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第714話 相性って大事
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イリスの頭をなでていると、スケルトンが相手にしていたアークデーモンとハイデビルが倒され、ドロップ品に変わっていた。倒した時間は、俺たちがこの階に入ってすぐに倒したのにかかった時間くらいで倒したようだ。
倒し方は俺たちの倒し方を知っていて、火力が微妙だったから結構時間がかかってしまったようだ。それでも俺たちが戦わなくても問題なく倒せるようだ。残っているバフォメットに向かって、スケルトンが殺到する。
「ダメージ量が上がったから、すぐに終わりそうだな。それにしても聖拳や魔法剣みたいな感じか~」
バフォメットが倒されるのが決定した所で、再度魔拳について思考を開始する。剣を抜いて魔法剣を使ってみる。イリアの言った通り、魔法剣は剣に魔力を込めるというよりは叩き込んで、切り付けた時なんかに追加のダメージを与える感じだろう。
だから、属性そのもののダメージが中心となってる魔拳とは、やはり何かが違う。例えるなら、圧縮された魔法が拳を叩きつける事で、爆発的にダメージを与える感じだろう。
ん? 圧縮した魔法か。魔法はイメージ……拳に魔力を込める、まとわりつかせるイメージをしてみる。そうすると、うっすらと俺の拳が光りだした。
「おぉ~やってみるもんだな。あっ! ちょっと集中力を乱したら失敗しちゃったな。でも、魔力自体をまとわせることはできたな。これなら魔拳もすぐに使えちゃったりして」
もう一度拳に魔力をまとわせて、壁を殴ってみた。すると、拳で壁を殴ったような音ではなく、何かがはじけるような音がした。これって無属性魔法とでも呼べばいいのだろうか? いくらイメージ力が強かったとしても、今までスキルの恩恵を受けて魔法を使ってたから、あまり苦労をしなかった。
でも想像通り、無属性や魔拳みたいなスキルがあった場合は、スキルの恩恵無しに強引に使っていることになるから、少し集中力を乱したら失敗してしまうのだろうか?
「ん~やっぱり、この世界のスキルってかなりすごいんだな」
「ご主人様、急にどうしたの?」
「みんなは、スキルを覚えた時はダンジョンで自力で覚えたから、ピンと来ないかもしれないけど、宝珠を使って大半のスキルを覚えた俺はさ、スキルがもたらす恩恵をフルに受けてたんだな~、って思ったんだよ」
「宝珠で覚えたのを、十全に使えるご主人様の方がすごいと思う!」
「あれ? スキルがもたらす恩恵について、みんなに話してなかったっけ? 聖拳を覚える時に感じたと思うんだけど、この世界のスキルって使い方の知識も詰まっていて、簡単に使えるようになるんだよ」
「ん~そう言われたら、そうだった気もする……」
眉間にしわを寄せて、聖拳を覚えた時の事を思い出しているみたいだったので、思わず突いてしまった。そうすると、「レディーにそういうことするのは失礼なの!」と怒られてしまった。謝って頭をなでると喜んでいるようなので、レディーは色々複雑なんだな~、っと思ってしまった。
そんな事をしていると、バフォメットが倒されたようだ。
「終わったみたいだね。ちょっと意見のすり合わせをしようか」
今のスケルトンと人造ゴーレムの戦闘を見て、感じた意見を出してもらう事にした。
やはり一番初めに出てきたのは、ダメージ不足についての話題が出てきた。特に人造ゴーレムで、相性の悪かったバフォメットを相手にさせてしまったことも、反省点として出てきた。次はアークデーモンを相手にさせてみる事になった。
他には、弓による攻撃はあまり有効ではない感じがした。とか、攻撃魔法も思ったより効いていなかったんじゃないか。とか、戦闘自体は有利に進められていたから、後はダメージディーラーの問題だろう。等の意見が出た。
これらは、俺が感じているのとほぼ同じだった。ダメージディーラーに関しては今すぐ解決できる問題じゃなし、あくまでSランクに近い魔物に対して、ダメージ不足が顕著に出てしまっただけで、普通の戦闘をする上では大して問題にはなっていない。
「次の部屋もこいつらに任せてみよう。一応データを集めてみたいから、その次は人造ゴーレムにはハイデビルを相手してもらうか」
先の話をしながら、ダンジョンを再度進んでいく。2部屋が過ぎて分かった事は、
「うん、一番相性が良かったのがハイデビルだったとはね。アークデーモンの時なんか、防御魔法に防がれて、なかなかダメージを与えられてなかったもんね。
魔法中心のアークデーモンのダメージも、ほとんどくらってなかったけど、魔法でダメージをあまりくらわないって事は、ハイデビルの魔拳でも一緒だもんな。俺より重量があるから吹っ飛ばないけど、スキルが使えないから、フォートレスなしで魔拳を受けると装備の劣化が激しそうだな」
戦闘の感じは俺が言葉にした通りだ。どれにしても、人造ゴーレムの火力不足は否めなかったので、一番被害の少なかったアークデーモンを相手にさせる事にした。ダメージ不足に関しては、俺たちも攻撃に参加すれば何とかなるので、俺たちがヘルプでダメージディーラーになる事で解決した。
