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第894話 魔導具解析中
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夕食後に俺、綾乃、バザールは、そのまま俺の趣味部屋に移動して話し合いを始める。リンドとカエデも気になったみたいで付いてきている。
「簡単な話、魔核の中の模様を魔石の粉と、この著者が命名した神の血……イーコールと呼んでいる物を混ぜて固めたモノって事か。クリエイトゴーレムを使えない勇者が、研究をして何とかクリエイトゴーレムの機能を持たせた感じか?」
簡単な話、魔核を作れないから代替として、魔石を砕いてイーコールと混ぜ模様の形に固めたモノという事だ。
「へ~でもさ、それだと鋳造はできても鍛造だと無理だよね。量産品の鋳造武器防具と、鍛造のいらない魔導具に使われてたって事かな?」
「そうだね。魔石の粉とイーコールが固まった物がどれだけ硬い物かにもよるけど、普通に考えて鍛造はできないわね」
リンドとカエデの会話の内容を聞いて、俺たち3人は頭の上に特大のハテナマークが浮かんでいた。そんな様子の俺たちを見た2人が、
「あ~シュウは分かるかと思ったけど、私たちみたいによく武器を打ってるわけじゃないから、ピンッとこないのかな? 鍛造は、叩いて金属を鍛えるから、中に仕込んどいても叩いてるうちに壊れるから、鍛造の武器に仕込むのは難しいって事よ。
シュウに分かりやすく言うと、刀は何度も織り込んだり伸ばすから、模様を保つことはできないでしょ」
なるほど、この説明で俺たち3人は納得した。
「それにしても、風を生み出す模様をよく見つけたよな。あれ? ずっと使えるって事は、魔核みたいに魔力を生み出す機能の模様を見つけたのか……すげえな」
みんなで感心しかできなかった。
作り方も原理も分かったので、今日は解散となった。俺はそのままお風呂に向かい、さっぱりして部屋に戻ると、姉御組と年長組のメンバーが全員集まっていた。最近は船でみんなで寝ていたりしていたが、夜の営みがご無沙汰だったとの事で、朝まで寝る暇もなくお相手する事になった。
みんなも寝ていなかったのに、何でツヤツヤしてんだろうな? 昨日の夜より元気になってる気がする。それに比べ俺は、明らかにゲッソリしてるのが分かるレベルでやつれている。
朝風呂に入って、朝食を食べて、その流れで造船所に向かう。
「あれ? シュウ、目の下にクマができてるわよ? それに、なんかやつれてない? 調子が悪いなら無理しない方がいいんじゃない?」
「そっか……今日やること決めたら、少し寝させてもらうか。という事で、綾乃とバザールにしてもらうのは、まず風を送り出す魔導具を作ってくれ。その後にどうやったら風を強くできるか探ってくれ。まぁ、すぐに成果が出なくてもいいけどな。俺はちょっと寝るわ」
そう言って、寝ようと思ったが……造船所には寝る場所が無かった。どうしようかキョロキョロと探していると、俺たちの船が目に入った。あれでよくね? ベットもいいのを置いてるしそこで寝よう!
