900 / 2,518
第900話 拠点に舞い戻る
しおりを挟む
「あんたたちの船、やっと完成したのね。私たちの船は、3日も前に完璧に仕上がってるわよ! 準備もできてるんだから、早くあそこへ出発しましょうよ。兵士たちもはやくいこうと騒いでいるのよ!」
「すまんすまん。まさか、俺たちの完成を待ってくれてたと思ってなかったよ。言ってくれたらよかったのにさ」
「だってシュウ……あなた、あの状況で作業中断させたら、こっちに合わせてくれても戻るまでずっと文句言うでしょ? ずっと文句言われるくらいなら、待とうってはなしになったのよ。あなたの事しっかり理解してる妻たちで良かったわね!」
リンドに言われたことを否定できずに、黙るしか無くなった。
そんな俺の様子を見て、みんな満足したのか出発の話が始まる。
今回あの拠点に行くのは、兵士120人とレイリーが戦闘訓練組。拠点の調理担当でブラウニーが10人。俺と妻たち、土木組のみんなで行くことになっている。
俺たちは戦闘ではなく、拠点の未完成部分を手分けして行う予定だ。後は、兵士たちの移動用の船に俺たちの船を合わせると、4隻になるのできちんと繋留出来るようにしておくための、船着き場を造らないとな。
アダマンタイトで水の中を囲って、造船所みたいに整備できる場所を造ってもいいかな?
綾乃とバザールも誘ってみたのだが、船に積む兵器を考えるからパスと断られてしまった。実験中に作った火炎放射器みたいなのは、側砲として積むつもりらしい。ほどほどにしてくれよな、俺が帰ってきてすることなかったら泣くからな!
全員船に乗り込み移動を開始する。今から移動をすれば夕食前には、あの拠点に到着する予定だ。
リンド達が作った船は壊れる事もなく、安定した航行をして俺たちの船に付いてくる。まぁ俺たちが作り終える前に、何度もしっかりと確認しているのだから、問題があるはずないんだけどね。造船に詳しいドワーフ達も手伝ってたのだからあたりまえか。
6時間半程の船の旅を終えて拠点に到着する。
「ん~どうしよっか?」
船着き場みたいなところを作ってなかったので、どうやって拠点に移動するべきか悩んでいたのだ。俺達の船は大きめという事と、陸地にも降りる事が出来るように機材を積んでいるので、多少高い位置にも問題なく移動する事ができるのだ。
「ご主人様、あれじゃないですか。島側の橋なら移動できる高さじゃないですかね? もしダメでも、一時的に改造して移動できるようにしましょうよ」
早く移動したいと考えていたシルキーたちが、俺にそういう風に助言してくる。
「あれ? シルキーたちは、いつの間に乗り込んでたんだ?」
「ご主人様、何を言ってるんですか? ご主人様が泊まりで出かけるのに、私たちが付いてこないわけないじゃないですか! ブラウニーたちも食事の準備をしたいから、早くしてほしいと言っているので、よろしくお願いします」
なるほど……確かに最近は、俺が泊まりだと必ずシルキーたちがいるよな。
スカーレットの助言を元に簡易的な船着き場を作るために移動する。のんびりとしていると、船に乗っている兵士たちが暴れ出すかもしれないな。そんな事はないけど、そこまで広くない空間に40人で乗っているのだから早くしてやらんとな。
「よっし、サクッと船着き場を作ろうか」
俺が移動した後に土木組のメンバーと、リンド、カエデが続いて降りてくる。
「シュウ、簡易的な物だから、ちゃんとしたものじゃなくてもいいんだよね?」
「そうだな、今回だけ移動できれば問題ないと言えば問題ないな。何かいい方法あるのか?」
「それなら、この部分を扉の蝶番みたいなのを使って、簡単な橋でいいんじゃない? どうせ今回の移動だけにしか使わないんだからさ。ここにいったん木材で補強をしてから、橋とつなげて移動させた後に外せばいいでしょ」
なるほど、確かに簡易的な物でいいんだからそれでいいかな。
簡易的な船着き場を作った後、兵士たちが拠点に乗り込んでくる。120人の兵士たちは全員が拠点の大きさに飽きれていた。
