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第552話 解体作業と買い出し
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ドーンボーンで寝るためには、宿をとるか、更地にしてからテントを建てるかのどちらかしか無いだろう。この人数で宿に泊まろうにも、一つの宿で収まるわけも無く、テントを建てた方が効率的だと判断している。
それに壊すだけなら、俺達の身体能力をもってすれば朝飯前である! 時間的には、おやつ前だけどな。
「一番簡単なのは、火魔法で炭も残らないくらいの火力で、焼き尽くす事なんだけどね。さすがに街中でそれは出来ないので、上から一階毎処理していこうか。見た感じすぐに倒壊する程、ぼろいわけじゃないから一階ずつ壊していこう」
解体で一番活躍したのは、スライムたちだった。自分の身体を細く硬く頑丈にすることが出来て、それを触手みたいに扱い、俺の考えているようにサクサクと一階毎解体してくれたのだ。
それを見た俺は、ミスリル合金で薄く作ったのこぎりを作成して、皆に持たせて解体の速度を速めた。四階建ての木造建築で、一階に大体部屋が十部屋位あるような大きな屋敷を、二時間弱で解体し終えた。
解体し終えてもきれいな平らになったわけじゃないので、最後に土魔法で地面を平らに均した。
暗くなる前にテントを建て始めれたため、特に苦労する事も無く建てる事が出来た。立地条件がいいというだけあって、暗くなっても明かりがあるから、問題なくテントを建てられたんだけどな。
今日の夕食は、久々のカレーパーティーだ。何だろうな、街中だけどキャンプの気分だから、カレーはかなりありだ! 本当はバーベキューにしたい気持ちはあったが、商会が完成したらという事になった。
「カエデにリンド、明日商会の部分を作るといったけど、先に住む場所作らない? テントもわるくないけどやっぱり部屋で寝たい! というのが俺の希望だ。外側だけ作って中はDPで作っちゃおうかと思うんだけど、ダメかな?
三階あたりの従業員たちが住めるような、アパート的な奴をさ。多少雑でも繋がってれば、DPで強化できるからさ。それでやっちゃわない? 商会の方は、幕を張ってDPで作ろう」
「でも、建材とかはどうするの? さすがに持ってきたもので、これだけ大きなものはって思われるわよ?」
「建材だけは、大量に買い込んで、全部使ったという事にするのはだめ?」
「それなら問題ないと思うけど、カエデはどう思う?」
「ここで何日も建築に時間をとられるのは嫌だから、私もシュウの意見に賛成かな。上手く隠さないとまずいから、どうせなら、この敷地内を全部囲んでしまって、DPでまとめて作っちゃうのはどうかな?
それで、シュウは年少組と従魔たちを連れて、ダンジョンの情報をゲットしてきて。残ったメンバーは、家や商会の支店の準備をしていればどうですか?」
「年少組を俺が連れてか? それはちょっと遠慮したいな。また何かトラブルがあったら面倒だしさ。三日で作ったことにすれば、ここでとどまってる時間は少なくて済むよな? 一応作ったのは、魔法でってことにすれば問題ないと思うんだけど」
「そうね、多分それで問題ないと思うわ。その三日間はどうするの?」
「俺と、ピーチ、シュリを連れて情報収集してこようかと思う。他にも入り口を確認してちょっと中を、覗いて来ようと思うんだけど拙いかな?」
「それなら大丈夫でしょ、明日は、建材の購入と、幕を張りましょうか」
明日の予定が決まり賑やかな夕食が終わった。今日は、無駄に疲れたからゆっくり風呂に入って寝たい。テントの中に用意した風呂に入ろうとして、嫌な予感がした。テントの中を覗くと、スライムと狐が浴槽の中に我が物顔で浮いていた。
スライムたちに顔は無いけど、いい顔をして入ってる気がするわ。
さて、狐はもう体を洗っているのっぽいので、俺の手間は無い。ふと足元から気配がするので、視線を向けると、そこには毛玉があった……いや、ダマがいた。
足にすり寄ってきているようで、お風呂に連れて行ってほしいようだ。それなら喋れと言いたいが、動物は体で色々を表現すると可愛い! と言い切ったのだ。お前、動物じゃなくて霊獣だからな!
「わかったよ、身体を洗ってやればいいんだろ? 何で俺の従魔は妻やメイドの所に行かないで、俺にばっか集まるんだ?」
『それは主の従魔だからです』
「それもそうか、俺の従魔だもんな。よし! 今日もきれいに洗ってやろう!」
モコモコの毛玉をアワアワにしてやって、ワシャワシャと洗ってやった。何というか態度で示す癖に、かゆい所は力いっぱいお願いする! とか言って念話を飛ばすのだから困った奴だ。何か主従関係が逆転している気もするが、気のせいだと思いたい。
ゆっくり風呂に入っていると、ダマが湯船から上がって体をゆすって毛に着いた水を落としていた。その後に風がふいていると思ったら、ダマが魔法を使って体を乾かしていた。うん、お前って器用だよな!
のんびりとするか……
風呂からあがって気付いたら、朝だった。ダマが寝苦しそうな顔をしているという事は、俺の抱き枕になっていたんだろうな。何せ今も俺の腕の中だったしな。
朝食を食べながら今日の予定が決められていく。
初めは昨日言っていた通り、建材の購入に収納箱を使う予定なので、馬車を連れて行く予定だ。御者は必要ないのだが見た目も大事なので、商会の人間を座らせておくことになった。
商会の予定では、人を雇って作るという事だったが、今回は俺のわがままで建材だけ買ってDPで作ることになったので、商会のお金が予定の二割程しか使う事が出来ずに、大分余ってしまった。
そのお金は商会で何かしてもらえば問題ないので、隣接した土地の購入にでも使ってもらおうか。そのうちここでも、治療院や孤児院を作っていく事もあるだろうし。商会のみんな頑張れ!
買い出しに行った俺たち以外のメンバーは、外から見えないようにカエデとリンドの指示のもと、幕張りを頑張っている。俺たちが帰る頃には、敷地内を包むように高さ十五メートル程の幕が張られていた。ちょっと高すぎやしねえか?
昨日の夕方に、ダンジョンコアを召喚して設置して、自分の敷地を掌握している。それにしてもここを作ったダンジョンマスターって、入り口しかエリア掌握しなかったんだろうか? 街の中を全部掌握しているもんだと思ってたけどな……等と思いながら、DPによる建設を行う事を決めた。
それに壊すだけなら、俺達の身体能力をもってすれば朝飯前である! 時間的には、おやつ前だけどな。
「一番簡単なのは、火魔法で炭も残らないくらいの火力で、焼き尽くす事なんだけどね。さすがに街中でそれは出来ないので、上から一階毎処理していこうか。見た感じすぐに倒壊する程、ぼろいわけじゃないから一階ずつ壊していこう」
解体で一番活躍したのは、スライムたちだった。自分の身体を細く硬く頑丈にすることが出来て、それを触手みたいに扱い、俺の考えているようにサクサクと一階毎解体してくれたのだ。
それを見た俺は、ミスリル合金で薄く作ったのこぎりを作成して、皆に持たせて解体の速度を速めた。四階建ての木造建築で、一階に大体部屋が十部屋位あるような大きな屋敷を、二時間弱で解体し終えた。
解体し終えてもきれいな平らになったわけじゃないので、最後に土魔法で地面を平らに均した。
暗くなる前にテントを建て始めれたため、特に苦労する事も無く建てる事が出来た。立地条件がいいというだけあって、暗くなっても明かりがあるから、問題なくテントを建てられたんだけどな。
今日の夕食は、久々のカレーパーティーだ。何だろうな、街中だけどキャンプの気分だから、カレーはかなりありだ! 本当はバーベキューにしたい気持ちはあったが、商会が完成したらという事になった。
「カエデにリンド、明日商会の部分を作るといったけど、先に住む場所作らない? テントもわるくないけどやっぱり部屋で寝たい! というのが俺の希望だ。外側だけ作って中はDPで作っちゃおうかと思うんだけど、ダメかな?
三階あたりの従業員たちが住めるような、アパート的な奴をさ。多少雑でも繋がってれば、DPで強化できるからさ。それでやっちゃわない? 商会の方は、幕を張ってDPで作ろう」
「でも、建材とかはどうするの? さすがに持ってきたもので、これだけ大きなものはって思われるわよ?」
「建材だけは、大量に買い込んで、全部使ったという事にするのはだめ?」
「それなら問題ないと思うけど、カエデはどう思う?」
「ここで何日も建築に時間をとられるのは嫌だから、私もシュウの意見に賛成かな。上手く隠さないとまずいから、どうせなら、この敷地内を全部囲んでしまって、DPでまとめて作っちゃうのはどうかな?
それで、シュウは年少組と従魔たちを連れて、ダンジョンの情報をゲットしてきて。残ったメンバーは、家や商会の支店の準備をしていればどうですか?」
「年少組を俺が連れてか? それはちょっと遠慮したいな。また何かトラブルがあったら面倒だしさ。三日で作ったことにすれば、ここでとどまってる時間は少なくて済むよな? 一応作ったのは、魔法でってことにすれば問題ないと思うんだけど」
「そうね、多分それで問題ないと思うわ。その三日間はどうするの?」
「俺と、ピーチ、シュリを連れて情報収集してこようかと思う。他にも入り口を確認してちょっと中を、覗いて来ようと思うんだけど拙いかな?」
「それなら大丈夫でしょ、明日は、建材の購入と、幕を張りましょうか」
明日の予定が決まり賑やかな夕食が終わった。今日は、無駄に疲れたからゆっくり風呂に入って寝たい。テントの中に用意した風呂に入ろうとして、嫌な予感がした。テントの中を覗くと、スライムと狐が浴槽の中に我が物顔で浮いていた。
スライムたちに顔は無いけど、いい顔をして入ってる気がするわ。
さて、狐はもう体を洗っているのっぽいので、俺の手間は無い。ふと足元から気配がするので、視線を向けると、そこには毛玉があった……いや、ダマがいた。
足にすり寄ってきているようで、お風呂に連れて行ってほしいようだ。それなら喋れと言いたいが、動物は体で色々を表現すると可愛い! と言い切ったのだ。お前、動物じゃなくて霊獣だからな!
「わかったよ、身体を洗ってやればいいんだろ? 何で俺の従魔は妻やメイドの所に行かないで、俺にばっか集まるんだ?」
『それは主の従魔だからです』
「それもそうか、俺の従魔だもんな。よし! 今日もきれいに洗ってやろう!」
モコモコの毛玉をアワアワにしてやって、ワシャワシャと洗ってやった。何というか態度で示す癖に、かゆい所は力いっぱいお願いする! とか言って念話を飛ばすのだから困った奴だ。何か主従関係が逆転している気もするが、気のせいだと思いたい。
ゆっくり風呂に入っていると、ダマが湯船から上がって体をゆすって毛に着いた水を落としていた。その後に風がふいていると思ったら、ダマが魔法を使って体を乾かしていた。うん、お前って器用だよな!
のんびりとするか……
風呂からあがって気付いたら、朝だった。ダマが寝苦しそうな顔をしているという事は、俺の抱き枕になっていたんだろうな。何せ今も俺の腕の中だったしな。
朝食を食べながら今日の予定が決められていく。
初めは昨日言っていた通り、建材の購入に収納箱を使う予定なので、馬車を連れて行く予定だ。御者は必要ないのだが見た目も大事なので、商会の人間を座らせておくことになった。
商会の予定では、人を雇って作るという事だったが、今回は俺のわがままで建材だけ買ってDPで作ることになったので、商会のお金が予定の二割程しか使う事が出来ずに、大分余ってしまった。
そのお金は商会で何かしてもらえば問題ないので、隣接した土地の購入にでも使ってもらおうか。そのうちここでも、治療院や孤児院を作っていく事もあるだろうし。商会のみんな頑張れ!
買い出しに行った俺たち以外のメンバーは、外から見えないようにカエデとリンドの指示のもと、幕張りを頑張っている。俺たちが帰る頃には、敷地内を包むように高さ十五メートル程の幕が張られていた。ちょっと高すぎやしねえか?
昨日の夕方に、ダンジョンコアを召喚して設置して、自分の敷地を掌握している。それにしてもここを作ったダンジョンマスターって、入り口しかエリア掌握しなかったんだろうか? 街の中を全部掌握しているもんだと思ってたけどな……等と思いながら、DPによる建設を行う事を決めた。
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