895 / 2,518
第895話 一難去ってまた一難
しおりを挟む
風を送る魔導具の研究を始めて1週間が経った。
その間にカエデとリンド達が作っていた船は、ほぼ完成に近づいていた。何で10日もかかったのかと思えば、すでに3隻目を造っているからだ。
もともと、3隻造る予定だったので何の問題も無いのだ。ほぼ完成といっても、船の形と内装が完成しているだけで、動力やその他の運航に必要な魔導具は全部俺の御手製になるので、最終的には俺が調整する事になる。
もちろん、綾乃やバザールでも問題ないのだが、アリスとライムが作った魔導具の調整ができないので、俺が教える事になる。
3隻の魔導具以外が完成したら、向こうの船の仕上げをしなきゃいけないので、いったんこっちの船の作成は中止しなければいけなくなる。やっと、模様と効果の関係性が分かってきたので、中断したくないが優先順位は向こうの方が高いからな。
「それにしても、効果を強くする模様って見つからなかったな。同じ模様を複数書いても、2つ目の効果は半減して魔力の消費量が倍増するから、魔導具自体が起動しなくなるんだよな。魔力の吸収量をあげようとしても限界があるからな~どうしたもんだか」
「そうでござるな。ここまで模様と効果の関係性が分かったでござるが、それを運用する上手い方法が見つけられないでござるな」
「そうよね、同じ模様は消費魔力が半減して消費量が倍増するのに、違う模様だと全く影響がないんだよね~初めは、模様の総距離に関係があると思ったのに全く関係なかったもんね。魔核ではそんな事起こってないのになんでだろうね」
いい所まで行っているのだが、そこから先に踏み出せない状況なのだ。ただのプログラムみたいに組み上げていけばいいわけじゃなく、同じ模様が使えないという縛りがどうにもこうにも足を引っ張るのだ。
「同じ模様じゃなければいいと思って似たような効果の模様を繋げても、効果が相乗するわけじゃなくて反対に打ち消しあう事もあるから困るんだよな。唯一成功した例と言えば、風を送る模様と火を噴出する模様をあわせた奴位だよな。ただの火炎放射みたいになったせいで、船の動力には使えないけどな」
「あれには驚いたでござるな。でも、あれなら武器として使えるでござるよ。船の外装の下に隠しておけばいいでござるし、近付いてくる船を火だるまに出来るでござるよ!」
「バザール、さすがに船を火だるまにするって発想が怖いんだけど、木造船が主流だった時代にあったら、悪魔の船って呼ばれたかもね。特に近付いてくるガレー船みたいな船だと、船と船員にとてつもない被害が出そうよね」
俺たちは唯一成功した例の、筒から火を拭き出す魔導具の事を思い出して、くだらない話をする。
「あれよね、乾電池みたいに直列に繋げたら出力が上がる、みたいな分かりやすければいいんだけどね。繋げたら、消費量も効果も下がるとか馬鹿らしくなるわね」
綾乃の『乾電池』というセリフに俺は、何かをひらめきそうになっていることに気付いた。なんだか分からないが、何か大切なひらめきのような気がする。
「乾電池……直列……並列……何かひっかかるんだよな。
昔、理科の実験でそれらしいことをやった気がするんだけど、何だったっけな? 乾電池を使った実験と言えば、モーターに電池を繋げてプロペラを回すか、豆電気のソケットにハンダ付けして電池を繋げて、直列と並列の違いを視覚で分かるようにした実験位だよな」
俺がブツブツ言い始めたのを見て、綾乃とバザールは、またシュウの悪い癖が始まったと思い放置する事にした。2人は2人で、また違う実験を行うために色々準備を始めた。
「モーターの時は、並列は電池1個と出力は変わらないけど持続時間が長くなる。だったか? 直列でつなげると、1個の時と同じ時間だけど回転数が上がるんだよな。豆電球の方も同じで、直列だと明るさが強くなる……つなげ過ぎて豆電球の線を切って怒られたな」
俺がブツブツ言っている間に、綾乃は効果が類似する模様から似通った点を探して、自分で新しく模様を想像して作れないか試行錯誤を始めていた。これが可能なのは、クリエイトゴーレムで魔石とイーコールを混ぜた魔導具の根幹を、直接いじって加工できるからだ。
バザールは新しく想像して模様を作るのではなく、今ある模様を継ぎ接ぎして新しい効果ができないか、探りを入れる事にしたらしい。これができるのも、クリエイトゴーレムで模様を作り、切ってくっつける事ができるからだ。
「豆電球の光。明るくするのには直列に電池を繋げて、出力を上げる以外にも、何かあった気がするんだけどな。何だったかな?」
もう少しで何かを思い出せそうだが、最後の1歩が思い出せない。このモヤモヤが本当に嫌な感じだな。
何か思い出せないかと考え、日本の学校の風景が分かるような写真をながめる。
「あ、直線の蛍光灯って言えばいいのかな? 懐かしいな。これって、何本も付いてて良くどれかの電気が切れてたんだよな。先生が交換するの面倒がって、生徒にやらせてたな。なんであんなに蛍光灯が多かったか聞いてみたっけ? ある程度数が無いと部屋が広くて、暗くなるとか言ってたっけな」
んっ? 数を増やす? 蛍光灯ってそういえばいっぱい並んでたよな。魔導具も並べる? ちょっと違うな、重ねる? 繋げないで重ねてみるか? 蛍光灯が1つで明るさが足りないからたくさんつける? 1つの魔導具の出力が低くても、重ねれば出力が上がるか?
