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第402話 クリエイトゴーレム講義開始!
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朝食も終わり綾乃に早く教えろと、せっつかれているので今いる人間だけを、講義するために新しく建てた領主の家に移動してもらう。
俺にはよくわからないが、グリエルとガリアに食事会をするための、大ホールみたいなものを作るように、念を押されていたことが功を奏している。今日は、そこに五十人以上の人間、精霊やその他諸々が集まる予定だ。
「まずは席を作ろう。このディスプレイを中心に、扇状になる様に椅子と机を配置してほしい。二列目以降は、少しずつでいいから床を底上げしてくれ。前の人の頭で見えないとかならない様にな」
「シュウ、早く教えてよ! 昨日興奮しすぎて、爆睡しちゃったの!」
「それ興奮してねえだろ、あんまり流れを崩すような事いうと……超スパルタモードで教える事になるけど、それでもいいなら教えようか?」
「あ、椅子並べてきまーす」
綾乃は何かを感じ取ったようで、回れ右をして会場設営に加わっていた。相変わらず手の平を返すのが早いな。
五十人以上になったのは、新人組や四大精霊、シルキー、ブラウニーの一部も教えてほしいという事で、立候補してきたので合わせて教える事にした。よく考えれば、俺の知識を少しでも引き継いでいる精霊の方が、妻たちより上手にクリエイトゴーレムを、使える可能性があるんだよな。
最近は、俺の趣味に毒されてきたから、想像力などは上がってきていると思うんだよな。もしかしたら、今回の講義で思わぬ進化をするかもしれないし、楽しみにしておこう。
準備をしていると大きな声で、酒抜きが大変だったみたいなことを言って、入ってくるドワーフたちの姿が見える。
お前ら! 酒抜き大変だったとか言ってるけど、めっちゃ酒くせえ! しかもちょっと酸っぱいにおいがするし! 風呂に投げ込んでくるか? 服もその間に洗っておいてもらえばいいだろう。
「おい、チビ爺共! ちょっとこっち来い!」
アイコンタクトでスライムたちに指示を出す。スライムに目なんてないけどな!
きちんと意図を理解してくれているようで助かる。集まってきた爺にスライムたちが、とりつきそのまま風呂へ運んでいく。
老ドワーフたちは、ギャースカ騒いでいるがそんなことはお構いなく、近くにあるスーパー銭湯に連れていく。服を脱がすのは、器用な事にスライムたちがやってくれるので、そのまま湯船に投げ込むだけだ。
ちょっとこすったらめっちゃ垢が出てきた、爺共! しっかり風呂入れや!
「スライム隊、この爺共の身体をきれいに洗ってくれ。垢が出ないくらい、つるつるに磨いてやってくれ。多少なら皮膚とかしてもいいから、とにかくきれいにしてくれ!」
俺の指示に従ってスライムたちがポンポンはねており、俺の言いたいことを理解してくれたようだ。
風呂から出てこようとする老ドワーフたちを、風呂の中に押し返しその中で体の一部を変質化させ、たわしみたいにしている。ドワーフの皮膚は頑丈だし、これでも問題ないか。垢が取れすぎて、風邪をひかなければいいけどな。
十分ほどで見違えるほど綺麗になった、老ドワーフたちを見て俺は満足気に笑う。それを見ていた老ドワーフたちは、鬼! 悪魔! と俺の事を罵倒しているが、俺の伝家の宝刀! 『工房潰すよ?』の一言で全員が黙った。
毎回こんな臭いんだったら、風呂に入ることを義務付けた方がいいんじゃねえかな。
仕事始まりに体を洗って服を着替える⇒仕事終わりに体を洗って服を着替える。これを仕事に入れるのは、どうかと思うがこうでもしないと、こいつら風呂に入らなそうなんだよな。この匂いのまま妻たちに、近付いてほしくない! ここは領主の強権を使用して義務化させよう。
キレイになった老ドワーフたちを連れて大ホールへ向かうと、巨大ディスプレイを中心に扇状に、きれいに椅子と机が並べられている。
俺の講義に参加するメンバーは、全員タブレットを渡してあるので、有効活用してもらおう。基本は俺のパソコンとディスプレイをつなげて、色々説明していく形だ。俺も復習を兼ねているので、丁寧にやっていくつもりだ!