「あ、シュウ。まだ100人分しか部屋で来てないけど、大丈夫なの?」
そういえば、まだ2階までしか完成してないから、100人までしか収容できないんだった。
「土木組! いくぞ!」
土木組のメンバーを連れて、5部屋分の準備を始めた。1部屋4人なので5部屋分さえ準備できれば、今回の兵士たちを全員泊める事ができるのだ。
土木組も慣れたためか、作業のスピードが速かった。まぁ、クリエイトゴーレムを使いなれている俺の方が、作業スピードが早かったため、羨望のまなざしで土木組に見られて少しむずがゆい思いをした。
俺たちは船で寝るので問題ないだろう。
「そうだ。拠点に魔物が来た形跡がないか調べておかないとな。でも、その前に食事を食べよう!」
シルキー達が中心になって作った夕食を食べて、レイリーに何か形跡がないか探しておいてもらう。俺は、風呂の準備をする事にした。キッチンなんかは作っていたが、お風呂はまだ魔導具を着けていなかったので、排水と一緒に整備をしていく。
海水から真水を作る魔導具はセットしていたけど、お湯が出せなかったので、その部分を調整していく。
あ~、排水に関しては忘れていた物があった。排水をきれいにするあれを、連れてきていなかったのだ。スライムたちを入れておく場所を準備して、召喚したスライムを放流しておく。これで、トイレも問題なくなったな。
食堂に戻ったらレイリーが、兵士たちを集めて何やら話し合っている。しばらく話を聞いていると、明日の戦闘訓練の順番を決めているようだ。10人1組で、3組ずつ組んで後方に3組待機、6組が休憩という形でシフトを回していくそうだ。
小隊単位の戦闘訓練だろうか? 色々試してくれ! 俺たちも明日からの事を話しあっておかないとな。
リンドとカエデを呼んで明日からの計画を立てる事にした。
明日はまず、船着き場兼整備場を作ることに決まった。問題は、多少ある潮の満ち引きに対する対応はどうするか。という話になったが、どうにもならないので、低めの位置に乗り降りする場所を作って、船着き場に乗り降りしやすい橋をかけれるようにしておけばいいだろう。
その後は各部屋の家具作成になるだろう。
「シュウ様。解散して部屋に行くように言ったのですが、部屋にまだ寝具が無いのですが」
あっ! 忘れてた。慌てて121人分、レイリーの分も合わせて出しておく。レイリーに関しては、ディストピアで使っている硬めのエアーマットを渡した。
レイリーの部屋はさすがに4人部屋というのは良くないので、ブラウニーたちが泊まる部屋の1つをレイリーにつかわせることになった。
さて、明日はどうなるのかな? 一応、ヒーラーのメンバーは、兵士たちがケガをした時のために後方待機しておいてもらうか。
「すまんすまん。まさか、俺たちの完成を待ってくれてたと思ってなかったよ。言ってくれたらよかったのにさ」
「だってシュウ……あなた、あの状況で作業中断させたら、こっちに合わせてくれても戻るまでずっと文句言うでしょ? ずっと文句言われるくらいなら、待とうってはなしになったのよ。あなたの事しっかり理解してる妻たちで良かったわね!」
リンドに言われたことを否定できずに、黙るしか無くなった。
そんな俺の様子を見て、みんな満足したのか出発の話が始まる。
今回あの拠点に行くのは、兵士120人とレイリーが戦闘訓練組。拠点の調理担当でブラウニーが10人。俺と妻たち、土木組のみんなで行くことになっている。
俺たちは戦闘ではなく、拠点の未完成部分を手分けして行う予定だ。後は、兵士たちの移動用の船に俺たちの船を合わせると、4隻になるのできちんと繋留出来るようにしておくための、船着き場を造らないとな。
アダマンタイトで水の中を囲って、造船所みたいに整備できる場所を造ってもいいかな?
綾乃とバザールも誘ってみたのだが、船に積む兵器を考えるからパスと断られてしまった。実験中に作った火炎放射器みたいなのは、側砲として積むつもりらしい。ほどほどにしてくれよな、俺が帰ってきてすることなかったら泣くからな!
