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第705話 その瞬間は突然に! パート2
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メデューサがドロップ品に変わって呆然としていると、
「ご主人様! ボーっとしてる場合じゃないの! 向こうの蛇の方に行くの!」
シェリルが呆然としている俺たちに向かって、大きな声をあげる。
「お、おぅ……そうだな。ここで呆然としてる場合じゃないな。みんな、向こうの空飛び蛇の方に行くよ。何人かは外れたアンカーを回収してくれ。ダンジョンに結構深くに埋め込んでるから、大変かもしれないけどよろしく。俺は空飛び蛇に刺さってるアンカーを、引き寄せてみるかな」
地面に引き落とさないと話にならないと思い、考えていた案を口にして実行してみる事にした。一番近くにあるアンカーに近付き、ワイヤーを掴み引っ張ってみた。
普通に考えて俺の数千倍の重量を持つ空飛び蛇が、たかが俺の重量で引きずり下ろせるわけはなかった。あいつからすればゴミ虫と変わらないのだから、引きずり下ろせるわけがなかった。
気を取り直して、まずはアンカーを付け直さないとな。みんなが回収してきたアンカーの1本を受け取り、動きを制限され牽制されている空飛び蛇に向かって、再度アンカーを投げて打ち込む。
「リンド! アンカーをいつでも打ち込めるように、準備しておいてくれ」
初めのアンカーは、行動制限の事をあまり考えずに打ち込んでいるので、結構なゆるみがあったが、今回はそのゆるみを可能な限り減らして行動制限をかけるつもりだ。
「遠距離攻撃は、体の左側面を狙って可能な限り右側に、誘導するようにけん制してくれ。リリー、アンカーをもって向こうの方に移動してくれ。リンドもついていって、指示があったら打ち込んでくれ。シュリも向こう側でヘイトを稼いでくれ」
俺の指示で遠距離攻撃を持っている全員が空飛び蛇の左側面を狙い、右側誘導している。俺も遠距離攻撃に加わって誘導の手伝いをする。シュリの【挑発】がきいて空飛び蛇が、目標の方向へ移動していく。
「リリー! シュリ! 今だやれ!」
俺の指示に従ってアンカーが打ち込まれる。俺はすかさずに回収されたアンカーを受け取り、もがいている空飛び蛇の体に、追加で5本のアンカーを打ち込むと、シュリが注意を引いていたのだが、俺にターゲットを変えて襲ってきた。
「俺が注意をひいておくから、地面に打ち込むアンカーをもって四方に散ってくれ。リンドはまたアンカーの打ち込みを頼む! シュリは、盾を使ってでもいいから、アンカーを打ち込むのを手伝ってくれ!他にも打ち込めるメンバーは頼む。
回収したアンカーを持っているメンバーは、ちょっと離れた所にアンカーを置いておいてくれ! 余裕があったら回収して打ち込むから頼む!」
みんなに指示を出して、自分たちに有利になるように立ちまわっていく。3本のアンカーを回収している間に、先ほど空飛び蛇の体に打ち込んだアンカーの先を、ダンジョンに固定してくれていた。大分行動制限がかかっている。
同じ様に残りのアンカーを打ち込み固定していく。ダンジョンの壁や床に比べて、空飛び蛇の体の方がアンカーが抜けやすいようで、打ち込んでいる間にも3本も抜けてしまったため、アンカーを回収している。
「みんな、大分行動制限の効果が出てきたね。これなら攻撃をできるかな? 無理をする必要はないけど……みんな、退避!」
俺が次の指示を出そうとしていた時に、空飛び蛇が大きな鳴き声を上げて体が大きくなっていた。それと同時に体から大量の禍々しい色の霧を放出していたのだ。
アンカーはアダマンコーティングで対処していたため、特に問題なかったのだが生身の俺たちは危険だった。戦闘中はいくつかの集団になっていて、結界や水魔法の霧で何とか防いでいたのだが、俺だけ離れていて空飛び蛇の対応をしていたので、とっさに防御する事が出来なかった。
しかも俺との距離が近かったためか、全身が空飛び蛇が放出した禍々しい色の霧に包まれてしまった。
「あがっ!!!」
俺の全身に痛みが走った。この世界に来て切り傷、擦り傷、骨折等々いろんな痛みを負ってきたが、今回の痛みが一番痛いと感じる程の痛みだった……気合を入れていたのに、思わず声が出てしまったほどだ。
全身に走る痛みに目をつぶり耐えながら、1つの事を考えていた。ここで絶対に息を吸ってはいけない!すったら最後、肺の中が焼かれてしまう。だがどうする事も出来ずその場で息を止めて、うずくまってしまった。
「ご主人様! ライム! 私たちの防御は良いからご主人様を! 他の魔法使いのメンバーもご主人様を助けなさい!」
ピーチが指示を出していた、俺の事は良いから自分の身を守ってくれ。全身に針を刺したり抜いたりされるような痛みに耐えながら、そんな事を考えていた。
魔法の発動兆候が感じられる。何人かが魔法の発動準備をしているのだろう。そんなことしたら自分たちの身が危ないのに……薄れゆく意識の中で俺は、魔法を発動していた。
【ウォーターストーム】
水嵐の魔法を使用して、俺を中心に毒を押し流していた。
「ゴホッゴホ!ブハァッ!」
咳をしてから、息を吸って肺の中を空気で満たす。
「はぁはぁ、みんな大丈夫か? まだ体が痛むが問題ないか?」
俺の声にこたえるわけでは無いだろうが、妻たちが全員俺の方に向かって走ってきていた。敵を前にそれはダメだろ! あれ? 俺ってこんなに冷静に色々考えられる人間だったっけ? 自分の冷静な判断に混乱するという矛盾を感じながら声をあげる。
「敵が近くにいるんだぞ! 全員戦闘に戻れ!」
今までにない俺の声を聴いて、全員がはっとした顔で空飛び蛇に視線を戻し、戦闘態勢をとっていた。俺も視線を向けると……
「大分でかくなってるな、体の方に打ち込んだアンカーのつなぎ目が見えなくなってる。メデューサみたいに肥大化したから、暴走状態みたいなものか? ダメージなんてそんなに与えて無かったはずなのに、どうしてだ? もしかして体のサイズに似合わず弱い?」
自分で言ったセリフを再度頭の中で考え否定する。もし今までのダメージ量で暴走状態になるのなら、リビングアーマーで戦った時に、暴走状態にできてたはずだ……ならどうしてだ?
俺が思考の渦に飲み込まれている間も空飛び蛇は、身をねじりアンカーと格闘していた。体に打ち込まれたアンカーは肥大化した時に、体の中に取り込んでしまい体から抜ける事は無かった。
ダンジョンに打ち込まれたアンカーも、ミシミシと音を立てているが外れる気配は見られない。苛立ったのか地面に下りて、アンカーを直接外そうとしている姿が見られる。
その隙を見逃すわけもなく近接組が空飛び蛇の元に殺到して、スキルリンクを加えながらダメージを与えていた。身をよじって回避をしようとしているが、ワイヤーが変な風に絡みついたのか、ドンドンと動きが制限されていくのが目に見えて分かった。
大きく鳴いて、体を強引に浮かせてワイヤーを引きちぎろうとして、消えた……
「「「「「はぁっ!?」」」」」
メデューサと同じく唐突にドロップ品に変わってしまった。
「ご主人様! ボーっとしてる場合じゃないの! 向こうの蛇の方に行くの!」
シェリルが呆然としている俺たちに向かって、大きな声をあげる。
「お、おぅ……そうだな。ここで呆然としてる場合じゃないな。みんな、向こうの空飛び蛇の方に行くよ。何人かは外れたアンカーを回収してくれ。ダンジョンに結構深くに埋め込んでるから、大変かもしれないけどよろしく。俺は空飛び蛇に刺さってるアンカーを、引き寄せてみるかな」
地面に引き落とさないと話にならないと思い、考えていた案を口にして実行してみる事にした。一番近くにあるアンカーに近付き、ワイヤーを掴み引っ張ってみた。
普通に考えて俺の数千倍の重量を持つ空飛び蛇が、たかが俺の重量で引きずり下ろせるわけはなかった。あいつからすればゴミ虫と変わらないのだから、引きずり下ろせるわけがなかった。
気を取り直して、まずはアンカーを付け直さないとな。みんなが回収してきたアンカーの1本を受け取り、動きを制限され牽制されている空飛び蛇に向かって、再度アンカーを投げて打ち込む。
「リンド! アンカーをいつでも打ち込めるように、準備しておいてくれ」
初めのアンカーは、行動制限の事をあまり考えずに打ち込んでいるので、結構なゆるみがあったが、今回はそのゆるみを可能な限り減らして行動制限をかけるつもりだ。
「遠距離攻撃は、体の左側面を狙って可能な限り右側に、誘導するようにけん制してくれ。リリー、アンカーをもって向こうの方に移動してくれ。リンドもついていって、指示があったら打ち込んでくれ。シュリも向こう側でヘイトを稼いでくれ」
俺の指示で遠距離攻撃を持っている全員が空飛び蛇の左側面を狙い、右側誘導している。俺も遠距離攻撃に加わって誘導の手伝いをする。シュリの【挑発】がきいて空飛び蛇が、目標の方向へ移動していく。
「リリー! シュリ! 今だやれ!」
俺の指示に従ってアンカーが打ち込まれる。俺はすかさずに回収されたアンカーを受け取り、もがいている空飛び蛇の体に、追加で5本のアンカーを打ち込むと、シュリが注意を引いていたのだが、俺にターゲットを変えて襲ってきた。