「悩んでも仕方がないな。試してみればいい。えっと……魔導具を並べる? 縦に並べると、何個並べれるかな? 4個以上だとちょっと長すぎるか? じゃぁ重ねてみるか?」
1つの魔導具の模様を薄くした金属で挟む。それを何重にも重ねれば、出力が上がらないか? それに、風より水の方が重いから、反動が強くならないか? 確か風、空気じゃなくて水? 液体を動かす模様があった気がするな。水中にはスクリュー以外に、それを配置すれば問題ないか?
「お! やっぱり出力が上がったな! でも必要な出力を得るためには、結構ごっつくなるよな」
少し離れた所から
「えっ! シュウ! 解決したの?」
「あ~解決できる程出力が上げられたわけじゃないけど、1つ1つを独立させた魔導具としてくっつけないで重ねる事によって、何とか出力が上がった感じだな。ただ、今の状態だと必要な出力を得るためにかなり分厚くなっちゃうんだよね」
次の問題ができてしまった。
その間にカエデとリンド達が作っていた船は、ほぼ完成に近づいていた。何で10日もかかったのかと思えば、すでに3隻目を造っているからだ。
もともと、3隻造る予定だったので何の問題も無いのだ。ほぼ完成といっても、船の形と内装が完成しているだけで、動力やその他の運航に必要な魔導具は全部俺の御手製になるので、最終的には俺が調整する事になる。
もちろん、綾乃やバザールでも問題ないのだが、アリスとライムが作った魔導具の調整ができないので、俺が教える事になる。
3隻の魔導具以外が完成したら、向こうの船の仕上げをしなきゃいけないので、いったんこっちの船の作成は中止しなければいけなくなる。やっと、模様と効果の関係性が分かってきたので、中断したくないが優先順位は向こうの方が高いからな。
「それにしても、効果を強くする模様って見つからなかったな。同じ模様を複数書いても、2つ目の効果は半減して魔力の消費量が倍増するから、魔導具自体が起動しなくなるんだよな。魔力の吸収量をあげようとしても限界があるからな~どうしたもんだか」
「そうでござるな。ここまで模様と効果の関係性が分かったでござるが、それを運用する上手い方法が見つけられないでござるな」
「そうよね、同じ模様は消費魔力が半減して消費量が倍増するのに、違う模様だと全く影響がないんだよね~初めは、模様の総距離に関係があると思ったのに全く関係なかったもんね。魔核ではそんな事起こってないのになんでだろうね」
いい所まで行っているのだが、そこから先に踏み出せない状況なのだ。ただのプログラムみたいに組み上げていけばいいわけじゃなく、同じ模様が使えないという縛りがどうにもこうにも足を引っ張るのだ。
「同じ模様じゃなければいいと思って似たような効果の模様を繋げても、効果が相乗するわけじゃなくて反対に打ち消しあう事もあるから困るんだよな。唯一成功した例と言えば、風を送る模様と火を噴出する模様をあわせた奴位だよな。ただの火炎放射みたいになったせいで、船の動力には使えないけどな」
「あれには驚いたでござるな。でも、あれなら武器として使えるでござるよ。船の外装の下に隠しておけばいいでござるし、近付いてくる船を火だるまに出来るでござるよ!」
「バザール、さすがに船を火だるまにするって発想が怖いんだけど、木造船が主流だった時代にあったら、悪魔の船って呼ばれたかもね。特に近付いてくるガレー船みたいな船だと、船と船員にとてつもない被害が出そうよね」
俺たちは唯一成功した例の、筒から火を拭き出す魔導具の事を思い出して、くだらない話をする。
「あれよね、乾電池みたいに直列に繋げたら出力が上がる、みたいな分かりやすければいいんだけどね。繋げたら、消費量も効果も下がるとか馬鹿らしくなるわね」
綾乃の『乾電池』というセリフに俺は、何かをひらめきそうになっていることに気付いた。なんだか分からないが、何か大切なひらめきのような気がする。
「乾電池……直列……並列……何かひっかかるんだよな。
昔、理科の実験でそれらしいことをやった気がするんだけど、何だったっけな? 乾電池を使った実験と言えば、モーターに電池を繋げてプロペラを回すか、豆電気のソケットにハンダ付けして電池を繋げて、直列と並列の違いを視覚で分かるようにした実験位だよな」
俺がブツブツ言い始めたのを見て、綾乃とバザールは、またシュウの悪い癖が始まったと思い放置する事にした。2人は2人で、また違う実験を行うために色々準備を始めた。
「モーターの時は、並列は電池1個と出力は変わらないけど持続時間が長くなる。だったか? 直列でつなげると、1個の時と同じ時間だけど回転数が上がるんだよな。豆電球の方も同じで、直列だと明るさが強くなる……つなげ過ぎて豆電球の線を切って怒られたな」
俺がブツブツ言っている間に、綾乃は効果が類似する模様から似通った点を探して、自分で新しく模様を想像して作れないか試行錯誤を始めていた。これが可能なのは、クリエイトゴーレムで魔石とイーコールを混ぜた魔導具の根幹を、直接いじって加工できるからだ。
バザールは新しく想像して模様を作るのではなく、今ある模様を継ぎ接ぎして新しい効果ができないか、探りを入れる事にしたらしい。これができるのも、クリエイトゴーレムで模様を作り、切ってくっつける事ができるからだ。
「豆電球の光。明るくするのには直列に電池を繋げて、出力を上げる以外にも、何かあった気がするんだけどな。何だったかな?」
もう少しで何かを思い出せそうだが、最後の1歩が思い出せない。このモヤモヤが本当に嫌な感じだな。
何か思い出せないかと考え、日本の学校の風景が分かるような写真をながめる。
「あ、直線の蛍光灯って言えばいいのかな? 懐かしいな。これって、何本も付いてて良くどれかの電気が切れてたんだよな。先生が交換するの面倒がって、生徒にやらせてたな。なんであんなに蛍光灯が多かったか聞いてみたっけ? ある程度数が無いと部屋が広くて、暗くなるとか言ってたっけな」
んっ? 数を増やす? 蛍光灯ってそういえばいっぱい並んでたよな。魔導具も並べる? ちょっと違うな、重ねる? 繋げないで重ねてみるか? 蛍光灯が1つで明るさが足りないからたくさんつける? 1つの魔導具の出力が低くても、重ねれば出力が上がるか?
「悩んでも仕方がないな。試してみればいい。えっと……魔導具を並べる? 縦に並べると、何個並べれるかな? 4個以上だとちょっと長すぎるか? じゃぁ重ねてみるか?」
1つの魔導具の模様を薄くした金属で挟む。それを何重にも重ねれば、出力が上がらないか? それに、風より水の方が重いから、反動が強くならないか? 確か風、空気じゃなくて水? 液体を動かす模様があった気がするな。水中にはスクリュー以外に、それを配置すれば問題ないか?
「お! やっぱり出力が上がったな! でも必要な出力を得るためには、結構ごっつくなるよな」
少し離れた所から
「えっ! シュウ! 解決したの?」
「あ~解決できる程出力が上げられたわけじゃないけど、1つ1つを独立させた魔導具としてくっつけないで重ねる事によって、何とか出力が上がった感じだな。ただ、今の状態だと必要な出力を得るためにかなり分厚くなっちゃうんだよね」
次の問題ができてしまった。
0
お気に入りに追加
449
あなたにおすすめの小説
救国の大聖女は生まれ変わって【薬剤師】になりました ~聖女の力には限界があるけど、万能薬ならもっとたくさんの人を救えますよね?~
日之影ソラ
恋愛
千年前、大聖女として多くの人々を救った一人の女性がいた。国を蝕む病と一人で戦った彼女は、僅かニ十歳でその生涯を終えてしまう。その原因は、聖女の力を使い過ぎたこと。聖女の力には、使うことで自身の命を削るというリスクがあった。それを知ってからも、彼女は聖女としての使命を果たすべく、人々のために祈り続けた。そして、命が終わる瞬間、彼女は後悔した。もっと多くの人を救えたはずなのに……と。
そんな彼女は、ユリアとして千年後の世界で新たな生を受ける。今度こそ、より多くの人を救いたい。その一心で、彼女は薬剤師になった。万能薬を作ることで、かつて救えなかった人たちの笑顔を守ろうとした。
優しい王子に、元気で真面目な後輩。宮廷での環境にも恵まれ、一歩ずつ万能薬という目標に進んでいく。
しかし、新たな聖女が誕生してしまったことで、彼女の人生は大きく変化する。
鮮明な月
碧
BL
鮮明な月のようなあの人のことを、幼い頃からひたすらに思い続けていた。叶わないと知りながら、それでもただひたすらに密やかに思い続ける源川仁聖。叶わないのは当然だ、鮮明な月のようなあの人は、自分と同じ男性なのだから。
彼を思いながら、他の人間で代用し続ける矛盾に耐えきれなくなっていく。そんな時ふと鮮明な月のような彼に、手が届きそうな気がした。
第九章以降は鮮明な月の後日談
月のような彼に源川仁聖の手が届いてからの物語。
基本的にはエッチ多目だと思われます。
読む際にはご注意下さい。第九章以降は主人公達以外の他キャラ主体が元気なため誰が主人公やねんなところもあります。すみません。
転移魔法に失敗したら大変な事に巻き込まれたようです。
ミカヅキグマ
ファンタジー
魔導師のヴァージニアは転移魔法に失敗して見知らぬ島に来てしまった。
地図にも載っていないその島には何やら怪しげな遺跡がポツンと建っていた。ヴァージニアはただでさえ転移魔法の失敗で落ち込んでいるのに、うっかりその遺跡に閉じ込められてしまう。彼女が出口を探すために仕方なく遺跡の奥に進んで行くと、なんとそこには一人の幼い少年がいた。何故こんな所に少年が? 彼は一体何者なのだろうか?
