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第453話 土木組の子供達の本気……
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いつもの通り夜行列車でディストピアに戻って来た。まずは家に戻って食事だ。
「ただいま! スカーレット、今日の朝食はあれ用意してくれた?」
「お帰りなさいませ。もちろん、和食が希望との事でしたので、いつものメニューに和食も準備しています。希望されていたサンマは、ここら辺では取れないので、DPで出させていただいています」
さすがスカーレットだな。何か和食が食べたくなったので、昨日、朝は和食を追加してほしいと頼んでおいて、焼き魚はサンマが食べたかったので、そういう風に依頼しておいたのだ。
焼きサンマには大根おろし! 旬の物を召喚してくれているようで、めっちゃ美味い! 鮮度で味が違うとはいえ、ここまで美味いと俺としては、二本目が食べたくなるわけで、焼き立てで出してもらった。
ここで食べる人間も増えてきたな。俺たちに、新人組、土木組とその教師役と……MAXで五十人くらい入るんじゃないか? それでもまだまだスペースがあるんだから、どれだけ広く作ったのやら。って俺が作って拡張したんだったな。
スカルズケモ耳三人娘は、メギドに待機している。レッドドラゴンを討伐して帰ってくる予定だったが、リポップしていなかったので、沸いたら連絡を入れるように伝えておいた。それまではメギドの地下に準備した、訓練場で連携を高めるように言ってある。
俺が考えた土木組の訓練方法は、まずはイメージ力を高める所からだ。簡単なものから作成していき、ドンドン難しい物に変更していく。全員でクリエイトゴーレムを使い、イメージ力を高めていく。普通の魔法より、クリエイトゴーレムの方がイメージがダイレクトに現れるからだ。
「スカーレット、あの子たちの訓練状況はどうだ?」
「そうですね。完璧からは程遠いですが、最低限の事は問題ないと思います。やる気の差でしょうか? 覚えが早かったですね」
「今日から勉強を始めさせても、問題ないか?」
「時間的な話をするのであれば、九時から十一時、十四時から十七時で、お願いしたいところですね。それ以外の時間は、メイドの勉強をさせたいと思います」
「ん~そうするとハードだな。九時から十一時は、何もしない自由時間にして、十四時から十七時は魔法の勉強をさせて、それ以外はスカーレットに任せるけど、そこまでハードにやらないでくれよ。この子たちは絶対に無理するから、スカーレットの判断で止めないと、際限が無くなるからな」
「もちろんです。私たちがご主人様の意見を、ないがしろにするわけがないじゃないですか。任せてください!」
……これが信用ならないんだけどな。
「ネル、皆を呼んできてもらっていいかい?」
はーい、と元気な掛け声をしてから土木組のみんなの所へかけていく。
「集まってくれたね。今日から魔法の勉強を始めるから十四時から十七時の間は、それにあてるからね。その時に魔法とか覚えてもらうからよろしく」
「ご主人様、レベルは上げなくていいの?」
シェリルから発せられた一言で俺は固まる。
「そうだった。レベル上げないと魔法の行使も難しいか。ってことで戦闘訓練は、みんなどの位住んでる?」
「一通りの戦い方を学んだくらいです」
「よし、勉強の前にレベルを上げないとな。遠距離から安全に行えるように、能力向上と魔法スキルを覚えさせて、遠隔で攻撃させるか?」
それを聞いていたピーチが、
「何を優先するかですね。今回は初めに魔法の使い方を、覚えてもらった方がいい気がしますので、遠距離での戦い方を学んでもらいましょう。回復系は全員が使えるようになった方がいいですね。土木組とは言いますが、魔法を中心とした部隊として、指導していく事が望ましいと思います」
「う~ん、無理のない程度に魔法を覚えてもらおうか。遠距離での戦闘を覚えてもらって、パワーレベリングをしよう。そしたら魔法の細かい使い方を覚えてもらって、同時にクリエイトゴーレムでイメージ力アップをしよう」
「そうですね。何をおいてもレベルを上げないと、どうにもならない問題ですからね。今日の午後は、その辺の戦闘レクチャーをしましょうか。フルメンバーで行くのであれば、実地訓練がいいと思いますのでやりましょうか」
今日の午後の予定が決まった。レクチャーするのはライムに任せよう。魔法の使い方という意味では、俺の方が圧倒的にうまいのだが、さすがに教える方は上手ではない。
この世界にきて分かったのだが、理論を教える事は出来ても、基礎学力が足りない人を相手に教える事が、俺にはできなかったのだ。その点この世界の人たちは感覚が物を言うようなので、ライムに任せた方がいい結果になると俺は思っている。
午後になり任せた結果、こうなってもおかしくないか。
「「「「「「シェリルちゃん! ネルちゃん! イリアちゃん! 見て見て」」」」」」
たった三時間の実地訓練で、魔法使いのように後衛として魔法をばんばん撃っている。能力向上で上がった魔力を考えれば、この位できても普通だと思うが、年齢を考えるとすごい進歩だな。むしろ幼いから、お手本があればすぐに覚えてしまうのだろうか?
