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第787話 王城襲撃
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グリエルから話を聞いてから1時間後、完全装備の妻たち、鬼人の中でも戦闘に重きをおいているメンバーが73人、情報収集に重きをおいているメンバーが24人、指揮官として5人、食事の担当シルキー4人ブラウニー10人、ワイバーン5匹、バッハが揃った。
本当に鬼人が100人以上集まったな。4人は中隊の管理、1人が族長だった。
ワイバーン5匹で鬼人を輸送。バッハが、俺とシルキー4人、ブラウニー10人を運ぶ形だ。特にLvが高くなっているワイバーンは、飛行が安定しているのでかなり優秀だ。できるならこの手段はとりたくなかったが、時間との勝負なのでしょうがない。
皇帝にはすでに連絡してあり事情も話して、騎士団の準備をしてもらっている。帝都にはすでに先行して竜騎士が迎えに行っている。皇帝も難色を示したが、俺に恩を売っておきたいと思うようで、騎士団の派遣に踏み切ったようだ。
捕らえられた冒険者は、今の所死ぬような状態ではないが、相手の気が変わったらすぐにでも死んでしまうのだ。そして売られた喧嘩だ、最大限に買ってやろうじゃないか!
「みんな、俺たちは正義でも何でもない。俺の街の民を取り戻しに行く。邪魔するものは実力で排除しろ! 慈悲はない。妻たちはシュリとライム、キリエ以外は、全員で冒険者を確保しろ。カエデ、リンド、ミリーは、ピーチたちについて補佐をしてくれ。
ダマは従魔たちの指揮をして俺の近くに、シュリとライム、キリエは俺の護衛だ。バッハはワイバーンと協力して、野営コンテナを死守。鬼人のみんなは、城の非戦闘員の誘導と、指示に従わない者の排除。人造ゴーレムは、城の出入り口の封鎖。後は状況によって指示を出す。全員乗り込め!」
指示を出して出発する。バッハがワイバーンに比べて、倍くらいの重さを運んでいるのだが、元のスペックが高く体も大きいため、ワイバーンよりスピードが出るようだった。バッハを後ろに下げて、ワイバーンを先行させる形で進むように指示を出した。
飛び立ってから8時間。あたりは暗くなっているが、下には今回の目的地である、トバイム王国の王都が見えている。無線で最終確認をする。
「王城の馬車置き場と思われる一帯に着陸し、王城を一気に攻め落とす。到着したら散開して制圧開始だ。非戦闘員を集めるのは一番広い中央にある部屋に、入口が3ヵ所しかないから警戒も楽だ。
配置は族長に任せる。俺は人造ゴーレムを配置したら国王のとこに向かう。何かあったら無線で連絡するように! 行動開始!」
ワイバーンが先に降りて、みんなが入っている野営コンテナを下すと、中から鬼人が飛び出ていく。バッハには空中で待機させ、俺たちは野営コンテナから飛び降りた。
「ピーチ、そっちは任せた。人造ゴーレム、コンテナをくっつけろ」
30体の人造ゴーレムを収納の鞄から取り出して命令をする。綺麗に野営コンテナをくっつけていると、王城が慌ただしくなったのが分かる。ワイバーンと黒龍が攻めてきたんだから当たり前か。そんな事はどうでもいいか。
「バッハ! この上にコンテナをおいてくれ」
「キョオオオン」
俺たちの乗っていたコンテナを、鬼人たちが乗っていたコンテナの上に載せた。
