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第550話 やっと中に入れる
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しばらくすると、一番初めに俺がスタンさせた偉そうな奴らと、後衛の人間が目を覚ました。気絶している間に身動きが取れないように、ロープで縛っているけどな。魔法使いと思われる奴らには、ミスリルで作られている手錠をかけている。
「……んぁ、何だこれは!?」
一番最初に騒ぎ出したのは、一番偉そうにしていた奴だった。
「やぁ、おはよう。盗賊に襲われたので、無力化して捕縛させてもらった。誰一人殺してはいない。この意味が分かるか?」
「? それよりこの縄を解け! 私たちにこんな事をして、タダで済むと思うなよ! ドーンボーンを敵に回す行為だぞ!」
「誰が好き好んで、盗賊の縄を解かねばならんのだ? それにドーンボーンの総意という事なら戦争だと言っただろ? 戦争とはお互いが同意して、戦う場所を指定した戦闘だ。今回は、違法行為を行ったドーンボーン側を攻め落とせば、すべての権利が俺に帰属することになるのをわかっての発言だろうな?」
「我々が何をしたというのだ? ドーンボーンの領地内にいた、武装勢力を捕まえようとしただけだ!」
「お前の言い分はどうでもいいわ。これから城壁の中にいる人間と、ここにいる盗賊の処理について話し合わねばならないからな。中の人間がお前らの事を、ドーンボーンの人間だと言ってくれるといいな。もしそうなったら、ドーンボーンの総意になるから、俺たちは容赦なく叩き潰すけどな」
「な! 貴様ふざけるなよ! この俺をだr、グハァッ!!」
うるさかったのか、ダマが小さい体のまま走って体当たりして、黙らせていた。
「ダマ、グッジョブ!」
親指をグッ立ててほめてやると、前足をあげてどうもどうもというジェスチャーをしている。こいつわかってるな。
「中の人間と交渉しますか……さてどうやって連絡をとろうかな? こいつらが出てきた所に向かえばいいか。ちょっと話の分かりそうな、兵士の隊長っぽい奴を起こしてくれ」
誰が行くかと思ったら、クロに押されてダマが出てきた。クロ、いじめか? ダマは大きい姿に戻らずに小さい姿のまま、足首を加えて俺の前に引きずってきてくれた。クロがやったら、丸かじりみたいに見えたか?
「ひぃっ!!」
まだ何もしてないのに悲鳴をあげられた。
「質問に答えてもらおうか。お前らが街から出てきた場所は何処だ? 城壁沿いに進んでいけば見つけられると思うけど、それであってるか?」
「は、はひ!」
「確認だけど、この武装している奴らのリーダーは、お前で間違いないか? あそこでうずくまっている偉そうな奴が、お前らのトップという事で間違いないか?」
俺はあえて、兵士や文官という言葉を使わずに話している。聞き方によっては、盗賊の実力行使組のリーダーがお前で、あそこでうずくまっているのが盗賊の首領と言っているようにも聞こえるだろう。
「そうです! 私が兵士長であちらにいるのが、今回の領主代行になります」
「いやいや違うだろ? お前は盗賊の実行隊長で、あいつが盗賊の領主だろ? 間違えるなよ。お前の発言で、武力衝突になるかもしれないぞ?
例えばだぞ? その武力衝突で勝てばいいけど、負けた場合ドーンボーンという街、国が俺の物になって、属国みたいな扱いになったら……今回の原因となった者たちの家族は、大変だろうな~」
俺が遠回しに言っていることが通じていなかったので、結構直接的な例をあげて話すと、青白かった顔色が血の気が無くなり、真っ白になっていた。自分たちのしでかしたことの重大さが、やっとわかったようだ。
盗賊として処理された場合でも、ここにいる人間は奴隷として処理されて、家族は盗賊の親類だという扱いになるかもしれないけどな。何度も引き返すチャンスをやったのに、アクセルを踏み込んでしまった、お前らが悪いんだけどな。
出入口の大体の場所は、分かったので盗賊(仮)達を連れてその場所へ向かう。入り口が見えると、駆け出そうとした馬鹿がいたので、スタンボルトで気絶させた。
鉄の扉があったので、ノッカーを使ってノックをする。
「お~い、今そこで盗賊に襲われて捕えたんだが、この街の兵士と名乗っている。きちんと確認したいから、領主かある程度権力のある人間に確認してもらいたい。後、間違っても軽率な発言をするような奴は、こちらに来ないようにしてほしい。俺は中立地域にある、ディストピアの領主であるシュウだ!」
下っ端の兵士が何かを言おうとしていたが、状況を理解した門番の上の人間っぽい人が、蹴飛ばして発言を遮った。その後に大きな声で、『今から領主が来るまで一切の発言を禁止する』と聞こえてきた。
一時間程待つと入るように促された。武装は解除しない状態で、五人までの入場が許されたので、最大戦力のシュリ、ヒーラーとしてキリエ、交渉役補佐としてミリーとリンドを連れていく事にした。街の外で待っていてもらうメンバーの統率はカエデ、ピーチは現場指揮のような形で待機をお願いしている。
「こっちは任せたよ。ちょっと行ってくるわ」
「みんな、シュウの事お願いね」
カエデから過保護発言が! 俺ってそんなに危なっかしいのか? 普通に考えれば、俺は危なっかしくなるのかな? 思い付きで行動したり、国や街に喧嘩を売ったり危なっかしすぎるか?
そしてついてくる四人の任せとけ的などや顔が半端ない。最近までこんなことなかったはずなのに、何で突然こんな感じになったんだ?
気を取り直して、ドーンボーンの街の中に入っていく。さてどうなる事やら?
「……んぁ、何だこれは!?」
一番最初に騒ぎ出したのは、一番偉そうにしていた奴だった。
「やぁ、おはよう。盗賊に襲われたので、無力化して捕縛させてもらった。誰一人殺してはいない。この意味が分かるか?」
「? それよりこの縄を解け! 私たちにこんな事をして、タダで済むと思うなよ! ドーンボーンを敵に回す行為だぞ!」
「誰が好き好んで、盗賊の縄を解かねばならんのだ? それにドーンボーンの総意という事なら戦争だと言っただろ? 戦争とはお互いが同意して、戦う場所を指定した戦闘だ。今回は、違法行為を行ったドーンボーン側を攻め落とせば、すべての権利が俺に帰属することになるのをわかっての発言だろうな?」
「我々が何をしたというのだ? ドーンボーンの領地内にいた、武装勢力を捕まえようとしただけだ!」
「お前の言い分はどうでもいいわ。これから城壁の中にいる人間と、ここにいる盗賊の処理について話し合わねばならないからな。中の人間がお前らの事を、ドーンボーンの人間だと言ってくれるといいな。もしそうなったら、ドーンボーンの総意になるから、俺たちは容赦なく叩き潰すけどな」
「な! 貴様ふざけるなよ! この俺をだr、グハァッ!!」
うるさかったのか、ダマが小さい体のまま走って体当たりして、黙らせていた。
「ダマ、グッジョブ!」
親指をグッ立ててほめてやると、前足をあげてどうもどうもというジェスチャーをしている。こいつわかってるな。
「中の人間と交渉しますか……さてどうやって連絡をとろうかな? こいつらが出てきた所に向かえばいいか。ちょっと話の分かりそうな、兵士の隊長っぽい奴を起こしてくれ」
誰が行くかと思ったら、クロに押されてダマが出てきた。クロ、いじめか? ダマは大きい姿に戻らずに小さい姿のまま、足首を加えて俺の前に引きずってきてくれた。クロがやったら、丸かじりみたいに見えたか?
「ひぃっ!!」
まだ何もしてないのに悲鳴をあげられた。
「質問に答えてもらおうか。お前らが街から出てきた場所は何処だ? 城壁沿いに進んでいけば見つけられると思うけど、それであってるか?」
「は、はひ!」
「確認だけど、この武装している奴らのリーダーは、お前で間違いないか? あそこでうずくまっている偉そうな奴が、お前らのトップという事で間違いないか?」
俺はあえて、兵士や文官という言葉を使わずに話している。聞き方によっては、盗賊の実力行使組のリーダーがお前で、あそこでうずくまっているのが盗賊の首領と言っているようにも聞こえるだろう。
「そうです! 私が兵士長であちらにいるのが、今回の領主代行になります」
「いやいや違うだろ? お前は盗賊の実行隊長で、あいつが盗賊の領主だろ? 間違えるなよ。お前の発言で、武力衝突になるかもしれないぞ?
例えばだぞ? その武力衝突で勝てばいいけど、負けた場合ドーンボーンという街、国が俺の物になって、属国みたいな扱いになったら……今回の原因となった者たちの家族は、大変だろうな~」
俺が遠回しに言っていることが通じていなかったので、結構直接的な例をあげて話すと、青白かった顔色が血の気が無くなり、真っ白になっていた。自分たちのしでかしたことの重大さが、やっとわかったようだ。
盗賊として処理された場合でも、ここにいる人間は奴隷として処理されて、家族は盗賊の親類だという扱いになるかもしれないけどな。何度も引き返すチャンスをやったのに、アクセルを踏み込んでしまった、お前らが悪いんだけどな。
出入口の大体の場所は、分かったので盗賊(仮)達を連れてその場所へ向かう。入り口が見えると、駆け出そうとした馬鹿がいたので、スタンボルトで気絶させた。
鉄の扉があったので、ノッカーを使ってノックをする。
「お~い、今そこで盗賊に襲われて捕えたんだが、この街の兵士と名乗っている。きちんと確認したいから、領主かある程度権力のある人間に確認してもらいたい。後、間違っても軽率な発言をするような奴は、こちらに来ないようにしてほしい。俺は中立地域にある、ディストピアの領主であるシュウだ!」
下っ端の兵士が何かを言おうとしていたが、状況を理解した門番の上の人間っぽい人が、蹴飛ばして発言を遮った。その後に大きな声で、『今から領主が来るまで一切の発言を禁止する』と聞こえてきた。
一時間程待つと入るように促された。武装は解除しない状態で、五人までの入場が許されたので、最大戦力のシュリ、ヒーラーとしてキリエ、交渉役補佐としてミリーとリンドを連れていく事にした。街の外で待っていてもらうメンバーの統率はカエデ、ピーチは現場指揮のような形で待機をお願いしている。
「こっちは任せたよ。ちょっと行ってくるわ」
「みんな、シュウの事お願いね」
カエデから過保護発言が! 俺ってそんなに危なっかしいのか? 普通に考えれば、俺は危なっかしくなるのかな? 思い付きで行動したり、国や街に喧嘩を売ったり危なっかしすぎるか?
そしてついてくる四人の任せとけ的などや顔が半端ない。最近までこんなことなかったはずなのに、何で突然こんな感じになったんだ?
気を取り直して、ドーンボーンの街の中に入っていく。さてどうなる事やら?
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