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第464話 ノーライフキングの名前と仕事決定
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「という事で、ノーライフキングに会いに行こう……どこにいるんだっけ?」
「どこだっけ?」
俺は集まってくれた妻たちと、目を合わせながら首を傾げている。
「って、そんな時はマップ先生の出番! ノーライフキングはどこですか! っと」
マップ先生で探してみると、ゴーストタウンの下にある、三つのフロアの真ん中のフロアにいた。あいつ何であんなところにいるんだ?
「どうやら、ノーライフキングはゴーストタウンの下にいるみたいだぞ。確かあそこは、ゴーストタウンの食料生産のために、作ったフロアだった気がするけど?」
散歩がてらゴーストタウンの下にある農場に向かう。
「おい骸骨! でてこい!」
拡声魔法を使ってノーライフキングを呼び出す。しばらくすると、青いツナギを着た骨人間が鍬を片手に、こっちに向かってきた。
「おや誰かと思えば、シュウ様ではないですか? こんなところにどうなさいましたか?」
「……お前誰だ?」
「ちょっとちょっと! 自分の事忘れないでくださいよ! あなたに倒されたノーライフキングですよ!」
「すまん、別人……別骨? にしか見えん。まぁいい! お前はなんでこんなところにいるんだ?」
「それは、シュウ様に命令されたからに、決まってるじゃないですか! お忘れですか?」
「すまん、覚えてない!」
「いいですよ、この新調してもらった、魔導杖【耕すんです】で農作業に励んでたんですよ! 魔法で出来る農作業が、こんなに楽しいとは思いませんでしたね! 何でこんな簡単な事を思いつかなかったんでしょうか! シュウ様には感謝しています!」
「あ~農作業に精を出しているところすまないが、新しい仕事の追加だ! 新しくこの山の頂上にダンジョンを作ったから、そのダンジョンの管理と深層のボスをしてもらう事になった!」
「え? いやですよ! せっかく農作業が楽しくなってきたのに、何が楽しくてダンジョンを管理して、ボス役なんてしなきゃいけないんですか? あ、すいません。だからその振り上げた拳を下げてください」
「ダンジョンバトルのためのダンジョンだから、管理もそこまで面倒じゃない。スプリガンや他のメンバーから上がる情報をもとに、ダンジョンを維持して、最終階まで登ってきた敵がいたら、殲滅してくれるだけの簡単なお仕事だ。たまに負けたふりとかしても問題ないぞ」
「拙者は、畑仕事がいいでござる!」
「お前! キャラがぶれすぎだろ! そんなに畑仕事が好きなら、このエリアと深層をつなげるエレベーターを作ってやるから、ダンジョン管理をしろ! しっかり管理してくれたら……フロアを三つ追加してやるから」
「っ! 拙者、どこまでもシュウ殿に、ついていくでござる!」
「様から殿になったか……そこでお前のキャラ固定な、あんまりぶれると殴りたくなるからな」
「新しく作ったと言ってござるが、どういう事でござるか?」
「変なしゃべり方になったな。作ったって言ったのは……」
変なしゃべり方になったノーライフキングに、ダンジョンバトルに参加するようになった経緯を話すと、DBSの部屋は知らなかったと言っていた。
「では、拙者がいい結果を残せばいいのでござるな!」
「そのいい結果っていうのが、どういう意味か分かってるか?」
「程よく苦戦しているように見せかけて、ギリギリで勝つってことでござる!」
「そうだな。あってるから問題なさそうだけど、いつまでもノーライフキングって呼ぶのもあれだし、名前を付けようか」
「生前の拙者の名前は、木ノ内し「お前の名前、バザールな」ちょっと待ってほしいでござる!」
「うるさい! ござる口調だと、殺さずの逆刃刀の〇村剣心か、N〇Cのキャラクターのバザール・デ・ご〇ーるしか出てこなかったから、消去法でバザールにしたから文句は受け付けん!」
「堪忍してくれでござる! それなら剣〇の方がいいでござる!」
「だって、骨だし、魔法使いだし、共通点なんもないじゃん! あっ、鑑定でみたら、お前の名前ノーライフキングからバザールになったぞ」
大笑いしながら指摘してやると、骨のくせに器用に泣いている。魔法の発動が確認できるから、水魔法で涙を再現しているのだろう。無駄に器用な奴だな!
