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第998話 本当に大丈夫だろうか?
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あの後も野営地の中を歩いて、俺たちに恨みをぶつけてくる人は沢山いた。
そりゃそうだよな。普通に生活していたのに、いきなり父親や夫を殺され他国へ連れていかれるんだからな。戦争なんて、自分が攻められなければ無関係なもんだしな。
子どもには言っても理解できないだろうから、好き勝手殴る蹴るをさせていた。その位でこの体は傷付かない。何より、ドッペルの体だから、憑依している最中の痛みはあっても本当に死ぬ事は無いからな。
大人に対しては、トルメキアの人間が6万人も自由を奪われていたかもしれない戦争だった事を話している。自分たちはダメで、他の国の人間ならいいのか? と……頭で分かっていても納得できないだろうが、すぐに黙る。
中には、邪教を信じているトルメキアが悪いと言っている奴もいたが、邪教と判断したからと言って聖国に、何もしていない人間を連れ去り教育するという聖国の言い分は、自分たちにも返ってくるんだぞ?
俺たちから見れば、お前たち聖国は6万人もの人間を攫おうとした大罪国だ。それを200人の兵士の命と800人の国民で許しているんだからな。
対象となった人間からしたら割り合いじゃないのもんな。
よし決めた。
「リリス、少しいいか?」
俺に思う事があるのだろう。露骨に嫌な顔をするが勝手に話を進める。
「明日は1日ここにとどまり、明後日の移動前に連れてきた人たちに開放を宣言する。でも、帰ったら反逆罪で処刑される可能性がある事や、街の人間の悪意で殺される事もあるかもしれないと……それでも帰る事を選ぶなら止めないという事もな。選択の自由を与える」
「なっ! 勝手にそんな事を決めるな! 連れてきたのは、恩を着せたくはないが殺されないためだぞ!」
「街に帰って死にたいというなら死なせてやればいい。死なない可能性だってあるけどな。苦しい生活になるのは間違いないだろう。その内借金奴隷になる奴もいるだろうな。でも、それは自分たちで選んだ道なんだから、俺たちが責任を持つ必要はない。勝手に決めた事は謝るが、従ってもらう」
俺が本気だという事を殺気を出して伝える。身構えたリリスは武器を構えようとするが、俺の言いたい事に気付いたライムが、すでに魔法を待機させてすぐに発動できるようにしていた。
「ぐっ! こんな勝手が許されると思っているのか! 私は、連れてきた人たちを守るために仕方がなく!」
「お前がどう思っていようと、それは優しさの押し付けだ。自分で面倒を見きれないなら、最後まで面倒を看れないというなら、奴隷として連れ去ったのではないなら、連れてくるべきでは無かったんだよ。
トルメキアには今の事を全部報告してくれ。それでトルメキアが俺たちを許さないというのであれば、全面的に戦うさ」
少なくとも、6万人もの自国民を助けた俺たちに対して、トルメキアは何も言ってこないだろう。そもそも、狂信者の家族まで殺すのはトルメキアのオーダーだったみたいだけど、家族を連れてきたのはリリスの判断っぽいからな。
出発する朝が来た。事情も全部説明し、今自分たちの置かれている立場も説明した。もちろん俺じゃなく妻たちが!
そうすると、夫を殺された150人の内半数ほどの73組の親子と、夫が生きていた100人の内6組が街に戻る事を決意した。戻った79組には、逆恨みされるだろうな。何てどうでもいい事を考えていた。
ここから先は、他に説明していない事を話す。
「残られた、約600人の皆さん。聖国が攻め込んだトルメキアに連れていかれるのは心配だと思います。なので、希望者がいれば中立都市に連れていく事を約束します。ただし、返事をいただくまでの期間は……トルメキアの偉い方と話をするまでとさせていただきますので、出来るだけ早めにお願いします」
それを聞いていたリリスは、何か言いたげではあったが連れてきた人たちの前なので自重したようだ。
移動を開始してからすぐに、問い詰められる事になったけどね。
「また勝手な事をしたな。お前は何故勝手に色々を決める!」
静かな声で怒るという器用な事をしているリリスを見て、
「その話か、お前にはあの人たちの面倒を看る事はできない。だからトルメキアに渡してハイ終わり! だろうが、あの中で何人が奴隷になりまともな人間に買われるだろうな? 半数以上は恨みを持ったトルメキアに人間に買われて、死にたいと思うような仕打ちを受けると俺は考えている。
だから、俺は出来る範囲で施しをして、新天地で生活できるように手助けする。お前らのように無責任な事はしない」
「確かに私では面倒は見きれない。だからと言って、お前たちに何ができる? 600人もの人間をどうするんだ? 援助できたとして新天地に行って、馴染めなかったらどうするんだ?」
「あんたたちに話していなかったかもしれないが、俺は商会以外にも街をいくつも持っている。中立地域の街は実質俺の支配下にある。だから中立地域の街に連れて行くのさ。
新天地で馴染めないのは、本人たちの努力が足りないからと考える。条件はこれから考えるが、少なくともあんたがやろうとしている事よりは、何倍もましだろ?」