ヴァージニアは少年の正体が世界を揺るがす出来事に発展するとは露程も思っていなかったのだった……。
※台詞が多めです。現在(2021年11月)投稿している辺りだと地の文が増えてきています。
※最終話の後に登場人物紹介がありますので、少しのネタバレならOKという方はどうぞご覧下さい。
ネタバレ
※ヴァージニア(主人公)が抱く疑問は地竜とキャサリンが登場すると解けていきます。(伏線回収)
さらにネタバレ
※何度もループしている世界の話ですが、主人公達は前の世界の記憶を持っていません。しかし違和感などは覚えています。(あんまりループ要素はないです)
さらにさらにネタバレ?
※少年の正体は早い段階で出てるじゃないかと思っている方……、それじゃないんです。別にあるんです。
没落した元名門貴族の令嬢は、馬鹿にしてきた人たちを見返すため王子の騎士を目指します!
日之影ソラ
ファンタジー
かつては騎士の名門と呼ばれたブレイブ公爵家は、代々王族の専属護衛を任されていた。
しかし数世代前から優秀な騎士が生まれず、ついに専属護衛の任を解かれてしまう。それ以降も目立った活躍はなく、貴族としての地位や立場は薄れて行く。
ブレイブ家の長女として生まれたミスティアは、才能がないながらも剣士として研鑽をつみ、騎士となった父の背中を見て育った。彼女は父を尊敬していたが、周囲の目は冷ややかであり、落ちぶれた騎士の一族と馬鹿にされてしまう。
そんなある日、父が戦場で命を落としてしまった。残されたのは母も病に倒れ、ついにはミスティア一人になってしまう。土地、お金、人、多くを失ってしまったミスティアは、亡き両親の想いを受け継ぎ、再びブレイブ家を最高の騎士の名家にするため、第一王子の護衛騎士になることを決意する。
こちらの作品の連載版です。
https://ncode.syosetu.com/n8177jc/
悪魔だと呼ばれる強面騎士団長様に勢いで結婚を申し込んでしまった私の結婚生活
束原ミヤコ
恋愛
ラーチェル・クリスタニアは、男運がない。
初恋の幼馴染みは、もう一人の幼馴染みと結婚をしてしまい、傷心のまま婚約をした相手は、結婚間近に浮気が発覚して破談になってしまった。
ある日の舞踏会で、ラーチェルは幼馴染みのナターシャに小馬鹿にされて、酒を飲み、ふらついてぶつかった相手に、勢いで結婚を申し込んだ。
それは悪魔の騎士団長と呼ばれる、オルフェレウス・レノクスだった。
優秀な姉の添え物でしかない私を必要としてくれたのは、優しい勇者様でした ~病弱だった少女は異世界で恩返しの旅に出る~
日之影ソラ
ファンタジー
前世では病弱で、生涯のほとんどを病室で過ごした少女がいた。彼女は死を迎える直前、神様に願った。
もしも来世があるのなら、今度は私が誰かを支えられるような人間になりたい。見知らぬ誰かの優しさが、病に苦しむ自分を支えてくれたように。
そして彼女は貴族の令嬢ミモザとして生まれ変わった。非凡な姉と比べられ、常に見下されながらも、自分にやれることを精一杯取り組み、他人を支えることに人生をかけた。
誰かのために生きたい。その想いに嘘はない。けれど……本当にこれでいいのか?
そんな疑問に答えをくれたのは、平和な時代に生まれた勇者様だった。
欲情しないと仰いましたので白い結婚でお願いします
ユユ
恋愛
他国の王太子の第三妃として望まれたはずが、
王太子からは拒絶されてしまった。
欲情しない?
ならば白い結婚で。
同伴公務も拒否します。
だけど王太子が何故か付き纏い出す。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる