502 / 2,518
第502話 宝珠【アンデッド作成】
しおりを挟む
ダンジョンバトルの経過を聞いてから四日が経過した。俺のダンジョンの研究はそれなりに進んでいる。一つ目のダンジョンがクリアできたのだ。俺の操っているキャラがLv三十二になり、動きがだいぶ良くなっている気がする。
二つ目のダンジョンは、罠やギミックが多く攻略するのが面倒な印象だ。
昼食に戻った時にバザールから連絡が入り、ダンジョンバトルが終了したとの事だ。終わってしまったのか? だがこれで、クリエイトアンデッドが手に入れられるはず!
『あ、やっと繋がったわ。あんたが欲しがってた、クリエイトアンデッドの宝珠が召喚できるようにしたわよ』
お? ほんとだ召喚できるようになってるな。ってか、やっと繋がったってどういうことだ?
『あ~、見るのは一方的に見れるんだけど、声を届かせるためには、何かしらのきっかけがないといけないのよ。だから、私の事をこれっぽっちも思い出していない時には、こっちの声が届かないの。神様と言っても万能じゃないわ。いやんなっちゃう!』
俺はお前が許可なく覗ける時点で驚きだよ! もうあきらめてるけど、許しているわけじゃねえからな! あまりおいたが過ぎると、今渡している小説の未完結のデータやらんからな。
『…………』
『何あのチビ子、この世の終わりみたいな顔してるわよ? 最近調子に乗ってたからいい気味だわ!』
何か知らない女の声が届いてきた。お前は調子に乗りやすいからほどほどにしろよ。今度美味い物送るから、何が食べたいかリスト作っとけ、神の国? なのかは知らんがシルキーの作る食べ物は最強だからな!
『わだじ、がんがる……どりあえず、がらあげがだべだい……』
わかったわかった、シルキーに頼んでおくから、後で送るからな。
何かチビ神が急に泣き崩れてビビるわ。そんなに小説の続きが手に入らない事がショックなのか?
シルキーたちに唐揚げを、一キログラム位揚げるようにお願いする。その間にみんなに状況説明をしないとな。
「みんな、ダンジョンバトルに勝ったから、クリエイトアンデッドの宝珠が召喚できるようになった。それの試運転をしようと思うんだけど、午後時間があるメンバーっている?」
ここ二週間は精力的に仕事をしていたためか、全員が時間に余裕があるようだったので、ダンジョン農園の空き地で実感しようか。
昼食後の散歩という事で、ゆっくりとダンジョン農園に向かう。
「人数分出したから覚えてくれ。覚えたらスキルLvを十にするからね」
みんなが覚えたのでDPでスキルのLvをあげていく。俺ももちろん覚えてLv十!
「俺からやってみるわ」
クリエイトゴーレムのように、アンデッドを作るイメージをする……って出来るか! アンデッドなんて作ったことないわ! スキルを発動するイメージをして魔力を込めていく。
目の前に黒い球体のような物が生まれて、そこに魔力がぐんぐんと吸い込まれていく。あっ、これは久々に魔力を使った感じになってるな。体に脱力感が出てきたので、すぐに魔力を注ぐのをやめる。
「うっ、ダル……皆もこれに魔力を注げるか、試してみてもらっていいかな?」
魔力に自信のあるライムが前に出てきて、黒い球体に触れた。魔力の流れが感じられるので、注ぎ込んでいるのだろう。魔力だけで見れば、俺より断然ライムの方が上なんだよな。魔法は魔力だけじゃないから、今の所魔法の打ち合いでなら負けた事は無い。節約しながら迎撃して、攻撃する魔法の訓練だ。
ライムも一気に消費したためか、気持ち悪そうにしている。これは適当な所でやめた方がいいな。
「発動した人間以外でもそそげたな、みんなでそそげば早くクリエイトアンデッドが発動できるのかな? みんな、注ぐときは半分くらいで止めるようにね、気持ち悪くなるから止めた方がいいぞ」
順々にみんなで魔力を注いでいく……あれ? これってどれだけ魔力がたまってるか、分からなくね?
「そそいだ魔力が分からないっていうのは困るな。基準が分からないのは、この先どうしていいのか迷う。魔力電池みたいなのを作って、そそいだ魔力が分かるようにするべきか? 念のため魔核で、注ぐことができないか確認かな」
魔石を取り出して情報を書き込んでいく。
「無理っぽいね、魔核から生み出される魔力を供給する、みたいな感じで試してみたけど、上手くいかないな。細かい原理はわかんないけど、クリエイトゴーレムを使っている感覚で、そんな感じがするわ。
魔核に溜まっている魔力を吸い上げて、体を通して注ぐことはできるみたいだな。スキルから注ぐっていう行程が必要なのかな?」
みんなで頭をひねってみたけど、スキルを解体して、中身をみないと分からないようなことだと思い、放置することにした。黒い球は移動させることができるようなので、家に持っていって魔力の余っている時に、みんなで注ぐことにしよう。
最低でも二ヶ月くらい、毎日注いでからアンデッドを作成したいところだな。クリエイトアンデッドで作った魔物に、どれだけの知性があるのか? 作成時に頭のいいイメージで作り、知能の高い魔物が出来たりしないかな? 聖国の話を聞いてると、ノーライフキングはある程度頭がいい感じがするからな。
「せっかくみんなの時間の都合が取れたから、少し体動かしてここでご飯食べようか?」
「ご主人様!」
「ネル、どうかした?」
「土木組のみんなは呼ばないの?」
「そっか、俺達の家の食堂で食べてるメンバーを呼ばないとまずいよな。ブラウニーたちに連絡して、こっちで飯の準備してもらうか! ネル、気付かせてくれてありがとな!」
ネルの頭をなでていると、隣にいたシェリルとイリアも撫でてほしそうな顔をしているので、一緒に撫でておく。連絡をするとすぐに、スカーレットがブラウニーたちを連れて準備をしに来た。
到着した時に「精霊遣いの荒いご主人様ですね」と文句を言っているのに、ビックリするほどの笑顔だった。なんやかんやいって、家事にかかわる事なら嬉々として行ってくれるので嬉しいのだろう。
二つ目のダンジョンは、罠やギミックが多く攻略するのが面倒な印象だ。
昼食に戻った時にバザールから連絡が入り、ダンジョンバトルが終了したとの事だ。終わってしまったのか? だがこれで、クリエイトアンデッドが手に入れられるはず!
『あ、やっと繋がったわ。あんたが欲しがってた、クリエイトアンデッドの宝珠が召喚できるようにしたわよ』
お? ほんとだ召喚できるようになってるな。ってか、やっと繋がったってどういうことだ?
『あ~、見るのは一方的に見れるんだけど、声を届かせるためには、何かしらのきっかけがないといけないのよ。だから、私の事をこれっぽっちも思い出していない時には、こっちの声が届かないの。神様と言っても万能じゃないわ。いやんなっちゃう!』
俺はお前が許可なく覗ける時点で驚きだよ! もうあきらめてるけど、許しているわけじゃねえからな! あまりおいたが過ぎると、今渡している小説の未完結のデータやらんからな。
『…………』
『何あのチビ子、この世の終わりみたいな顔してるわよ? 最近調子に乗ってたからいい気味だわ!』
何か知らない女の声が届いてきた。お前は調子に乗りやすいからほどほどにしろよ。今度美味い物送るから、何が食べたいかリスト作っとけ、神の国? なのかは知らんがシルキーの作る食べ物は最強だからな!
『わだじ、がんがる……どりあえず、がらあげがだべだい……』
わかったわかった、シルキーに頼んでおくから、後で送るからな。
何かチビ神が急に泣き崩れてビビるわ。そんなに小説の続きが手に入らない事がショックなのか?
シルキーたちに唐揚げを、一キログラム位揚げるようにお願いする。その間にみんなに状況説明をしないとな。
「みんな、ダンジョンバトルに勝ったから、クリエイトアンデッドの宝珠が召喚できるようになった。それの試運転をしようと思うんだけど、午後時間があるメンバーっている?」
ここ二週間は精力的に仕事をしていたためか、全員が時間に余裕があるようだったので、ダンジョン農園の空き地で実感しようか。
昼食後の散歩という事で、ゆっくりとダンジョン農園に向かう。
「人数分出したから覚えてくれ。覚えたらスキルLvを十にするからね」
みんなが覚えたのでDPでスキルのLvをあげていく。俺ももちろん覚えてLv十!
「俺からやってみるわ」
クリエイトゴーレムのように、アンデッドを作るイメージをする……って出来るか! アンデッドなんて作ったことないわ! スキルを発動するイメージをして魔力を込めていく。
目の前に黒い球体のような物が生まれて、そこに魔力がぐんぐんと吸い込まれていく。あっ、これは久々に魔力を使った感じになってるな。体に脱力感が出てきたので、すぐに魔力を注ぐのをやめる。
「うっ、ダル……皆もこれに魔力を注げるか、試してみてもらっていいかな?」
魔力に自信のあるライムが前に出てきて、黒い球体に触れた。魔力の流れが感じられるので、注ぎ込んでいるのだろう。魔力だけで見れば、俺より断然ライムの方が上なんだよな。魔法は魔力だけじゃないから、今の所魔法の打ち合いでなら負けた事は無い。節約しながら迎撃して、攻撃する魔法の訓練だ。
ライムも一気に消費したためか、気持ち悪そうにしている。これは適当な所でやめた方がいいな。
「発動した人間以外でもそそげたな、みんなでそそげば早くクリエイトアンデッドが発動できるのかな? みんな、注ぐときは半分くらいで止めるようにね、気持ち悪くなるから止めた方がいいぞ」
順々にみんなで魔力を注いでいく……あれ? これってどれだけ魔力がたまってるか、分からなくね?
「そそいだ魔力が分からないっていうのは困るな。基準が分からないのは、この先どうしていいのか迷う。魔力電池みたいなのを作って、そそいだ魔力が分かるようにするべきか? 念のため魔核で、注ぐことができないか確認かな」
魔石を取り出して情報を書き込んでいく。
「無理っぽいね、魔核から生み出される魔力を供給する、みたいな感じで試してみたけど、上手くいかないな。細かい原理はわかんないけど、クリエイトゴーレムを使っている感覚で、そんな感じがするわ。
魔核に溜まっている魔力を吸い上げて、体を通して注ぐことはできるみたいだな。スキルから注ぐっていう行程が必要なのかな?」
みんなで頭をひねってみたけど、スキルを解体して、中身をみないと分からないようなことだと思い、放置することにした。黒い球は移動させることができるようなので、家に持っていって魔力の余っている時に、みんなで注ぐことにしよう。
最低でも二ヶ月くらい、毎日注いでからアンデッドを作成したいところだな。クリエイトアンデッドで作った魔物に、どれだけの知性があるのか? 作成時に頭のいいイメージで作り、知能の高い魔物が出来たりしないかな? 聖国の話を聞いてると、ノーライフキングはある程度頭がいい感じがするからな。
「せっかくみんなの時間の都合が取れたから、少し体動かしてここでご飯食べようか?」
「ご主人様!」
「ネル、どうかした?」
「土木組のみんなは呼ばないの?」
「そっか、俺達の家の食堂で食べてるメンバーを呼ばないとまずいよな。ブラウニーたちに連絡して、こっちで飯の準備してもらうか! ネル、気付かせてくれてありがとな!」
ネルの頭をなでていると、隣にいたシェリルとイリアも撫でてほしそうな顔をしているので、一緒に撫でておく。連絡をするとすぐに、スカーレットがブラウニーたちを連れて準備をしに来た。
到着した時に「精霊遣いの荒いご主人様ですね」と文句を言っているのに、ビックリするほどの笑顔だった。なんやかんやいって、家事にかかわる事なら嬉々として行ってくれるので嬉しいのだろう。
0
お気に入りに追加
449
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~
霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。
ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。
これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる