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第658話 予想外の人物参上
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チビ神がいなくなった事を確認して、意識を現実に戻すと、スライムが俺の身体に群がっていた。何か重いと思ってたら、お前たちだったのか。掴もうとして手を動かすと、波が引いたように俺の身体から離れていった。何かの遊びか?
「みんなお待たせ。チビ神との連絡が終わったよ。どうやら念話は通じるようになったけど、中は見れないようで、俺にどんな感じなのかって事を聞いてきた。たいした内容はなかったよ。
マップ先生を見たらわかるけど、このダンジョンは階層を全部見ると、立方体みたいな形をしてるんだよな、ワザとこんな風に作ってるのか、と思うような感じがする形だよ」
みんなもタブレットを取り出して、マップ先生を改めてみて「四角いね~」等と声を上げている。俺も何か召喚できるものが増えていないかを確認していく。
「あれ? 掌握に使ったDPが戻ってる? 違うな大分増えてるな。今まで貯め続けたDPが、ボーナスみたいな形で俺に付与されたのかな? どっちにしろ儲けた! あ、このダンジョンが攻略できても、DPが足りずに掌握できない可能性もあったか……」
DPが増えた事を喜びながら、ダンマスの召喚の一覧を見ていると、NEWマークの付いているタブが一つあった。魔物を召喚するタブの所だ。
「魔物の召喚が増えただけか? いや、気を落とすのはまだ早い! 何が召喚できるようになったか見てからだな!」
どこに新しい魔物が出たか見ていると、獣系のタブにNEWマークがあった。
キマイラとマンティコアってところかな? ささっと見ていくと案の定、キマイラとマンティコアが増えていた。ただユニークの様で、一匹しか召喚できないタイプだった。
戻ろうと思って弄っていると、まだNEWマークが無くなっていないので移動させていくと、蟲と亜人の所にマークがあった。予想した通りデッカイワームと巨人もあった。名前はアビスワームとイリーガルジャイアントとなっていた。
アビスワームはまだわかるけど、イリーガルジャイアントって何なんだ? イリーガルって違法とか非合法みたいな意味だったっけ? ジャイアントの中でも反則級? みたいな意味かな? これ以上は名前に意味を探してもしょうがないな。
ファイアナイトやダークナイトも召喚できないか考えていたが、探してもマークが無かったのでダメだったようだ。しょうがないよな。
「みんな、そろそろ移動しよう。一五〇階のキャンプに戻って、美味しいご飯を食べよう」
みんなで移動を開始する。後で他のダンジョンみたいに、俺たち専用の通路を作ろうか。わいわい話しながら階段を上って行く。
ダンマスのスキルは、目に見えるものは増えていなかったので、あまり期待しないでおこう。キャンプへ戻るとシルキーが、食事を作って待っていてくれた。食堂となる部屋には、個々が好きな料理が並べられており、シルキーの本気を垣間見た気がする。
俺の料理は鶏尽くしだった。鶏のから揚げに、チキン南蛮のタルタルソース添え、親子丼、大皿にチキンナゲットやフライドチキン、手羽先等も準備されていた。大皿なのは、皆も好きなため大量に作って、勝手にとるスタイルだからだ。若干ビュッフェ方式だな。
初めに鶏のから揚げに食らいつく。ニンニクや醤油の味や香りが漂う最強の一品だった。その後に食べたチキン南蛮は、酸っぱめのたれの味にタルタルソースが、絶妙なハーモニーを醸し出して、俺の味覚を蹂躙していく。
味が濃いものを続けて食べたので、口の中をリフレッシュするために、ウーロン茶を飲み口の中の味を綺麗に流す。
親子丼に箸をのばし口に入れる。鶏ガラからもダシをとったのか、濃厚な鶏の味もするのに、旨味のある出汁の味もしっかりとしている。味が濃い気がするのに、さっぱりしている不思議な品だった。今まで食べた事のない極上の味だった。
心行くまで鶏料理を食べ、満足すると、急に眠気が襲ってきた。気をはってキマイラやマンティコアを倒した俺は、思ったより消耗しており、どうにもならない程の睡魔に襲われた。薄れゆく意識の中で、スライムたちに命令を出し、寝床まで連れていってもらう。
…………
寝ているはずなのに、意識が覚醒した。
よくわからない状況に、俺はかなり混乱している。体を動かしたくても、意識だけがそこにあるような感じで、それ以外の感覚がすべてなくなっているのだ。本当なら体を動かして落ち着きたいのに、それも出来ない。
『おい、そこの! ちょっとは落ち着くのじゃ』
よくわからないが、落ち着けとちょっと年老いた男性の声が俺の耳に届く。
『落ち着かないと、何も話ができないじゃないか』
どうやらこの声は、俺に何かを話してくれるようだ。
『落ち着いたかの? お前さんは、確かアリスが召喚したダンジョンマスターだったな。神のダンジョンを作ってから、数万年は経ってるのに、誰も攻略してくれないから寂しかったのじゃよ』
お前が、あの鬼畜仕様のダンジョンを作ったのか?
