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第511話 話し合いが終わった様子
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どうしたものか、悩んでいるとまたエルフ達が騒ぎ出してレイリーに蹴られて気絶する・・・なんだこのループ現象は。
「人間が憎いのは、リンドの話で分かってはいたけど、それでもこれは酷いな。ひどい目にあった時に生きてたエルフたちなのかな? 早くしないとまたエルフたちが寄ってくるよな? という事で、この場にサクッと部屋を作るか」
作りなれた地下空間をサクサクと作っていく。時間はかけてられないので、今は大雑把に作るだけだ。でもしっかり空気の循環は出来るようにしておかないとな、酸欠で死ぬとか嫌だし!
サクッと部屋を作って中にエルフたちを入れておく、途中で騒がれたがさっさと部屋に放り込んで、防音と物理結界を三重に張ったので今はとても静かだ。
どうするのか話し合いを始めると、人間に見える俺はエルフにとって今の所、毒にしかならないので、四人で説得しに行くと言って、俺はのんびり止まっていてくれと言われた。
ヴローツマインのブラウニーっちが入れてくれた紅茶を取り出して、ブッ君を読むという優雅な一時を過ごしていると、レイリーが俺の事を呼びに来た。
「シュウ様、ちょうky……ごほん……話し合いが終わりましたので、エルフたちの所に来てもらってもよろしいですか?」
「レイリー? 今、調教って言おうとしてなかった? 説得に行ったんじゃなかったの?」
「もちろん、説得しましたよ?」
「あれ? 俺には違う言葉に聞こえた気がするんだが?」
「シュウ様疲れてるのですか? これが終わったらゆっくり休ませるように、皆さんに伝えておかないといけませんね」
レイリーからのセリフを聞いて、なぜか背筋が寒くなって、ブルってしまった。レイリーはそんなことお構いなしに、俺の事をエルフたちの待つ部屋に連れていかれる。
ん~部屋に入るのと怯え切ったエルフたちの視線が俺に突き刺さる。
「これ、俺が来ない方がよかったんじゃないか?」
「シュウ君、大丈夫よ。あの駄ルフたちには、言い聞かせてあるので問題ないよ」
ん~問題だらけなんですが、俺って何でここに連れてこられたんだっけ?
「この方が私たちを救って、犯罪奴隷ではない奴隷たちのために樹海の中心部に街を作ってくださり、精霊の加護も与えてくださり、生きていける場所を準備してくださったのです。
そんなお方と、貴族共のような欲に塗れた屑共と一緒にしないでいただきたい。シュウ様にエルフたちと友好を結ぶ気がなければ、貴方たちなど一人残らず皆殺しでしたよ」
ちょっと待てレイリー、お前は話し合いで何を話し合ったんだ? 俺の事を何て言って伝えたんだ? そんな中、リーダー? なのかな、一人のエルフが話し始めた。
「今回の事はすいませ、ヒッ! 今回の事は誠に申し訳ございませんでした」
こらこらお前たち、そんなに睨むな! 完全に怯え切っている人の目なんだからもう少し落ち着け。
「こちらの確認不足により、友好的に接しようとしてくださった貴方様の身を、危険にさらしてしまった事に対して、こちらから何かお詫びをさせていただきたいと思います」
言ってる言葉と表情が、全然シンクロしてないから違和感しかないのだが、しっかり謝ってるのにその表情は、イヤイヤ言わされてる感が半端ない。
「リンドから昔エルフたちに起きた悲劇は知っている。だけど、俺は見た目は人間だが実は人間ではない。信じるか信じないかは、お前らの自由だが、俺はダンジョンマスターだ。「「「「シュウ(君)(様)!?」」」お前らちょっと落ち着け!