これなら明日は、もっとハードにパワーレベリングしても問題なさそうだな。
「勉強が一段落したら、自衛手段として格闘術や短剣術、杖術を教えるべきだよな」
俺の一言で今後の方針のあらかたが決まった。
土木組のパワーレベリング二日目。昨日は俺たちが前衛を務めて、魔力に余裕があるようだったので、十五人による飽和攻撃で魔物を倒している。
ダンジョンなので穴は、魔法で掘れないが土や石を積むことはできるので、トーチカの様な使い方のできる壁を作成して、魔法で攻撃していた。土木組の面目躍如な攻撃の仕方だろう。普通ならこんなに、魔法で攻撃できる人間がいないからな、俺たちならではだろう。
ただ、シュリみたいな速さが尋常じゃない場合は、魔法使いはやられるしかないんだよね。そういう意味では、フェンリルは魔法使いにとって最悪の相性なんだろうな。
おっと現実逃避気味になってしまった。誰が指揮をとってるわけじゃないのに、一糸乱れぬ攻撃はすごいな。火魔法に風魔法を当てて火力を倍増したり、土魔法に風魔法で石礫の速度を上げたりと、その場で問題なく連携をとっていた、すごいな。『1+1』が『3』にも『4』にもなるこの流動的な連携。
パワーレベリング用のダンジョンなので、後一週間も狩りを続ければ、レベルは一五〇は超えるだろう。そうしたらいったん、クリエイトゴーレムで魔法の勉強をしよう。
パワーレベリングも続けていたが、午前中の休憩時間も狩りたいと言われて、九時から十一時の間もパワーレベリングを行った。予定していたレベル一五〇を大きく上回り、みんな二〇〇を超えていた。頑張りすぎやろ! 経験値効率がいいとはいえ、二〇〇を超えるとは思わなかったわ。
さぁ、明日からは楽しい勉強の時間だ!
「ただいま! スカーレット、今日の朝食はあれ用意してくれた?」
「お帰りなさいませ。もちろん、和食が希望との事でしたので、いつものメニューに和食も準備しています。希望されていたサンマは、ここら辺では取れないので、DPで出させていただいています」
さすがスカーレットだな。何か和食が食べたくなったので、昨日、朝は和食を追加してほしいと頼んでおいて、焼き魚はサンマが食べたかったので、そういう風に依頼しておいたのだ。
焼きサンマには大根おろし! 旬の物を召喚してくれているようで、めっちゃ美味い! 鮮度で味が違うとはいえ、ここまで美味いと俺としては、二本目が食べたくなるわけで、焼き立てで出してもらった。
ここで食べる人間も増えてきたな。俺たちに、新人組、土木組とその教師役と……MAXで五十人くらい入るんじゃないか? それでもまだまだスペースがあるんだから、どれだけ広く作ったのやら。って俺が作って拡張したんだったな。
スカルズケモ耳三人娘は、メギドに待機している。レッドドラゴンを討伐して帰ってくる予定だったが、リポップしていなかったので、沸いたら連絡を入れるように伝えておいた。それまではメギドの地下に準備した、訓練場で連携を高めるように言ってある。
俺が考えた土木組の訓練方法は、まずはイメージ力を高める所からだ。簡単なものから作成していき、ドンドン難しい物に変更していく。全員でクリエイトゴーレムを使い、イメージ力を高めていく。普通の魔法より、クリエイトゴーレムの方がイメージがダイレクトに現れるからだ。
「スカーレット、あの子たちの訓練状況はどうだ?」
「そうですね。完璧からは程遠いですが、最低限の事は問題ないと思います。やる気の差でしょうか? 覚えが早かったですね」
「今日から勉強を始めさせても、問題ないか?」
「時間的な話をするのであれば、九時から十一時、十四時から十七時で、お願いしたいところですね。それ以外の時間は、メイドの勉強をさせたいと思います」
「ん~そうするとハードだな。九時から十一時は、何もしない自由時間にして、十四時から十七時は魔法の勉強をさせて、それ以外はスカーレットに任せるけど、そこまでハードにやらないでくれよ。この子たちは絶対に無理するから、スカーレットの判断で止めないと、際限が無くなるからな」
「もちろんです。私たちがご主人様の意見を、ないがしろにするわけがないじゃないですか。任せてください!」
……これが信用ならないんだけどな。
「ネル、皆を呼んできてもらっていいかい?」
はーい、と元気な掛け声をしてから土木組のみんなの所へかけていく。
「集まってくれたね。今日から魔法の勉強を始めるから十四時から十七時の間は、それにあてるからね。その時に魔法とか覚えてもらうからよろしく」
「ご主人様、レベルは上げなくていいの?」
シェリルから発せられた一言で俺は固まる。
「そうだった。レベル上げないと魔法の行使も難しいか。ってことで戦闘訓練は、みんなどの位住んでる?」
「一通りの戦い方を学んだくらいです」
「よし、勉強の前にレベルを上げないとな。遠距離から安全に行えるように、能力向上と魔法スキルを覚えさせて、遠隔で攻撃させるか?」
それを聞いていたピーチが、
「何を優先するかですね。今回は初めに魔法の使い方を、覚えてもらった方がいい気がしますので、遠距離での戦い方を学んでもらいましょう。回復系は全員が使えるようになった方がいいですね。土木組とは言いますが、魔法を中心とした部隊として、指導していく事が望ましいと思います」
「う~ん、無理のない程度に魔法を覚えてもらおうか。遠距離での戦闘を覚えてもらって、パワーレベリングをしよう。そしたら魔法の細かい使い方を覚えてもらって、同時にクリエイトゴーレムでイメージ力アップをしよう」
「そうですね。何をおいてもレベルを上げないと、どうにもならない問題ですからね。今日の午後は、その辺の戦闘レクチャーをしましょうか。フルメンバーで行くのであれば、実地訓練がいいと思いますのでやりましょうか」
今日の午後の予定が決まった。レクチャーするのはライムに任せよう。魔法の使い方という意味では、俺の方が圧倒的にうまいのだが、さすがに教える方は上手ではない。
この世界にきて分かったのだが、理論を教える事は出来ても、基礎学力が足りない人を相手に教える事が、俺にはできなかったのだ。その点この世界の人たちは感覚が物を言うようなので、ライムに任せた方がいい結果になると俺は思っている。
午後になり任せた結果、こうなってもおかしくないか。
「「「「「「シェリルちゃん! ネルちゃん! イリアちゃん! 見て見て」」」」」」
たった三時間の実地訓練で、魔法使いのように後衛として魔法をばんばん撃っている。能力向上で上がった魔力を考えれば、この位できても普通だと思うが、年齢を考えるとすごい進歩だな。むしろ幼いから、お手本があればすぐに覚えてしまうのだろうか?
これなら明日は、もっとハードにパワーレベリングしても問題なさそうだな。
「勉強が一段落したら、自衛手段として格闘術や短剣術、杖術を教えるべきだよな」
俺の一言で今後の方針のあらかたが決まった。
土木組のパワーレベリング二日目。昨日は俺たちが前衛を務めて、魔力に余裕があるようだったので、十五人による飽和攻撃で魔物を倒している。
ダンジョンなので穴は、魔法で掘れないが土や石を積むことはできるので、トーチカの様な使い方のできる壁を作成して、魔法で攻撃していた。土木組の面目躍如な攻撃の仕方だろう。普通ならこんなに、魔法で攻撃できる人間がいないからな、俺たちならではだろう。
ただ、シュリみたいな速さが尋常じゃない場合は、魔法使いはやられるしかないんだよね。そういう意味では、フェンリルは魔法使いにとって最悪の相性なんだろうな。
おっと現実逃避気味になってしまった。誰が指揮をとってるわけじゃないのに、一糸乱れぬ攻撃はすごいな。火魔法に風魔法を当てて火力を倍増したり、土魔法に風魔法で石礫の速度を上げたりと、その場で問題なく連携をとっていた、すごいな。『1+1』が『3』にも『4』にもなるこの流動的な連携。
パワーレベリング用のダンジョンなので、後一週間も狩りを続ければ、レベルは一五〇は超えるだろう。そうしたらいったん、クリエイトゴーレムで魔法の勉強をしよう。
パワーレベリングも続けていたが、午前中の休憩時間も狩りたいと言われて、九時から十一時の間もパワーレベリングを行った。予定していたレベル一五〇を大きく上回り、みんな二〇〇を超えていた。頑張りすぎやろ! 経験値効率がいいとはいえ、二〇〇を超えるとは思わなかったわ。
さぁ、明日からは楽しい勉強の時間だ!
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