844 / 2,518
第844話 状況終了
しおりを挟む
「さて、ドッペルでも本体でも食事を食べたし、そろそろ行きますかね」
俺と年長組の合わせて9人とニコで襲撃をする予定だ。はたしてこれを襲撃と呼んでいいかは謎だが、確実な方法で捕縛する。
「ご主人様、ツィード君が作った薬を使うといいましたが、具体的な方法を聞いてませんがどうなさるのですか?」
「あいつらが1つの部屋で乱痴気騒ぎをしている所に、薬を打ち込んで薬が消える30分後に突入して捕まえるだけだから、どんなに相手が頑張っても戦闘すら起こらないさ。
あいつらのいる場所は分かってて、部屋に窓があるのも確認している。庭に入口を作って窓はニコにあけてもらって、拘束具を着けたら回収して終了って寸法さ。そしてそのまま、カレリアの冒険者ギルドに渡して終わりだね」
「最初の薬を打ち込むのは、どう行うのですか?」
「それは、アンプルが通る穴をダンマスのスキルで真下から掘って、この銃で打ち出してから天井にぶつけて割る寸法だよ」
「銃ですか……エアガン? みたいな感じですか?」
「そうだよ。さすがに火薬を使って打ち出すと、その場で割れる可能性が高いからね。ゴムとかバネの反動タイプも下手をしたら割れてしまうから、1発ずつセットして打ち出すタイプのガス銃を作ったんだよ」
「いつの間に……」
「別にこのために作ったんじゃないよ。元々ガス銃は作ってあって、その機構を流用してアンプルを打ち出せるように改造しただけだからね。クリエイトゴーレムがあればその位簡単だからな」
年長組の妻たちの冷たい視線を受け流しながら移動を続ける。ウォーホースに馬車を引いてもらって、その中に乗っているだけだけどな!
しばらく移動すると、広い空間に出た。
「よし、みんな着いたよ。誰かマップ先生で敵冒険者の位置を確認してくれ」
俺は、アンプル射出用のガス銃を組み立てる。アンプルを入れるのはすべての確認が終わってからだ。
「ご主人様、5人全員揃って部屋にいますね。その5人以外にも14人の女性がいる模様です」
「ったく、本当にくずばっかだな……ダメージを負ってる事を考えると、大体見当が付いちまうのが嫌だ。特に年少組は連れて来なくてよかったわ」
「ここで行われている事を考えると、女性の私たちからすれば胸糞が悪くなりますね」
ピーチが女性と言うが、男でもまともな人間ならこの状況で、胸糞が悪くならないやつがいるなら、神経を疑うな。
「女性じゃなくても胸糞悪いさ。こんな事を許しているここの領主も大概だけどな」
「この部屋にいる女性たちはどうなさいますか?」
「ん~ダメージを負っている女性は良いけど、ダメージを負ってないこっちの4人が気になるんだよな。昨日はいなかったはずだし、一緒にいるのにダメージがない事が、不思議でしょうがないな……」
マップ先生で色々調べていたライムが、
「この女たちは、この5人に囲われてる4人ですかね? レベルが異様なほど高いのに、スキルがほとんどないですし。あっ、この人たち犯罪の称号持ってますね。しかも殺人です」
「って事は、やっぱりこの冒険者共の仲間って事か。街の中にいるただの殺人鬼なら放って置いたけど、同じ部屋にいるんだったら、一緒に捕まえて冒険者ギルドに連れてくか。念のため、傷を負っている10人も別に隔離して連れてこう。こういう時にツィード君がいないのが悔やまれるな」
「そのツィード君ですが、ご主人様に見つからないようにと言って隠れてついて来てましたよ。外の世界に遊びに行きたいとか言ってましたが、出発前にアクア様が怒って探していたから、おそらく悪戯をして追いかけられてたのではないですかね?」
「アリス……何で気付いてたのなら、教えてくれなかったんだ?」
「だって、ツィード君ですよ? 変な所で告げ口したら、今度は私が悪戯のターゲットになるじゃないですか! そんな面倒な事嫌ですよ!」
「確かに、それにしても、ツィード君だけマップ先生に映ったり映らなかったりするのは何でだろうな? あっ! 本当に野営地の隅にいる、隠れてんのかな? 従魔たちの近くって事は寝てる可能性も高いな。着いてきたからには、仕事をしてもらうか。まずは全員を捕縛しよう」
そう言って部屋の中にある櫓みたいな所を登っていく。天井付近につくと、銃身がぴったりと入る穴があり、それが20メートル程上の部屋まで続いている。アンプルをセットして、撃ちだす。そうすると、数秒後に部屋の中にいた全員が睡眠状態になった。
「魔物で実験してたから知っていたけど、相変わらず凄い薬だな。30分だと誤差で俺たちも危ないかもしれないから、余裕を見て突入は45分後にしておくか」
「本当にとんでもない物を作り出しましたね。まさかスライムやアンデッド、ゴーレムまで睡眠状態にする魔法薬とか普通ありえないですよ」
ライムが呆れたように、睡眠耐性というか、睡眠が必要ない魔物にまで効いた事に、ため息をつきながらボヤいていた。
「それに、状況が分からなくてガスマスクをつけて、侵入させたドッペルですら眠らせましたからね。魔法薬は体内に入らなくても体につけば、効果を発揮するという無茶苦茶な仕様が、あの魔法薬にも適応されてたのにびっくりです」
ほんとそれな! 今、アリスが言ったように、魔法薬は体内に入れなくても効果を発揮する、って言うあれには手を焼かされたな。防毒衣で全身をおおっても隙間があったのか、着させたドッペルが睡眠状態になっちまったからな。
人造ゴーレムがいなかったら、事態の収拾にもっと時間がかかっただろうな。あいつらは魔物じゃなくて、機械に近いから睡眠状態にはならなかったって感じだったしな。
その後は、他愛のない話をしていると時間になった。
「みんな、階段を登ってあいつらを捕えに行くよ。見張りの様子は……問題なさそうだね」
庭への階段を登っていき、まずはアメーバタイプのスライムを召喚して、中に突入させる。
「よし、眠ってないな。ニコ、中に入って窓を開けてくれ。ピーチ以外は、男共と4人の怪我をしていない女の拘束を。ピーチは怪我を負っている者たちの治療をしてくれ……よくやったニコ、みんな行くぞ!」
一気に部屋の中に突入して、俺は一言声を出してしまった。
「くっさ!」
こんなに広い部屋なのに、イカ臭いなのだ。まさかここまでとは考えてなかったわ! この場で蹴り殺したくなってきた! 妻たちは予想していたのか、シンクロの選手が付けているようなあれを、鼻につけていた。俺にも準備してくれよ!
9人はサクッと拘束具+猿轡に両手両足に、アダマンタイト製の手錠を付けて地下へ運び込まれていた。全員裸だったので着せるのは楽だったかもしれないが、汚い物を見てしまった。
他の子たちは、部位欠損は無いがかなりの怪我を負っており、ピーチと協力して直していく。ただどういう相手か判明していないので、服を着せてから手錠をつけている。
地下に全員を運んでいると、下で待機していたライムが、男共に向かって魔法を使っていてビビったが、理由を聞いて納得。あまりにも臭かったので、高圧洗浄をしていたのだとか。ケガをしていない4人は、イカ臭くはなかったが香水の強いにおいがしていたので、まとめて高圧洗浄されていた。
「問題はこの子たちだよな。どうする?」
「ここまでして目が覚めないのですから、いったん服を脱がせて体を洗ってあげたいですね」
同じ女として思う所があるのか、妻たちからは体を洗ってあげたいと申し出があった。それに、ピーチが早めに対処しておかないと、この子たちが苦しむ原因ができる……と言って何やら準備を始めていた。俺は関わらない方がいいと判断して、すでに馬車に乗せていた9人の監視をする事にした。
途中で目が覚めて暴れたら面倒なので、馬車に合わせて鉄格子の牢屋を準備して、放り込んでおいた。
俺と年長組の合わせて9人とニコで襲撃をする予定だ。はたしてこれを襲撃と呼んでいいかは謎だが、確実な方法で捕縛する。
「ご主人様、ツィード君が作った薬を使うといいましたが、具体的な方法を聞いてませんがどうなさるのですか?」
「あいつらが1つの部屋で乱痴気騒ぎをしている所に、薬を打ち込んで薬が消える30分後に突入して捕まえるだけだから、どんなに相手が頑張っても戦闘すら起こらないさ。
あいつらのいる場所は分かってて、部屋に窓があるのも確認している。庭に入口を作って窓はニコにあけてもらって、拘束具を着けたら回収して終了って寸法さ。そしてそのまま、カレリアの冒険者ギルドに渡して終わりだね」
「最初の薬を打ち込むのは、どう行うのですか?」
「それは、アンプルが通る穴をダンマスのスキルで真下から掘って、この銃で打ち出してから天井にぶつけて割る寸法だよ」
「銃ですか……エアガン? みたいな感じですか?」
「そうだよ。さすがに火薬を使って打ち出すと、その場で割れる可能性が高いからね。ゴムとかバネの反動タイプも下手をしたら割れてしまうから、1発ずつセットして打ち出すタイプのガス銃を作ったんだよ」
「いつの間に……」
「別にこのために作ったんじゃないよ。元々ガス銃は作ってあって、その機構を流用してアンプルを打ち出せるように改造しただけだからね。クリエイトゴーレムがあればその位簡単だからな」
年長組の妻たちの冷たい視線を受け流しながら移動を続ける。ウォーホースに馬車を引いてもらって、その中に乗っているだけだけどな!
しばらく移動すると、広い空間に出た。
「よし、みんな着いたよ。誰かマップ先生で敵冒険者の位置を確認してくれ」
俺は、アンプル射出用のガス銃を組み立てる。アンプルを入れるのはすべての確認が終わってからだ。
「ご主人様、5人全員揃って部屋にいますね。その5人以外にも14人の女性がいる模様です」
「ったく、本当にくずばっかだな……ダメージを負ってる事を考えると、大体見当が付いちまうのが嫌だ。特に年少組は連れて来なくてよかったわ」
「ここで行われている事を考えると、女性の私たちからすれば胸糞が悪くなりますね」
ピーチが女性と言うが、男でもまともな人間ならこの状況で、胸糞が悪くならないやつがいるなら、神経を疑うな。
「女性じゃなくても胸糞悪いさ。こんな事を許しているここの領主も大概だけどな」
「この部屋にいる女性たちはどうなさいますか?」
「ん~ダメージを負っている女性は良いけど、ダメージを負ってないこっちの4人が気になるんだよな。昨日はいなかったはずだし、一緒にいるのにダメージがない事が、不思議でしょうがないな……」
マップ先生で色々調べていたライムが、
「この女たちは、この5人に囲われてる4人ですかね? レベルが異様なほど高いのに、スキルがほとんどないですし。あっ、この人たち犯罪の称号持ってますね。しかも殺人です」
「って事は、やっぱりこの冒険者共の仲間って事か。街の中にいるただの殺人鬼なら放って置いたけど、同じ部屋にいるんだったら、一緒に捕まえて冒険者ギルドに連れてくか。念のため、傷を負っている10人も別に隔離して連れてこう。こういう時にツィード君がいないのが悔やまれるな」
「そのツィード君ですが、ご主人様に見つからないようにと言って隠れてついて来てましたよ。外の世界に遊びに行きたいとか言ってましたが、出発前にアクア様が怒って探していたから、おそらく悪戯をして追いかけられてたのではないですかね?」
「アリス……何で気付いてたのなら、教えてくれなかったんだ?」
「だって、ツィード君ですよ? 変な所で告げ口したら、今度は私が悪戯のターゲットになるじゃないですか! そんな面倒な事嫌ですよ!」
「確かに、それにしても、ツィード君だけマップ先生に映ったり映らなかったりするのは何でだろうな? あっ! 本当に野営地の隅にいる、隠れてんのかな? 従魔たちの近くって事は寝てる可能性も高いな。着いてきたからには、仕事をしてもらうか。まずは全員を捕縛しよう」
そう言って部屋の中にある櫓みたいな所を登っていく。天井付近につくと、銃身がぴったりと入る穴があり、それが20メートル程上の部屋まで続いている。アンプルをセットして、撃ちだす。そうすると、数秒後に部屋の中にいた全員が睡眠状態になった。
「魔物で実験してたから知っていたけど、相変わらず凄い薬だな。30分だと誤差で俺たちも危ないかもしれないから、余裕を見て突入は45分後にしておくか」
「本当にとんでもない物を作り出しましたね。まさかスライムやアンデッド、ゴーレムまで睡眠状態にする魔法薬とか普通ありえないですよ」
ライムが呆れたように、睡眠耐性というか、睡眠が必要ない魔物にまで効いた事に、ため息をつきながらボヤいていた。
「それに、状況が分からなくてガスマスクをつけて、侵入させたドッペルですら眠らせましたからね。魔法薬は体内に入らなくても体につけば、効果を発揮するという無茶苦茶な仕様が、あの魔法薬にも適応されてたのにびっくりです」
ほんとそれな! 今、アリスが言ったように、魔法薬は体内に入れなくても効果を発揮する、って言うあれには手を焼かされたな。防毒衣で全身をおおっても隙間があったのか、着させたドッペルが睡眠状態になっちまったからな。
人造ゴーレムがいなかったら、事態の収拾にもっと時間がかかっただろうな。あいつらは魔物じゃなくて、機械に近いから睡眠状態にはならなかったって感じだったしな。
その後は、他愛のない話をしていると時間になった。
「みんな、階段を登ってあいつらを捕えに行くよ。見張りの様子は……問題なさそうだね」
庭への階段を登っていき、まずはアメーバタイプのスライムを召喚して、中に突入させる。
「よし、眠ってないな。ニコ、中に入って窓を開けてくれ。ピーチ以外は、男共と4人の怪我をしていない女の拘束を。ピーチは怪我を負っている者たちの治療をしてくれ……よくやったニコ、みんな行くぞ!」
一気に部屋の中に突入して、俺は一言声を出してしまった。
「くっさ!」
こんなに広い部屋なのに、イカ臭いなのだ。まさかここまでとは考えてなかったわ! この場で蹴り殺したくなってきた! 妻たちは予想していたのか、シンクロの選手が付けているようなあれを、鼻につけていた。俺にも準備してくれよ!
