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第858話 準備準備
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ゴーストタウンのコロシアムで行う大イベントの話を聞いてから、3日後に元トリプルの冒険者たちが到着した。
連れてきたのは、もちろん真紅の騎士団の皆さんである。もし何かあった時のために、本当に自分たちで護送してきたようだ。ついでだったので、コロシアムで行う武闘大会の打診をしてみると、トップの人間は出せないが、若手で一番の槍の使い手が出てくれることになった。
迷惑をかける事になったので、俺の客専用のために建てられたという宿を提供する事にした。この宿は、泊まる場所をどうしようか悩んでいる時に、真紅の騎士団に挨拶に来ていたモーリスに存在を教えてもらったのだ。
何故建てられたかは不明である。どうせドワーフたちが暇潰しに高級宿を作ってみよう! とか言ったノリで作られたに違いない。ほとんど名だけではあるが、ゴーストタウンのトップは老ドワーフの誰かがやっていたはずだ。
誰かって言うのは、ズングリムックリした体系で、髪の毛の色も髭も同じような手入れの仕方をしている、他種族のしかもドワーフを俺に見分ける事はできん!
俺たちのメンバーからも、武闘大会に出るメンバーが決まった。
大会の性質上、魔法は禁止になっているため、魔法使いのメンバーと弓、ヒーラー、アリスはその時点で興味をなくしていた。大会の説明をしていくと、斥候のメンバーもじゃぁいいや、みたいな反応になった。
最後まで話を聞いて、やる気があったのは、年少組のメンバーと強さを見せつける、という所に反応したシュリだけだった。家の年少組以外の妻たちは俺の身の安全が保障されていれば、他はあまり気にしない傾向にあるんだよな。男じゃないし強さにはあまり意味がない?
あまり大人数で参加すると、上位に行ける選手が減ってしまうという配慮から、年少組によるじゃんけん大会が始まった。サーシャとメルフィのタンクコンビに決まった。シュリを含め3人ともタンク系だな。
そこに話を聞きつけたレイリーが久しぶりに俺の家に来て、是非参加させていただきたい! と熱くお願いされたため許可を出す。
この勢いで俺も参加する! と言ったら、案の定、ダメだと言われて観客席で楽しんでください、との事だった。
過保護じゃないかと抗議してみたが、シューティングスターで首を撃ち抜かれた時の事を忘れたんですか? 今回は、私たちが近くにいれない決闘の場で、それが起こったらどうするんですか! と漫画の十字血管が浮き出るような勢いで怒られた。
最後の抵抗でドッペルで出ればいいじゃん! と言った所、もしそのドッペルが殺されて魔物だと知られたら面倒なので却下! をされてしまった。俺に参加する権利はなかったようだ。
とにかく4人のタンク陣に頑張ってもらおう。
それをテオに伝えた所、
「4人ですか、トーナメント式で行うのでちょうどいいですね。各ブロックに配置するようにして、そうすれば準決勝まで当たらないですからね。一応32人まで募集して、参加人数によっては64人まで増やそうと思っています」
との事だった。でも32人だと、3位決定戦込みで32試合、64人なら64試合だろ? 1日じゃ終わらなくね? とか思っていたら、
「武闘大会は、3日間を予定しています! ゴーストタウンで初めてのイベントですからね! 他にも、テイマーによるショーを行ったり、魔法使いによるパフォーマンスも行う予定です! 全日程7日を予定していますが、内2日は武闘大会とは別で、一般の人も自由参加の腕試しができる場を用意しています」
との事だった。これは帰ったら妻たちに話さんといけないな。特に、出られなくて悔しそうにしていた年少組のメンバーも、これになら参加できるだろう。
この話を聞いて一番力が入っていたのは、イリアだった。「魔法のデモンストレーション!」と言いながら、フスンッと鼻息を荒くして、ガッツポーズみたいな事をしていたのだ。
年少組以外で興味を示したのは、ライムだった。「魔法でしたら私も参加しようかな?」と乗り気だったのだ。普段は、縁の下の力持ちのようにみんなのサポートを上手くこなしているライムも、魔法のデモンストレーションならと色々考え始めた。
ゴーストタウン初の大イベントの開催日がやっと決まった。今日から1週間後!
開催日が決まってないのに、色々な準備を始めていた事に俺は驚いていた。だがよく考えてみれば、地球みたいに何をすると細かく決まっているわけでは無いので、準備だけ進めて日程が決まれば、そこに向かって突っ走るだけなのだから何の問題も無かった。
花火大会やビンゴ大会も、そういう意味ではかなり突発的だった事をすっかり忘れていた。
大体の日程も決まっており、後は開始日が決まれば問題ない所まで計画が練られていたのだから、開催日に向かって熱がドンドン上がっていくのが分かった。
イベントの日程はザックリ紹介すると、
1日目 武闘大会1日目
2日目 一般腕試し1日目
3日目 武闘大会2日目
4日目 魔法のデモンストレーション
5日目 一般腕試し2日目
6日目 武闘大会3日目
7日目 公開処罰
大雑把な流れはこんな感じだ。もちろんこれだけではない。ダンジョンが近くにあるという事で、魔物との公開戦闘も合間合間に行う予定だ。
これは一般の人には、魔物がどういった物なのかを知ってもらうため。冒険者の目線で言うと、効率よく倒すのにはどうするべきなのかを考察するため。戦うのは、ランク的には少し劣っているパーティーに、ベテランの冒険者や指導員みたいな人をつけて戦闘させる形をとるそうだ。
街の資源の大半をダンジョンから得ている街ならではの、試みといってもいいかもしれない。食料に関しては、ディストピアからもかなり仕入れているがそこは、俺の街同士という事でノーカンだ。
後、魔法のデモンストレーションに関しては、俺も参加する事が認められた。その代わり、俺の従魔としてダマとリバイアサンを近くに連れていく事と、タンクの立ち位置でアリス・ヒーラーでピーチ・攻撃感知のためにライラ・魔法支援のジュリエットを連れていく事が前提だ。
なので、この4人を連れて行ってもおかしくないような、デモンストレーションを考える事になった。
連れてきたのは、もちろん真紅の騎士団の皆さんである。もし何かあった時のために、本当に自分たちで護送してきたようだ。ついでだったので、コロシアムで行う武闘大会の打診をしてみると、トップの人間は出せないが、若手で一番の槍の使い手が出てくれることになった。
迷惑をかける事になったので、俺の客専用のために建てられたという宿を提供する事にした。この宿は、泊まる場所をどうしようか悩んでいる時に、真紅の騎士団に挨拶に来ていたモーリスに存在を教えてもらったのだ。
何故建てられたかは不明である。どうせドワーフたちが暇潰しに高級宿を作ってみよう! とか言ったノリで作られたに違いない。ほとんど名だけではあるが、ゴーストタウンのトップは老ドワーフの誰かがやっていたはずだ。
誰かって言うのは、ズングリムックリした体系で、髪の毛の色も髭も同じような手入れの仕方をしている、他種族のしかもドワーフを俺に見分ける事はできん!
俺たちのメンバーからも、武闘大会に出るメンバーが決まった。
大会の性質上、魔法は禁止になっているため、魔法使いのメンバーと弓、ヒーラー、アリスはその時点で興味をなくしていた。大会の説明をしていくと、斥候のメンバーもじゃぁいいや、みたいな反応になった。
最後まで話を聞いて、やる気があったのは、年少組のメンバーと強さを見せつける、という所に反応したシュリだけだった。家の年少組以外の妻たちは俺の身の安全が保障されていれば、他はあまり気にしない傾向にあるんだよな。男じゃないし強さにはあまり意味がない?
