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第806話 話し合い(脅し)
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「みんな、どうやらこの事件もうすぐ解決できると思う。今爺神が育毛剤欲しさに情報を話してくれた」
そう俺が言うと、みんなの目が俺に集まる。そしてあきれ顔もしていた……
「えっと、ご主人様……」
「いやな、今、爺神が俺の思考に介入してきて、ちょっと話した時に育毛剤の話をしたら、どうやら欲しがってるみたいでな」
「そうでは無くて、解決できるのですか?」
「そうだね。ハゲ爺神が育毛剤欲しさにヒントをくれたよ」
『育毛剤のためではない! さっさとつまらない茶番を終わらせろ!』
はいはい、分かったからしっかり頭皮のケアをしておけよ。今回の事が上手くいけば、チビ神に育毛剤渡すように言っておくから、とりあえず邪魔しないでくれ。
「えっと、詳しい事は分かっていないけど、多少推測で話すから聞いてくれ。この件にはやっぱり神の誰かが関わっている可能性が高いみたいだ。
で、司祭が抜け道を自ら見つけたわけではなさそうだ。ただ、どういった方法で、抜け道が使われてるかは分からない。それで爺神からもらったヒントは、俺たちも抜け道使えばいいじゃないかという事だ」
妻たちはみんな揃って、難しい顔をしていた。
「シュウ君……私たち、そんな方法知らないわよ?」
「大丈夫、そこらへんは聞いてるから問題ないよ。と言うか、何でこんなことに今まで気付いてなかったのかって思う位、盲点だったよ。実際に今までもその方法を利用していたのに、それが抜け道だと考えていなかったんだよね」
みんなが更に難しい顔をし始めた。
「そんなに難しい事じゃないよ。俺が持っている力の中でそれが可能なスキルがあるんだよ。俺ってダンジョンマスターだろ? そして人々が認識できなければ、世界のシステムが反応せずに、犯罪の称号が付かないらしい。
という事は、殺すだけなら俺は簡単に殺す事が出来るみたいなんだ。捕らえて拷問などをすれば、どうなるか分からないけどね」
妻たちが無言で眉間にしわを寄せている。難しくて理解していないようだった。
「簡単に言えば、落とし穴でダンジョンに落として、魔物に殺させれば終了って事だね。トリプルの冒険者を、リバイアサンの住処に落としたようなやり方って事だ」
そういうと、やっと理解できたようでなるほど! という表情をしていた。
「でも……それだと、司祭たちが使っている方法が分からなくないですか?」
「そうなんだけど、別にその方法を俺たちが知る必要なくないか? 領主としては、問題がなくなれば解決なんだから」
全員が納得したようで、確かにと言って頷いていた。一応この後にグリエルに確認をとった所、問題が解決するなら十分です。との事だった。だって知った所で、相手の事を無力化できるわけじゃないから、そういう人間がいたらダンジョンに招待してやればいいだろう。
「そういう事だから、司祭はダンジョンで死んでいただこうと思います。落とし穴に落として、落下ダメージで死んでもらおうと思う。今まで質の悪い事をしていたのだから、その報いという事だな。じゃぁさっそくやりますか」
ダンマスのスキルをいじって、100メートル程下まで穴を掘って、司祭のいる床を消失させた。
司祭たちは何もできずに100メートル程落下して死んだが、4人司祭のお付きの護衛の中で、一番レベルの高かった奴だけが、壁を蹴ったり武器を突き立てたりしたのだろう、腕や足を骨折したが何とか生き残っていた。
「これなら、放っておけば死ぬか?」
「さすがにあの状態ですと、私たちでも100メートル垂直の壁を登る事はできませんね。思ったのですがこの場合、直接手を下さなければ犯罪にならないのではないでしょうか?
この護衛の人間から情報だけ聞いて、放置するっていうのもアリではないですか? 行くのは本体ではなく、ドッペルでも鬼人の人たちでも誰でもよくないでしょうか?」
「それもそうか、わざわざ生身で行く必要もないし、ドッペルでもいいのか……それにダンジョンで怪我をした人を助けなくても、犯罪じゃないしね。死にそうな人から話を聞くだけで、対価というお金をもらうわけでもないから、治したりする必要ないもんね」
「シュウ君ったら。何か美味い事理屈こねているだけに聞こえるわね」
「ははっ。多分この世界では、うまく理屈をこねられれば犯罪にならないんだろうね。なんというか、くだらなく思えてきたよ。じゃぁ準備して行こうか」
ディストピアで待機していたドッペルを呼び寄せて、意識を移す。そしてドッペルで生きている護衛の所へ向かう。
「おっと、誰かいるな。おっさん大丈夫か?」
5メートル程上から護衛の人間に声をかける。
「うぐっ……誰だ?」
「こんなところで何をしているかと思って声をかけたんだけど、ちょっと話を聞いてもいい?」
「そんな事より、早く助けてくれ! ポーションでいいから何か持っていないのか?」
「ん~ポーションならいくつか持ってるよ。で、話を聞かせてくれるかな?」
「なっ! この状況が見えないのか? ポーションをくれたら話を聞くから、早くしてくれ!」
ん~こいつ、この状態になっても言質を取られないように発言しているな。化かしあいしている気分になる。
「ヤダよ。ポーションあげた瞬間に何されるか分からないもん。身の安全がないのに渡すわけないじゃん。冒険者はダンジョンで人を助けなきゃいけないなんてルールはないんだよ? 隠し通路を進んできたら、おっちゃんが穴の下に見えて声をかけただけだし」
「なっ! それに、ここがダンジョンだと!」
「そうだよ、ミューズの下にある地下空間に急に柱ができたから何事かと思って、近くのダンジョンを調べに来て、この隠し通路を発見したんだよ」
急に柱ができたのも、近くのダンジョンを調べに来たのも、隠し通路を発見したのも全部事実。ただ、全部俺自身が作っただけの事。
「……何が聞きたいんだ?」
「柱ができた場所の上は、床に穴の開いた家があっただけ。まわりの情報から司祭たちが借りていた事が分かってます。あなたはその護衛ですか?」
「そうだ」
「そこに怪我をした冒険者が連れてこられたようでしたが、治療をしていたとか……それで、ありえないほどの治療費を請求していたと聞いていますが……」
「それは違う。治すかわりに、バリス教の教えを聞いてもらっていただけです」
治療費じゃなく、治療をするからバリス教の教えを聞けってか……そこで洗脳まがいな事をしたって事か。極限状態において、精神を疲弊させるようなやり方でも使ったんだろうか?
でもそれだと、施行した法律がなんの役にも立たなくね? でも、実際に法外な請求をされる人間たちも、いたみたいだしそれはそれでいいか。
「ふ~ん。それで、実際にどの位の期間どういった内容で、バリス教の教えを説いていたのですか?」
「そんな事はどうでもいいだろ! 早くポーションをくれよ!」
「バリス教では人に言えない事でもしていたって事ですか?」
「そんな事はない! バリス教では、10日間続けて行う修業がある。それを行ってもらっただけだ!」
うわ~10日間も缶詰にして、ずっと教えを説いていたのか……怪我した体をちょっとだけ治して、教えを説いていたのかな?