「みんなそろったことだから、講義を始めていこうか。初めに今日集まってもらったのは、俺がよく使っているクリエイトゴーレムを、みんなに覚えてもらうために集めた。
で、簡単な概要を説明して、みんなに使ってもらおうかと思ってる。目標は簡単、最低でも壁を作れるようになってもらう事。可能なら、ずんぐりむっくりでもいいから、ゴーレムを動かすところまで出来れば、と考えてるから頑張ってほしい」
クリエイトゴーレムと聞いてドワーフ陣が、騒ぎ出したのでうるさいと注意をしておく。他のメンバーは役に立てるかも? みたいなことをつぶやいているので、やる気はあるようだ。
「まず初めに、クリエイトゴーレムの概要を簡単に説明する。
クリエイトゴーレムは、基本的に非生物にかけることによって、形作る魔法といっていいと思う。属性魔法で作るゴーレムとは違い、水や土や岩に魔法をかけても、形を変えるだけの効果しかない点に、注意しなければけないんだ。
形を変えた物を動かそうと思ったら、魔石にクリエイトゴーレムを使い魔核というものを作り、行動のパターンを登録していく必要があって、魔核を埋め込むと、登録した行動パターンに沿って動くことができるって感じだ」
俺がそう説明すると、みんながメモを取り始める。ちなみにここにいるメンバーはこの世界で言うなら、文官クラスの理解力があると太鼓判をもらっている、ジャルジャンのフェピーにだけどな。
「もう一つ重要なのは、イメージする力だ」
日本で売られている量産品の、バタフライナイフを数本取り出し、みんなに見てもらう事にする。全員が見終わった後に、俺が目の前で鉄塊にクリエイトゴーレムを使うと、量産品のバタフライナイフと全く見た目の同じものができた。
それを見ると「おぉ~」と全員が感嘆の声をあげる。手元に回すとさらに声が大きくなる。
「このようにイメージできれば、こんなようなことも可能になります。ただイメージ力が欠如するとこのようになります」
本来開くはずの部分がくっ付いてしまっているバタフライナイフも作成する。
「イメージさえできれば、どこまで細かい作業も可能になります。ですが、細かくなればなるほど、魔力の消費量が大きくなりますので、注意してください。しっかりとイメージできると、このような事もできるようになります」
真っ黒な炭素だけで構成されている物を取り出す。それにクリエイトゴーレムを使用し、炭素原子の構造をダイヤモンドの構造に並び替えて、ハート・シェープ・ブリリアント・カットを作成する。
原子レベルの細かい作業だったので、さすがに大量の魔力を消費してしまった。
俺にはよくわからないが、グリエルとガリアに食事会をするための、大ホールみたいなものを作るように、念を押されていたことが功を奏している。今日は、そこに五十人以上の人間、精霊やその他諸々が集まる予定だ。
「まずは席を作ろう。このディスプレイを中心に、扇状になる様に椅子と机を配置してほしい。二列目以降は、少しずつでいいから床を底上げしてくれ。前の人の頭で見えないとかならない様にな」
「シュウ、早く教えてよ! 昨日興奮しすぎて、爆睡しちゃったの!」
「それ興奮してねえだろ、あんまり流れを崩すような事いうと……超スパルタモードで教える事になるけど、それでもいいなら教えようか?」
「あ、椅子並べてきまーす」
綾乃は何かを感じ取ったようで、回れ右をして会場設営に加わっていた。相変わらず手の平を返すのが早いな。
五十人以上になったのは、新人組や四大精霊、シルキー、ブラウニーの一部も教えてほしいという事で、立候補してきたので合わせて教える事にした。よく考えれば、俺の知識を少しでも引き継いでいる精霊の方が、妻たちより上手にクリエイトゴーレムを、使える可能性があるんだよな。
最近は、俺の趣味に毒されてきたから、想像力などは上がってきていると思うんだよな。もしかしたら、今回の講義で思わぬ進化をするかもしれないし、楽しみにしておこう。
準備をしていると大きな声で、酒抜きが大変だったみたいなことを言って、入ってくるドワーフたちの姿が見える。
お前ら! 酒抜き大変だったとか言ってるけど、めっちゃ酒くせえ! しかもちょっと酸っぱいにおいがするし! 風呂に投げ込んでくるか? 服もその間に洗っておいてもらえばいいだろう。
「おい、チビ爺共! ちょっとこっち来い!」
アイコンタクトでスライムたちに指示を出す。スライムに目なんてないけどな!
きちんと意図を理解してくれているようで助かる。集まってきた爺にスライムたちが、とりつきそのまま風呂へ運んでいく。
老ドワーフたちは、ギャースカ騒いでいるがそんなことはお構いなく、近くにあるスーパー銭湯に連れていく。服を脱がすのは、器用な事にスライムたちがやってくれるので、そのまま湯船に投げ込むだけだ。
ちょっとこすったらめっちゃ垢が出てきた、爺共! しっかり風呂入れや!
「スライム隊、この爺共の身体をきれいに洗ってくれ。垢が出ないくらい、つるつるに磨いてやってくれ。多少なら皮膚とかしてもいいから、とにかくきれいにしてくれ!」
俺の指示に従ってスライムたちがポンポンはねており、俺の言いたいことを理解してくれたようだ。
風呂から出てこようとする老ドワーフたちを、風呂の中に押し返しその中で体の一部を変質化させ、たわしみたいにしている。ドワーフの皮膚は頑丈だし、これでも問題ないか。垢が取れすぎて、風邪をひかなければいいけどな。
十分ほどで見違えるほど綺麗になった、老ドワーフたちを見て俺は満足気に笑う。それを見ていた老ドワーフたちは、鬼! 悪魔! と俺の事を罵倒しているが、俺の伝家の宝刀! 『工房潰すよ?』の一言で全員が黙った。
毎回こんな臭いんだったら、風呂に入ることを義務付けた方がいいんじゃねえかな。
仕事始まりに体を洗って服を着替える⇒仕事終わりに体を洗って服を着替える。これを仕事に入れるのは、どうかと思うがこうでもしないと、こいつら風呂に入らなそうなんだよな。この匂いのまま妻たちに、近付いてほしくない! ここは領主の強権を使用して義務化させよう。
キレイになった老ドワーフたちを連れて大ホールへ向かうと、巨大ディスプレイを中心に扇状に、きれいに椅子と机が並べられている。
俺の講義に参加するメンバーは、全員タブレットを渡してあるので、有効活用してもらおう。基本は俺のパソコンとディスプレイをつなげて、色々説明していく形だ。俺も復習を兼ねているので、丁寧にやっていくつもりだ!
「みんなそろったことだから、講義を始めていこうか。初めに今日集まってもらったのは、俺がよく使っているクリエイトゴーレムを、みんなに覚えてもらうために集めた。
で、簡単な概要を説明して、みんなに使ってもらおうかと思ってる。目標は簡単、最低でも壁を作れるようになってもらう事。可能なら、ずんぐりむっくりでもいいから、ゴーレムを動かすところまで出来れば、と考えてるから頑張ってほしい」
クリエイトゴーレムと聞いてドワーフ陣が、騒ぎ出したのでうるさいと注意をしておく。他のメンバーは役に立てるかも? みたいなことをつぶやいているので、やる気はあるようだ。
「まず初めに、クリエイトゴーレムの概要を簡単に説明する。
クリエイトゴーレムは、基本的に非生物にかけることによって、形作る魔法といっていいと思う。属性魔法で作るゴーレムとは違い、水や土や岩に魔法をかけても、形を変えるだけの効果しかない点に、注意しなければけないんだ。
形を変えた物を動かそうと思ったら、魔石にクリエイトゴーレムを使い魔核というものを作り、行動のパターンを登録していく必要があって、魔核を埋め込むと、登録した行動パターンに沿って動くことができるって感じだ」
俺がそう説明すると、みんながメモを取り始める。ちなみにここにいるメンバーはこの世界で言うなら、文官クラスの理解力があると太鼓判をもらっている、ジャルジャンのフェピーにだけどな。
「もう一つ重要なのは、イメージする力だ」
日本で売られている量産品の、バタフライナイフを数本取り出し、みんなに見てもらう事にする。全員が見終わった後に、俺が目の前で鉄塊にクリエイトゴーレムを使うと、量産品のバタフライナイフと全く見た目の同じものができた。
それを見ると「おぉ~」と全員が感嘆の声をあげる。手元に回すとさらに声が大きくなる。
「このようにイメージできれば、こんなようなことも可能になります。ただイメージ力が欠如するとこのようになります」
本来開くはずの部分がくっ付いてしまっているバタフライナイフも作成する。
「イメージさえできれば、どこまで細かい作業も可能になります。ですが、細かくなればなるほど、魔力の消費量が大きくなりますので、注意してください。しっかりとイメージできると、このような事もできるようになります」
真っ黒な炭素だけで構成されている物を取り出す。それにクリエイトゴーレムを使用し、炭素原子の構造をダイヤモンドの構造に並び替えて、ハート・シェープ・ブリリアント・カットを作成する。
原子レベルの細かい作業だったので、さすがに大量の魔力を消費してしまった。
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