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第930話 サメ男?
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シュリが巨大なサメの魚人なのか? 海の魔物では無いと思うが、こいつの名前を知ってる人はいるのだろうか?
「ミリー、あれの事何か知ってるか?」
「シュウ君、私は何でも知ってるわけじゃないのよ?」
別にそういう意味で言ったわけじゃないのだが、ミリーはちょっと怒ってますよアピールをしている。魔物の前だというのにこの余裕は、魔物のLvを聞いたためだろう。ちょっと気を抜きすぎじゃないだろうか?少し気を引き締めないとな。
まぁ名前を考えるのが面倒だから、とりあえず俺の中でシャークマンとでもしておくか。
それにしてもシャークマンの攻撃はLvの割に重いな。ゴーレムほどではないと思うけど、シュリが受け止めている音が、あの島できいていた物とは違うからな・・・
体に見合ったタフネスはあるようだけど、嫁達の敵にはなりえなかったな。
シュリが完璧に攻撃を防いで、死角に回り込んだメンバーで剥き出しになっている足を攻撃して行動できなくして、近寄らずに魔法で焼却して終了・・・
GUOOOOOO!!
サメって鳴くのか?断末魔みたいな声をあげてドロップになった。何がドロップしたのかと思い嫁達がドロップ品に近付くと、視界の端で砂煙が立ち上った。
ドロップ品に近付いていた嫁達は、確認せずに回収して海を背に円陣を組んだ。その中心に俺がいるのはいつもの事なのだが、女性に守られている男性っていう構図はいつもどうなのだろうかと思ってしまう・・・初めは、護ってもらうために購入したとはいえ・・・
「とりあえず、物理結界を張るよ!時間を稼ぐからピーチが指示をしてくれ」
俺は守られる立場であるが結界を使えるので、まずは守りを固めて時間を稼ぐ方向に・・・少なくともさっきのシャークマンクラスが10匹はここに向かってきているのが砂煙で確認できている。
ここまで大きな魔物に複数で囲まれる事って無かった気がするから、どう対応するべきか・・・
「ライムとレミーは西側に向かって、ジュリエットとイリアは東側に向かって魔法を撃って。できれば地面の下にもダメージが通りそうな魔法をお願い。無理そうなら地面に魔法をぶつけるだけでもいいから!」
ピーチからの指示が飛ぶ。
ライムは少し考えた後にレミーを連れて西側に向かって魔法陣を展開していく。あれ? 何で魔法陣? そもそも魔法陣って魔法使うのに必要だったか? 俺が知ってるのは、魔物をダンマスのスキルで召喚する時に使う魔法陣だけなんだが?
東側のジュリエットとイリアも、同じように魔法陣を展開していた。
2人で魔法を使っているって事か? ユニゾンマジックとは違うのか? そんな事を考えていると、魔法が発動された。俺の感覚で感知できたのは、東西1つずつの魔法発動の気配だけだった。
ライムとレミーが放った魔法は、文字通りの力業と言っていいモノだった。2人を中心に横に向かって竜巻が現れたのだ。海岸の砂浜をえぐるように放たれたそれは、シャークマンの体を半分ほど吹き飛ばしたように見える。西側には動くものはいなかった。
東側のジュリエットとイリアの魔法は、ライムとレミーのように力業ではあるが、方向性が違う力業であった。
ジュリエットとイリアが放った魔法は、おそらくイリアの精霊魔法の樹の要素を軸とした魔法だろう。砂煙が上がって近付いてきていた場所、100メートル程先に新しく木々が追加されていたのだ。島の木々の倍はあるであろう大きさの木だ。
そんな木がグラグラ揺れているのだ。まだシャークマンたちは死んでいないのだろうが、2人の作った木の根に動きを邪魔されているのだろう。
そんな中、ジュリエットとイリアが再び魔法陣を使って攻撃を仕掛けている。
初めは何をしているのか分からなかったが、双眼鏡が収納の腕輪に入っていたのを思い出して覗いてみると、2人が作り出した木の枝が尖っていて、複数の枝が地面に突き刺さっていたのだ。シャークマンの串刺し?