バザール君が従順になってやる気を出してくれたのでいいとしよう。ただ二キロメートルを超えるエレベーターって、さすがに吊り上げ式のエレベーターじゃできねえよな。メギド式じゃなくて、この前ここで作ったエレベーター方式の方が良いか?
でも、あれもワイヤーを使ってるんだよな……ワイヤーの自重だけで、吊り下げている部分の負担が凄そうだな。なら、やっぱりモーターはそのままにして、歯車を使って上り下りするタイプがいいか。
やることが決まったので、せっせと準備をしていく。エレベーターの箱を作って、歯車の部分を考えていく。
「あっ! 先に歯車の噛むレールっていうのかな? それを作ってそれに合う歯車作った方が楽か! ダンジョンの機能で穴あきの壁とかって……できるじゃん! じゃぁ十メートル位の穴を作って、そこの四隅にレールを配置っと」
レールを配置してから、歯車を作成して微調整を行っていく。クリエイトゴーレムはこういう時に、本当に便利だな。地球なら微調整する時に削ったりしないといけないからな。
それに対してクリエイトゴーレムなら、レールに噛ませたまま調整できるからな。さすがに職人たちみたいに、細かい調整がさっとできるわけではないので、それなりの時間がかかっている。
八個の歯車を作って、モーターへくっつけていく。歯車の芯の部分は外側に押し出されるように固定。おっと、音声で上り下りができるようにしておかないとな! そんなことを考えながら箱を穴の中へセットする。
「よし! これで問題ないだろう! まずは試運転! 上がれ! おぉ、しっかり上がってるな。下がれ! とりあえず八メートル程、上がる下がるは問題なさそうだな。
じゃぁ、この穴をダンジョンの最上階までのばすと……えらい斜めになるな。でも箱は水平を保てるように、改造すればなんの問題もないよな!」
全方位が撮れるカメラをエレベーター内にセットして様子を見る事にした。
「どこだっけ?」
俺は集まってくれた妻たちと、目を合わせながら首を傾げている。
「って、そんな時はマップ先生の出番! ノーライフキングはどこですか! っと」
マップ先生で探してみると、ゴーストタウンの下にある、三つのフロアの真ん中のフロアにいた。あいつ何であんなところにいるんだ?
「どうやら、ノーライフキングはゴーストタウンの下にいるみたいだぞ。確かあそこは、ゴーストタウンの食料生産のために、作ったフロアだった気がするけど?」
散歩がてらゴーストタウンの下にある農場に向かう。
「おい骸骨! でてこい!」
拡声魔法を使ってノーライフキングを呼び出す。しばらくすると、青いツナギを着た骨人間が鍬を片手に、こっちに向かってきた。
「おや誰かと思えば、シュウ様ではないですか? こんなところにどうなさいましたか?」
「……お前誰だ?」
「ちょっとちょっと! 自分の事忘れないでくださいよ! あなたに倒されたノーライフキングですよ!」
「すまん、別人……別骨? にしか見えん。まぁいい! お前はなんでこんなところにいるんだ?」
「それは、シュウ様に命令されたからに、決まってるじゃないですか! お忘れですか?」
「すまん、覚えてない!」
「いいですよ、この新調してもらった、魔導杖【耕すんです】で農作業に励んでたんですよ! 魔法で出来る農作業が、こんなに楽しいとは思いませんでしたね! 何でこんな簡単な事を思いつかなかったんでしょうか! シュウ様には感謝しています!」
「あ~農作業に精を出しているところすまないが、新しい仕事の追加だ! 新しくこの山の頂上にダンジョンを作ったから、そのダンジョンの管理と深層のボスをしてもらう事になった!」
「え? いやですよ! せっかく農作業が楽しくなってきたのに、何が楽しくてダンジョンを管理して、ボス役なんてしなきゃいけないんですか? あ、すいません。だからその振り上げた拳を下げてください」
「ダンジョンバトルのためのダンジョンだから、管理もそこまで面倒じゃない。スプリガンや他のメンバーから上がる情報をもとに、ダンジョンを維持して、最終階まで登ってきた敵がいたら、殲滅してくれるだけの簡単なお仕事だ。たまに負けたふりとかしても問題ないぞ」
「拙者は、畑仕事がいいでござる!」
「お前! キャラがぶれすぎだろ! そんなに畑仕事が好きなら、このエリアと深層をつなげるエレベーターを作ってやるから、ダンジョン管理をしろ! しっかり管理してくれたら……フロアを三つ追加してやるから」
「っ! 拙者、どこまでもシュウ殿に、ついていくでござる!」
「様から殿になったか……そこでお前のキャラ固定な、あんまりぶれると殴りたくなるからな」
「新しく作ったと言ってござるが、どういう事でござるか?」
「変なしゃべり方になったな。作ったって言ったのは……」
変なしゃべり方になったノーライフキングに、ダンジョンバトルに参加するようになった経緯を話すと、DBSの部屋は知らなかったと言っていた。
「では、拙者がいい結果を残せばいいのでござるな!」
「そのいい結果っていうのが、どういう意味か分かってるか?」
「程よく苦戦しているように見せかけて、ギリギリで勝つってことでござる!」
「そうだな。あってるから問題なさそうだけど、いつまでもノーライフキングって呼ぶのもあれだし、名前を付けようか」
「生前の拙者の名前は、木ノ内し「お前の名前、バザールな」ちょっと待ってほしいでござる!」
「うるさい! ござる口調だと、殺さずの逆刃刀の〇村剣心か、N〇Cのキャラクターのバザール・デ・ご〇ーるしか出てこなかったから、消去法でバザールにしたから文句は受け付けん!」
「堪忍してくれでござる! それなら剣〇の方がいいでござる!」
「だって、骨だし、魔法使いだし、共通点なんもないじゃん! あっ、鑑定でみたら、お前の名前ノーライフキングからバザールになったぞ」
大笑いしながら指摘してやると、骨のくせに器用に泣いている。魔法の発動が確認できるから、水魔法で涙を再現しているのだろう。無駄に器用な奴だな!
バザール君が従順になってやる気を出してくれたのでいいとしよう。ただ二キロメートルを超えるエレベーターって、さすがに吊り上げ式のエレベーターじゃできねえよな。メギド式じゃなくて、この前ここで作ったエレベーター方式の方が良いか?
でも、あれもワイヤーを使ってるんだよな……ワイヤーの自重だけで、吊り下げている部分の負担が凄そうだな。なら、やっぱりモーターはそのままにして、歯車を使って上り下りするタイプがいいか。
やることが決まったので、せっせと準備をしていく。エレベーターの箱を作って、歯車の部分を考えていく。
「あっ! 先に歯車の噛むレールっていうのかな? それを作ってそれに合う歯車作った方が楽か! ダンジョンの機能で穴あきの壁とかって……できるじゃん! じゃぁ十メートル位の穴を作って、そこの四隅にレールを配置っと」
レールを配置してから、歯車を作成して微調整を行っていく。クリエイトゴーレムはこういう時に、本当に便利だな。地球なら微調整する時に削ったりしないといけないからな。
それに対してクリエイトゴーレムなら、レールに噛ませたまま調整できるからな。さすがに職人たちみたいに、細かい調整がさっとできるわけではないので、それなりの時間がかかっている。
八個の歯車を作って、モーターへくっつけていく。歯車の芯の部分は外側に押し出されるように固定。おっと、音声で上り下りができるようにしておかないとな! そんなことを考えながら箱を穴の中へセットする。
「よし! これで問題ないだろう! まずは試運転! 上がれ! おぉ、しっかり上がってるな。下がれ! とりあえず八メートル程、上がる下がるは問題なさそうだな。
じゃぁ、この穴をダンジョンの最上階までのばすと……えらい斜めになるな。でも箱は水平を保てるように、改造すればなんの問題もないよな!」
全方位が撮れるカメラをエレベーター内にセットして様子を見る事にした。
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