「そっか。じゃぁ、これがポーションだけど、あなたは対価に何を払ってくれるんですか?」
「はぁ? 今お前が聞きたい事を話しただろ?」
「うん、話は聞いたよ? でもさ、俺がいつ話を聞かせたらポーションを渡すって言った? 一言も言ってないよね? で、対価としてあなたは何を払ってくれるの?」
「ここにいる人間の持ち物をあわせれば、多分500万フランくらいはあるはずだ。それでいいだろ?」
「司祭って結構金持ちなんだね。家を1軒買える位のお金を持ち歩いてるんだ。でもね、俺のもってるポーションってAランクなんだよね。それじゃ全然足りないね。普通に買ってもそれの何倍もするよ?」
「お前みたいなガキがAランクポーションだと……それなら、国に問い合わせれば2000万くらいまでは払える。それでどうにか譲ってくれ」
「それじゃぁ、対価には全然足りないね」
「何でもする! だから助けてくれ!」
「本当に何でもしてくれるの?」
「本当だ! 何でもする!」
「じゃぁ、2つ質問するから正直に答えてね。そしたら、2000万で手をうつよ」
「わかった、何でも聞いてくれ」
「お前たちは、いったい誰に今回のやり方を教わった? そして、そのやり方を後誰が知っている?」
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で、司祭が抜け道を自ら見つけたわけではなさそうだ。ただ、どういった方法で、抜け道が使われてるかは分からない。それで爺神からもらったヒントは、俺たちも抜け道使えばいいじゃないかという事だ」
妻たちはみんな揃って、難しい顔をしていた。
「シュウ君……私たち、そんな方法知らないわよ?」
「大丈夫、そこらへんは聞いてるから問題ないよ。と言うか、何でこんなことに今まで気付いてなかったのかって思う位、盲点だったよ。実際に今までもその方法を利用していたのに、それが抜け道だと考えていなかったんだよね」
みんなが更に難しい顔をし始めた。
「そんなに難しい事じゃないよ。俺が持っている力の中でそれが可能なスキルがあるんだよ。俺ってダンジョンマスターだろ? そして人々が認識できなければ、世界のシステムが反応せずに、犯罪の称号が付かないらしい。
という事は、殺すだけなら俺は簡単に殺す事が出来るみたいなんだ。捕らえて拷問などをすれば、どうなるか分からないけどね」
妻たちが無言で眉間にしわを寄せている。難しくて理解していないようだった。
「簡単に言えば、落とし穴でダンジョンに落として、魔物に殺させれば終了って事だね。トリプルの冒険者を、リバイアサンの住処に落としたようなやり方って事だ」
そういうと、やっと理解できたようでなるほど! という表情をしていた。
「でも……それだと、司祭たちが使っている方法が分からなくないですか?」
「そうなんだけど、別にその方法を俺たちが知る必要なくないか? 領主としては、問題がなくなれば解決なんだから」
全員が納得したようで、確かにと言って頷いていた。一応この後にグリエルに確認をとった所、問題が解決するなら十分です。との事だった。だって知った所で、相手の事を無力化できるわけじゃないから、そういう人間がいたらダンジョンに招待してやればいいだろう。
「そういう事だから、司祭はダンジョンで死んでいただこうと思います。落とし穴に落として、落下ダメージで死んでもらおうと思う。今まで質の悪い事をしていたのだから、その報いという事だな。じゃぁさっそくやりますか」
ダンマスのスキルをいじって、100メートル程下まで穴を掘って、司祭のいる床を消失させた。
司祭たちは何もできずに100メートル程落下して死んだが、4人司祭のお付きの護衛の中で、一番レベルの高かった奴だけが、壁を蹴ったり武器を突き立てたりしたのだろう、腕や足を骨折したが何とか生き残っていた。
「これなら、放っておけば死ぬか?」
「さすがにあの状態ですと、私たちでも100メートル垂直の壁を登る事はできませんね。思ったのですがこの場合、直接手を下さなければ犯罪にならないのではないでしょうか?
この護衛の人間から情報だけ聞いて、放置するっていうのもアリではないですか? 行くのは本体ではなく、ドッペルでも鬼人の人たちでも誰でもよくないでしょうか?」
「それもそうか、わざわざ生身で行く必要もないし、ドッペルでもいいのか……それにダンジョンで怪我をした人を助けなくても、犯罪じゃないしね。死にそうな人から話を聞くだけで、対価というお金をもらうわけでもないから、治したりする必要ないもんね」
「シュウ君ったら。何か美味い事理屈こねているだけに聞こえるわね」
「ははっ。多分この世界では、うまく理屈をこねられれば犯罪にならないんだろうね。なんというか、くだらなく思えてきたよ。じゃぁ準備して行こうか」
ディストピアで待機していたドッペルを呼び寄せて、意識を移す。そしてドッペルで生きている護衛の所へ向かう。
「おっと、誰かいるな。おっさん大丈夫か?」
5メートル程上から護衛の人間に声をかける。
「うぐっ……誰だ?」
「こんなところで何をしているかと思って声をかけたんだけど、ちょっと話を聞いてもいい?」
「そんな事より、早く助けてくれ! ポーションでいいから何か持っていないのか?」
「ん~ポーションならいくつか持ってるよ。で、話を聞かせてくれるかな?」
「なっ! この状況が見えないのか? ポーションをくれたら話を聞くから、早くしてくれ!」
ん~こいつ、この状態になっても言質を取られないように発言しているな。化かしあいしている気分になる。
「ヤダよ。ポーションあげた瞬間に何されるか分からないもん。身の安全がないのに渡すわけないじゃん。冒険者はダンジョンで人を助けなきゃいけないなんてルールはないんだよ? 隠し通路を進んできたら、おっちゃんが穴の下に見えて声をかけただけだし」
「なっ! それに、ここがダンジョンだと!」
「そうだよ、ミューズの下にある地下空間に急に柱ができたから何事かと思って、近くのダンジョンを調べに来て、この隠し通路を発見したんだよ」
急に柱ができたのも、近くのダンジョンを調べに来たのも、隠し通路を発見したのも全部事実。ただ、全部俺自身が作っただけの事。
「……何が聞きたいんだ?」
「柱ができた場所の上は、床に穴の開いた家があっただけ。まわりの情報から司祭たちが借りていた事が分かってます。あなたはその護衛ですか?」
「そうだ」
「そこに怪我をした冒険者が連れてこられたようでしたが、治療をしていたとか……それで、ありえないほどの治療費を請求していたと聞いていますが……」
「それは違う。治すかわりに、バリス教の教えを聞いてもらっていただけです」
治療費じゃなく、治療をするからバリス教の教えを聞けってか……そこで洗脳まがいな事をしたって事か。極限状態において、精神を疲弊させるようなやり方でも使ったんだろうか?
でもそれだと、施行した法律がなんの役にも立たなくね? でも、実際に法外な請求をされる人間たちも、いたみたいだしそれはそれでいいか。
「ふ~ん。それで、実際にどの位の期間どういった内容で、バリス教の教えを説いていたのですか?」
「そんな事はどうでもいいだろ! 早くポーションをくれよ!」
「バリス教では人に言えない事でもしていたって事ですか?」
「そんな事はない! バリス教では、10日間続けて行う修業がある。それを行ってもらっただけだ!」
うわ~10日間も缶詰にして、ずっと教えを説いていたのか……怪我した体をちょっとだけ治して、教えを説いていたのかな?
「そっか。じゃぁ、これがポーションだけど、あなたは対価に何を払ってくれるんですか?」
「はぁ? 今お前が聞きたい事を話しただろ?」
「うん、話は聞いたよ? でもさ、俺がいつ話を聞かせたらポーションを渡すって言った? 一言も言ってないよね? で、対価としてあなたは何を払ってくれるの?」
「ここにいる人間の持ち物をあわせれば、多分500万フランくらいはあるはずだ。それでいいだろ?」
「司祭って結構金持ちなんだね。家を1軒買える位のお金を持ち歩いてるんだ。でもね、俺のもってるポーションってAランクなんだよね。それじゃ全然足りないね。普通に買ってもそれの何倍もするよ?」
「お前みたいなガキがAランクポーションだと……それなら、国に問い合わせれば2000万くらいまでは払える。それでどうにか譲ってくれ」
「それじゃぁ、対価には全然足りないね」
「何でもする! だから助けてくれ!」
「本当に何でもしてくれるの?」
「本当だ! 何でもする!」
「じゃぁ、2つ質問するから正直に答えてね。そしたら、2000万で手をうつよ」
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