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第444話 思い付きで刀を打ってみた
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「よぅ、久しぶり。元気にしてたか?」
俺は、アンソニに渡しておいた魔導無線を使って、ケモ耳三人娘たちと連絡を取っている。明日には、あちらの街で合流できるのだが、先に話を通しておこうと思い連絡を入れた。俺の近くでは、三幼女たちがノートを広げて何かをしている
『元気にしてます。ごはんも美味しいし、皆優しいです』
「そっか、それは良かったね。その街のことは、無理やり突き合わせてしまったけど、ごめんね。いきなりだけど、やりたいことは決まったかな?」
『……街で働くのもいいかなって思ってたんですが、シュウさんについてダンジョンへもぐったり、スカルズのみなさんと一緒に他の街へ行き、色々なところへ行きたくて冒険者になったことを思い出しました……でもディストピアからは離れたくなくて……そちらに戻ったら、ダンジョンに入ったり、樹海で採取でもしたりしようかと思っています』
「ん~そうか、君たちにちょっとお願いがあるんだけど、スカルズのみんなと協力して、レッドドラゴンを定期的に狩ってもらえないかな? と思ってるんだけど、どうかな?」
『『『はぁ?』』』
『さすがにレッドドラゴンは、人が増えても狩れるものではないですよ? いくら助けてもらった恩とはいえ、それは無理です……』
「ごめん、言葉が足りてなかったな。レッドドラゴンを倒してきたのは知っているよね。その際に……よいしょっと、この武器を使って倒しているんだよ。魔剣グラム、ドラゴンキラーの効果の付いた武器、これをパーティーに貸し出す。
それに、今回手に入れたレッドドラゴンの素材を使って作る装備も、貸し出すから頼めないかな? 他にもドラゴンキラーの効果の付いた、ドラゴンウィングを君に貸し出す予定だ。後、双剣ベイオウルフっていう、ドラゴンキラーの効果がついた装備も貸し出す予定だ」
『『『…………』』』
『国宝級の武器がどうしてそんなに?』
「それはまた今度教えてやるよ。で、この装備があれば、攻撃は通じるようになるから、問題ないと思うんだけど。始めは俺らもサポートするし、命の危険があったら撤退できるように、整えるからやってみないか?」
『ちょっと相談してもいいですか?』
「別にかまわないよ。今すぐの返事じゃなくてもいいから」
前向きに検討してくれるのかな? 後は何しよっかな? 久々に老ドワーフの所に行ってみるか。そう考えてドワーフたちが入り乱れている、鍛冶ストリートに足を運ぶ。
「じっちゃん! いるか!」
カンコンカンコン音が響いてるので、大きな声で老ドワーフを呼ぶと、
「そんな大きな声で呼ばんでも聞こえていわ! 小童」
いつものやり取りなのだが、三幼女が老ドワーフの言った「小童」という単語に反応して、三人で囲んでポカポカ殴っている。表現的にはポカポカという感じなのだが、やられている本人はかなり痛がっている。体力ゲージが目に見えたら、ものすごい勢いで数字が減っている気がする。
「三人ともそれ以上は禁止! じっちゃんは、元気そうでよかったわ」
「たった今元気じゃなくなったけどな。それで何の用じゃ?」
「ちょっと時間が空いたから、刀を打ちに来たんだけど手伝ってくれない?」
「またつくるんか? こりん奴だな。お主のつくり方は面白いから、見てて楽しいんだ。手伝ってやるぞい」
「今日は、オリハルコンとミスリルを合金してみようかと思ってるんだ。鋼の刀と作り方は違うけど、何とかできそうな気がするから、試してみようかと思ってるんだ」
「贅沢なこった、普通ならミスリルもオリハルコンも、試しで使えるような金属じゃないのにな。いつも思うんだが、何で鍛造する時に、何度も何度も金属をたたむんだ?」
「きちんとした理由は判んないけど、心鉄と皮鉄に分けて心鉄は柔軟性を、皮鉄は硬さだったかな? 何度も熱して織り込むことで硬くなって、研いだ時の切れ味が良くなるんじゃね? きちんとしたことが知りたいなら、本をやるから読むといいよ」
俺も知らないので適当な事を言って、最後には本に丸投げをした。DPからササっと召喚して、老ドワーフに投げつけておいた。
目を輝かせて読みだした老ドワーフは放置して、準備を始める。オリハルコンとミスリルのインゴットを取り出して配分。割合を考えながら叩いていく。
最終的にオリハルコンとミスリルの割合は、六対四でやってみる事にした。熱して溶かして、混ぜて冷やして叩いていく。ガルドに出張で、鍛冶ストリートに来てもらっている。
この街の人間からしたら、ありふれた光景だから忘れているが、下級の精霊でも街の中に住んでること自体が極稀なのに、上級精霊が街の中を移動しているのは、普通ならあり得ないのだ。
ガルドの力を借りて適温にして叩いて、折り返して叩いて層を作っていく、何回折り返したか分からないが心鉄を間に挟んで整形していく。
予想より大きくなってしまった。それもそのはず、オリハルコンで一本分作れる量に、ミスリルを混ぜ込んだため、使っている金属の量が五割位多いのだ。大きくなっても不思議ではない。大太刀サイズの物ができてしまった。
研ぎについてはまた今度やろう、さっきから三幼女が「早く早く、ご飯ができている」と、俺の事を急かしているので早くいかないと、昨日と同じようになってしまう。
「じっちゃん、明日からしばらく街を離れるから、そのまま置いておいてくれ」
「結構長物だから早めに取りにきてくれよ。あ、待て! 残りオリハルコンとミスリルどうすんだ?」
「じっちゃんにあげるから勝手に使ってくれ、近いうちに無茶な依頼するかもしれないからよろしく!」
「任せておけ! お前さんからの依頼をこなせば、あの酒出してくれるんだろ? やる気がみなぎるってもんよ」
三幼女を両腕と肩車をして家に戻っていく。
さて、明日はあの街に行くか。う~~む、本当にあの街って、何て名前なんだ? 聞いたっけ? 街に入る前に兵士が何か言っていた気がするけど、覚えがないな。向こうに着いたらアンソニに聞いてみるか。
俺は、アンソニに渡しておいた魔導無線を使って、ケモ耳三人娘たちと連絡を取っている。明日には、あちらの街で合流できるのだが、先に話を通しておこうと思い連絡を入れた。俺の近くでは、三幼女たちがノートを広げて何かをしている
『元気にしてます。ごはんも美味しいし、皆優しいです』
「そっか、それは良かったね。その街のことは、無理やり突き合わせてしまったけど、ごめんね。いきなりだけど、やりたいことは決まったかな?」
『……街で働くのもいいかなって思ってたんですが、シュウさんについてダンジョンへもぐったり、スカルズのみなさんと一緒に他の街へ行き、色々なところへ行きたくて冒険者になったことを思い出しました……でもディストピアからは離れたくなくて……そちらに戻ったら、ダンジョンに入ったり、樹海で採取でもしたりしようかと思っています』
「ん~そうか、君たちにちょっとお願いがあるんだけど、スカルズのみんなと協力して、レッドドラゴンを定期的に狩ってもらえないかな? と思ってるんだけど、どうかな?」
『『『はぁ?』』』
『さすがにレッドドラゴンは、人が増えても狩れるものではないですよ? いくら助けてもらった恩とはいえ、それは無理です……』
「ごめん、言葉が足りてなかったな。レッドドラゴンを倒してきたのは知っているよね。その際に……よいしょっと、この武器を使って倒しているんだよ。魔剣グラム、ドラゴンキラーの効果の付いた武器、これをパーティーに貸し出す。
それに、今回手に入れたレッドドラゴンの素材を使って作る装備も、貸し出すから頼めないかな? 他にもドラゴンキラーの効果の付いた、ドラゴンウィングを君に貸し出す予定だ。後、双剣ベイオウルフっていう、ドラゴンキラーの効果がついた装備も貸し出す予定だ」
『『『…………』』』
『国宝級の武器がどうしてそんなに?』
「それはまた今度教えてやるよ。で、この装備があれば、攻撃は通じるようになるから、問題ないと思うんだけど。始めは俺らもサポートするし、命の危険があったら撤退できるように、整えるからやってみないか?」
『ちょっと相談してもいいですか?』
「別にかまわないよ。今すぐの返事じゃなくてもいいから」
前向きに検討してくれるのかな? 後は何しよっかな? 久々に老ドワーフの所に行ってみるか。そう考えてドワーフたちが入り乱れている、鍛冶ストリートに足を運ぶ。
「じっちゃん! いるか!」
カンコンカンコン音が響いてるので、大きな声で老ドワーフを呼ぶと、
「そんな大きな声で呼ばんでも聞こえていわ! 小童」
いつものやり取りなのだが、三幼女が老ドワーフの言った「小童」という単語に反応して、三人で囲んでポカポカ殴っている。表現的にはポカポカという感じなのだが、やられている本人はかなり痛がっている。体力ゲージが目に見えたら、ものすごい勢いで数字が減っている気がする。
「三人ともそれ以上は禁止! じっちゃんは、元気そうでよかったわ」
「たった今元気じゃなくなったけどな。それで何の用じゃ?」
「ちょっと時間が空いたから、刀を打ちに来たんだけど手伝ってくれない?」
「またつくるんか? こりん奴だな。お主のつくり方は面白いから、見てて楽しいんだ。手伝ってやるぞい」
「今日は、オリハルコンとミスリルを合金してみようかと思ってるんだ。鋼の刀と作り方は違うけど、何とかできそうな気がするから、試してみようかと思ってるんだ」
「贅沢なこった、普通ならミスリルもオリハルコンも、試しで使えるような金属じゃないのにな。いつも思うんだが、何で鍛造する時に、何度も何度も金属をたたむんだ?」
「きちんとした理由は判んないけど、心鉄と皮鉄に分けて心鉄は柔軟性を、皮鉄は硬さだったかな? 何度も熱して織り込むことで硬くなって、研いだ時の切れ味が良くなるんじゃね? きちんとしたことが知りたいなら、本をやるから読むといいよ」
俺も知らないので適当な事を言って、最後には本に丸投げをした。DPからササっと召喚して、老ドワーフに投げつけておいた。
目を輝かせて読みだした老ドワーフは放置して、準備を始める。オリハルコンとミスリルのインゴットを取り出して配分。割合を考えながら叩いていく。
最終的にオリハルコンとミスリルの割合は、六対四でやってみる事にした。熱して溶かして、混ぜて冷やして叩いていく。ガルドに出張で、鍛冶ストリートに来てもらっている。
この街の人間からしたら、ありふれた光景だから忘れているが、下級の精霊でも街の中に住んでること自体が極稀なのに、上級精霊が街の中を移動しているのは、普通ならあり得ないのだ。
ガルドの力を借りて適温にして叩いて、折り返して叩いて層を作っていく、何回折り返したか分からないが心鉄を間に挟んで整形していく。
予想より大きくなってしまった。それもそのはず、オリハルコンで一本分作れる量に、ミスリルを混ぜ込んだため、使っている金属の量が五割位多いのだ。大きくなっても不思議ではない。大太刀サイズの物ができてしまった。
研ぎについてはまた今度やろう、さっきから三幼女が「早く早く、ご飯ができている」と、俺の事を急かしているので早くいかないと、昨日と同じようになってしまう。
「じっちゃん、明日からしばらく街を離れるから、そのまま置いておいてくれ」
「結構長物だから早めに取りにきてくれよ。あ、待て! 残りオリハルコンとミスリルどうすんだ?」
「じっちゃんにあげるから勝手に使ってくれ、近いうちに無茶な依頼するかもしれないからよろしく!」
「任せておけ! お前さんからの依頼をこなせば、あの酒出してくれるんだろ? やる気がみなぎるってもんよ」
三幼女を両腕と肩車をして家に戻っていく。
さて、明日はあの街に行くか。う~~む、本当にあの街って、何て名前なんだ? 聞いたっけ? 街に入る前に兵士が何か言っていた気がするけど、覚えがないな。向こうに着いたらアンソニに聞いてみるか。
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