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第865話 イベント5日目!
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ゴーストタウンコロシアム完成イベント5日目、一般腕試し2日目。
一般腕試しの1日目は、ほぼ訓練場と化した1日だったのだが、今日は本来思っていたような腕試しが行われていた。
真紅の騎士団による、模擬試合が行われたせいだろうか? 自分たちも戦ってみたいとなり、結構な数の人が参加する事になった。
さすがに実力が違う人同士で戦うのは、リスクも大きく意味もないので、こちらである程度実力が拮抗するような組み合わせをしていた。
真紅の騎士団による模擬戦は、本人たちにしたら模擬戦というよりは、いつもの訓練風景をリングの上でしただけである。俺たちも同じような感覚だったのだが、他の人にとってはそうは見えず、やる気に火をつけてしまったような感じだ。
真紅の騎士団の訓練とは、思った以上にガチだったのだ。そのガチになった理由は、ゴーストタウンだけでなく、ジャルジャンやグレッグ、ミューズの治療院から回復魔法の使える人を急遽呼び寄せたので、怪我を気にせず訓練ができるという感じで、いつもより力が入ってしまったのはしょうがないだろう。
俺たちもそうなのだが、訓練でも基本的に実戦に使う武器で行っており、模擬戦でもそれは変わらないのだ。なので、切り傷等は当たり前なのだ。ただ妻たちは、死なない限り回復する方法があるので、あまり気にしないで行う事がある。定期的に叱ってはいるが、あまり効果が見られない。
俺が傷付く事をすると、趣味部屋から一歩も外に出さないくらい怒ったのに……俺が怒った時は、軽く流される感じで終わっちゃうんだよな。多少怪我するくらいは、まぁ許すけど、さすがに腕や足がおちる怪我は、俺も許せないんだけどな……
回復体制が万全とわかり、行った真紅の騎士団の訓練は、同じ装備同士のかなり真剣な物だった。
特に騎士団長と若手の訓練は熾烈を極めていた。レベル的にはあまり差は無かったのだが、実力は天と地ほど違った。
まともに戦ってはいないが、フレデリクを逃げ出る原因となった奴隷兵より強いのではないかと思う。レベルは奴隷兵の方が高くても、戦闘技術が全く違うのだ。レベルで色々判断しないように、俺たちも訓練をしてきたが、騎士団長はレベルが違った。圧倒的に見えた。
だからと言って、俺たちが勝てないかと言えば、さすがにレベル差があるので負けはないだろう。剣技だけで戦えば、おそらく互角位ではないだろうか? レイリーよりちょっと落ちるくらいの実力だろう。レベルを考えると、もしかしたらレイリーより強いかもしれない。
何でもありになれば、負けは無いと思うのであまり考える必要はないかな?
真紅の騎士団の戦闘は、鬼教官が新人をしごいているような光景だった。レイリーの新人教育を見ている感じだったので、あまり特筆する事はなかった。
その後に行われた一般の腕試しは、試合の内容はともかく面白かった。なぜこうなったのかはわからず、本当の偶然によるものだった。
対峙する2人の様子を見た時は、簡単に言えば街にいる屋台のおっちゃんという印象だ。それがどんな偶然か、本当に屋台のおっちゃんたちで、隣同士のライバル関係だったのだ。
戦闘中は、この前お前のせいで可愛い女の子が通り過ぎて、話すきっかけを失っただろうが! とか、料理がかぶってるから、俺の屋台の売り上げが下がった! とか、俺の料理の方が美味い! 等、正直どうでもいい内容の罵り合いをしながら、殴り合っていたのには会場も大うけだった。
後日、2人の屋台を食べ比べる客が増えて、売り上げは上がったのだが、日によって勝敗が変わるため、その度に殴り合いはしないが、頭をぶつけながらゼロ距離で罵り合う光景は、屋台通りの名物になったとかならなかったとか……
他には、同年代の子供同士の喧嘩みたいな事もあった。ガキ大将みたいな体の大きい子供が、いつもいじめられていた子供に、ボッコボコにやられていたのが印象的だった。
レベルもあるが、特に子供の時であれば、体の大きさは強さに直結する要素である。だけど、いじめられていた子供は1日目の時に槍の才能があるという事が分かり、色々教えてもらっていたそうだ。ガキ大将を倒したい一心で3日間死ぬほど頑張って鍛えたら、槍術のスキルを覚えて一方的な試合になったのだ。
なんでそんな事が! とおもったが、よく考えればゴーストタウンってダンジョンの中だから、成長が早くなるんだよね。それでも3日でスキルを習得できるかと考えると、死ぬ気で頑張った子供の執念と言わざるを得ないだろう。
これが午前中にあった試合だったのだが、午後になると様子が変わって、街公認で喧嘩ができる場所みたいな扱いになって、同じ冒険者同士であいつが気に入らないからぶっ倒す! みたいな奴らが増えていた。
そんな中で一番熱い試合だったのは、女性冒険者同士による試合だろう。見た感じは、10代後半と20代半ばの女性冒険者同士だった。
戦闘中の言い争いから判断するに、20代半ばの女性冒険者のパーティーは、この10代後半の女性冒険者のパーティーがゴーストタウンに来るまで、男性冒険者の花的扱いで、よくいろんなお店で食事とかに誘ってもらって、美味しい物を食べさせてもらっていたとの事だ。
このパーティーがくると、どの男の冒険者共も手のひらを返すように、若い女の子を誘い始めたらしい。それが気に食わないと言って、リーダー同士で決着をつけるためにキャットファイトとなったようだ。
正直、くだらないと思ったが、実力は拮抗しており試合自体はかなり熱いものだった。
でもさ、下心があって、食事に誘われるのってどうなの? 本人たちもそれはわかっているだろうけど、食事をタダで食べさせてもらえるって、争う程のことなのかな? それなりに稼げる実力はあるのにさ。
ストレス発散ができる場所としては、かなりの大成功だったのかもしれないな。明日以降にここでの怒りをぶちまけるようなら、衛兵のお世話になるので注意してもらいたいところだ。
イベント5日目が終わる時のアナウンスでも言っているので、そうバカな事はしないだろう。
ただ、ケガ人が続出したので、ピーチたちも駆り出されて治療を行っていた。その時に、ピーチにしつこく求婚をする馬鹿共が続出して、物理的に黙らせている。それが面倒だった。
一般腕試しの1日目は、ほぼ訓練場と化した1日だったのだが、今日は本来思っていたような腕試しが行われていた。
真紅の騎士団による、模擬試合が行われたせいだろうか? 自分たちも戦ってみたいとなり、結構な数の人が参加する事になった。
さすがに実力が違う人同士で戦うのは、リスクも大きく意味もないので、こちらである程度実力が拮抗するような組み合わせをしていた。
真紅の騎士団による模擬戦は、本人たちにしたら模擬戦というよりは、いつもの訓練風景をリングの上でしただけである。俺たちも同じような感覚だったのだが、他の人にとってはそうは見えず、やる気に火をつけてしまったような感じだ。
真紅の騎士団の訓練とは、思った以上にガチだったのだ。そのガチになった理由は、ゴーストタウンだけでなく、ジャルジャンやグレッグ、ミューズの治療院から回復魔法の使える人を急遽呼び寄せたので、怪我を気にせず訓練ができるという感じで、いつもより力が入ってしまったのはしょうがないだろう。
俺たちもそうなのだが、訓練でも基本的に実戦に使う武器で行っており、模擬戦でもそれは変わらないのだ。なので、切り傷等は当たり前なのだ。ただ妻たちは、死なない限り回復する方法があるので、あまり気にしないで行う事がある。定期的に叱ってはいるが、あまり効果が見られない。
俺が傷付く事をすると、趣味部屋から一歩も外に出さないくらい怒ったのに……俺が怒った時は、軽く流される感じで終わっちゃうんだよな。多少怪我するくらいは、まぁ許すけど、さすがに腕や足がおちる怪我は、俺も許せないんだけどな……
回復体制が万全とわかり、行った真紅の騎士団の訓練は、同じ装備同士のかなり真剣な物だった。
特に騎士団長と若手の訓練は熾烈を極めていた。レベル的にはあまり差は無かったのだが、実力は天と地ほど違った。
まともに戦ってはいないが、フレデリクを逃げ出る原因となった奴隷兵より強いのではないかと思う。レベルは奴隷兵の方が高くても、戦闘技術が全く違うのだ。レベルで色々判断しないように、俺たちも訓練をしてきたが、騎士団長はレベルが違った。圧倒的に見えた。
だからと言って、俺たちが勝てないかと言えば、さすがにレベル差があるので負けはないだろう。剣技だけで戦えば、おそらく互角位ではないだろうか? レイリーよりちょっと落ちるくらいの実力だろう。レベルを考えると、もしかしたらレイリーより強いかもしれない。
何でもありになれば、負けは無いと思うのであまり考える必要はないかな?
真紅の騎士団の戦闘は、鬼教官が新人をしごいているような光景だった。レイリーの新人教育を見ている感じだったので、あまり特筆する事はなかった。
その後に行われた一般の腕試しは、試合の内容はともかく面白かった。なぜこうなったのかはわからず、本当の偶然によるものだった。
対峙する2人の様子を見た時は、簡単に言えば街にいる屋台のおっちゃんという印象だ。それがどんな偶然か、本当に屋台のおっちゃんたちで、隣同士のライバル関係だったのだ。
戦闘中は、この前お前のせいで可愛い女の子が通り過ぎて、話すきっかけを失っただろうが! とか、料理がかぶってるから、俺の屋台の売り上げが下がった! とか、俺の料理の方が美味い! 等、正直どうでもいい内容の罵り合いをしながら、殴り合っていたのには会場も大うけだった。
後日、2人の屋台を食べ比べる客が増えて、売り上げは上がったのだが、日によって勝敗が変わるため、その度に殴り合いはしないが、頭をぶつけながらゼロ距離で罵り合う光景は、屋台通りの名物になったとかならなかったとか……
他には、同年代の子供同士の喧嘩みたいな事もあった。ガキ大将みたいな体の大きい子供が、いつもいじめられていた子供に、ボッコボコにやられていたのが印象的だった。
レベルもあるが、特に子供の時であれば、体の大きさは強さに直結する要素である。だけど、いじめられていた子供は1日目の時に槍の才能があるという事が分かり、色々教えてもらっていたそうだ。ガキ大将を倒したい一心で3日間死ぬほど頑張って鍛えたら、槍術のスキルを覚えて一方的な試合になったのだ。
なんでそんな事が! とおもったが、よく考えればゴーストタウンってダンジョンの中だから、成長が早くなるんだよね。それでも3日でスキルを習得できるかと考えると、死ぬ気で頑張った子供の執念と言わざるを得ないだろう。
これが午前中にあった試合だったのだが、午後になると様子が変わって、街公認で喧嘩ができる場所みたいな扱いになって、同じ冒険者同士であいつが気に入らないからぶっ倒す! みたいな奴らが増えていた。
そんな中で一番熱い試合だったのは、女性冒険者同士による試合だろう。見た感じは、10代後半と20代半ばの女性冒険者同士だった。
戦闘中の言い争いから判断するに、20代半ばの女性冒険者のパーティーは、この10代後半の女性冒険者のパーティーがゴーストタウンに来るまで、男性冒険者の花的扱いで、よくいろんなお店で食事とかに誘ってもらって、美味しい物を食べさせてもらっていたとの事だ。
このパーティーがくると、どの男の冒険者共も手のひらを返すように、若い女の子を誘い始めたらしい。それが気に食わないと言って、リーダー同士で決着をつけるためにキャットファイトとなったようだ。
正直、くだらないと思ったが、実力は拮抗しており試合自体はかなり熱いものだった。
でもさ、下心があって、食事に誘われるのってどうなの? 本人たちもそれはわかっているだろうけど、食事をタダで食べさせてもらえるって、争う程のことなのかな? それなりに稼げる実力はあるのにさ。
ストレス発散ができる場所としては、かなりの大成功だったのかもしれないな。明日以降にここでの怒りをぶちまけるようなら、衛兵のお世話になるので注意してもらいたいところだ。
イベント5日目が終わる時のアナウンスでも言っているので、そうバカな事はしないだろう。
ただ、ケガ人が続出したので、ピーチたちも駆り出されて治療を行っていた。その時に、ピーチにしつこく求婚をする馬鹿共が続出して、物理的に黙らせている。それが面倒だった。
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