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第351話 ゴーストタウン改装計画
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おいしい昼食を食べ終わった俺たちは、みんなでゴーストタウンに向かっている。歩きながらゴーストタウンの様子をマップ先生で確認してみるが、一切魔物はおらず少し朽ち果てた街並みと、俺たちの戦闘のせいで壊れた町がそこにあるだけだった。
特に問題があるわけでもなかったので、外観をキレイに修復するとともに、街並みに合わせた少し朽ちた感じは残したほうがいいかなと考えている。
一応俺がかかわる街なので、もちろん浄水下水は完備だ。それをしないと街が臭くなるからな! トイレ以外でしたものがいれば即樹海追放の刑だ!
「やっぱり町の中心には、領主のいる屋敷が欲しいよな! この街並みに合わせた簡単な城とか悪くないか? その中に専用鍛冶場を作れば、すぐにドワーフたちを発見できるだろうしな。マップ先生を使えるタブレット持ちを、秘書として配置しておけば問題ないか?」
勝手に色々決めてしまっているが、問題ないはずなのでいいだろう。元奴隷や奴隷の人間は、ワーカホリックを疑いたくなる程仕事熱心で、しっかり休むように言っているのに働き続けるため、ちょっと困る位だ。
奴隷なら寝る時以外は、常に仕事をしているのが普通らしく、反対に仕事をしていないと落ち着かない、と言われてしまうのだ。みんなほどほどにね!
「ご主人様、それでしたら新人組のアルファチームとベータチームを交互に秘書に派遣すればどうですか? この前も仕事が無くて困っているような事を言っていましたし、どうですかね?」
「あれ? あの娘たちは俺から仕事の指示が入らなければ、冒険者としてダンジョンに潜ってるんじゃなかったっけ? ってかキリエはあのメンバーと仲いいのか?」
「私だけじゃなく、年中組は全員仲いいと思いますよ。あの娘たちは冒険者として活躍している時は、自由時間だと思っているみたいで、仕事と考えていないらしいんです。何度言ってもその感覚が抜けないみたいで、できれば定期的な仕事を与えてあげれれば嬉しいんですが」
「そうなんだ。新人組の娘たちが嫌がらなかったら、交代で老ドワーフたちの監視をしてもらうか。あいつら時間が空けば、すぐ鍛冶場にこもって何か作り出すし、酒飲んで寝てることもあるからな。交代する感覚は一日よりは三、四日のペースでいいかな?」
「それでしたら、一週間毎の方がいいと思います。ディストピアの行政府は七の倍数の日は休みなので、それに合わせましょう。これであの娘たちも喜びます」
「あ、そうだ。それならあの娘たちにも少し勉強してもらった方がいいか、行政府のメンバーに頼んでおくか?」
「そこらへんは大丈夫です。あの娘たちは時間があったからよく勉強をしていました。行政府で働いているメンバーと同じくらいの能力がありますよ。ゴーストタウンのトップになるドワーフが決まったら、連携のためにしばらく一緒に仕事をしてもらえば問題ないはずです」
「俺たちも色々勉強してるけど、あの娘たちも頑張ってるんだな。冒険者をやりたくないなら、いっそのこと行政府で働いてもらうか?」
「後でその辺も話してきますね。考える時間はあるので、行政府で働く件はあの娘たちに任せますね」
「それでいこうか! なんて色々話しているうちに、ゴーストタウンに着いちゃったな。まずは、街の中心に作る予定の領主館という名の城を建てますかね。現場に着いたらDPで出したお城の写真をみんなで見て、よさそうなのの外見を真似しようか!」
みんなで街並みを見ながらここをどうする? あそこはどうする? 等と色々話をし始めていた。
「思ったより広いねここ、あんまりデカすぎても困るから一階をゴーストタウンの出入り口にして、検問とか配置しようか? で、俺たちが今通ってきた道は、樹海に行く人用の専用通路にしよう。
ダンジョンにも行けるようになるから、ダンジョン内でトラブルが増えそうだな。ディストピア側の冒険者には、エマージェンシーコールのボタンでもたせておけば、スプリガンが監視を強めてくれるか?