「俺が注意をひいておくから、地面に打ち込むアンカーをもって四方に散ってくれ。リンドはまたアンカーの打ち込みを頼む! シュリは、盾を使ってでもいいから、アンカーを打ち込むのを手伝ってくれ!他にも打ち込めるメンバーは頼む。
回収したアンカーを持っているメンバーは、ちょっと離れた所にアンカーを置いておいてくれ! 余裕があったら回収して打ち込むから頼む!」
みんなに指示を出して、自分たちに有利になるように立ちまわっていく。3本のアンカーを回収している間に、先ほど空飛び蛇の体に打ち込んだアンカーの先を、ダンジョンに固定してくれていた。大分行動制限がかかっている。
同じ様に残りのアンカーを打ち込み固定していく。ダンジョンの壁や床に比べて、空飛び蛇の体の方がアンカーが抜けやすいようで、打ち込んでいる間にも3本も抜けてしまったため、アンカーを回収している。
「みんな、大分行動制限の効果が出てきたね。これなら攻撃をできるかな? 無理をする必要はないけど……みんな、退避!」
俺が次の指示を出そうとしていた時に、空飛び蛇が大きな鳴き声を上げて体が大きくなっていた。それと同時に体から大量の禍々しい色の霧を放出していたのだ。
アンカーはアダマンコーティングで対処していたため、特に問題なかったのだが生身の俺たちは危険だった。戦闘中はいくつかの集団になっていて、結界や水魔法の霧で何とか防いでいたのだが、俺だけ離れていて空飛び蛇の対応をしていたので、とっさに防御する事が出来なかった。
しかも俺との距離が近かったためか、全身が空飛び蛇が放出した禍々しい色の霧に包まれてしまった。
「あがっ!!!」
俺の全身に痛みが走った。この世界に来て切り傷、擦り傷、骨折等々いろんな痛みを負ってきたが、今回の痛みが一番痛いと感じる程の痛みだった……気合を入れていたのに、思わず声が出てしまったほどだ。
全身に走る痛みに目をつぶり耐えながら、1つの事を考えていた。ここで絶対に息を吸ってはいけない!すったら最後、肺の中が焼かれてしまう。だがどうする事も出来ずその場で息を止めて、うずくまってしまった。
「ご主人様! ライム! 私たちの防御は良いからご主人様を! 他の魔法使いのメンバーもご主人様を助けなさい!」
ピーチが指示を出していた、俺の事は良いから自分の身を守ってくれ。全身に針を刺したり抜いたりされるような痛みに耐えながら、そんな事を考えていた。
魔法の発動兆候が感じられる。何人かが魔法の発動準備をしているのだろう。そんなことしたら自分たちの身が危ないのに……薄れゆく意識の中で俺は、魔法を発動していた。
【ウォーターストーム】
水嵐の魔法を使用して、俺を中心に毒を押し流していた。
「ゴホッゴホ!ブハァッ!」
咳をしてから、息を吸って肺の中を空気で満たす。
「はぁはぁ、みんな大丈夫か? まだ体が痛むが問題ないか?」
俺の声にこたえるわけでは無いだろうが、妻たちが全員俺の方に向かって走ってきていた。敵を前にそれはダメだろ! あれ? 俺ってこんなに冷静に色々考えられる人間だったっけ? 自分の冷静な判断に混乱するという矛盾を感じながら声をあげる。
「敵が近くにいるんだぞ! 全員戦闘に戻れ!」
今までにない俺の声を聴いて、全員がはっとした顔で空飛び蛇に視線を戻し、戦闘態勢をとっていた。俺も視線を向けると……
「大分でかくなってるな、体の方に打ち込んだアンカーのつなぎ目が見えなくなってる。メデューサみたいに肥大化したから、暴走状態みたいなものか? ダメージなんてそんなに与えて無かったはずなのに、どうしてだ? もしかして体のサイズに似合わず弱い?」
自分で言ったセリフを再度頭の中で考え否定する。もし今までのダメージ量で暴走状態になるのなら、リビングアーマーで戦った時に、暴走状態にできてたはずだ……ならどうしてだ?
俺が思考の渦に飲み込まれている間も空飛び蛇は、身をねじりアンカーと格闘していた。体に打ち込まれたアンカーは肥大化した時に、体の中に取り込んでしまい体から抜ける事は無かった。
ダンジョンに打ち込まれたアンカーも、ミシミシと音を立てているが外れる気配は見られない。苛立ったのか地面に下りて、アンカーを直接外そうとしている姿が見られる。
その隙を見逃すわけもなく近接組が空飛び蛇の元に殺到して、スキルリンクを加えながらダメージを与えていた。身をよじって回避をしようとしているが、ワイヤーが変な風に絡みついたのか、ドンドンと動きが制限されていくのが目に見えて分かった。
大きく鳴いて、体を強引に浮かせてワイヤーを引きちぎろうとして、消えた……
「「「「「はぁっ!?」」」」」
メデューサと同じく唐突にドロップ品に変わってしまった。
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