ダンマス(異端者)

AN@RCHY

文字の大きさ
上 下
369 / 2,518

第369話 ゴーストタウンの現状

しおりを挟む
 時は流れて半月が経った。思ったより三作目・四作目が早くクリアできてしまったため、少しやりこみをしてしまった。

 四週間ゲームをやり続けた俺は、変な満足感を味わっていた。日本にいた時には絶対できなかったであろう、一ヶ月丸々ゲームに費やす生活。何をしなくても稼げる状況で、ごはんを準備してくれる人たちがいる状況なんて、まずありえないもんな。

「ふはぁ~満足なり! さて、一ヶ月ゴーストタウンの事に触れてなかったけど、どうなったか確認しなきゃな、っても明日だな。のんびり今お風呂に入って、妻たちとイチャイチャしよう!」

 お風呂に入りに行くと、すでに妻たちが入浴していた。年少組がお互いの背中を洗いっこして、輪になっているのが微笑ましかった。そんな様子を横目に見てからそのままサウナへ突入する。

 大半の妻たちにはサウナは不評なのだが、姉御組だけは気に入ってくれているようでよかった。

 サウナから出て体を洗い水風呂につかる。身体を冷やしてから湯船へ移動し、先に使っていた年少組と会話をしながらつかっている。

 年長組や年中組は、髪の手入れに時間をかけているようで、毎日ニ十分以上は時間をかけて手入れをしているようだ。日本にいた時によく聞いた話だな。

 夜は、もちろん年長組と姉御組とイチャイチャしてから寝ました。さすがに全員の相手はしんどかったので、みんなが満足するまでキスなどをしてから寝たから、夜中の三時過ぎになっていた。

 朝目が覚めると非常に眠たかったが、いい疲れで寝れたので体の疲れはすっきりと取れていた。朝食はいつもの時間で、その前にみんなでストレッチを行ってから食べに行った。

 今日も相変わらず美味しいビュッフェだな。毎日同じ形式なのに使っている食材がちょっとずつ違うのがすごいよな、一流レストランでも毎日少しずつ違うメニューは、なかなかないもんな。これからもよろしく!

 朝食が終わり少し休憩した後に、ゴーストタウンの報告を聞きにお城へ向う。ゴーストタウンの領主と専用の鍛冶場を手に入れた老ドワーフは、ギリムという名前だという事だ。あいつらは老ドワーフとくくって呼んでたから、初めて名前を聞いた気がするな!

 小さな犯罪はいくつもあったようだが、貴族が起こす犯罪はこの一ヶ月全くのゼロだったそうだ。ニ日目に処刑された貴族の事を考えれば、自分も殺されるかもと思うだろうな。

 ただこの話には続きがあって、貴族本人が入ってこないで部下たちが入ってきて、問題を起こしていたという落ちだったそうだ。ダメじゃんか貴族共!

 他にも小さな問題はあったそうだが、やはり多かったのが冒険者たちによる、強姦や強姦未遂だったようだ。

 俺がゲーム月間に入っていたため俺に相談するのではなく、四大精霊や光・闇精霊、他にもいろいろな精霊たちに相談したがいい案が出なかった。

 それで、ギリムが下の階層で農業をやっているノーライフキングに意見を求めたら『サキュバスでも召喚すればいいんじゃね?』と言う事でいい意見をもらえたそうだ。

 だけど、四大精霊に召喚できるか確認してもらったところ、サキュバスの名前が見当たらなかったそうだ。

 仕方がなく再度ノーライフキングに相談すると、ノーライフキングは自分で召喚できるようだったのだ。

 DPを渡してサキュバスを召喚してもらってもよかったのだが、DPを渡して他の悪魔系の召喚もできるようにという事で、高ランクの悪魔を召喚してもらって妻たち全員で討伐していたそうだ。

 そうしたら召喚できるようになったので、娼館【淫魔の館】を立ち上げたと。これには続きがあって、サキュバスで男のストレス発散を考えるなら、インキュバスで女性のストレス発散を考えてもいいのでは? という話になり、色んなタイプのサキュバスとインキュバスを取りそろえたらしい。

 そうすると、連日大盛況で稼ぎのほとんどを消費してるのではないかと思うほどの、お金が集まってきたそうだ。サキュバスやインキュバスは、みだらな感情を食べて満足、男も女も極上の体験をできて満足、俺はお金ががっぽがっぽで満足? 誰も損しない関係だな!

 質の悪い冒険者は絶対いるので、自衛できるようにLvはあげてそうだ。他にも、リビングドールを各部屋に配置しており、逃げる時間を稼ぐくらいはわけがないそうだ。

 これにより性犯罪が一気に減ったらしい、これでも無くならないのは、高い金を払って事をいたすのは馬鹿らしい、と言って襲うアホ共の所為だろう。

 そんな奴らは公開処刑じゃ! 他にも拷問をするって話だったが、今のところいい案が浮かんでこずに、襲われた娘たちが気の済むようにする以外の事はできなかったが、ミリーの一言で俺は固まった。

 シュウ君がみんなを手に入れる原因となったあれはどう? というセリフで俺は血の気が一気にひいて、慌てて尻をおさえてしまった。

 でも、強姦する奴らに強姦される気持ちを味合わせるためには、いい案ではないだろうか? ただ、ホモークなんて召喚できないけど、どこかにいるのだろうか? 亜人の森とかかな?

 掌握している場所を監視をしているスプリガンの皆さんに聞いてみると、汁男ダンジョンに変異種として三匹程生まれて大変な事になっているという話を受けて、どういった状況なのか理解できてしまったので、げんなりしてしまった。

 汁男ダンジョンは、ゴブリン、オーク、ミノタウロスの出る、聖国にあるダンジョンの事だ。

 ゴーストタウンが落ち着くのにはもう少しかかるようなので、従魔と何人かを連れて汁男ダンジョンへ行って捕まえてくるか? できれば会いたくねえな。今は俺のダンジョンだけど、自然発生した魔物はダンマスの制御化にない物が多いんだよな。

 DPをくれるから他のダンマスからすれば、便利な存在かもしれないが、俺の今の状況では最悪と言わざるを得ないな。隷属させれば、強姦魔共で満足してくれるかな?

 どうせ死刑になるんだから、死ぬまで入れておけばいいか? ミューズやグレッグからも、強姦の奴らは連れてくるか? ジャルジャンのフェピーにも引き受けるように言っておくか。

 ついでに強姦で奴隷になった奴らも買いあさって、ホモークの生贄にするかな、俺は近寄らないけど。

 俺がゲームしている間にも、みんなが頑張ってくれていたようでらくちんだな。サキュバスにインキュバスの召喚は本当にグッジョブだな。人員? 魔員? を増やせば、もっと多くの人間を呼び込んでも問題なさそうだな。

 そういえば淫魔の館の利用料金は、他の街の娼館に比べれば半額以下の値段なのだそうだが、冒険者がかなり金を落としていくのは、複数を相手にするのや複数同士で行う等の特殊プレイを行うための、サービス料金で高くなっているそうだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

死んで全ての凶運を使い果たした俺は異世界では強運しか残ってなかったみたいです。〜最強スキルと強運で異世界を無双します!〜

猫パンチ
ファンタジー
主人公、音峰 蓮(おとみね れん)はとてつもなく不幸な男だった。 ある日、とんでもない死に方をしたレンは気づくと神の世界にいた。 そこには創造神がいて、レンの余りの不運な死に方に同情し、異世界転生を提案する。 それを大いに喜び、快諾したレンは創造神にスキルをもらうことになる。 ただし、スキルは選べず運のみが頼り。 しかし、死んだ時に凶運を使い果たしたレンは強運の力で次々と最強スキルを引いてしまう。 それは創造神ですら引くほどのスキルだらけで・・・ そして、レンは最強スキルと強運で異世界を無双してゆく・・・。

クラス転移で神様に?

空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。 異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。 そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。 異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。 龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。 現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定

〈本編完結〉ふざけんな!と最後まで読まずに投げ捨てた小説の世界に転生してしまった〜旦那様、あなたは私の夫ではありません

詩海猫
ファンタジー
こちらはリハビリ兼ねた思いつき短編として出来るだけ端折って早々に完結予定でしたが、予想外に多くの方に読んでいただき、書いてるうちにエピソードも増えてしまった為長編に変更致しましたm(_ _)m ヒロ回だけだと煮詰まってしまう事もあるので、気軽に突っ込みつつ楽しんでいただけたら嬉しいです💦 *主人公視点完結致しました。 *他者視点準備中です。 *思いがけず沢山の感想をいただき、返信が滞っております。随時させていただく予定ですが、返信のしようがないコメント/ご指摘等にはお礼のみとさせていただきます。 *・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・* 顔をあげると、目の前にラピスラズリの髪の色と瞳をした白人男性がいた。 周囲を見まわせばここは教会のようで、大勢の人間がこちらに注目している。 見たくなかったけど自分の手にはブーケがあるし、着ているものはウエディングドレスっぽい。 脳内??が多過ぎて固まって動かない私に美形が語りかける。 「マリーローズ?」 そう呼ばれた途端、一気に脳内に情報が拡散した。 目の前の男は王女の護衛騎士、基本既婚者でまとめられている護衛騎士に、なぜ彼が入っていたかと言うと以前王女が誘拐された時、救出したのが彼だったから。 だが、外国の王族との縁談の話が上がった時に独身のしかも若い騎士がついているのはまずいと言う話になり、王命で婚約者となったのが伯爵家のマリーローズである___思い出した。 日本で私は社畜だった。 暗黒な日々の中、私の唯一の楽しみだったのは、ロマンス小説。 あらかた読み尽くしたところで、友達から勧められたのがこの『ロゼの幸福』。 「ふざけんな___!!!」 と最後まで読むことなく投げ出した、私が前世の人生最後に読んだ小説の中に、私は転生してしまった。

連れ去られた先で頼まれたから異世界をプロデュースすることにしました。あっ、別に異世界転生とかしないです。普通に家に帰ります。 ② 

KZ
ファンタジー
初めましての人は初めまして。プロデューサーこと、主人公の白夜 零斗(はくや れいと)です。 2回目なので、俺については特に何もここで語ることはありません。みんなが知ってるていでやっていきます。 では、今回の内容をざっくりと紹介していく。今回はホワイトデーの話だ。前回のバレンタインに対するホワイトデーであり、悪魔に対するポンこ……天使の話でもある。 前回のバレンタインでは俺がやらかしていたが、今回はポンこ……天使がやらかす。あとは自分で見てくれ。  ※※※  ※小説家になろうにも掲載しております。現在のところ後追いとなっております※

ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い

平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。 ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。 かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。

【本編完結】転生隠者はまったり怠惰に暮らしたい(仮)

ひらえす
ファンタジー
後にリッカと名乗る者は、それなりに生きて、たぶん一度死んだ。そして、その人生の苦難の8割程度が、神の不手際による物だと告げられる。  そんな前世の反動なのか、本人的には怠惰でマイペースな異世界ライフを満喫するはず……が、しかし。自分に素直になって暮らしていこうとする主人公のズレっぷり故に引き起こされたり掘り起こされたり巻き込まれていったり、時には外から眺めてみたり…の物語になりつつあります。 ※小説家になろう様、アルファポリス様、カクヨム様でほぼ同時投稿しています。 ※残酷描写は保険です。 ※誤字脱字多いと思います。教えてくださると助かります。

全能で楽しく公爵家!!

山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。 未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう! 転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。 スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。 ※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。 ※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。

追放したんでしょ?楽しく暮らしてるのでほっといて

だましだまし
ファンタジー
私たちの未来の王子妃を影なり日向なりと支える為に存在している。 敬愛する侯爵令嬢ディボラ様の為に切磋琢磨し、鼓舞し合い、己を磨いてきた。 決して追放に備えていた訳では無いのよ?

処理中です...