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第811話 アリス専用?
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「まったく、カエデさんとリンドさんが付いていて、この体たらく……いつも言っているのに。食事の時間に間に合わない際は、連絡をするようにと! シュウ様は諦めるとしても、あなた方2人まで同じ事していては……」
スカーレットが俺を含めた3人を正座させている。硬い床の上の正座ってしんどいんです。それもあるけど、俺の事は諦めるってどういう意味ですかね? 俺ってそんなに信用ないんですか?
「シュウ様……自分の行動を思い返してください。それなのにこういった面で、信用されていると思うんですか? 何度言っても治らないんですから、諦めもしますよ」
俺の心の中が読まれている。スカーレットにはそんなスキルないはずなのに……
「スキルじゃなくて、観察術です。シュウ様は思っていることが、すぐに顔にでますからね。そんな事は置いておいて、あなた方2人も注意されてるんですよ! 分かっているんですか?」
俺がターゲットにされて笑っていた、カエデとリンドがビクッと震えていた。
「スカーレットさん。カエデ姉さんやリンド姉さんもご主人様側の人間ですから、これ以上言っても意味ないと思いますよ。同じことがあればまた時間を忘れると思いますし」
「ちょっと! リリーちゃん!?」
カエデが反応するが、スカーレットに睨まれて意気消沈して言葉を止めていた。
「シュウ様はともかく、あなた方2人はこれから気を付けてくださいね! って、シュウ様……そんな顔をされても、今まで何回位この約束破ったか覚えていますか?」
「10回くらい?」
「今回で、62回目です。そもそも、10回だったとしても信用されるわけないと思う回数ですよ。ちなみにシュウ様の今日の食事は、精進料理ですからね。手は込んでいますが、粗食に近い方ですからね!」
それを聞いてショックを受けた。だって、今日の献立の中に俺の大好物の唐揚げがあるのに、粗食に近い精進料理って! 味は薄めで、食べた気にならない……栄養バランスはあるんだけど、後でこっそりファーストフードでも召喚して食べるか。
「あっ! シュウ様。もし部屋に帰った後に、何か召喚して食べるのでしたら、毎日健康に配慮した精進料理をおつくりしますので、しっかりと味わってくださいね」
考えてる事ばれてーら。席について、みんなが美味しそうに、肉汁あふれる唐揚げに好みのタレを付けてかぶりついている横で、俺は黙々と精進料理を食した。においだけでご飯3杯は食べれる! とか思ったことあったけど、最終的に鳥からを食べれないって分かってたら、3杯も食べれない。
やり場のないこの悲しみを癒すために、食事を終えた俺は趣味部屋の大画面で、FPSゲームで敵兵士を駆逐する勢いで、すべての場面で皆殺しにして進んでいった。
プレイ難易度を最高にしていたため、何度も返り討ちにあったけど、めっちゃすっきりしてから風呂に入って、ダマを抱き枕にしてスライムたちを侍らせて眠りについた。次は絶対に連絡を忘れないと思って……
次の日の朝の食事は、よくわからないけど涙を流しながら食べていて、妻たちに若干引かれてしまった。
昨日の続きと言って、今日も俺、カエデ、リンドの3人は工房で色々な実験をしていた。ちなみに今日の昼に関しては、初めから工房に食べやすい食事を、持ってきてもらう事で話をつけている。
「ん~何とも微妙な数値だな……225パーミルが中心で、許容範囲は3パーミルって所か? なぁ2人とも、1つ聞いていいか? ミスリル合金とレッドドラゴンの鱗粉があって、配合値が分かっていたら、クリエイトゴーレム無しにこれ作れるか?」
「慣れれば問題ないと思うけど、どういった方法でこの2つを混ぜるのかを、考える方が大変かと思うな。カエデはどう?」
「刀を作る時、砂鉄と炭を混ぜてやるみたいにやったらどうかな? この状態を見る限り、別々の素材と言うよりは、溶けて混ざっているようにみえなくもないから……どういう理由か分からないけど結合しているんじゃないかな?
という事は、刀鍛冶みたいに熱して叩けば、余計なレッドドラゴンの鱗粉は、はじき出せるんじゃないかな?」
「なるほどね。私は刀鍛冶はほとんどしないから気付かなかったけど、その方法ならできるかもしれないね。他にも、ミスリル合金を熱した所に鱗粉をつけながら叩いて折ってを繰り返す方法かな?」
「熱に強い素材のこれを熱して、叩けるのかな?」
「「あっ!」」
「ってことはやっぱり、鱗粉を混ぜ込む方法だと、クリエイトゴーレムじゃないと加工できなそうだな」
「まぁ、混ざって1回冷えると特性が、あらわれる可能性があるから、鋳造はできるかもね。型に流し込んでから削る方法なら作れるだろうけど、あまり効率的ではないわね。
加工する時に削る方法しかないと、作れる種類が限られるし、耐久性の問題もあるしね。特に防具なんかは、うろこ状にしてスケイルアーマーのような形をとらないといけないですからね。あれはあれでいいんですが、やっぱり耐久力に難があるかな?」
「そうなると、レッドドラゴンの鱗をそのまま加工して、防具や武器に転用する以外だと、クリエイトゴーレムが必須か……火以外の属性のドラゴンの鱗粉でなら、鍛造ができるかもしれないってことか?
アリス用の武器をいくつか作ろっか。魔法剣じゃなければこれ必要じゃないから、正直言って武器だとアリスの武器以外に使えないんだよな。付与魔法だと、アダマンタイトでも問題なく使えるからな……基準がよくわからん!」
まぁ防具には使えるので、その内レッドドラゴンを狩ってくれている、スカルズとケモミミ3人娘には、これを使って防具を作ってやるかな。
今回作成したレッドドラゴンの鱗粉を混ぜたミスリル合金に名前があった方が呼びやすいので、MRD合金と呼ぶことにした。そのMRD合金を使って、アリスのスタイルに合わせていくつかの武器を作成して、夕食の後に渡して、どれが使いやすかったかを後日教えてほしいとお願いしておいた。
スカーレットが俺を含めた3人を正座させている。硬い床の上の正座ってしんどいんです。それもあるけど、俺の事は諦めるってどういう意味ですかね? 俺ってそんなに信用ないんですか?
「シュウ様……自分の行動を思い返してください。それなのにこういった面で、信用されていると思うんですか? 何度言っても治らないんですから、諦めもしますよ」
俺の心の中が読まれている。スカーレットにはそんなスキルないはずなのに……
「スキルじゃなくて、観察術です。シュウ様は思っていることが、すぐに顔にでますからね。そんな事は置いておいて、あなた方2人も注意されてるんですよ! 分かっているんですか?」
俺がターゲットにされて笑っていた、カエデとリンドがビクッと震えていた。
「スカーレットさん。カエデ姉さんやリンド姉さんもご主人様側の人間ですから、これ以上言っても意味ないと思いますよ。同じことがあればまた時間を忘れると思いますし」
「ちょっと! リリーちゃん!?」
カエデが反応するが、スカーレットに睨まれて意気消沈して言葉を止めていた。
「シュウ様はともかく、あなた方2人はこれから気を付けてくださいね! って、シュウ様……そんな顔をされても、今まで何回位この約束破ったか覚えていますか?」
「10回くらい?」
「今回で、62回目です。そもそも、10回だったとしても信用されるわけないと思う回数ですよ。ちなみにシュウ様の今日の食事は、精進料理ですからね。手は込んでいますが、粗食に近い方ですからね!」
それを聞いてショックを受けた。だって、今日の献立の中に俺の大好物の唐揚げがあるのに、粗食に近い精進料理って! 味は薄めで、食べた気にならない……栄養バランスはあるんだけど、後でこっそりファーストフードでも召喚して食べるか。
「あっ! シュウ様。もし部屋に帰った後に、何か召喚して食べるのでしたら、毎日健康に配慮した精進料理をおつくりしますので、しっかりと味わってくださいね」
考えてる事ばれてーら。席について、みんなが美味しそうに、肉汁あふれる唐揚げに好みのタレを付けてかぶりついている横で、俺は黙々と精進料理を食した。においだけでご飯3杯は食べれる! とか思ったことあったけど、最終的に鳥からを食べれないって分かってたら、3杯も食べれない。
やり場のないこの悲しみを癒すために、食事を終えた俺は趣味部屋の大画面で、FPSゲームで敵兵士を駆逐する勢いで、すべての場面で皆殺しにして進んでいった。
プレイ難易度を最高にしていたため、何度も返り討ちにあったけど、めっちゃすっきりしてから風呂に入って、ダマを抱き枕にしてスライムたちを侍らせて眠りについた。次は絶対に連絡を忘れないと思って……
次の日の朝の食事は、よくわからないけど涙を流しながら食べていて、妻たちに若干引かれてしまった。
昨日の続きと言って、今日も俺、カエデ、リンドの3人は工房で色々な実験をしていた。ちなみに今日の昼に関しては、初めから工房に食べやすい食事を、持ってきてもらう事で話をつけている。
「ん~何とも微妙な数値だな……225パーミルが中心で、許容範囲は3パーミルって所か? なぁ2人とも、1つ聞いていいか? ミスリル合金とレッドドラゴンの鱗粉があって、配合値が分かっていたら、クリエイトゴーレム無しにこれ作れるか?」
「慣れれば問題ないと思うけど、どういった方法でこの2つを混ぜるのかを、考える方が大変かと思うな。カエデはどう?」
「刀を作る時、砂鉄と炭を混ぜてやるみたいにやったらどうかな? この状態を見る限り、別々の素材と言うよりは、溶けて混ざっているようにみえなくもないから……どういう理由か分からないけど結合しているんじゃないかな?
という事は、刀鍛冶みたいに熱して叩けば、余計なレッドドラゴンの鱗粉は、はじき出せるんじゃないかな?」
「なるほどね。私は刀鍛冶はほとんどしないから気付かなかったけど、その方法ならできるかもしれないね。他にも、ミスリル合金を熱した所に鱗粉をつけながら叩いて折ってを繰り返す方法かな?」
「熱に強い素材のこれを熱して、叩けるのかな?」
「「あっ!」」
「ってことはやっぱり、鱗粉を混ぜ込む方法だと、クリエイトゴーレムじゃないと加工できなそうだな」
「まぁ、混ざって1回冷えると特性が、あらわれる可能性があるから、鋳造はできるかもね。型に流し込んでから削る方法なら作れるだろうけど、あまり効率的ではないわね。
加工する時に削る方法しかないと、作れる種類が限られるし、耐久性の問題もあるしね。特に防具なんかは、うろこ状にしてスケイルアーマーのような形をとらないといけないですからね。あれはあれでいいんですが、やっぱり耐久力に難があるかな?」
「そうなると、レッドドラゴンの鱗をそのまま加工して、防具や武器に転用する以外だと、クリエイトゴーレムが必須か……火以外の属性のドラゴンの鱗粉でなら、鍛造ができるかもしれないってことか?
アリス用の武器をいくつか作ろっか。魔法剣じゃなければこれ必要じゃないから、正直言って武器だとアリスの武器以外に使えないんだよな。付与魔法だと、アダマンタイトでも問題なく使えるからな……基準がよくわからん!」
まぁ防具には使えるので、その内レッドドラゴンを狩ってくれている、スカルズとケモミミ3人娘には、これを使って防具を作ってやるかな。
今回作成したレッドドラゴンの鱗粉を混ぜたミスリル合金に名前があった方が呼びやすいので、MRD合金と呼ぶことにした。そのMRD合金を使って、アリスのスタイルに合わせていくつかの武器を作成して、夕食の後に渡して、どれが使いやすかったかを後日教えてほしいとお願いしておいた。
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