1分ほどすると木の揺れが収まり、退治できたと2人から報告が入る。
「あれ~俺の結界意味なかったな」
「念のために張ってあるものだから気にしなくていいんじゃない? Lvを考えれば、あれくらいの威力の魔法なら生きてられないでしょ? 1匹目は強さを測るために直接戦闘したわけだし、シュウが気にすることは何もないんじゃない?」
それもそっか。ドロップ品を探すのが面倒なので放置する事が決まった。
「みんな、警戒しながら聞いてね。シュリ、あの魔物はどうだった?」
「同Lvの魔物と比べると、明らかに強かったね。一対一なら樹海の魔物でも倒せるんじゃないかな? タイプ的には、ヴローツマインで戦ったゴーレムたちに近い気がするけど、あそこまで頑丈では無かったかな。タフネスに関しては近い物を感じたけどね。
それにゴーレムに比べると早かったからか、攻撃力はこっちのサメの方が上じゃないかな?」
同じサイズのゴーレムと戦ったら勝てないだろうけど、同じLvのゴーレムなら余裕で勝ちそうだな。やっぱり大きいって強いんだな。
バッハも大きい時と小さい時は全然強さ違うもんな。まぁ小さくてもLv的にシャークマンだったら倒せそうだけどな。
「基準がゴーレムっていう所が気になるけど、外縁部にこいつらがいると。一般の冒険者には、この島はきついかな?」
「森まで100メートル程しかないから、駆け抜けてしまえば問題ないと思うけど、森まで追ってくるのかしら?」
ミリーは、冒険者の視点考えているが、シャークマンの行動が予測できないので判断に困っているようだ。
とりあえず、生態系というかどういった行動をとるのか把握しないとな、森の中の魔物の強さも気になる所だ。
「ひとまず、森の方に進んでみようか? まだまだ時間はあるしね。ピーチよろしく」
ピーチは、みんなの状態を確認して問題ないと判断して森へ進んでいく。
この森には、どんな魔物がいるのやら?
「ミリー、あれの事何か知ってるか?」
「シュウ君、私は何でも知ってるわけじゃないのよ?」
別にそういう意味で言ったわけじゃないのだが、ミリーはちょっと怒ってますよアピールをしている。魔物の前だというのにこの余裕は、魔物のLvを聞いたためだろう。ちょっと気を抜きすぎじゃないだろうか?少し気を引き締めないとな。
まぁ名前を考えるのが面倒だから、とりあえず俺の中でシャークマンとでもしておくか。
それにしてもシャークマンの攻撃はLvの割に重いな。ゴーレムほどではないと思うけど、シュリが受け止めている音が、あの島できいていた物とは違うからな・・・
体に見合ったタフネスはあるようだけど、嫁達の敵にはなりえなかったな。
シュリが完璧に攻撃を防いで、死角に回り込んだメンバーで剥き出しになっている足を攻撃して行動できなくして、近寄らずに魔法で焼却して終了・・・
GUOOOOOO!!
サメって鳴くのか?断末魔みたいな声をあげてドロップになった。何がドロップしたのかと思い嫁達がドロップ品に近付くと、視界の端で砂煙が立ち上った。
ドロップ品に近付いていた嫁達は、確認せずに回収して海を背に円陣を組んだ。その中心に俺がいるのはいつもの事なのだが、女性に守られている男性っていう構図はいつもどうなのだろうかと思ってしまう・・・初めは、護ってもらうために購入したとはいえ・・・
「とりあえず、物理結界を張るよ!時間を稼ぐからピーチが指示をしてくれ」
俺は守られる立場であるが結界を使えるので、まずは守りを固めて時間を稼ぐ方向に・・・少なくともさっきのシャークマンクラスが10匹はここに向かってきているのが砂煙で確認できている。
ここまで大きな魔物に複数で囲まれる事って無かった気がするから、どう対応するべきか・・・
「ライムとレミーは西側に向かって、ジュリエットとイリアは東側に向かって魔法を撃って。できれば地面の下にもダメージが通りそうな魔法をお願い。無理そうなら地面に魔法をぶつけるだけでもいいから!」
ピーチからの指示が飛ぶ。
ライムは少し考えた後にレミーを連れて西側に向かって魔法陣を展開していく。あれ? 何で魔法陣? そもそも魔法陣って魔法使うのに必要だったか? 俺が知ってるのは、魔物をダンマスのスキルで召喚する時に使う魔法陣だけなんだが?
