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第676話 トラブルの終結
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今回の勇者は、わりとまともだったけど……そのパーティーメンバーは、最悪だったな。勇者の評価が下げ止まる事を、知らないな……あれ? そういえば綾乃も勇者だった。あいつはノーカンだな。
勇者は、俺に何かしらのトラブルを持ち込まないと、気が済まないのだろうか? 俺がダンジョンマスターだから、引き寄せてる? 俺が掌握してしているエリアの中には、勇者が四十人近くいるんだから、今まで遭遇してきた勇者が、特別だったってことはあるよな。
そういう勇者たちの移動を見ると、その街になじんでる感じがあるからな。勇者だと知られないで、生活している可能性もあるか?
出会う事が無ければ放置でいいか。
シンゴとユウキは、トラブルを起こさなければ放置でいいか。シンゴの解析のスキルは気になるけど、無理に囲い込む必要性は感じないから、そのままでいいだろう。
一応自分の仕事をしなければな。元勇者のパーティーメンバーは、武器を抜いてしまったので、詰め所ではなく牢屋に連れてこられている。俺は衛兵の後を追って、牢屋を管理している部署に足を運んだ。
その部署の中で、一番偉いと思われる人物が俺を待っていた。
「シュウ様! この度は誠に、申し訳ございませんでした」
部屋に入った瞬間、風が起きるんじゃないかと思うほど早く、頭を下げられてびっくりしてしまった。
「気にしなくていいよ。実際に衛兵でも捕えられたと思うけど、かなりの人数を割り当てないといけなかっただろうし、かなりの人数が怪我をした可能性もあるからな。
俺なんかは、普段の仕事は全部丸投げだし、この位はやるさ。多分ある程度の話は聞いてると思うけど、俺の口からも説明しておいた方がいいと思って、足を運んだんだけど……」
「ありがとうございます。決まりですので、一連の流れを記録に残します」
ゴーストタウンでは、例外を除き二視点以上での、流れの記録をとる事になっている。大きく食い違う事があった際には、衛兵自体も取り調べの対象になるため、可能な限り間違えないように、細かに記録に残す事になっている。
事の発端は、この街ができてしばらく経った頃に、衛兵が冤罪を被せて犯罪者に仕立て上げていたと、思わしき事件がいくつか出てきたため、調査をした所、三人の衛兵が賄賂をもらって、冤罪を押し付けていたそうだ。
どの場面でも調査書は作られていたが、一人の人間によって作成されており、非の打ちどころがなかったのだ。マップ先生の特殊機能で、過去を振り返ってダンジョン内を見れたため、それが嘘だとわかったのだ。
マップ先生の特殊機能は、上層部の人間しか知らないため、冤罪を被せていた衛兵たちは問い詰められても、嘘だと騒ぎ立てて聞く耳を持たなかったが、二人一組のツーマンセルで、俺たちが信用できる人員を配置した所、ボロを出して捕まったのだ。
冤罪になって大変な思いをしていた人に対しては、十分な補償をしている。もちろん冤罪を被せた衛兵と依頼した人間は捕えて、俺がこの街で一番キツイと思っている罰を、一生かけて体験する事になったのだ。ホモークたちのお世話係……考えただけで、全身にサブイボがたってしまった。
ホモークたちも同じ相手ばかりじゃ可愛そうなので、こういった救いようのない犯罪を犯した人間は、生きる事は許されるが、人権などは全く存在しない、ホモークの巣にぶち込まれる事となる。
この罰で一番いいのは、ホモークの相手が男なので、子供が出来る事が無い点だろう。こういった罰があるため、この街の衛兵は事実を事実として、正確に報告するようになった。もちろん、危険な仕事であり時間が不定期なので、給料もかなり良く人気の職業となっている。
ゴーストタウンの結婚したい男性の職業ランキングでは、堂々の一位になっているくらい、女性のあこがれの的でもある。ちなみに結婚したい女性の職業ランキング一位は、カザマ商会の売り子だそうだ。
何でこんなランキングがあるかは不明だが、衛兵というきつい仕事を続けていく、モチベーションにもなると思うので、続けてほしい所だ。
衛兵への報告をするが、
「決まりなので調書を取っていますが、今回に関しては裁判を待つことなく極刑か、強制労働奴隷のどちらかは決定しているんですけどね。知らないとはいえ、この街の領主様に武器を向けてしまったのですからね。
戦闘能力は高いとの事なので、ヴローツマインに送って戦闘鉱員として、働けなくなるまで強制労働でしょうな。傲慢だった勇者のパーティーメンバーとしては、耐えがたい苦痛でしょうが」
衛兵のリーダーが苦笑しながら、俺に話してくる。
「そういうなって、ここで俺だからと例外を作ってしまえば、この街のある程度の重役も例外になり、それが続けば……と負の連鎖になってしまうからな。
そうならないためにも、街のトップ? と言っていいのか分からないが、俺が調書しっかりと作っていれば、他の人間が作らないわけにはいかないだろ? できる対策は先にしておかないとな」
「そうですね。すいませんでした。これからも与えられた職務を、遂行したいと思います!」
「助かるよ。面倒かもしれないけどよろしく頼む。後、今日は迷惑をかけたから、明日の夕食は衛兵全員、夜勤のメンバー以外は訓練場に食事を用意するから、家族を連れて食べに来てもいいと伝令を出してくれ。
夜勤のメンバーの家族も、もちろん参加大丈夫だ。夜勤のメンバーには、酒以外の食事を持っていくようにするから、よろしく」
俺の宣言に耳を傾けていた衛兵たちが、大喜びをする場面があったが、静かにするように注意をされていた。喜ぶのはいいけど、俺のいない所で喜ぶようにと……どうせなら目の前で、喜んでもらえる方が嬉しいんだけど、衛兵としての職務時間だからという事だ。
俺は、明日の準備をお願いするために、ワーカホリック気味なブラウニーに会いに行き明日の話をすると、目を輝かせて腕まくりを始めている……あれ? 明日の事なんだけどな、今から準備するのか? おいおい働き過ぎは、やめてくれよな。
暴走気味のブラウニーたちは、俺の手に負えなかったのでそのまま放置した。
後日、衛兵たちから感謝の言葉が届いた。
勇者は、俺に何かしらのトラブルを持ち込まないと、気が済まないのだろうか? 俺がダンジョンマスターだから、引き寄せてる? 俺が掌握してしているエリアの中には、勇者が四十人近くいるんだから、今まで遭遇してきた勇者が、特別だったってことはあるよな。
そういう勇者たちの移動を見ると、その街になじんでる感じがあるからな。勇者だと知られないで、生活している可能性もあるか?
出会う事が無ければ放置でいいか。
シンゴとユウキは、トラブルを起こさなければ放置でいいか。シンゴの解析のスキルは気になるけど、無理に囲い込む必要性は感じないから、そのままでいいだろう。
一応自分の仕事をしなければな。元勇者のパーティーメンバーは、武器を抜いてしまったので、詰め所ではなく牢屋に連れてこられている。俺は衛兵の後を追って、牢屋を管理している部署に足を運んだ。
その部署の中で、一番偉いと思われる人物が俺を待っていた。
「シュウ様! この度は誠に、申し訳ございませんでした」
部屋に入った瞬間、風が起きるんじゃないかと思うほど早く、頭を下げられてびっくりしてしまった。
「気にしなくていいよ。実際に衛兵でも捕えられたと思うけど、かなりの人数を割り当てないといけなかっただろうし、かなりの人数が怪我をした可能性もあるからな。
俺なんかは、普段の仕事は全部丸投げだし、この位はやるさ。多分ある程度の話は聞いてると思うけど、俺の口からも説明しておいた方がいいと思って、足を運んだんだけど……」
「ありがとうございます。決まりですので、一連の流れを記録に残します」
ゴーストタウンでは、例外を除き二視点以上での、流れの記録をとる事になっている。大きく食い違う事があった際には、衛兵自体も取り調べの対象になるため、可能な限り間違えないように、細かに記録に残す事になっている。
事の発端は、この街ができてしばらく経った頃に、衛兵が冤罪を被せて犯罪者に仕立て上げていたと、思わしき事件がいくつか出てきたため、調査をした所、三人の衛兵が賄賂をもらって、冤罪を押し付けていたそうだ。
どの場面でも調査書は作られていたが、一人の人間によって作成されており、非の打ちどころがなかったのだ。マップ先生の特殊機能で、過去を振り返ってダンジョン内を見れたため、それが嘘だとわかったのだ。
マップ先生の特殊機能は、上層部の人間しか知らないため、冤罪を被せていた衛兵たちは問い詰められても、嘘だと騒ぎ立てて聞く耳を持たなかったが、二人一組のツーマンセルで、俺たちが信用できる人員を配置した所、ボロを出して捕まったのだ。
冤罪になって大変な思いをしていた人に対しては、十分な補償をしている。もちろん冤罪を被せた衛兵と依頼した人間は捕えて、俺がこの街で一番キツイと思っている罰を、一生かけて体験する事になったのだ。ホモークたちのお世話係……考えただけで、全身にサブイボがたってしまった。
ホモークたちも同じ相手ばかりじゃ可愛そうなので、こういった救いようのない犯罪を犯した人間は、生きる事は許されるが、人権などは全く存在しない、ホモークの巣にぶち込まれる事となる。
この罰で一番いいのは、ホモークの相手が男なので、子供が出来る事が無い点だろう。こういった罰があるため、この街の衛兵は事実を事実として、正確に報告するようになった。もちろん、危険な仕事であり時間が不定期なので、給料もかなり良く人気の職業となっている。
ゴーストタウンの結婚したい男性の職業ランキングでは、堂々の一位になっているくらい、女性のあこがれの的でもある。ちなみに結婚したい女性の職業ランキング一位は、カザマ商会の売り子だそうだ。
何でこんなランキングがあるかは不明だが、衛兵というきつい仕事を続けていく、モチベーションにもなると思うので、続けてほしい所だ。
衛兵への報告をするが、
「決まりなので調書を取っていますが、今回に関しては裁判を待つことなく極刑か、強制労働奴隷のどちらかは決定しているんですけどね。知らないとはいえ、この街の領主様に武器を向けてしまったのですからね。
戦闘能力は高いとの事なので、ヴローツマインに送って戦闘鉱員として、働けなくなるまで強制労働でしょうな。傲慢だった勇者のパーティーメンバーとしては、耐えがたい苦痛でしょうが」
衛兵のリーダーが苦笑しながら、俺に話してくる。
「そういうなって、ここで俺だからと例外を作ってしまえば、この街のある程度の重役も例外になり、それが続けば……と負の連鎖になってしまうからな。
そうならないためにも、街のトップ? と言っていいのか分からないが、俺が調書しっかりと作っていれば、他の人間が作らないわけにはいかないだろ? できる対策は先にしておかないとな」
「そうですね。すいませんでした。これからも与えられた職務を、遂行したいと思います!」
「助かるよ。面倒かもしれないけどよろしく頼む。後、今日は迷惑をかけたから、明日の夕食は衛兵全員、夜勤のメンバー以外は訓練場に食事を用意するから、家族を連れて食べに来てもいいと伝令を出してくれ。
夜勤のメンバーの家族も、もちろん参加大丈夫だ。夜勤のメンバーには、酒以外の食事を持っていくようにするから、よろしく」
俺の宣言に耳を傾けていた衛兵たちが、大喜びをする場面があったが、静かにするように注意をされていた。喜ぶのはいいけど、俺のいない所で喜ぶようにと……どうせなら目の前で、喜んでもらえる方が嬉しいんだけど、衛兵としての職務時間だからという事だ。
俺は、明日の準備をお願いするために、ワーカホリック気味なブラウニーに会いに行き明日の話をすると、目を輝かせて腕まくりを始めている……あれ? 明日の事なんだけどな、今から準備するのか? おいおい働き過ぎは、やめてくれよな。
暴走気味のブラウニーたちは、俺の手に負えなかったのでそのまま放置した。
後日、衛兵たちから感謝の言葉が届いた。
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