9人はサクッと拘束具+猿轡に両手両足に、アダマンタイト製の手錠を付けて地下へ運び込まれていた。全員裸だったので着せるのは楽だったかもしれないが、汚い物を見てしまった。
他の子たちは、部位欠損は無いがかなりの怪我を負っており、ピーチと協力して直していく。ただどういう相手か判明していないので、服を着せてから手錠をつけている。
地下に全員を運んでいると、下で待機していたライムが、男共に向かって魔法を使っていてビビったが、理由を聞いて納得。あまりにも臭かったので、高圧洗浄をしていたのだとか。ケガをしていない4人は、イカ臭くはなかったが香水の強いにおいがしていたので、まとめて高圧洗浄されていた。
「問題はこの子たちだよな。どうする?」
「ここまでして目が覚めないのですから、いったん服を脱がせて体を洗ってあげたいですね」
同じ女として思う所があるのか、妻たちからは体を洗ってあげたいと申し出があった。それに、ピーチが早めに対処しておかないと、この子たちが苦しむ原因ができる……と言って何やら準備を始めていた。俺は関わらない方がいいと判断して、すでに馬車に乗せていた9人の監視をする事にした。
途中で目が覚めて暴れたら面倒なので、馬車に合わせて鉄格子の牢屋を準備して、放り込んでおいた。
0
お気に入りに追加
449
あなたにおすすめの小説
救国の大聖女は生まれ変わって【薬剤師】になりました ~聖女の力には限界があるけど、万能薬ならもっとたくさんの人を救えますよね?~
日之影ソラ
恋愛
千年前、大聖女として多くの人々を救った一人の女性がいた。国を蝕む病と一人で戦った彼女は、僅かニ十歳でその生涯を終えてしまう。その原因は、聖女の力を使い過ぎたこと。聖女の力には、使うことで自身の命を削るというリスクがあった。それを知ってからも、彼女は聖女としての使命を果たすべく、人々のために祈り続けた。そして、命が終わる瞬間、彼女は後悔した。もっと多くの人を救えたはずなのに……と。
そんな彼女は、ユリアとして千年後の世界で新たな生を受ける。今度こそ、より多くの人を救いたい。その一心で、彼女は薬剤師になった。万能薬を作ることで、かつて救えなかった人たちの笑顔を守ろうとした。
優しい王子に、元気で真面目な後輩。宮廷での環境にも恵まれ、一歩ずつ万能薬という目標に進んでいく。
しかし、新たな聖女が誕生してしまったことで、彼女の人生は大きく変化する。
鮮明な月
碧
BL
鮮明な月のようなあの人のことを、幼い頃からひたすらに思い続けていた。叶わないと知りながら、それでもただひたすらに密やかに思い続ける源川仁聖。叶わないのは当然だ、鮮明な月のようなあの人は、自分と同じ男性なのだから。
彼を思いながら、他の人間で代用し続ける矛盾に耐えきれなくなっていく。そんな時ふと鮮明な月のような彼に、手が届きそうな気がした。
第九章以降は鮮明な月の後日談
月のような彼に源川仁聖の手が届いてからの物語。
基本的にはエッチ多目だと思われます。
読む際にはご注意下さい。第九章以降は主人公達以外の他キャラ主体が元気なため誰が主人公やねんなところもあります。すみません。
転移魔法に失敗したら大変な事に巻き込まれたようです。
ミカヅキグマ
ファンタジー
魔導師のヴァージニアは転移魔法に失敗して見知らぬ島に来てしまった。
地図にも載っていないその島には何やら怪しげな遺跡がポツンと建っていた。ヴァージニアはただでさえ転移魔法の失敗で落ち込んでいるのに、うっかりその遺跡に閉じ込められてしまう。彼女が出口を探すために仕方なく遺跡の奥に進んで行くと、なんとそこには一人の幼い少年がいた。何故こんな所に少年が? 彼は一体何者なのだろうか?
ヴァージニアは少年の正体が世界を揺るがす出来事に発展するとは露程も思っていなかったのだった……。
※台詞が多めです。現在(2021年11月)投稿している辺りだと地の文が増えてきています。
※最終話の後に登場人物紹介がありますので、少しのネタバレならOKという方はどうぞご覧下さい。
ネタバレ
※ヴァージニア(主人公)が抱く疑問は地竜とキャサリンが登場すると解けていきます。(伏線回収)
さらにネタバレ
※何度もループしている世界の話ですが、主人公達は前の世界の記憶を持っていません。しかし違和感などは覚えています。(あんまりループ要素はないです)
さらにさらにネタバレ?
※少年の正体は早い段階で出てるじゃないかと思っている方……、それじゃないんです。別にあるんです。
没落した元名門貴族の令嬢は、馬鹿にしてきた人たちを見返すため王子の騎士を目指します!
日之影ソラ
ファンタジー
かつては騎士の名門と呼ばれたブレイブ公爵家は、代々王族の専属護衛を任されていた。
しかし数世代前から優秀な騎士が生まれず、ついに専属護衛の任を解かれてしまう。それ以降も目立った活躍はなく、貴族としての地位や立場は薄れて行く。
ブレイブ家の長女として生まれたミスティアは、才能がないながらも剣士として研鑽をつみ、騎士となった父の背中を見て育った。彼女は父を尊敬していたが、周囲の目は冷ややかであり、落ちぶれた騎士の一族と馬鹿にされてしまう。
そんなある日、父が戦場で命を落としてしまった。残されたのは母も病に倒れ、ついにはミスティア一人になってしまう。土地、お金、人、多くを失ってしまったミスティアは、亡き両親の想いを受け継ぎ、再びブレイブ家を最高の騎士の名家にするため、第一王子の護衛騎士になることを決意する。
こちらの作品の連載版です。
https://ncode.syosetu.com/n8177jc/
悪魔だと呼ばれる強面騎士団長様に勢いで結婚を申し込んでしまった私の結婚生活
束原ミヤコ
恋愛
ラーチェル・クリスタニアは、男運がない。
初恋の幼馴染みは、もう一人の幼馴染みと結婚をしてしまい、傷心のまま婚約をした相手は、結婚間近に浮気が発覚して破談になってしまった。
ある日の舞踏会で、ラーチェルは幼馴染みのナターシャに小馬鹿にされて、酒を飲み、ふらついてぶつかった相手に、勢いで結婚を申し込んだ。
それは悪魔の騎士団長と呼ばれる、オルフェレウス・レノクスだった。
優秀な姉の添え物でしかない私を必要としてくれたのは、優しい勇者様でした ~病弱だった少女は異世界で恩返しの旅に出る~
日之影ソラ
ファンタジー
前世では病弱で、生涯のほとんどを病室で過ごした少女がいた。彼女は死を迎える直前、神様に願った。
もしも来世があるのなら、今度は私が誰かを支えられるような人間になりたい。見知らぬ誰かの優しさが、病に苦しむ自分を支えてくれたように。
そして彼女は貴族の令嬢ミモザとして生まれ変わった。非凡な姉と比べられ、常に見下されながらも、自分にやれることを精一杯取り組み、他人を支えることに人生をかけた。
誰かのために生きたい。その想いに嘘はない。けれど……本当にこれでいいのか?
そんな疑問に答えをくれたのは、平和な時代に生まれた勇者様だった。
欲情しないと仰いましたので白い結婚でお願いします
ユユ
恋愛
他国の王太子の第三妃として望まれたはずが、
王太子からは拒絶されてしまった。
欲情しない?
ならば白い結婚で。
同伴公務も拒否します。
だけど王太子が何故か付き纏い出す。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる