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第414話 思い付きの行動
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生ハム作りを初めて一ヶ月が過ぎた。やってたことは生ハム作りだけでなく、畑に行って農業をやってみたり、湖に出て漁業をしてみたり、樹海に行って木を伐採……林業と言っていいのかな? を行ってみたり、行政府で今後の方針を決めてみたり、いろんなことをしている。
イノシシの肉は、基本的に熟成期間さえクリアできれば、豚みたいに生ハムとして食べる事は問題なかった。熟成期間にすれば、およそ倍くらいの時間を置けば、おいしく食べられるようだ。
だが、腐敗防止のダンジョンの部屋だったり、建物自体にエンチャントされていないと、おそらく腐ってしまうようなので、製造法としてはきちんと確立しないといけないだろう。それは俺の仕事ではないので、精肉所の職員に丸投げした。
この一ヶ月の間にゴーストタウンで、またアホな奴が騒ぎを起こした。久々に貴族がらみで呼ばれたと思ったら、三大国の間にたくさんある小国の一つの王族だった。
優秀な冒険者が集まってきたり、優秀な兵士の多いゴーストタウンで、強引な勧誘や権力に物を言わせて、色々やろうとしていたところを衛兵に見つかって、投獄されたらしい。周りにいた護衛は、問答無用で切りかかって来たようで、返り討ちになり死んだそうだ。
その王族が牢屋で、ぎゃーぎゃー騒いでいてうるさいので、どうにかしてくれとの事で俺が呼ばれたのだ。到着して初めの一言が、
「お前がこの街の領主か? 王族にこのような仕打ちをしていいと思っているのか? 今なら殺された護衛の代わりと、五十人くらい優秀な兵士、後は移動用の馬車などを手配すれば、許してやるから準備しろ」
わぉ、こいつ自分の立場全く理解してないな。貴族と同じように対応するか。
「何で俺が、街で暴れた人間の代わりを、準備しなければならないんだ? 街に入る前にも規約を守る様にと、念を押されているはずだが? 剣を抜いて兵士に襲い掛かって来たんだから、その護衛たちは殺されても文句は言えんだろ。
それにゴーストタウンでは、強引な勧誘はしてはいけないっていうルールがあるのに、それを犯したお前は単なる犯罪者だぞ? なのに俺に要求するとはいい度胸だな」
「貴様! 私は王族だぞ。中立地域の一領主が逆らっていい相手ではない! この街のルールなんて、私には関係ない! 護衛を殺したお前の兵士こそ犯罪者だ! 早くここから出せ! 国に帰ったらこの街なんて滅ぼしてやる!」
ほほ~、面白いこと言うんだなこいつ。
「へーこの街を滅ぼすのか? お前らにそんなことができんのか? それは面白い。お前らの国がどこにあるか分からないけど、軍隊を連れて他国を進む事なんてできんのか? それにお前らの国の兵士は、樹海を抜けてこの街に到着することができるのか? まず無理だろ」
「馬鹿かお前は、この街に続いている地下通路の出口のある、グレッグやジャルジャンを攻め落とせばこの街に攻めれるというのに、わざわざ樹海など抜けねばならん? 無知は困るな」
こいつ送り返して軍隊が攻めてくるのも、面白いかもしれないな。グレッグ側から来るなら、帝国がどう対応するかみものだし、ジャルジャン側から来るなら、ディストピアの兵士と冒険者たちに参加自由の、緊急クエストを発行すればいいだけだよな。
ちょっとグリエルに相談してみよう。
いくつか言葉を交わして出た結論は、俺の自由にしていいとの事だった。一応、ジャルジャンのフェピーには情報を流しておこう。
「お前は面白いから処刑は無しだ。帰ってもいいぞ。是非頑張って俺の街を攻めにきてくれ」
「ふざけるな! 俺の護衛を殺しておいて、ただで帰れだと? その補償をするのはあたりまえだろ!」
「はぁ? 今すぐ処刑でも、俺はかまわないんだが? せっかく拾った命を、ドブに捨てる気か?」
「一人で国まで帰れるわけないだろ! せめて護衛を用意しろ! お前らが殺したんだからな!」
「話にならん、護衛が欲しかったらゴーストタウンで自分で募集しろ。それかキャラバンみたいに大所帯で来ている所に、間借りするのもいいかもな? わがままさえ言わなければ、何とかなるんじゃねえか?
後は、ゴーストタウンで俺に反感もっている人間でも、集めてみたらどうだ? もしかしたら国に帰れるかもしれんぞ? あ、この街であまり俺の悪口言うと、ボコられるかもしれないから注意しろよ? じゃぁ釈放!」
後ろで王族がギャースカ色々言っているが、無視だ無視! ちなみにゴーストタウンで、悪口を言っているとボコられるのは事実だ。誰がボコっているかなんて簡単な話だった。
スカルズが巡回していて、スカルズの耳に悪口が聞こえると……次の日、裏路地に悪口を言っていた人間が、ボコボコにされた状態で転がっているとの事だ。
この話を聞いたのは、スカルズが始めて処刑をした一週間後の話だった。貴族の小間使いが俺の悪口を、広めようとしていたのを発見して、背後関係を吐き出させて芋づる式に、貴族までボコボコにして裏路地に捨ておいたそうだ。
こいつはどうなるんだろうな? 運良く帰っても、本当にこの街を攻めてくるのだろうか?
という事が起きてから三週間が経っている。運がいいのかあいつは今、帝国の一都市に到着していた。ゴーストタウンの人たちから得た、あの王族がいる国の場所は帝国と王国の間で、帝国よりの場所にある国だそうだ。
人口は三十万位の小さな国らしい。帝国や王国は二〇〇〇万人以上の大国だそうだ。こういった世界では二〇〇〇万でも大国なのだ。確か都市の数だけで言えば、二〇〇都市以上はあるって話だからな。マップ先生でも範囲が大きすぎると人数は検索できないらしく、正確な数字はわからなかった。
あいつが国に着くまでに、あとどれだけかかるんだろう? 思った以上に移動速度が速いみたいなので、二週間程でつくかな? 国の正確な位置や場所が分かんねえけど。
しばらくはしなければならない事もないので、ゴーストタウンで仕入れた情報の中にダンジョンの情報があったので、そのダンジョンでも攻略しに行こうかな? 場所は帝国なのだが、俺たちの移動速度なら四日もあれば、つける位置にダンジョンがある。
動きがあれば、すぐに連絡がつくようにしておけば問題ないだろう。
「よし! 決めた、帝国にあるダンジョンを攻略しに行こう。この前話に出たあのダンジョンな。コアを掌握して、新しい能力が手に入らないかって思ってな。誰が一緒に行く?」
全員ついてくるかと思ったが、年長組は全員残ると。どうもしなければならないことがあるようで、その代わりに、スカルズと元シングル冒険者の獣人三人娘を連れて行くようにとの事だった。スカルズはともかく獣人三人娘はどうなんだ? ピーチの口ぶりだと了承しているようだ。
よくわからんが、話がまとまっているならいいか? 準備を始めるかな。
イノシシの肉は、基本的に熟成期間さえクリアできれば、豚みたいに生ハムとして食べる事は問題なかった。熟成期間にすれば、およそ倍くらいの時間を置けば、おいしく食べられるようだ。
だが、腐敗防止のダンジョンの部屋だったり、建物自体にエンチャントされていないと、おそらく腐ってしまうようなので、製造法としてはきちんと確立しないといけないだろう。それは俺の仕事ではないので、精肉所の職員に丸投げした。
この一ヶ月の間にゴーストタウンで、またアホな奴が騒ぎを起こした。久々に貴族がらみで呼ばれたと思ったら、三大国の間にたくさんある小国の一つの王族だった。
優秀な冒険者が集まってきたり、優秀な兵士の多いゴーストタウンで、強引な勧誘や権力に物を言わせて、色々やろうとしていたところを衛兵に見つかって、投獄されたらしい。周りにいた護衛は、問答無用で切りかかって来たようで、返り討ちになり死んだそうだ。
その王族が牢屋で、ぎゃーぎゃー騒いでいてうるさいので、どうにかしてくれとの事で俺が呼ばれたのだ。到着して初めの一言が、
「お前がこの街の領主か? 王族にこのような仕打ちをしていいと思っているのか? 今なら殺された護衛の代わりと、五十人くらい優秀な兵士、後は移動用の馬車などを手配すれば、許してやるから準備しろ」
わぉ、こいつ自分の立場全く理解してないな。貴族と同じように対応するか。
「何で俺が、街で暴れた人間の代わりを、準備しなければならないんだ? 街に入る前にも規約を守る様にと、念を押されているはずだが? 剣を抜いて兵士に襲い掛かって来たんだから、その護衛たちは殺されても文句は言えんだろ。
それにゴーストタウンでは、強引な勧誘はしてはいけないっていうルールがあるのに、それを犯したお前は単なる犯罪者だぞ? なのに俺に要求するとはいい度胸だな」
「貴様! 私は王族だぞ。中立地域の一領主が逆らっていい相手ではない! この街のルールなんて、私には関係ない! 護衛を殺したお前の兵士こそ犯罪者だ! 早くここから出せ! 国に帰ったらこの街なんて滅ぼしてやる!」
ほほ~、面白いこと言うんだなこいつ。
「へーこの街を滅ぼすのか? お前らにそんなことができんのか? それは面白い。お前らの国がどこにあるか分からないけど、軍隊を連れて他国を進む事なんてできんのか? それにお前らの国の兵士は、樹海を抜けてこの街に到着することができるのか? まず無理だろ」
「馬鹿かお前は、この街に続いている地下通路の出口のある、グレッグやジャルジャンを攻め落とせばこの街に攻めれるというのに、わざわざ樹海など抜けねばならん? 無知は困るな」
こいつ送り返して軍隊が攻めてくるのも、面白いかもしれないな。グレッグ側から来るなら、帝国がどう対応するかみものだし、ジャルジャン側から来るなら、ディストピアの兵士と冒険者たちに参加自由の、緊急クエストを発行すればいいだけだよな。
ちょっとグリエルに相談してみよう。
いくつか言葉を交わして出た結論は、俺の自由にしていいとの事だった。一応、ジャルジャンのフェピーには情報を流しておこう。
「お前は面白いから処刑は無しだ。帰ってもいいぞ。是非頑張って俺の街を攻めにきてくれ」
「ふざけるな! 俺の護衛を殺しておいて、ただで帰れだと? その補償をするのはあたりまえだろ!」
「はぁ? 今すぐ処刑でも、俺はかまわないんだが? せっかく拾った命を、ドブに捨てる気か?」
「一人で国まで帰れるわけないだろ! せめて護衛を用意しろ! お前らが殺したんだからな!」
「話にならん、護衛が欲しかったらゴーストタウンで自分で募集しろ。それかキャラバンみたいに大所帯で来ている所に、間借りするのもいいかもな? わがままさえ言わなければ、何とかなるんじゃねえか?
後は、ゴーストタウンで俺に反感もっている人間でも、集めてみたらどうだ? もしかしたら国に帰れるかもしれんぞ? あ、この街であまり俺の悪口言うと、ボコられるかもしれないから注意しろよ? じゃぁ釈放!」
後ろで王族がギャースカ色々言っているが、無視だ無視! ちなみにゴーストタウンで、悪口を言っているとボコられるのは事実だ。誰がボコっているかなんて簡単な話だった。
スカルズが巡回していて、スカルズの耳に悪口が聞こえると……次の日、裏路地に悪口を言っていた人間が、ボコボコにされた状態で転がっているとの事だ。
この話を聞いたのは、スカルズが始めて処刑をした一週間後の話だった。貴族の小間使いが俺の悪口を、広めようとしていたのを発見して、背後関係を吐き出させて芋づる式に、貴族までボコボコにして裏路地に捨ておいたそうだ。
こいつはどうなるんだろうな? 運良く帰っても、本当にこの街を攻めてくるのだろうか?
という事が起きてから三週間が経っている。運がいいのかあいつは今、帝国の一都市に到着していた。ゴーストタウンの人たちから得た、あの王族がいる国の場所は帝国と王国の間で、帝国よりの場所にある国だそうだ。
人口は三十万位の小さな国らしい。帝国や王国は二〇〇〇万人以上の大国だそうだ。こういった世界では二〇〇〇万でも大国なのだ。確か都市の数だけで言えば、二〇〇都市以上はあるって話だからな。マップ先生でも範囲が大きすぎると人数は検索できないらしく、正確な数字はわからなかった。
あいつが国に着くまでに、あとどれだけかかるんだろう? 思った以上に移動速度が速いみたいなので、二週間程でつくかな? 国の正確な位置や場所が分かんねえけど。
しばらくはしなければならない事もないので、ゴーストタウンで仕入れた情報の中にダンジョンの情報があったので、そのダンジョンでも攻略しに行こうかな? 場所は帝国なのだが、俺たちの移動速度なら四日もあれば、つける位置にダンジョンがある。
動きがあれば、すぐに連絡がつくようにしておけば問題ないだろう。
「よし! 決めた、帝国にあるダンジョンを攻略しに行こう。この前話に出たあのダンジョンな。コアを掌握して、新しい能力が手に入らないかって思ってな。誰が一緒に行く?」
全員ついてくるかと思ったが、年長組は全員残ると。どうもしなければならないことがあるようで、その代わりに、スカルズと元シングル冒険者の獣人三人娘を連れて行くようにとの事だった。スカルズはともかく獣人三人娘はどうなんだ? ピーチの口ぶりだと了承しているようだ。
よくわからんが、話がまとまっているならいいか? 準備を始めるかな。
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