そう言うと目を見開き悔しそうな顔をしていた。Sランク冒険者と言え、600人もの人間の面倒はさすがに看れない。俺なら商会の余っている金だけで、何年も看てやることはできるが、一生看るつもりもない。せいぜい1~2年で馴染めないなら、見捨てるしかないだろう。
1つ目の街を襲って荷物がさすがに増えすぎたので、一旦トルメキアの街に戻る事になっている。その帰り道に将軍に会って、聖国の人間を連れていく了承を得ている。
リリスは、それがベストだと判断したようで口を挟んでくる事は無かった。
移動を開始して6日目に街に着いた。そうすると、街の近くで野営をしている一団を発見する。
俺が呼んだディストピアの冒険者たち約400人なんだけどな。それにしても、そこまでの人数が集まらなくても良かったのに……100人もいれば十分かな? って思ってたんだけどな。聖国の人たちに逃げられたら逃げられたで、自己責任だしって考えてたのに。
まぁ、比較的中立地域が近い場所とはいえ、地下通路を使わなければ移動に3週間はかかってもおかしくない距離を踏破して集まっている事にちょっとびっくりだけどな。
これによって、1000人規模の一団が全部馬車を使って移動をするこの世界では、珍しい集団が出来上がった。
結局、連れてこられた聖国の人たちは全員中立地域に行く事を望み、連れていく事になった。ミューズだと問題がありそうなので、フェピーにも協力してもらい、ジャルジャン、グレッグ、ヴローツマイン、ゴーストタウン、新しい港街の5つの街を選べるように手配した。
後は、ディストピアの優秀な部下たちに丸投げをした。
そうそう、亀裂ができた所の説明をしたら、細い道と行っても幅10メートル近くはあるのだが、そこを封鎖するように何かしてほしいと追加依頼を受けた。報酬の話をなかったので、払えるのか心配になり聞いてみた。
「今は約束できないが、必ず相応の報酬をする! だから頼む!」
「あ~、襲ってきた兵士を捕まえたのは俺たちだから、兵士たちを奴隷に落とした際の代金を報酬に充てるとかなしな。そっちが金に困っているのは分かるけど、国民6万人を助けた対価もそちらは提示していないのを忘れるなよ?」
そう言うと、将軍は苦しそうな顔をして、副官であろう人物は俺に切りかかってきそうな形相をしていた。
ん~この依頼受けたのは間違いだったかな? 戦争が終わってからも一悶着ありそうだ。
そりゃそうだよな。普通に生活していたのに、いきなり父親や夫を殺され他国へ連れていかれるんだからな。戦争なんて、自分が攻められなければ無関係なもんだしな。
子どもには言っても理解できないだろうから、好き勝手殴る蹴るをさせていた。その位でこの体は傷付かない。何より、ドッペルの体だから、憑依している最中の痛みはあっても本当に死ぬ事は無いからな。
大人に対しては、トルメキアの人間が6万人も自由を奪われていたかもしれない戦争だった事を話している。自分たちはダメで、他の国の人間ならいいのか? と……頭で分かっていても納得できないだろうが、すぐに黙る。
中には、邪教を信じているトルメキアが悪いと言っている奴もいたが、邪教と判断したからと言って聖国に、何もしていない人間を連れ去り教育するという聖国の言い分は、自分たちにも返ってくるんだぞ?
俺たちから見れば、お前たち聖国は6万人もの人間を攫おうとした大罪国だ。それを200人の兵士の命と800人の国民で許しているんだからな。
対象となった人間からしたら割り合いじゃないのもんな。
よし決めた。
「リリス、少しいいか?」
俺に思う事があるのだろう。露骨に嫌な顔をするが勝手に話を進める。
「明日は1日ここにとどまり、明後日の移動前に連れてきた人たちに開放を宣言する。でも、帰ったら反逆罪で処刑される可能性がある事や、街の人間の悪意で殺される事もあるかもしれないと……それでも帰る事を選ぶなら止めないという事もな。選択の自由を与える」
「なっ! 勝手にそんな事を決めるな! 連れてきたのは、恩を着せたくはないが殺されないためだぞ!」
「街に帰って死にたいというなら死なせてやればいい。死なない可能性だってあるけどな。苦しい生活になるのは間違いないだろう。その内借金奴隷になる奴もいるだろうな。でも、それは自分たちで選んだ道なんだから、俺たちが責任を持つ必要はない。勝手に決めた事は謝るが、従ってもらう」
俺が本気だという事を殺気を出して伝える。身構えたリリスは武器を構えようとするが、俺の言いたい事に気付いたライムが、すでに魔法を待機させてすぐに発動できるようにしていた。
「ぐっ! こんな勝手が許されると思っているのか! 私は、連れてきた人たちを守るために仕方がなく!」
「お前がどう思っていようと、それは優しさの押し付けだ。自分で面倒を見きれないなら、最後まで面倒を看れないというなら、奴隷として連れ去ったのではないなら、連れてくるべきでは無かったんだよ。
トルメキアには今の事を全部報告してくれ。それでトルメキアが俺たちを許さないというのであれば、全面的に戦うさ」
少なくとも、6万人もの自国民を助けた俺たちに対して、トルメキアは何も言ってこないだろう。そもそも、狂信者の家族まで殺すのはトルメキアのオーダーだったみたいだけど、家族を連れてきたのはリリスの判断っぽいからな。
出発する朝が来た。事情も全部説明し、今自分たちの置かれている立場も説明した。もちろん俺じゃなく妻たちが!