東側のジュリエットとイリアも、同じように魔法陣を展開していた。
2人で魔法を使っているって事か? ユニゾンマジックとは違うのか? そんな事を考えていると、魔法が発動された。俺の感覚で感知できたのは、東西1つずつの魔法発動の気配だけだった。
ライムとレミーが放った魔法は、文字通りの力業と言っていいモノだった。2人を中心に横に向かって竜巻が現れたのだ。海岸の砂浜をえぐるように放たれたそれは、シャークマンの体を半分ほど吹き飛ばしたように見える。西側には動くものはいなかった。
東側のジュリエットとイリアの魔法は、ライムとレミーのように力業ではあるが、方向性が違う力業であった。
ジュリエットとイリアが放った魔法は、おそらくイリアの精霊魔法の樹の要素を軸とした魔法だろう。砂煙が上がって近付いてきていた場所、100メートル程先に新しく木々が追加されていたのだ。島の木々の倍はあるであろう大きさの木だ。
そんな木がグラグラ揺れているのだ。まだシャークマンたちは死んでいないのだろうが、2人の作った木の根に動きを邪魔されているのだろう。
そんな中、ジュリエットとイリアが再び魔法陣を使って攻撃を仕掛けている。
初めは何をしているのか分からなかったが、双眼鏡が収納の腕輪に入っていたのを思い出して覗いてみると、2人が作り出した木の枝が尖っていて、複数の枝が地面に突き刺さっていたのだ。シャークマンの串刺し?
1分ほどすると木の揺れが収まり、退治できたと2人から報告が入る。
「あれ~俺の結界意味なかったな」
「念のために張ってあるものだから気にしなくていいんじゃない? Lvを考えれば、あれくらいの威力の魔法なら生きてられないでしょ? 1匹目は強さを測るために直接戦闘したわけだし、シュウが気にすることは何もないんじゃない?」
それもそっか。ドロップ品を探すのが面倒なので放置する事が決まった。
「みんな、警戒しながら聞いてね。シュリ、あの魔物はどうだった?」
「同Lvの魔物と比べると、明らかに強かったね。一対一なら樹海の魔物でも倒せるんじゃないかな? タイプ的には、ヴローツマインで戦ったゴーレムたちに近い気がするけど、あそこまで頑丈では無かったかな。タフネスに関しては近い物を感じたけどね。
それにゴーレムに比べると早かったからか、攻撃力はこっちのサメの方が上じゃないかな?」
同じサイズのゴーレムと戦ったら勝てないだろうけど、同じLvのゴーレムなら余裕で勝ちそうだな。やっぱり大きいって強いんだな。
バッハも大きい時と小さい時は全然強さ違うもんな。まぁ小さくてもLv的にシャークマンだったら倒せそうだけどな。
「基準がゴーレムっていう所が気になるけど、外縁部にこいつらがいると。一般の冒険者には、この島はきついかな?」
「森まで100メートル程しかないから、駆け抜けてしまえば問題ないと思うけど、森まで追ってくるのかしら?」
ミリーは、冒険者の視点考えているが、シャークマンの行動が予測できないので判断に困っているようだ。
とりあえず、生態系というかどういった行動をとるのか把握しないとな、森の中の魔物の強さも気になる所だ。
「ひとまず、森の方に進んでみようか? まだまだ時間はあるしね。ピーチよろしく」
ピーチは、みんなの状態を確認して問題ないと判断して森へ進んでいく。
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