勇者たちと同じ世界から神共の遊戯の駒として、この世界に召喚された哀れな奴さ。初めは王国にいたんだが、領主に狙われ王にも狙われ奴隷兵を差し向けられて、そんな煩わしい世界で嫌になったから、自分の力を最大限に使って樹海に街を作ったのさ。
その過程で中立都市のグレッグとミューズを手に入れて、ヴローツマインを傘下において、帝国のメギドとかいう街を得た感じだな」
俺のセリフにエルフたちが全員目を見開いている。どこの部分に驚いているのか俺には分からないが、少しインパクトのある話をしてみた。
「まぁなんだ、ヴローツマインを実質支配していたリンドから、エルフたちと友好を結んではどうか? と進言されたから、無理に争う必要もないし友好を結べたらと思って、ここまではるばる来たんだが。思う事もあるだろうが、エルフの街にこの話を持ち帰って長老とかと相談してくれ。
こちらは、エルフたちと友好を結びたいと考えている。俺がダンジョンマスターだと明かしたのも、そっちの方がいいと判断したからだな。友好を結べるのであれば、ヴローツマインへ交易へ行きやすくする手段もあるし悪い話じゃないと思うぞ。友好を結ばなくても敵対しないのであれば何もしないよ」
「しばらく時間がいただきたいのだが大丈夫だろうか?」
俺が答えようとする前に、リンドが俺たち全員を集めて話を始めた。
「シュウ、簡単に向こうの提案に乗るのは愚策よ。力関係では問題なくこちらが上だけど、ここでいきなり相手の提案に乗れば侮られる可能性があるわ!」
「えぇ、この状態で相手に侮られる可能性があるのか?」
「あるわね」
断言された。貴族みたいに愚劣な奴らであれば、それもあり得るか? この後の話はリンドに任せるか。
「リンド、後の事はお前に任せていいか?」
「いいわよ、でもシュウは離れててね。色々話し合う事があるからね」
今度は何をするつもりなんだ? リンドに任せるといった以上口をはさむのはやめよう。後は任せた!
三十分位話し合いが行われて、今日の所は終わったようだ。
どうなったかというと、こちらはこのまま街に接近しても、実力で押し通れるから問題ないが、友好を結ぶために来たので、争うつもりは今の所ない事を強調して、今回の有効はエルフにとって悪い物ではない事を何度も伝え、ディストピアの庇護下に入るのであれば、色々便宜を図るといった内容の様だ。
レイリーの話では、ディストピアの庇護下には入らないが、益があるので友好を結ぶといったところだろう、と。様子を見て問題ない事を確認して、それで条件が良さそうなら庇護下に入るのでは? みたいなことを言っていた。
俺たちは、多分二週間後位にここに来ることにして、一旦帰るとの事だ。ドッペルたちはいいけど、馬達は可哀想だな。一番近い休憩場所に戻って、その地下に馬たちのために競馬場位のサイズの草原を作ってやるか。
二週間することが無くなってしまったな。派遣したドッペルで街の様子を見に行こうかな?
「人間が憎いのは、リンドの話で分かってはいたけど、それでもこれは酷いな。ひどい目にあった時に生きてたエルフたちなのかな? 早くしないとまたエルフたちが寄ってくるよな? という事で、この場にサクッと部屋を作るか」
作りなれた地下空間をサクサクと作っていく。時間はかけてられないので、今は大雑把に作るだけだ。でもしっかり空気の循環は出来るようにしておかないとな、酸欠で死ぬとか嫌だし!
サクッと部屋を作って中にエルフたちを入れておく、途中で騒がれたがさっさと部屋に放り込んで、防音と物理結界を三重に張ったので今はとても静かだ。
どうするのか話し合いを始めると、人間に見える俺はエルフにとって今の所、毒にしかならないので、四人で説得しに行くと言って、俺はのんびり止まっていてくれと言われた。
ヴローツマインのブラウニーっちが入れてくれた紅茶を取り出して、ブッ君を読むという優雅な一時を過ごしていると、レイリーが俺の事を呼びに来た。
「シュウ様、ちょうky……ごほん……話し合いが終わりましたので、エルフたちの所に来てもらってもよろしいですか?」
「レイリー? 今、調教って言おうとしてなかった? 説得に行ったんじゃなかったの?」
「もちろん、説得しましたよ?」
「あれ? 俺には違う言葉に聞こえた気がするんだが?」
「シュウ様疲れてるのですか? これが終わったらゆっくり休ませるように、皆さんに伝えておかないといけませんね」
レイリーからのセリフを聞いて、なぜか背筋が寒くなって、ブルってしまった。レイリーはそんなことお構いなしに、俺の事をエルフたちの待つ部屋に連れていかれる。
ん~部屋に入るのと怯え切ったエルフたちの視線が俺に突き刺さる。
「これ、俺が来ない方がよかったんじゃないか?」
「シュウ君、大丈夫よ。あの駄ルフたちには、言い聞かせてあるので問題ないよ」
ん~問題だらけなんですが、俺って何でここに連れてこられたんだっけ?
「この方が私たちを救って、犯罪奴隷ではない奴隷たちのために樹海の中心部に街を作ってくださり、精霊の加護も与えてくださり、生きていける場所を準備してくださったのです。
そんなお方と、貴族共のような欲に塗れた屑共と一緒にしないでいただきたい。シュウ様にエルフたちと友好を結ぶ気がなければ、貴方たちなど一人残らず皆殺しでしたよ」
ちょっと待てレイリー、お前は話し合いで何を話し合ったんだ? 俺の事を何て言って伝えたんだ? そんな中、リーダー? なのかな、一人のエルフが話し始めた。
「今回の事はすいませ、ヒッ! 今回の事は誠に申し訳ございませんでした」
こらこらお前たち、そんなに睨むな! 完全に怯え切っている人の目なんだからもう少し落ち着け。
「こちらの確認不足により、友好的に接しようとしてくださった貴方様の身を、危険にさらしてしまった事に対して、こちらから何かお詫びをさせていただきたいと思います」
言ってる言葉と表情が、全然シンクロしてないから違和感しかないのだが、しっかり謝ってるのにその表情は、イヤイヤ言わされてる感が半端ない。
「リンドから昔エルフたちに起きた悲劇は知っている。だけど、俺は見た目は人間だが実は人間ではない。信じるか信じないかは、お前らの自由だが、俺はダンジョンマスターだ。「「「「シュウ(君)(様)!?」」」お前らちょっと落ち着け!
勇者たちと同じ世界から神共の遊戯の駒として、この世界に召喚された哀れな奴さ。初めは王国にいたんだが、領主に狙われ王にも狙われ奴隷兵を差し向けられて、そんな煩わしい世界で嫌になったから、自分の力を最大限に使って樹海に街を作ったのさ。
その過程で中立都市のグレッグとミューズを手に入れて、ヴローツマインを傘下において、帝国のメギドとかいう街を得た感じだな」
俺のセリフにエルフたちが全員目を見開いている。どこの部分に驚いているのか俺には分からないが、少しインパクトのある話をしてみた。
「まぁなんだ、ヴローツマインを実質支配していたリンドから、エルフたちと友好を結んではどうか? と進言されたから、無理に争う必要もないし友好を結べたらと思って、ここまではるばる来たんだが。思う事もあるだろうが、エルフの街にこの話を持ち帰って長老とかと相談してくれ。
こちらは、エルフたちと友好を結びたいと考えている。俺がダンジョンマスターだと明かしたのも、そっちの方がいいと判断したからだな。友好を結べるのであれば、ヴローツマインへ交易へ行きやすくする手段もあるし悪い話じゃないと思うぞ。友好を結ばなくても敵対しないのであれば何もしないよ」
「しばらく時間がいただきたいのだが大丈夫だろうか?」
俺が答えようとする前に、リンドが俺たち全員を集めて話を始めた。
「シュウ、簡単に向こうの提案に乗るのは愚策よ。力関係では問題なくこちらが上だけど、ここでいきなり相手の提案に乗れば侮られる可能性があるわ!」
「えぇ、この状態で相手に侮られる可能性があるのか?」
「あるわね」
断言された。貴族みたいに愚劣な奴らであれば、それもあり得るか? この後の話はリンドに任せるか。
「リンド、後の事はお前に任せていいか?」
「いいわよ、でもシュウは離れててね。色々話し合う事があるからね」
今度は何をするつもりなんだ? リンドに任せるといった以上口をはさむのはやめよう。後は任せた!
三十分位話し合いが行われて、今日の所は終わったようだ。
どうなったかというと、こちらはこのまま街に接近しても、実力で押し通れるから問題ないが、友好を結ぶために来たので、争うつもりは今の所ない事を強調して、今回の有効はエルフにとって悪い物ではない事を何度も伝え、ディストピアの庇護下に入るのであれば、色々便宜を図るといった内容の様だ。
レイリーの話では、ディストピアの庇護下には入らないが、益があるので友好を結ぶといったところだろう、と。様子を見て問題ない事を確認して、それで条件が良さそうなら庇護下に入るのでは? みたいなことを言っていた。
俺たちは、多分二週間後位にここに来ることにして、一旦帰るとの事だ。ドッペルたちはいいけど、馬達は可哀想だな。一番近い休憩場所に戻って、その地下に馬たちのために競馬場位のサイズの草原を作ってやるか。
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