全員船に乗り込み移動を開始する。今から移動をすれば夕食前には、あの拠点に到着する予定だ。
リンド達が作った船は壊れる事もなく、安定した航行をして俺たちの船に付いてくる。まぁ俺たちが作り終える前に、何度もしっかりと確認しているのだから、問題があるはずないんだけどね。造船に詳しいドワーフ達も手伝ってたのだからあたりまえか。
6時間半程の船の旅を終えて拠点に到着する。
「ん~どうしよっか?」
船着き場みたいなところを作ってなかったので、どうやって拠点に移動するべきか悩んでいたのだ。俺達の船は大きめという事と、陸地にも降りる事が出来るように機材を積んでいるので、多少高い位置にも問題なく移動する事ができるのだ。
「ご主人様、あれじゃないですか。島側の橋なら移動できる高さじゃないですかね? もしダメでも、一時的に改造して移動できるようにしましょうよ」
早く移動したいと考えていたシルキーたちが、俺にそういう風に助言してくる。
「あれ? シルキーたちは、いつの間に乗り込んでたんだ?」
「ご主人様、何を言ってるんですか? ご主人様が泊まりで出かけるのに、私たちが付いてこないわけないじゃないですか! ブラウニーたちも食事の準備をしたいから、早くしてほしいと言っているので、よろしくお願いします」
なるほど……確かに最近は、俺が泊まりだと必ずシルキーたちがいるよな。
スカーレットの助言を元に簡易的な船着き場を作るために移動する。のんびりとしていると、船に乗っている兵士たちが暴れ出すかもしれないな。そんな事はないけど、そこまで広くない空間に40人で乗っているのだから早くしてやらんとな。
「よっし、サクッと船着き場を作ろうか」
俺が移動した後に土木組のメンバーと、リンド、カエデが続いて降りてくる。
「シュウ、簡易的な物だから、ちゃんとしたものじゃなくてもいいんだよね?」
「そうだな、今回だけ移動できれば問題ないと言えば問題ないな。何かいい方法あるのか?」
「それなら、この部分を扉の蝶番みたいなのを使って、簡単な橋でいいんじゃない? どうせ今回の移動だけにしか使わないんだからさ。ここにいったん木材で補強をしてから、橋とつなげて移動させた後に外せばいいでしょ」
なるほど、確かに簡易的な物でいいんだからそれでいいかな。
簡易的な船着き場を作った後、兵士たちが拠点に乗り込んでくる。120人の兵士たちは全員が拠点の大きさに飽きれていた。
「あ、シュウ。まだ100人分しか部屋で来てないけど、大丈夫なの?」
そういえば、まだ2階までしか完成してないから、100人までしか収容できないんだった。
「土木組! いくぞ!」
土木組のメンバーを連れて、5部屋分の準備を始めた。1部屋4人なので5部屋分さえ準備できれば、今回の兵士たちを全員泊める事ができるのだ。
土木組も慣れたためか、作業のスピードが速かった。まぁ、クリエイトゴーレムを使いなれている俺の方が、作業スピードが早かったため、羨望のまなざしで土木組に見られて少しむずがゆい思いをした。
俺たちは船で寝るので問題ないだろう。
「そうだ。拠点に魔物が来た形跡がないか調べておかないとな。でも、その前に食事を食べよう!」
シルキー達が中心になって作った夕食を食べて、レイリーに何か形跡がないか探しておいてもらう。俺は、風呂の準備をする事にした。キッチンなんかは作っていたが、お風呂はまだ魔導具を着けていなかったので、排水と一緒に整備をしていく。
海水から真水を作る魔導具はセットしていたけど、お湯が出せなかったので、その部分を調整していく。
あ~、排水に関しては忘れていた物があった。排水をきれいにするあれを、連れてきていなかったのだ。スライムたちを入れておく場所を準備して、召喚したスライムを放流しておく。これで、トイレも問題なくなったな。
食堂に戻ったらレイリーが、兵士たちを集めて何やら話し合っている。しばらく話を聞いていると、明日の戦闘訓練の順番を決めているようだ。10人1組で、3組ずつ組んで後方に3組待機、6組が休憩という形でシフトを回していくそうだ。
小隊単位の戦闘訓練だろうか? 色々試してくれ! 俺たちも明日からの事を話しあっておかないとな。
リンドとカエデを呼んで明日からの計画を立てる事にした。
明日はまず、船着き場兼整備場を作ることに決まった。問題は、多少ある潮の満ち引きに対する対応はどうするか。という話になったが、どうにもならないので、低めの位置に乗り降りする場所を作って、船着き場に乗り降りしやすい橋をかけれるようにしておけばいいだろう。
その後は各部屋の家具作成になるだろう。
「シュウ様。解散して部屋に行くように言ったのですが、部屋にまだ寝具が無いのですが」
あっ! 忘れてた。慌てて121人分、レイリーの分も合わせて出しておく。レイリーに関しては、ディストピアで使っている硬めのエアーマットを渡した。
レイリーの部屋はさすがに4人部屋というのは良くないので、ブラウニーたちが泊まる部屋の1つをレイリーにつかわせることになった。
さて、明日はどうなるのかな? 一応、ヒーラーのメンバーは、兵士たちがケガをした時のために後方待機しておいてもらうか。
0
お気に入りに追加
449
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~
霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。
ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。
これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる