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第917話 平和だ
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島の中心から帰ってきた次の日、俺はいつもより遅い時間に目が覚めた。
「んぁ? もう、11時回ってんのか、んん~首が痛いな。寝違えたかな? それにしても、朝飯の時間に起きないで寝過ごしちゃった。怒られないだろうか?」
ちょっと憂鬱になりながら、食堂へ向かう。
「おはよ~」
食堂に入って挨拶をすると、
「やっと起きてきましたね。ご主人様、お疲れなのはわかりますが、朝食はしっかり食べた方がいいですよ。特に遊んでいたわけでもないのに、目が覚めない事を考えると、本当に疲れが溜まっているんでしょうね? 本当に気を付けてください。とりあえず、こちらをお飲みください」
オレンジ風味の飲み物が出てきた。いい匂いだな、ハーブティーのようだな。
「オレンジピールティーです。リラックス効果がありますよ。今軽めの食事を用意しますのでお待ちください。時間が時間ですので、14時位にもう1回軽めの食事を出します。夕食は、カレーにする予定ですのでいっぱい食べてください」
あ~俺の事を考えてくれてるのね。食事の時間も気を使ってくれるのか。怒られなかった事がちょっと怖いけど、俺の事を考えて食事の時間を考えてくれているので、逆らわずに言う事を聞いておこう。
出されたハーブティーを飲み終わる頃に、食事を持ってきてくれた。けど、これって軽食なの?
目の前に準備されたのは、アツアツの鉄板皿に載せられた、お好み焼きだった。いや、俺も好きだよ? でもさ、結構ガッツリ系だと思うんだけど、まぁいっか。
「コッテリしてますが、野菜が多く、豚肉も美味しい所がありましたので作ってみました。もちろん卵も付いてますよ。物足りないかもしれないですが、1枚ですよ」
なるほど、俺の食べる量を考えると、1枚は少ないもんな。コッテリだけど、野菜たっぷりでお腹にたまるからって事かな? まぁ美味いから何でもいいか!
やっぱり、鰹節がないとダメだよな! 半分はマヨネーズで……うまー。
思ったより満足感のあったお好み焼きだったな。食後には、麦茶を出してくれた、ほっとして落ち着くな~。
食事を食べ終わったが、他の皆はこれからお昼だから、ここにいたらまた食べたくなっちゃうし、訓練スペースにでも行こうかな?
移動をしようとすると、ニコが頭の上に、ハクが腕の中に来た。ダマは足元でちょこちょこ歩いてついて来ていた。逆の方にはシエルが……カメにしたら大きいかもしれないが、ダマに比べると歩きにくそうだ。だけど、俺のスピードに付いて来て必死に足を動かしている姿が可愛いな。
「さて何するか~」
人工芝の訓練スペースで寝転がりながら、ニコをポンポンと上に投げてはキャッチして遊んでいる。
『主殿、するもなにも、体を動かすスペースですから、訓練や走ったりする以外ないのではないですかにゃ?』
ダマ、どんな運動をするかを考えてるんだよ!
『そういえば、サッカーとやらはやらないのですかにゃ?』
ん? シエルも聞いてたっけ?
「それなんだけどな。俺、サッカーの出来るスペースを造ったけど、サッカーできないんだよね。ゴールに向かって下手糞なドリブルして、ただゴールに向かってシュートするくらいしかね」
スポーツ観戦は好きだけど、自分でやるのはあまり得意じゃないんだよな。それでもいいから、どういったスポーツなのか見てみたいとの事で、サッカーボールを召喚して、下手糞なドリブルをしてゴールに向かってシュートをする。
「えっ!?」
目の前で起きた事に驚いてしまった。ボールは友達と言っているサッカー少年のマンガみたいに、ゴールネットを突き抜けてボールがフェンスまで飛んでいって、半分ほどまで食い込んで止まった。
偶然ゴールネットに向かって飛んだからいいものの、ホームランで遠い海の彼方に飛んでいった可能性もあるんだよな。天井とフェンスの間に隙間があるから塞いでおこう。その内サッカーと違う競技になってそうだな。
フットサルとかになったら、もっと悲惨な事になるか? まぁ、手加減する事も修行のうちだ!
フェンスから落ちてきたボールを見て、うずうずしたのか、ダマが転がっているボールに走っていった。
小さいサイズのダマがボールと戯れていると何か微笑ましいんだが、そのスピードが異常過ぎてどうにも変な感覚になるな。
頭でボールをはじいたら、それを追い抜いてボールを受け止めているのだ。文字にすればたいしたことないように見えるのだが……もう一度言う! 速度がおかしいんだよ!
プロサッカー選手のシュートの速度を見た事ないから何とも言えないが、その位のスピードが出てるんじゃないかと思う。
シエルもちょこまかと走っていくと、ダマから最高のパスが! 蛇の頭を伸ばしてヘディングシュート!
俺が突き破った所からまたボールがフェンスに向かって飛んでいく。まぁ、あの位置にボールが飛んでいけば、破れたネットを抜けてくよな。
そこにハクが飛んでいきボールを掴んで上空から落とす。そうすると走ってきたダマが器用にオーバーヘッドキックでシュートをした。
ぐちゃりっ
え?
ボールが潰れたかと思ったら、いつの間に入れ替わったのか、ダマが蹴ったつもりのボールがニコになっていたのだ。
ニコにまとわりつかれたダマは、着地に失敗して背中から落ちる。ニコとハク、お前らダマに優しくしてたんじゃないのか? いじめるなよ!
と怒ったら、2匹に猛抗議をされてしまった。
ダマとシエルに通訳を頼むと、一緒に遊んでただけでいじめていたわけじゃないと、ニコの高速プルプルが俺の頭の上で炸裂し気持ち悪くなった……うっぷ。
ハクに関しては、胡坐の中に入ってきて体のいたるところを突っ突かれた。痛いからやめれ!
遊んでいると他の従魔達まで集まってきて、みんなでボール蹴りといっていいのか、すごい勢いでサッカーコート内で動き回っている。
ボール1個じゃ足りなかったので、5個程追加で出している。
「んぁ? もう、11時回ってんのか、んん~首が痛いな。寝違えたかな? それにしても、朝飯の時間に起きないで寝過ごしちゃった。怒られないだろうか?」
ちょっと憂鬱になりながら、食堂へ向かう。
「おはよ~」
食堂に入って挨拶をすると、
「やっと起きてきましたね。ご主人様、お疲れなのはわかりますが、朝食はしっかり食べた方がいいですよ。特に遊んでいたわけでもないのに、目が覚めない事を考えると、本当に疲れが溜まっているんでしょうね? 本当に気を付けてください。とりあえず、こちらをお飲みください」
オレンジ風味の飲み物が出てきた。いい匂いだな、ハーブティーのようだな。
「オレンジピールティーです。リラックス効果がありますよ。今軽めの食事を用意しますのでお待ちください。時間が時間ですので、14時位にもう1回軽めの食事を出します。夕食は、カレーにする予定ですのでいっぱい食べてください」
あ~俺の事を考えてくれてるのね。食事の時間も気を使ってくれるのか。怒られなかった事がちょっと怖いけど、俺の事を考えて食事の時間を考えてくれているので、逆らわずに言う事を聞いておこう。
出されたハーブティーを飲み終わる頃に、食事を持ってきてくれた。けど、これって軽食なの?
目の前に準備されたのは、アツアツの鉄板皿に載せられた、お好み焼きだった。いや、俺も好きだよ? でもさ、結構ガッツリ系だと思うんだけど、まぁいっか。
「コッテリしてますが、野菜が多く、豚肉も美味しい所がありましたので作ってみました。もちろん卵も付いてますよ。物足りないかもしれないですが、1枚ですよ」
なるほど、俺の食べる量を考えると、1枚は少ないもんな。コッテリだけど、野菜たっぷりでお腹にたまるからって事かな? まぁ美味いから何でもいいか!
やっぱり、鰹節がないとダメだよな! 半分はマヨネーズで……うまー。
思ったより満足感のあったお好み焼きだったな。食後には、麦茶を出してくれた、ほっとして落ち着くな~。
食事を食べ終わったが、他の皆はこれからお昼だから、ここにいたらまた食べたくなっちゃうし、訓練スペースにでも行こうかな?
移動をしようとすると、ニコが頭の上に、ハクが腕の中に来た。ダマは足元でちょこちょこ歩いてついて来ていた。逆の方にはシエルが……カメにしたら大きいかもしれないが、ダマに比べると歩きにくそうだ。だけど、俺のスピードに付いて来て必死に足を動かしている姿が可愛いな。
「さて何するか~」
人工芝の訓練スペースで寝転がりながら、ニコをポンポンと上に投げてはキャッチして遊んでいる。
『主殿、するもなにも、体を動かすスペースですから、訓練や走ったりする以外ないのではないですかにゃ?』
ダマ、どんな運動をするかを考えてるんだよ!
『そういえば、サッカーとやらはやらないのですかにゃ?』
ん? シエルも聞いてたっけ?
「それなんだけどな。俺、サッカーの出来るスペースを造ったけど、サッカーできないんだよね。ゴールに向かって下手糞なドリブルして、ただゴールに向かってシュートするくらいしかね」
スポーツ観戦は好きだけど、自分でやるのはあまり得意じゃないんだよな。それでもいいから、どういったスポーツなのか見てみたいとの事で、サッカーボールを召喚して、下手糞なドリブルをしてゴールに向かってシュートをする。
「えっ!?」
目の前で起きた事に驚いてしまった。ボールは友達と言っているサッカー少年のマンガみたいに、ゴールネットを突き抜けてボールがフェンスまで飛んでいって、半分ほどまで食い込んで止まった。
偶然ゴールネットに向かって飛んだからいいものの、ホームランで遠い海の彼方に飛んでいった可能性もあるんだよな。天井とフェンスの間に隙間があるから塞いでおこう。その内サッカーと違う競技になってそうだな。
フットサルとかになったら、もっと悲惨な事になるか? まぁ、手加減する事も修行のうちだ!
フェンスから落ちてきたボールを見て、うずうずしたのか、ダマが転がっているボールに走っていった。
小さいサイズのダマがボールと戯れていると何か微笑ましいんだが、そのスピードが異常過ぎてどうにも変な感覚になるな。
頭でボールをはじいたら、それを追い抜いてボールを受け止めているのだ。文字にすればたいしたことないように見えるのだが……もう一度言う! 速度がおかしいんだよ!
プロサッカー選手のシュートの速度を見た事ないから何とも言えないが、その位のスピードが出てるんじゃないかと思う。
シエルもちょこまかと走っていくと、ダマから最高のパスが! 蛇の頭を伸ばしてヘディングシュート!
俺が突き破った所からまたボールがフェンスに向かって飛んでいく。まぁ、あの位置にボールが飛んでいけば、破れたネットを抜けてくよな。
そこにハクが飛んでいきボールを掴んで上空から落とす。そうすると走ってきたダマが器用にオーバーヘッドキックでシュートをした。
ぐちゃりっ
え?
ボールが潰れたかと思ったら、いつの間に入れ替わったのか、ダマが蹴ったつもりのボールがニコになっていたのだ。
ニコにまとわりつかれたダマは、着地に失敗して背中から落ちる。ニコとハク、お前らダマに優しくしてたんじゃないのか? いじめるなよ!
と怒ったら、2匹に猛抗議をされてしまった。
ダマとシエルに通訳を頼むと、一緒に遊んでただけでいじめていたわけじゃないと、ニコの高速プルプルが俺の頭の上で炸裂し気持ち悪くなった……うっぷ。
ハクに関しては、胡坐の中に入ってきて体のいたるところを突っ突かれた。痛いからやめれ!
遊んでいると他の従魔達まで集まってきて、みんなでボール蹴りといっていいのか、すごい勢いでサッカーコート内で動き回っている。
ボール1個じゃ足りなかったので、5個程追加で出している。
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