ちなみに、この階に入り7戦目だったが、バフォメット・アークデーモン・ハイデビルの3匹1セットしか出てきていない。理由はよくわからないが、この階は今のフォーメーションで問題ないだろうと判断して進んでいく。数が多くなっても、種類が変わった所で大した事はないのでどうでもいいか。
倒し方は俺たちの倒し方を知っていて、火力が微妙だったから結構時間がかかってしまったようだ。それでも俺たちが戦わなくても問題なく倒せるようだ。残っているバフォメットに向かって、スケルトンが殺到する。
「ダメージ量が上がったから、すぐに終わりそうだな。それにしても聖拳や魔法剣みたいな感じか~」
バフォメットが倒されるのが決定した所で、再度魔拳について思考を開始する。剣を抜いて魔法剣を使ってみる。イリアの言った通り、魔法剣は剣に魔力を込めるというよりは叩き込んで、切り付けた時なんかに追加のダメージを与える感じだろう。
だから、属性そのもののダメージが中心となってる魔拳とは、やはり何かが違う。例えるなら、圧縮された魔法が拳を叩きつける事で、爆発的にダメージを与える感じだろう。
ん? 圧縮した魔法か。魔法はイメージ……拳に魔力を込める、まとわりつかせるイメージをしてみる。そうすると、うっすらと俺の拳が光りだした。
「おぉ~やってみるもんだな。あっ! ちょっと集中力を乱したら失敗しちゃったな。でも、魔力自体をまとわせることはできたな。これなら魔拳もすぐに使えちゃったりして」
もう一度拳に魔力をまとわせて、壁を殴ってみた。すると、拳で壁を殴ったような音ではなく、何かがはじけるような音がした。これって無属性魔法とでも呼べばいいのだろうか? いくらイメージ力が強かったとしても、今までスキルの恩恵を受けて魔法を使ってたから、あまり苦労をしなかった。
でも想像通り、無属性や魔拳みたいなスキルがあった場合は、スキルの恩恵無しに強引に使っていることになるから、少し集中力を乱したら失敗してしまうのだろうか?
「ん~やっぱり、この世界のスキルってかなりすごいんだな」
「ご主人様、急にどうしたの?」
「みんなは、スキルを覚えた時はダンジョンで自力で覚えたから、ピンと来ないかもしれないけど、宝珠を使って大半のスキルを覚えた俺はさ、スキルがもたらす恩恵をフルに受けてたんだな~、って思ったんだよ」
「宝珠で覚えたのを、十全に使えるご主人様の方がすごいと思う!」
「あれ? スキルがもたらす恩恵について、みんなに話してなかったっけ? 聖拳を覚える時に感じたと思うんだけど、この世界のスキルって使い方の知識も詰まっていて、簡単に使えるようになるんだよ」
「ん~そう言われたら、そうだった気もする……」
眉間にしわを寄せて、聖拳を覚えた時の事を思い出しているみたいだったので、思わず突いてしまった。そうすると、「レディーにそういうことするのは失礼なの!」と怒られてしまった。謝って頭をなでると喜んでいるようなので、レディーは色々複雑なんだな~、っと思ってしまった。
そんな事をしていると、バフォメットが倒されたようだ。
「終わったみたいだね。ちょっと意見のすり合わせをしようか」
今のスケルトンと人造ゴーレムの戦闘を見て、感じた意見を出してもらう事にした。
やはり一番初めに出てきたのは、ダメージ不足についての話題が出てきた。特に人造ゴーレムで、相性の悪かったバフォメットを相手にさせてしまったことも、反省点として出てきた。次はアークデーモンを相手にさせてみる事になった。
他には、弓による攻撃はあまり有効ではない感じがした。とか、攻撃魔法も思ったより効いていなかったんじゃないか。とか、戦闘自体は有利に進められていたから、後はダメージディーラーの問題だろう。等の意見が出た。
これらは、俺が感じているのとほぼ同じだった。ダメージディーラーに関しては今すぐ解決できる問題じゃなし、あくまでSランクに近い魔物に対して、ダメージ不足が顕著に出てしまっただけで、普通の戦闘をする上では大して問題にはなっていない。
「次の部屋もこいつらに任せてみよう。一応データを集めてみたいから、その次は人造ゴーレムにはハイデビルを相手してもらうか」
先の話をしながら、ダンジョンを再度進んでいく。2部屋が過ぎて分かった事は、
「うん、一番相性が良かったのがハイデビルだったとはね。アークデーモンの時なんか、防御魔法に防がれて、なかなかダメージを与えられてなかったもんね。
魔法中心のアークデーモンのダメージも、ほとんどくらってなかったけど、魔法でダメージをあまりくらわないって事は、ハイデビルの魔拳でも一緒だもんな。俺より重量があるから吹っ飛ばないけど、スキルが使えないから、フォートレスなしで魔拳を受けると装備の劣化が激しそうだな」
戦闘の感じは俺が言葉にした通りだ。どれにしても、人造ゴーレムの火力不足は否めなかったので、一番被害の少なかったアークデーモンを相手にさせる事にした。ダメージ不足に関しては、俺たちも攻撃に参加すれば何とかなるので、俺たちがヘルプでダメージディーラーになる事で解決した。
ちなみに、この階に入り7戦目だったが、バフォメット・アークデーモン・ハイデビルの3匹1セットしか出てきていない。理由はよくわからないが、この階は今のフォーメーションで問題ないだろうと判断して進んでいく。数が多くなっても、種類が変わった所で大した事はないのでどうでもいいか。
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