『ほっほっほ。そういう事じゃよ。と言ってもな、同じように作った世界でも、全く同じ物を作っているんじゃけどな。何故かほとんどの人間が、一〇〇階に行く前に引き返してしまうのじゃよ』
そりゃそうだろ。俺たちみたいに戦闘力が高くて、大容量の収納アイテムが複数なければ、このダンジョンは攻略できないぞ。このダンジョン全く食べる物がドロップしないし、それを含めてダンジョンの罠だと、思うくらいにひどい仕様だぞ。
『そうなのか? それでも未知の物に挑むのは、心が躍らんかね?』
自分の命をかけてまで挑む人間は、そこまで多くないと思うぞ。それにこの世界のダンジョンは、ボスを倒した所でボスのドロップ品しかないだろ? 他にも報酬があったら違うかもな。俺なんかはダンジョンコアを奪取しても、壊しても利があるからな。
それに勇者はダンマスを倒すためだから、神のダンジョンとか呼ばれる、ダンマスが不明なダンジョンに潜るわけなくね?
『言われてみればそうじゃの。今更ダンジョンの変更もできないしの、そのままにしておくか。初めて神のダンジョンを攻略してくれた君に、何か褒美を出そうと思うが、何か欲しいものはないかの?』
お? 何かくれるのか? 今すぐ決めないとだめか?
『そうじゃな。次に儂がお前さんと話せるのは、いつか分からないから今決めた方がいいと思うがどうかの?』
そういう事か……パッと思いつくのは、スキル宝珠の召喚できるのを増やしてほしいくらいだな。
『ふむ、何を召喚できるようになりたいのじゃ?』
前に見た覚えのある、ステータスの単品を強化できる剛腕みたいな、あの系列のスキルが召喚できるようになりたいな。
『まだ強くなりたいのか? それなら、各項目を強化できるスキル宝珠を、召喚できるようにしてやろう。これからも楽しませてくれ』
そういえばあんたは、創造神でいいのか?
『おっといかんいかん。お前さんの言う通り儂は、創造神じゃ。また会う機会があるか分からぬが、よろしく頼む。ちなみに、今回攻略したのは三個ある神のダンジョンの内、一番難易度が低いはずだから、他のダンジョンはもっと面白いぞ!』
戦力的には問題なかったけど、これ以上のダンジョンがあるのか。気が向いたら行きますわ。
『それでよい。攻略はしてもらいたいが、楽しませてくれる人物がいなくなるのは、寂しいからの。それじゃあ、また会うか分からぬが元気でな』
それにしても適当なじーさんだったな。いや、じーさんだったか分からんけど。
「みんなお待たせ。チビ神との連絡が終わったよ。どうやら念話は通じるようになったけど、中は見れないようで、俺にどんな感じなのかって事を聞いてきた。たいした内容はなかったよ。
マップ先生を見たらわかるけど、このダンジョンは階層を全部見ると、立方体みたいな形をしてるんだよな、ワザとこんな風に作ってるのか、と思うような感じがする形だよ」
みんなもタブレットを取り出して、マップ先生を改めてみて「四角いね~」等と声を上げている。俺も何か召喚できるものが増えていないかを確認していく。
「あれ? 掌握に使ったDPが戻ってる? 違うな大分増えてるな。今まで貯め続けたDPが、ボーナスみたいな形で俺に付与されたのかな? どっちにしろ儲けた! あ、このダンジョンが攻略できても、DPが足りずに掌握できない可能性もあったか……」
DPが増えた事を喜びながら、ダンマスの召喚の一覧を見ていると、NEWマークの付いているタブが一つあった。魔物を召喚するタブの所だ。
「魔物の召喚が増えただけか? いや、気を落とすのはまだ早い! 何が召喚できるようになったか見てからだな!」
どこに新しい魔物が出たか見ていると、獣系のタブにNEWマークがあった。
キマイラとマンティコアってところかな? ささっと見ていくと案の定、キマイラとマンティコアが増えていた。ただユニークの様で、一匹しか召喚できないタイプだった。
戻ろうと思って弄っていると、まだNEWマークが無くなっていないので移動させていくと、蟲と亜人の所にマークがあった。予想した通りデッカイワームと巨人もあった。名前はアビスワームとイリーガルジャイアントとなっていた。
アビスワームはまだわかるけど、イリーガルジャイアントって何なんだ? イリーガルって違法とか非合法みたいな意味だったっけ? ジャイアントの中でも反則級? みたいな意味かな? これ以上は名前に意味を探してもしょうがないな。
ファイアナイトやダークナイトも召喚できないか考えていたが、探してもマークが無かったのでダメだったようだ。しょうがないよな。
「みんな、そろそろ移動しよう。一五〇階のキャンプに戻って、美味しいご飯を食べよう」
みんなで移動を開始する。後で他のダンジョンみたいに、俺たち専用の通路を作ろうか。わいわい話しながら階段を上って行く。
ダンマスのスキルは、目に見えるものは増えていなかったので、あまり期待しないでおこう。キャンプへ戻るとシルキーが、食事を作って待っていてくれた。食堂となる部屋には、個々が好きな料理が並べられており、シルキーの本気を垣間見た気がする。
俺の料理は鶏尽くしだった。鶏のから揚げに、チキン南蛮のタルタルソース添え、親子丼、大皿にチキンナゲットやフライドチキン、手羽先等も準備されていた。大皿なのは、皆も好きなため大量に作って、勝手にとるスタイルだからだ。若干ビュッフェ方式だな。
初めに鶏のから揚げに食らいつく。ニンニクや醤油の味や香りが漂う最強の一品だった。その後に食べたチキン南蛮は、酸っぱめのたれの味にタルタルソースが、絶妙なハーモニーを醸し出して、俺の味覚を蹂躙していく。
味が濃いものを続けて食べたので、口の中をリフレッシュするために、ウーロン茶を飲み口の中の味を綺麗に流す。
親子丼に箸をのばし口に入れる。鶏ガラからもダシをとったのか、濃厚な鶏の味もするのに、旨味のある出汁の味もしっかりとしている。味が濃い気がするのに、さっぱりしている不思議な品だった。今まで食べた事のない極上の味だった。
心行くまで鶏料理を食べ、満足すると、急に眠気が襲ってきた。気をはってキマイラやマンティコアを倒した俺は、思ったより消耗しており、どうにもならない程の睡魔に襲われた。薄れゆく意識の中で、スライムたちに命令を出し、寝床まで連れていってもらう。
…………
寝ているはずなのに、意識が覚醒した。
よくわからない状況に、俺はかなり混乱している。体を動かしたくても、意識だけがそこにあるような感じで、それ以外の感覚がすべてなくなっているのだ。本当なら体を動かして落ち着きたいのに、それも出来ない。
『おい、そこの! ちょっとは落ち着くのじゃ』
よくわからないが、落ち着けとちょっと年老いた男性の声が俺の耳に届く。
『落ち着かないと、何も話ができないじゃないか』
どうやらこの声は、俺に何かを話してくれるようだ。
『落ち着いたかの? お前さんは、確かアリスが召喚したダンジョンマスターだったな。神のダンジョンを作ってから、数万年は経ってるのに、誰も攻略してくれないから寂しかったのじゃよ』
お前が、あの鬼畜仕様のダンジョンを作ったのか?
『ほっほっほ。そういう事じゃよ。と言ってもな、同じように作った世界でも、全く同じ物を作っているんじゃけどな。何故かほとんどの人間が、一〇〇階に行く前に引き返してしまうのじゃよ』
そりゃそうだろ。俺たちみたいに戦闘力が高くて、大容量の収納アイテムが複数なければ、このダンジョンは攻略できないぞ。このダンジョン全く食べる物がドロップしないし、それを含めてダンジョンの罠だと、思うくらいにひどい仕様だぞ。
『そうなのか? それでも未知の物に挑むのは、心が躍らんかね?』
自分の命をかけてまで挑む人間は、そこまで多くないと思うぞ。それにこの世界のダンジョンは、ボスを倒した所でボスのドロップ品しかないだろ? 他にも報酬があったら違うかもな。俺なんかはダンジョンコアを奪取しても、壊しても利があるからな。
それに勇者はダンマスを倒すためだから、神のダンジョンとか呼ばれる、ダンマスが不明なダンジョンに潜るわけなくね?
『言われてみればそうじゃの。今更ダンジョンの変更もできないしの、そのままにしておくか。初めて神のダンジョンを攻略してくれた君に、何か褒美を出そうと思うが、何か欲しいものはないかの?』
お? 何かくれるのか? 今すぐ決めないとだめか?
『そうじゃな。次に儂がお前さんと話せるのは、いつか分からないから今決めた方がいいと思うがどうかの?』
そういう事か……パッと思いつくのは、スキル宝珠の召喚できるのを増やしてほしいくらいだな。
『ふむ、何を召喚できるようになりたいのじゃ?』
前に見た覚えのある、ステータスの単品を強化できる剛腕みたいな、あの系列のスキルが召喚できるようになりたいな。
『まだ強くなりたいのか? それなら、各項目を強化できるスキル宝珠を、召喚できるようにしてやろう。これからも楽しませてくれ』
そういえばあんたは、創造神でいいのか?
『おっといかんいかん。お前さんの言う通り儂は、創造神じゃ。また会う機会があるか分からぬが、よろしく頼む。ちなみに、今回攻略したのは三個ある神のダンジョンの内、一番難易度が低いはずだから、他のダンジョンはもっと面白いぞ!』
戦力的には問題なかったけど、これ以上のダンジョンがあるのか。気が向いたら行きますわ。
『それでよい。攻略はしてもらいたいが、楽しませてくれる人物がいなくなるのは、寂しいからの。それじゃあ、また会うか分からぬが元気でな』
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