに依頼を出し、土魔法使いとゴーストタウンの大工たちと組ませて、建設させたらあっという間でしたね。1階部分と外壁、屋根、中心となる柱は、すべて石造りにしてみました」
そうなのか、建物の中の大半は木造……ってそれでもはえーよ!
「まぁ、値段は気にせず、出来る限り早くと言ったのは俺だけど、さすがに早くてびっくりだよ。どんだけかかったんだ?」
「そうですね。早く作るために多少無理をしたので、金貨で5000枚と言った所でしょうか? シュウ様の資産には影響ないですね。後、隣接しているいくつかの建物も購入して、整備を進めています」
「5000枚? 最近扱う金額が大きすぎて感覚が麻痺してるけど、結構な額だよな? っと、何で建物を買ったの?」
「シュウ様が自分たちで工房の手入れや掃除をするのであれば売り払いますが、そうでなければ住み込みで働く人も出てくると思いますよ? それ以外にも、シュウ様たちのアイディアを作成するスタッフも必要ですよね? そう言った人たちの住む場所です」
「そうだった。俺たちで完結させるわけじゃないし、ブラウニーたちの手助けがないなら、誰かを雇わないといけないもんな。盲点だった。購入した建物の整備は念入りにしておいてくれ。後、あそこらへんに浴場を作るから、男女別で入れる設計をしておいて」
「了解しました。サイズはどの位で?」
「男女ともに10人位入れるサイズで作ってほしいな。後、建物だけでいいよ。お風呂、公衆浴場が浸透してきているといっても、お風呂の設置は厳しいだろ? そっちは俺たちでやるよ」
「確かに、普通の大工たちには厳しいですね。ですが、老ドワーフの誰かを呼べば、指導してくれると思います」
「あいつら、仕事と呼んでくる爺共じゃないよな。仕事終わりに酒とつまみを用意するから、誰でもいいから来てもらうか?」
「それだと、全員来ると思いますがいいでしょうか?」
「マジか、さすがのん兵衛の老ドワーフだな。まぁあっちの仕事に問題なければ、全員来ても問題ないだろう。俺から言うか? ゼニスから言うか?」
「そうですね、私からがいいと思います。在庫の確認してからその話に流しますので、仕事が残っているかはすぐにわかります。もし残っている様でしたら、1人に絞って連れてきますね」
酒のためなら仕事を放りだすのか、あの爺たちは……困ったもんだ。その辺はゼニスに任せれば問題ないようなので、頼んます!
「あ、お風呂は木がいいですか?」
「後々の事を考えると、木はどうなんだ? あれは、管理が大変だからな。すぐにカビが生えて大変だぞ? 俺のクリエイトゴーレムによる魔核が無ければ、おそらく大半の風呂がカビだらけになるぞ?」
「そういえば、木のお風呂は大変だという話でしたね。では、石材でお風呂を作成を依頼します」
お風呂は石造りに決まった。ってか、タイル? でも、タイルなんてないよな。そこら辺は老ドワーフに任せていいよな。きっとそれがゴーストタウンの風呂のデフォルトになるか?
「あ、もう工房の方は使えるのか?」
「何もないですが、使おうと思えば問題ありませんね」
「そっか、じゃぁ他の2人も呼んで中を仕上げてしまおう」
バザールと綾乃を呼んで、工房の中を整備していく。
「それにしても、すぐにできたでござるな」
「1週間前に設計したのがもうできてるなんてね。シュウ、あんたがDPで作ったわけじゃないよね?」
「せっかくお金を使うための方針だったのに、DPなんて使うわけないじゃん。内装だけは俺たちでやるつもりだったしな」
「贅沢な悩みだね。そういえば、私たちが設計した工房以外にも、工房がいくつかあるみたいだけど、あれは何?」
「あ~ここの工房は俺たちの仕事場になるけど、魔導具なんかは俺たちが作るんじゃなくて、ここで働く人間が作れる物を設計するのが目的だからな。近くの建物もいくつか買い取って、住み込みの人たちも雇う事になってるから。って事で、便利グッツなんかも作れるようにしないとな」
「なる程でござる。自分たちが作ると、この世界ではオーパーツでござるからな」
俺たちは一応、自分たちが作っている物の異常性を理解しているが、それを忘れて色々没頭してしまう問題がある。
「そういえば、秘密基地はどうするの?」
「秘密基地は、たまに使えばいいんじゃないか? ブラウニーたちは仕事が増えたって喜んでるから、管理は任せてもいいと思うぞ」
いろんな話をしながら、工房の中を整備していく。
「あっちの工房はどうするの?」
「あっちは、俺たちが使うわけじゃないからな。工房で働く人たちが揃ってから、自分たちで作らせてもいいんじゃないか?」
「それは良いでござるな。自分たちで使う道具は自分たちで作るでござるか。それなら、自分たちもそうするでござるか?」
「内装はクリエイトゴーレムで整備しちゃったけど、この工房の決まりとして自分たちの物は、自分たちで準備……作る事にするか? もちろん魔導具も、クリエイトゴーレムに頼らない物をつくるか!」
「面白そうね! そういえば、工房にほしいと思ってたドリルとかも作ってみよ!」
楽しそうな未来に対して3人はワクワクしていた。
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