気持ちのいいベットで眠りにつく。
泥のように眠っていたのか、昼食の準備ができたとアマレロが俺の事を呼びに来てくれた。キッチン馬車で作っていたようだが、俺がここで寝てる事を知って、船のキッチンを使っていたようだ。食事を食べるのも甲板に机と椅子を準備してあるので早く来てください、との事だ。
「あ~シュウ、やっと来た。お腹空いたから早く席について!」
綾乃が大分待たされていたのか、早くしろと急かしてくる。少し駆け足になって席へ移動して座る。
「それじゃあ、いただきます!」
俺の挨拶に続いてみんなで声をあわせて食事が始まる。
「モグモグ……シュウ、そういえば、風を送る魔導具自体は簡単に作れたよ。イーコールの作り方が分からなくて、困ったけど召喚できるようになってたから助かったわ。でも、どういう原理で風力が変わるか分からないのよね。魔石のランクは関係なかったわ」
「モグモグ……そうなのか。可能性としては、模様の中に風力に関係ある物があるって事か。かなり時間がかかるかもしれないな。魔核の場合は、魔石のランクで出力とかが決まるからな。色々実験しなきゃいけないようだな」
昼食の間に綾乃とバザールが行った実験について報告を聞いた。
まずは俺の言った通りに、魔導具を作ってみたようだ。魔石とイーコールを混ぜた後すぐに固まってしまった事に驚いたが、クリエイトゴーレムでどうにかしたようだ。それだと、俺たち以外が加工できなくなるから、船の目途が付いたらそっちの研究しよう。
次は、サイズを変えてみたが何も変わらなかったようだ。その後に魔石のランクを変えてみたが、少しだけ風量が変わっただけだったようだ。午前中に出来たのはそこまでだったようだ。
「とりあえず、作れるようにはなったんだな。次は、模様の厚さで何か変わるか見てみるか。その後は、模様の研究かな? 同じ種類の魔導具を探して召喚して同じ模様を探すのと、風を送る模様の一部を消したり、同じ模様を追加したりして効果を比較しようか?」
「確かにそれしか出来る事はないでござるから……あっ! 魔核と同じ模様でござるから、魔核の模様を拡大して映し出してみる事をしてもいいかもしれないでござるな」
「そうね、模様によって効果が分かってれば、応用が利くかもしれないから、しっかりと写しておかないといけないわね」
食事中に、午後行う事をなんとなく決めて、食事を最後まで食べた。バザール、お前何で食事食べないのにここにいたんだ? って、お前飯食えるんかい! ゾンビならともかく、骨だから飯食えんだろ! ってお前誰だよ!
「知らないのでござるか? 最近のアンデッドは変身できるでござるよ」
「あんた、シュウに言ってなかったのね。食事できるようになったのに、一緒に食事しなかったのはなんでか気になってたけど、タイミングを見計らってたのね。それに出来るようになったのって、つい最近じゃない。何偉そうに言ってるのよ」
いる場所と着てる服でバザールだと分かってたから、初めはあまり気にしていなかったが、最後の方になって気になってみてみたら、飯を食っててビビって、知らない顔がそこにあって更にビビったわ!
どういう経緯で変身できるようになったか聞いて、爆笑したけどな。
だって、自分で作ってる野菜や世話をしてる家畜たちを食べたいと、心から常々思っていたらしくその祈りが通じたのか進化したらしい。種族とかじゃなくて、存在が進化して生身を得たそうだ。
「簡単な話、魔核の中の模様を魔石の粉と、この著者が命名した神の血……イーコールと呼んでいる物を混ぜて固めたモノって事か。クリエイトゴーレムを使えない勇者が、研究をして何とかクリエイトゴーレムの機能を持たせた感じか?」
簡単な話、魔核を作れないから代替として、魔石を砕いてイーコールと混ぜ模様の形に固めたモノという事だ。
「へ~でもさ、それだと鋳造はできても鍛造だと無理だよね。量産品の鋳造武器防具と、鍛造のいらない魔導具に使われてたって事かな?」
「そうだね。魔石の粉とイーコールが固まった物がどれだけ硬い物かにもよるけど、普通に考えて鍛造はできないわね」
リンドとカエデの会話の内容を聞いて、俺たち3人は頭の上に特大のハテナマークが浮かんでいた。そんな様子の俺たちを見た2人が、
「あ~シュウは分かるかと思ったけど、私たちみたいによく武器を打ってるわけじゃないから、ピンッとこないのかな? 鍛造は、叩いて金属を鍛えるから、中に仕込んどいても叩いてるうちに壊れるから、鍛造の武器に仕込むのは難しいって事よ。
シュウに分かりやすく言うと、刀は何度も織り込んだり伸ばすから、模様を保つことはできないでしょ」
なるほど、この説明で俺たち3人は納得した。
「それにしても、風を生み出す模様をよく見つけたよな。あれ? ずっと使えるって事は、魔核みたいに魔力を生み出す機能の模様を見つけたのか……すげえな」
みんなで感心しかできなかった。
作り方も原理も分かったので、今日は解散となった。俺はそのままお風呂に向かい、さっぱりして部屋に戻ると、姉御組と年長組のメンバーが全員集まっていた。最近は船でみんなで寝ていたりしていたが、夜の営みがご無沙汰だったとの事で、朝まで寝る暇もなくお相手する事になった。
みんなも寝ていなかったのに、何でツヤツヤしてんだろうな? 昨日の夜より元気になってる気がする。それに比べ俺は、明らかにゲッソリしてるのが分かるレベルでやつれている。
朝風呂に入って、朝食を食べて、その流れで造船所に向かう。
「あれ? シュウ、目の下にクマができてるわよ? それに、なんかやつれてない? 調子が悪いなら無理しない方がいいんじゃない?」
「そっか……今日やること決めたら、少し寝させてもらうか。という事で、綾乃とバザールにしてもらうのは、まず風を送り出す魔導具を作ってくれ。その後にどうやったら風を強くできるか探ってくれ。まぁ、すぐに成果が出なくてもいいけどな。俺はちょっと寝るわ」
そう言って、寝ようと思ったが……造船所には寝る場所が無かった。どうしようかキョロキョロと探していると、俺たちの船が目に入った。あれでよくね? ベットもいいのを置いてるしそこで寝よう!
気持ちのいいベットで眠りにつく。
泥のように眠っていたのか、昼食の準備ができたとアマレロが俺の事を呼びに来てくれた。キッチン馬車で作っていたようだが、俺がここで寝てる事を知って、船のキッチンを使っていたようだ。食事を食べるのも甲板に机と椅子を準備してあるので早く来てください、との事だ。
「あ~シュウ、やっと来た。お腹空いたから早く席について!」
綾乃が大分待たされていたのか、早くしろと急かしてくる。少し駆け足になって席へ移動して座る。
「それじゃあ、いただきます!」
俺の挨拶に続いてみんなで声をあわせて食事が始まる。
「モグモグ……シュウ、そういえば、風を送る魔導具自体は簡単に作れたよ。イーコールの作り方が分からなくて、困ったけど召喚できるようになってたから助かったわ。でも、どういう原理で風力が変わるか分からないのよね。魔石のランクは関係なかったわ」
「モグモグ……そうなのか。可能性としては、模様の中に風力に関係ある物があるって事か。かなり時間がかかるかもしれないな。魔核の場合は、魔石のランクで出力とかが決まるからな。色々実験しなきゃいけないようだな」
昼食の間に綾乃とバザールが行った実験について報告を聞いた。
まずは俺の言った通りに、魔導具を作ってみたようだ。魔石とイーコールを混ぜた後すぐに固まってしまった事に驚いたが、クリエイトゴーレムでどうにかしたようだ。それだと、俺たち以外が加工できなくなるから、船の目途が付いたらそっちの研究しよう。
次は、サイズを変えてみたが何も変わらなかったようだ。その後に魔石のランクを変えてみたが、少しだけ風量が変わっただけだったようだ。午前中に出来たのはそこまでだったようだ。
「とりあえず、作れるようにはなったんだな。次は、模様の厚さで何か変わるか見てみるか。その後は、模様の研究かな? 同じ種類の魔導具を探して召喚して同じ模様を探すのと、風を送る模様の一部を消したり、同じ模様を追加したりして効果を比較しようか?」
「確かにそれしか出来る事はないでござるから……あっ! 魔核と同じ模様でござるから、魔核の模様を拡大して映し出してみる事をしてもいいかもしれないでござるな」
「そうね、模様によって効果が分かってれば、応用が利くかもしれないから、しっかりと写しておかないといけないわね」
食事中に、午後行う事をなんとなく決めて、食事を最後まで食べた。バザール、お前何で食事食べないのにここにいたんだ? って、お前飯食えるんかい! ゾンビならともかく、骨だから飯食えんだろ! ってお前誰だよ!
「知らないのでござるか? 最近のアンデッドは変身できるでござるよ」
「あんた、シュウに言ってなかったのね。食事できるようになったのに、一緒に食事しなかったのはなんでか気になってたけど、タイミングを見計らってたのね。それに出来るようになったのって、つい最近じゃない。何偉そうに言ってるのよ」
いる場所と着てる服でバザールだと分かってたから、初めはあまり気にしていなかったが、最後の方になって気になってみてみたら、飯を食っててビビって、知らない顔がそこにあって更にビビったわ!
どういう経緯で変身できるようになったか聞いて、爆笑したけどな。
だって、自分で作ってる野菜や世話をしてる家畜たちを食べたいと、心から常々思っていたらしくその祈りが通じたのか進化したらしい。種族とかじゃなくて、存在が進化して生身を得たそうだ。
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