「バッハ、コンテナの守りは任せるぞ。ワイバーンは近付いてくるものを排除。人造ゴーレムは王城に入ってこれる入口を封鎖。3ヵ所あるから、10体ずつに分かれて入口を確保。破壊してでも通行できないようにしろ」
俺が指示を出すと、バッハが翼を広げてから野営コンテナを包み込む。これで、生半可な攻撃ではコンテナを傷つけられないな。俺は後をシルキーたちに任せて、王城へ向かう。
あちこちから悲鳴やら怒声が聞こえているが、問題ないだろう。王城に入ろうとしたら、
「ご主人様、冒険者4人を確保しました。他にも、無実の罪で囚われたと思わしき人間が3名程いました。どうしますか?」
「そっちの3人は、怪我の治療だけして拘束して連れて来い。冒険者の方は、シルキーたちに任せて、預けたら俺に合流してくれ」
「了解しました」
王族のプライベートエリアに進んでいくが、道中に兵士や騎士に遭遇する事はなかった。一応マップ先生で様子を確認しているが、鬼人のみんながいい働きをしているようだ。今の所、死者は3人。もちろん俺達ではなく、トバイム王国の兵士だ。
しばらく進んでいくと、妻たちが追いついてきた。冒険者の様子を聞きながら先を進んでいく。そうすると、なんとなく聞き覚えのある怒鳴り声が聞こえた。って、どこにいるかは知ってるんだけどな。声の方向に歩いていき、
「よぉ、久しぶりだな。ずいぶん舐めた事してくれたじゃないか。報復に来たぞ」
「ん? お前は! こんな事してもいいと思ってるのか! 今度こそ殺してやる!」
「はぁ? お前はバカか? 俺の街の人間を拉致して、王城の地下で拷問してたんだってな。しかも指まで切り落とされてたんだってな……何してくれてるんだ?」
「何でその事を!」
「どういう理由で、冒険者を拉致して拷問してたか知らんが、俺の街の人間に手を出したんだ覚悟はできてるだろうな?」
「だから何だっていうんだ。ここは俺の国だぞ! お前たちなんてすぐに殺してやる! いや、お前の前で女どもを犯して、兵士たちにもやらせてやろう。ここまで来たことを後悔して死ぬがいい!」
「やっぱり、お前ってバカなんだな。俺らが今ここにいるって事は、道中に兵士が排除されたか、遭遇してないって事だぞ。お前の国の城の中にどれだけ兵士がいるか知らんけど、そんな事ってありえるのか?」
理解が追いつかず、キョトンとしたバカ王子が出来上がった。
「シュウ様、場内の兵士、非戦闘員たちはすべて例の場所に集めています。後は王族だけですが、どうなさいますか?」
「口を塞いで連れてけ。他の王族の人間もつれてけ。騒ぐようなら猿轡でもつけておけ」
ってか、俺ここに来る意味なかったんじゃね? 初めから広間に向かうべきだったか?
本当に鬼人が100人以上集まったな。4人は中隊の管理、1人が族長だった。
ワイバーン5匹で鬼人を輸送。バッハが、俺とシルキー4人、ブラウニー10人を運ぶ形だ。特にLvが高くなっているワイバーンは、飛行が安定しているのでかなり優秀だ。できるならこの手段はとりたくなかったが、時間との勝負なのでしょうがない。
皇帝にはすでに連絡してあり事情も話して、騎士団の準備をしてもらっている。帝都にはすでに先行して竜騎士が迎えに行っている。皇帝も難色を示したが、俺に恩を売っておきたいと思うようで、騎士団の派遣に踏み切ったようだ。
捕らえられた冒険者は、今の所死ぬような状態ではないが、相手の気が変わったらすぐにでも死んでしまうのだ。そして売られた喧嘩だ、最大限に買ってやろうじゃないか!
「みんな、俺たちは正義でも何でもない。俺の街の民を取り戻しに行く。邪魔するものは実力で排除しろ! 慈悲はない。妻たちはシュリとライム、キリエ以外は、全員で冒険者を確保しろ。カエデ、リンド、ミリーは、ピーチたちについて補佐をしてくれ。
ダマは従魔たちの指揮をして俺の近くに、シュリとライム、キリエは俺の護衛だ。バッハはワイバーンと協力して、野営コンテナを死守。鬼人のみんなは、城の非戦闘員の誘導と、指示に従わない者の排除。人造ゴーレムは、城の出入り口の封鎖。後は状況によって指示を出す。全員乗り込め!」
指示を出して出発する。バッハがワイバーンに比べて、倍くらいの重さを運んでいるのだが、元のスペックが高く体も大きいため、ワイバーンよりスピードが出るようだった。バッハを後ろに下げて、ワイバーンを先行させる形で進むように指示を出した。
飛び立ってから8時間。あたりは暗くなっているが、下には今回の目的地である、トバイム王国の王都が見えている。無線で最終確認をする。
「王城の馬車置き場と思われる一帯に着陸し、王城を一気に攻め落とす。到着したら散開して制圧開始だ。非戦闘員を集めるのは一番広い中央にある部屋に、入口が3ヵ所しかないから警戒も楽だ。
配置は族長に任せる。俺は人造ゴーレムを配置したら国王のとこに向かう。何かあったら無線で連絡するように! 行動開始!」
ワイバーンが先に降りて、みんなが入っている野営コンテナを下すと、中から鬼人が飛び出ていく。バッハには空中で待機させ、俺たちは野営コンテナから飛び降りた。
「ピーチ、そっちは任せた。人造ゴーレム、コンテナをくっつけろ」
30体の人造ゴーレムを収納の鞄から取り出して命令をする。綺麗に野営コンテナをくっつけていると、王城が慌ただしくなったのが分かる。ワイバーンと黒龍が攻めてきたんだから当たり前か。そんな事はどうでもいいか。
「バッハ! この上にコンテナをおいてくれ」
「キョオオオン」
俺たちの乗っていたコンテナを、鬼人たちが乗っていたコンテナの上に載せた。
「バッハ、コンテナの守りは任せるぞ。ワイバーンは近付いてくるものを排除。人造ゴーレムは王城に入ってこれる入口を封鎖。3ヵ所あるから、10体ずつに分かれて入口を確保。破壊してでも通行できないようにしろ」
俺が指示を出すと、バッハが翼を広げてから野営コンテナを包み込む。これで、生半可な攻撃ではコンテナを傷つけられないな。俺は後をシルキーたちに任せて、王城へ向かう。
あちこちから悲鳴やら怒声が聞こえているが、問題ないだろう。王城に入ろうとしたら、
「ご主人様、冒険者4人を確保しました。他にも、無実の罪で囚われたと思わしき人間が3名程いました。どうしますか?」
「そっちの3人は、怪我の治療だけして拘束して連れて来い。冒険者の方は、シルキーたちに任せて、預けたら俺に合流してくれ」
「了解しました」
王族のプライベートエリアに進んでいくが、道中に兵士や騎士に遭遇する事はなかった。一応マップ先生で様子を確認しているが、鬼人のみんながいい働きをしているようだ。今の所、死者は3人。もちろん俺達ではなく、トバイム王国の兵士だ。
しばらく進んでいくと、妻たちが追いついてきた。冒険者の様子を聞きながら先を進んでいく。そうすると、なんとなく聞き覚えのある怒鳴り声が聞こえた。って、どこにいるかは知ってるんだけどな。声の方向に歩いていき、
「よぉ、久しぶりだな。ずいぶん舐めた事してくれたじゃないか。報復に来たぞ」
「ん? お前は! こんな事してもいいと思ってるのか! 今度こそ殺してやる!」
「はぁ? お前はバカか? 俺の街の人間を拉致して、王城の地下で拷問してたんだってな。しかも指まで切り落とされてたんだってな……何してくれてるんだ?」
「何でその事を!」
「どういう理由で、冒険者を拉致して拷問してたか知らんが、俺の街の人間に手を出したんだ覚悟はできてるだろうな?」
「だから何だっていうんだ。ここは俺の国だぞ! お前たちなんてすぐに殺してやる! いや、お前の前で女どもを犯して、兵士たちにもやらせてやろう。ここまで来たことを後悔して死ぬがいい!」
「やっぱり、お前ってバカなんだな。俺らが今ここにいるって事は、道中に兵士が排除されたか、遭遇してないって事だぞ。お前の国の城の中にどれだけ兵士がいるか知らんけど、そんな事ってありえるのか?」
理解が追いつかず、キョトンとしたバカ王子が出来上がった。
「シュウ様、場内の兵士、非戦闘員たちはすべて例の場所に集めています。後は王族だけですが、どうなさいますか?」
「口を塞いで連れてけ。他の王族の人間もつれてけ。騒ぐようなら猿轡でもつけておけ」
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