ダンマス(異端者)

AN@RCHY

文字の大きさ
上 下
367 / 2,518

第367話 チビ神娯楽を手に入れる

しおりを挟む
『べ、別にあんたに褒められても、うれしくな……いや、素直にうれしいわね。あなたが普通にほめる事なんて、私のスタイル以外に、ほめる事なんてないから素直に喜ぶべきかしらね!

 それにしても、ツンデレ的な行動をとらなきゃいけない気がしたのはなんでかしら? これってあなたの所為な気がするわ!』

 なんとでも言っておけ、どうせ妻たちの見てる漫画本を盗み見とかしてるから日本の文化に染まっちまうんだよ。

『ギクリッ』

 まじか、本当に盗み見してるとか、神なのにせこいわ。どうせなら自分で出せばいいのに……それにしてもギクリッとか普通言わねえぞ! 漫画に染まってんな。

『しょ、しょうがないじゃない! 日本の漫画やアニメが面白すぎるのがいけないのよ! 私の所為じゃないわ! それに私たち神様は、人は召喚できても、物の召喚はタブーなのよ。それすると、追放されちゃうからね!

 唯一の例外が召喚した相手か、信者から送られてくる貢物だけなのよ! だから娯楽に飢えてるんだから、盗み見位いいじゃない!』

 お前さ、貢物ならありって事はさ、俺にお願いすればブッ君もらえるとか思わなかったのか?

『…………っ! ブッ君ってあなたが変な板で、漫画やアニメとか小説読んでるやつよね? それを貢物で? 今まで召喚した相手から、貢物もらったことなかったから考えもしてなかったわ! 特にDPをあなたみたいに、無駄遣いできるダンマスなんて過去にいなかったからね』

 ドンマイ! 今度、DPで可能な限り強化したブッ君を貢いでやるから、俺たちの団欒や妻たちをむやみに覗くなよ! 新しいのがでれば一ヶ月に一回くらいデータを何かに入れて送ってやるからさ。

『あんたっていい奴ね。まさかこんなに優しくされるなんて思ってもみなかったわ! もうね好きになっ『そういうのはいいんでやめてください』……グフッ、相変わらずネタでも最後まで言わせてくれないのね。ブッ君をもらえるなら、むやみに覗くのは止めるわ!』

 つうかさ、覗いてたの認めるんだな。この変態覗き魔のチビ神が! あれ? これって縮めて言うと、変態魔神……ぷぷぷ、笑っちゃいけないけどらしくなってきたな!

『ムキー! 「バナナ食うか?」サルじゃないわよ! とりあえず、今からグレイプニルを送るから有効利用してよね! 帝国の勇者は殺してもかまわないから、とっちめちゃって! 早くブッ君送ってよね! そうしないとまた覗くからね!』

 わかったわかった、またな。

「今チビ神から連絡があって、帝国にいる勇者三人に神が不正に介入したらしくて、それに対抗する手段を送ってきてくれたよ。【グレイプニル】って呼ばれる神具で相手を完全に拘束できるらしい。

 ただ使用者も行動不能になるみたいだけどな。慣れれば複数の対象を拘束できるみたいだってさ。どのくらいの距離まで届くのかとか、本当に拘束できるのか確認しないとな」

「ご主人様、理由は理解しました。今日からしばらくは外出禁止です。身の危険があるとわかった以上は、一番安全な屋敷から出ないでください。

 本当でしたらすぐにでも帝国に行って、その馬鹿な勇者共を血祭りにあげたいところですが、ゴーストタウンがまだ落ち着いていない段階で、出ていくのは難しいのでしばらくは様子見ですね」

 ピーチにそう宣言されて、姉御組も全員が肯定してしまったので、俺はしばらく屋敷に軟禁されるようだ。ダンジョン農園があるから、行動範囲はめっちゃ広い軟禁だな。

 俺もまた死ぬ思いなんてしたくないし、しばらくは大人しくしておこう。チビ神の話だと、こういうタイプの魔法やスキルは、使用者が死ねば解除されるとの事なので、ゴーストタウンが安定したら対処しよう。

 俺は軟禁生活を満喫してやろう。

 最近はまとまった時間が取れなかった気がするので、この際に徹夜をしてゲームを何かクリアしてやろうかな?

 そう思い立ったら無性にゲームがやりたくなってきた! 本当だったらオンラインゲームとかやりたいんだけど、一人でやるオンラインゲームとか楽しくないよな。妻たちや近い人を巻き込んでも、一〇〇人いるかどうかだしな。それは今度かんがえようかな。

 ゲームを選ぶところからだ。何にしようかな、テイ〇ズシリーズも色々出てたのに、全然やってないからそろそろやってしまうか?

 俺がやってないのは、エク〇リアからだから、二作目にゼスティ〇アにベル〇リアか。四作品だから、一作品のんびりやりこんで、一〇〇時間と計算して、四作品だで四〇〇時間。

 一日五時間睡眠と考えて、ゲームは十五時間やるでしょ? 残りの四時間は、運動や食事にあてて、だいたいニ十七日位か? この世界の一ヶ月がニ十八日だから、ほぼ一ヶ月は楽しめそうだな!

 スケジュールを作成しよう!まずは、朝食かな? 今の朝食がだいたい七時三十分前後て、食事の時間が三十分ほど、朝食の前に一時間くらいストレッチしてるから、残りの時間はニ時間三十分だな。

 次にお昼と夕食か、昼食は食べながらでいいから(行儀良くないので良い子は真似をしないように!)、夕食が約三十分でお風呂が一時間か。そうすると残り一時間だな。おやつの時間付近で運動するか?

 スケジュールはだいたいこんな感じだろう。

00:00 ゲーム
01:30 睡眠
06:30 起床
      ストレッチ
07:30 朝食
08:00 ゲーム
12:00 昼食を食べながらゲーム
15:00 おやつ
      運動
16:00 ゲーム
18:00 お風呂&サウナ
19:00 夕食
19:30 ゲーム
00:00

 こんな感じかな?

 見事に自宅警備員的なスケジュールになったな。ゲームしている間も、妻たちとは会話をするつもりだし、相手をする予定でいる。なので一作品に一〇〇時間はかけられないと踏んでいる

 という事で、ピーチにこんな感じで一ヶ月を過ごすと、報告に行くと許可が出たので、明日から心置きなくゲーム漬けになってやろう!

 っとその前に、チビ神にブッ君フルカスタムを貢いでやろう。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

月が導く異世界道中extra

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  こちらは月が導く異世界道中番外編になります。

彼女をイケメンに取られた俺が異世界帰り

あおアンドあお
ファンタジー
俺...光野朔夜(こうのさくや)には、大好きな彼女がいた。 しかし親の都合で遠くへと転校してしまった。 だが今は遠くの人と通信が出来る手段は多々ある。 その通信手段を使い、彼女と毎日連絡を取り合っていた。 ―――そんな恋愛関係が続くこと、数ヶ月。 いつものように朝食を食べていると、母が母友から聞いたという話を 俺に教えてきた。 ―――それは俺の彼女...海川恵美(うみかわめぐみ)の浮気情報だった。 「――――は!?」 俺は思わず、嘘だろうという声が口から洩れてしまう。 あいつが浮気してをいたなんて信じたくなかった。 だが残念ながら、母友の集まりで流れる情報はガセがない事で 有名だった。 恵美の浮気にショックを受けた俺は、未練が残らないようにと、 あいつとの連絡手段の全て絶ち切った。 恵美の浮気を聞かされ、一体どれだけの月日が流れただろうか? 時が経てば、少しずつあいつの事を忘れていくものだと思っていた。 ―――だが、現実は厳しかった。 幾ら時が過ぎろうとも、未だに恵美の裏切りを忘れる事なんて 出来ずにいた。 ......そんな日々が幾ばくか過ぎ去った、とある日。 ―――――俺はトラックに跳ねられてしまった。 今度こそ良い人生を願いつつ、薄れゆく意識と共にまぶたを閉じていく。 ......が、その瞬間、 突如と聞こえてくる大きな声にて、俺の消え入った意識は無理やり 引き戻されてしまう。 俺は目を開け、声の聞こえた方向を見ると、そこには美しい女性が 立っていた。 その女性にここはどこだと訊ねてみると、ニコッとした微笑みで こう告げてくる。 ―――ここは天国に近い場所、天界です。 そしてその女性は俺の顔を見て、続け様にこう言った。 ―――ようこそ、天界に勇者様。 ...と。 どうやら俺は、この女性...女神メリアーナの管轄する異世界に蔓延る 魔族の王、魔王を打ち倒す勇者として選ばれたらしい。 んなもん、無理無理と最初は断った。 だが、俺はふと考える。 「勇者となって使命に没頭すれば、恵美の事を忘れられるのでは!?」 そう思った俺は、女神様の嘆願を快く受諾する。 こうして俺は魔王の討伐の為、異世界へと旅立って行く。 ―――それから、五年と数ヶ月後が流れた。 幾度の艱難辛苦を乗り越えた俺は、女神様の願いであった魔王の討伐に 見事成功し、女神様からの恩恵...『勇者』の力を保持したまま元の世界へと 帰還するのだった。 ※小説家になろう様とツギクル様でも掲載中です。

あなたのレベル買い取ります! 無能と罵られ最強ギルドを追放されたので、世界で唯一の店を出した ~俺だけの【レベル売買】スキルで稼ぎまくり~

桜井正宗
ファンタジー
 異世界で暮らすただの商人・カイトは『レベル売買』という通常では絶対にありえない、世界で唯一のスキルを所持していた事に気付く。ゆえに最強ギルドに目をつけられ、直ぐにスカウトされ所属していた。  その万能スキルを使いギルドメンバーのレベルを底上げしていき、やがてギルドは世界最強に。しかし、そうなる一方でレベルの十分に上がったメンバーはカイトを必要としなくなった。もともと、カイトは戦闘には不向きなタイプ。やがてギルドマスターから『追放』を言い渡された。  途方に暮れたカイトは彷徨った。  そんな絶望的で理不尽な状況ではあったが、月光のように美しいメイド『ルナ』が救ってくれた。それから程なくし、共に世界で唯一の『レベル売買』店を展開。更に帝国の女騎士と魔法使いのエルフを迎える。  元から商売センスのあったカイトはその才能を遺憾なく発揮していく。すると驚くほど経営が上手くいき、一躍有名人となる。その風の噂を聞いた最強ギルドも「戻ってこい」と必死になるが、もう遅い。  見返すと心に決めたカイトは最強ギルドへの逆襲を開始する――。 【登場人物】(メインキャラ) 主人公 :カイト   / 男 / 商人 ヒロイン:ルナ    / 女 / メイド ヒロイン:ソレイユ  / 女 / 聖騎士 ヒロイン:ミーティア / 女 / ダークエルフ ***忙しい人向けの簡単な流れ*** ◇ギルドを追放されますが、実は最強のスキル持ち ◇メイドと出会い、新しい仲間も増えます ◇自分たちだけのお店を開きます ◇みんな優しいです ◇大儲けしていきます ◇元ギルドへの反撃もしていきます ◇世界一の帝国へ移住します ◇もっと稼ぎまくります

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第二章シャーカ王国編

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが…… アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。 そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。  実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。  剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。  アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。

異世界転移したら~彼女の"王位争い"を手助けすることになった件~最強スキル《精霊使い》を駆使して無双します~

そらら
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑ とある大陸にあるローレスト王国 剣術や魔法、そして軍事力にも長けており隙の無い王国として知られていた。 だが王太子の座が決まっておらず、国王の子供たちが次々と勢力を広げていき王位を争っていた。 そんな中、主人公である『タツキ』は異世界に転移してしまう。 「俺は確か家に帰ってたはずなんだけど......ここどこだ?」 タツキは元々理系大学の工学部にいた普通の大学生だが、異世界では《精霊使い》という最強スキルに恵まれる。 異世界に転移してからタツキは冒険者になり、優雅に暮らしていくはずだったが...... ローレスト王国の第三王女である『ソフィア』に異世界転移してから色々助けてもらったので、彼女の"王位争い"を手助けする事にしました。

バランスブレイカー〜ガチャで手に入れたブッ壊れ装備には美少女が宿ってました〜

ふるっかわ
ファンタジー
ガチャで手に入れたアイテムには美少女達が宿っていた!? 主人公のユイトは大人気VRMMO「ナイト&アルケミー」に実装されたぶっ壊れ装備を手に入れた瞬間見た事も無い世界に突如転送される。 転送されたユイトは唯一手元に残った刀に宿った少女サクヤと無くした装備を探す旅に出るがやがて世界を巻き込んだ大事件に巻き込まれて行く… ※感想などいただけると励みになります、稚作ではありますが楽しんでいただければ嬉しいです。 ※こちらの作品は小説家になろう様にも掲載しております。

処理中です...