そうすると、夫を殺された150人の内半数ほどの73組の親子と、夫が生きていた100人の内6組が街に戻る事を決意した。戻った79組には、逆恨みされるだろうな。何てどうでもいい事を考えていた。
ここから先は、他に説明していない事を話す。
「残られた、約600人の皆さん。聖国が攻め込んだトルメキアに連れていかれるのは心配だと思います。なので、希望者がいれば中立都市に連れていく事を約束します。ただし、返事をいただくまでの期間は……トルメキアの偉い方と話をするまでとさせていただきますので、出来るだけ早めにお願いします」
それを聞いていたリリスは、何か言いたげではあったが連れてきた人たちの前なので自重したようだ。
移動を開始してからすぐに、問い詰められる事になったけどね。
「また勝手な事をしたな。お前は何故勝手に色々を決める!」
静かな声で怒るという器用な事をしているリリスを見て、
「その話か、お前にはあの人たちの面倒を看る事はできない。だからトルメキアに渡してハイ終わり! だろうが、あの中で何人が奴隷になりまともな人間に買われるだろうな? 半数以上は恨みを持ったトルメキアに人間に買われて、死にたいと思うような仕打ちを受けると俺は考えている。
だから、俺は出来る範囲で施しをして、新天地で生活できるように手助けする。お前らのように無責任な事はしない」
「確かに私では面倒は見きれない。だからと言って、お前たちに何ができる? 600人もの人間をどうするんだ? 援助できたとして新天地に行って、馴染めなかったらどうするんだ?」
「あんたたちに話していなかったかもしれないが、俺は商会以外にも街をいくつも持っている。中立地域の街は実質俺の支配下にある。だから中立地域の街に連れて行くのさ。
新天地で馴染めないのは、本人たちの努力が足りないからと考える。条件はこれから考えるが、少なくともあんたがやろうとしている事よりは、何倍もましだろ?」
そう言うと目を見開き悔しそうな顔をしていた。Sランク冒険者と言え、600人もの人間の面倒はさすがに看れない。俺なら商会の余っている金だけで、何年も看てやることはできるが、一生看るつもりもない。せいぜい1~2年で馴染めないなら、見捨てるしかないだろう。
1つ目の街を襲って荷物がさすがに増えすぎたので、一旦トルメキアの街に戻る事になっている。その帰り道に将軍に会って、聖国の人間を連れていく了承を得ている。
リリスは、それがベストだと判断したようで口を挟んでくる事は無かった。
移動を開始して6日目に街に着いた。そうすると、街の近くで野営をしている一団を発見する。
俺が呼んだディストピアの冒険者たち約400人なんだけどな。それにしても、そこまでの人数が集まらなくても良かったのに……100人もいれば十分かな? って思ってたんだけどな。聖国の人たちに逃げられたら逃げられたで、自己責任だしって考えてたのに。
まぁ、比較的中立地域が近い場所とはいえ、地下通路を使わなければ移動に3週間はかかってもおかしくない距離を踏破して集まっている事にちょっとびっくりだけどな。
これによって、1000人規模の一団が全部馬車を使って移動をするこの世界では、珍しい集団が出来上がった。
結局、連れてこられた聖国の人たちは全員中立地域に行く事を望み、連れていく事になった。ミューズだと問題がありそうなので、フェピーにも協力してもらい、ジャルジャン、グレッグ、ヴローツマイン、ゴーストタウン、新しい港街の5つの街を選べるように手配した。
後は、ディストピアの優秀な部下たちに丸投げをした。
そうそう、亀裂ができた所の説明をしたら、細い道と行っても幅10メートル近くはあるのだが、そこを封鎖するように何かしてほしいと追加依頼を受けた。報酬の話をなかったので、払えるのか心配になり聞いてみた。
「今は約束できないが、必ず相応の報酬をする! だから頼む!」
「あ~、襲ってきた兵士を捕まえたのは俺たちだから、兵士たちを奴隷に落とした際の代金を報酬に充てるとかなしな。そっちが金に困っているのは分かるけど、国民6万人を助けた対価もそちらは提示していないのを忘れるなよ?」
そう言うと、将軍は苦しそうな顔をして、副官であろう人物は俺に切りかかってきそうな形相をしていた。
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