あまり大人数で参加すると、上位に行ける選手が減ってしまうという配慮から、年少組によるじゃんけん大会が始まった。サーシャとメルフィのタンクコンビに決まった。シュリを含め3人ともタンク系だな。
そこに話を聞きつけたレイリーが久しぶりに俺の家に来て、是非参加させていただきたい! と熱くお願いされたため許可を出す。
この勢いで俺も参加する! と言ったら、案の定、ダメだと言われて観客席で楽しんでください、との事だった。
過保護じゃないかと抗議してみたが、シューティングスターで首を撃ち抜かれた時の事を忘れたんですか? 今回は、私たちが近くにいれない決闘の場で、それが起こったらどうするんですか! と漫画の十字血管が浮き出るような勢いで怒られた。
最後の抵抗でドッペルで出ればいいじゃん! と言った所、もしそのドッペルが殺されて魔物だと知られたら面倒なので却下! をされてしまった。俺に参加する権利はなかったようだ。
とにかく4人のタンク陣に頑張ってもらおう。
それをテオに伝えた所、
「4人ですか、トーナメント式で行うのでちょうどいいですね。各ブロックに配置するようにして、そうすれば準決勝まで当たらないですからね。一応32人まで募集して、参加人数によっては64人まで増やそうと思っています」
との事だった。でも32人だと、3位決定戦込みで32試合、64人なら64試合だろ? 1日じゃ終わらなくね? とか思っていたら、
「武闘大会は、3日間を予定しています! ゴーストタウンで初めてのイベントですからね! 他にも、テイマーによるショーを行ったり、魔法使いによるパフォーマンスも行う予定です! 全日程7日を予定していますが、内2日は武闘大会とは別で、一般の人も自由参加の腕試しができる場を用意しています」
との事だった。これは帰ったら妻たちに話さんといけないな。特に、出られなくて悔しそうにしていた年少組のメンバーも、これになら参加できるだろう。
この話を聞いて一番力が入っていたのは、イリアだった。「魔法のデモンストレーション!」と言いながら、フスンッと鼻息を荒くして、ガッツポーズみたいな事をしていたのだ。
年少組以外で興味を示したのは、ライムだった。「魔法でしたら私も参加しようかな?」と乗り気だったのだ。普段は、縁の下の力持ちのようにみんなのサポートを上手くこなしているライムも、魔法のデモンストレーションならと色々考え始めた。
ゴーストタウン初の大イベントの開催日がやっと決まった。今日から1週間後!
開催日が決まってないのに、色々な準備を始めていた事に俺は驚いていた。だがよく考えてみれば、地球みたいに何をすると細かく決まっているわけでは無いので、準備だけ進めて日程が決まれば、そこに向かって突っ走るだけなのだから何の問題も無かった。
花火大会やビンゴ大会も、そういう意味ではかなり突発的だった事をすっかり忘れていた。
大体の日程も決まっており、後は開始日が決まれば問題ない所まで計画が練られていたのだから、開催日に向かって熱がドンドン上がっていくのが分かった。
イベントの日程はザックリ紹介すると、
1日目 武闘大会1日目
2日目 一般腕試し1日目
3日目 武闘大会2日目
4日目 魔法のデモンストレーション
5日目 一般腕試し2日目
6日目 武闘大会3日目
7日目 公開処罰
大雑把な流れはこんな感じだ。もちろんこれだけではない。ダンジョンが近くにあるという事で、魔物との公開戦闘も合間合間に行う予定だ。
これは一般の人には、魔物がどういった物なのかを知ってもらうため。冒険者の目線で言うと、効率よく倒すのにはどうするべきなのかを考察するため。戦うのは、ランク的には少し劣っているパーティーに、ベテランの冒険者や指導員みたいな人をつけて戦闘させる形をとるそうだ。
街の資源の大半をダンジョンから得ている街ならではの、試みといってもいいかもしれない。食料に関しては、ディストピアからもかなり仕入れているがそこは、俺の街同士という事でノーカンだ。
後、魔法のデモンストレーションに関しては、俺も参加する事が認められた。その代わり、俺の従魔としてダマとリバイアサンを近くに連れていく事と、タンクの立ち位置でアリス・ヒーラーでピーチ・攻撃感知のためにライラ・魔法支援のジュリエットを連れていく事が前提だ。
なので、この4人を連れて行ってもおかしくないような、デモンストレーションを考える事になった。
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