各ダンジョンにトラブル解決の人材もいないとまずいか? 兵士たちに頑張ってもらうか? あいつらも今仕事はあまりないからな」
俺が一人でブツブツ言っているなか、妻たちは城を見てあーでもないこーでもないと議論を始めていた。こういう場合に俺が混ざってもセンスがないので、一緒に着いてきた従魔たちと遊び始めた。
ニコをもって全力で上に向かって投げると、ニ〇〇メートル位上にある天井に届いた。
なかなか戻ってこないのでマップ先生で位置を確認してみると、天井に張り付いているようだった。その様子を見ていた他のスライムたちが、プルプルと震え騒ぎ出したのだ。これは俺たちも投げろっていう事だろう。全力で天井に向かって他の七匹も投げてやる。
どうやって張り付いているかわからないが、全員がくっ付いているのだから、そういうものだと思うしかないな。
上を見ながら狐たちをモフモフしていると、クロが急に立ち上がりジャンプして噛み付く仕草をした。何事かと思いクロに駆け寄ると、口の中にニコが収まっていた。落ちてきたのでキャッチしたのだろう、お前よく見えてたな、俺は気付かなかったぞ。
上を見ていると、ニコの真似をして続けてスライムたちが次々落ちてくるのが見えた、お前等もか!
狼四匹ではスライム七匹は取れきれないので、俺も立って取る仲間に加わろうとしたところ悲劇が起こった!
七匹が体の形を変えて俺の所へ向かってきたのだ。ここまで言えば分かってもらえるだろう、全員が俺の上に着地したのだ。それなりの重量がかかり『グヘェッ』と声を漏らしてしまった。
「お前ら、全員が俺の所に来る事はないだろ! おかげでつぶれかけたじゃないか! っておい! 知らん顔してどこか行こうとするな!」
スライムたちが逃げ出したので追いかけたが、こういった塀とか建物がある場所でこいつらに追いつくのは無理だった。変幻自在に変形するスライムの体は、少しの隙間があれば抜けてしまうのだ。追いつけるわけがない!
妻たちの元に戻ると結論が出たようで、どんな城を作るか決まった様だ。
「ご主人様、これをアレンジしたようなお城にしようと思います」
特に問題があるわけでもなかったので、外観をキレイに修復するとともに、街並みに合わせた少し朽ちた感じは残したほうがいいかなと考えている。
一応俺がかかわる街なので、もちろん浄水下水は完備だ。それをしないと街が臭くなるからな! トイレ以外でしたものがいれば即樹海追放の刑だ!
「やっぱり町の中心には、領主のいる屋敷が欲しいよな! この街並みに合わせた簡単な城とか悪くないか? その中に専用鍛冶場を作れば、すぐにドワーフたちを発見できるだろうしな。マップ先生を使えるタブレット持ちを、秘書として配置しておけば問題ないか?」
勝手に色々決めてしまっているが、問題ないはずなのでいいだろう。元奴隷や奴隷の人間は、ワーカホリックを疑いたくなる程仕事熱心で、しっかり休むように言っているのに働き続けるため、ちょっと困る位だ。
奴隷なら寝る時以外は、常に仕事をしているのが普通らしく、反対に仕事をしていないと落ち着かない、と言われてしまうのだ。みんなほどほどにね!
「ご主人様、それでしたら新人組のアルファチームとベータチームを交互に秘書に派遣すればどうですか? この前も仕事が無くて困っているような事を言っていましたし、どうですかね?」
「あれ? あの娘たちは俺から仕事の指示が入らなければ、冒険者としてダンジョンに潜ってるんじゃなかったっけ? ってかキリエはあのメンバーと仲いいのか?」
「私だけじゃなく、年中組は全員仲いいと思いますよ。あの娘たちは冒険者として活躍している時は、自由時間だと思っているみたいで、仕事と考えていないらしいんです。何度言ってもその感覚が抜けないみたいで、できれば定期的な仕事を与えてあげれれば嬉しいんですが」
「そうなんだ。新人組の娘たちが嫌がらなかったら、交代で老ドワーフたちの監視をしてもらうか。あいつら時間が空けば、すぐ鍛冶場にこもって何か作り出すし、酒飲んで寝てることもあるからな。交代する感覚は一日よりは三、四日のペースでいいかな?」
「それでしたら、一週間毎の方がいいと思います。ディストピアの行政府は七の倍数の日は休みなので、それに合わせましょう。これであの娘たちも喜びます」
「あ、そうだ。それならあの娘たちにも少し勉強してもらった方がいいか、行政府のメンバーに頼んでおくか?」
「そこらへんは大丈夫です。あの娘たちは時間があったからよく勉強をしていました。行政府で働いているメンバーと同じくらいの能力がありますよ。ゴーストタウンのトップになるドワーフが決まったら、連携のためにしばらく一緒に仕事をしてもらえば問題ないはずです」
「俺たちも色々勉強してるけど、あの娘たちも頑張ってるんだな。冒険者をやりたくないなら、いっそのこと行政府で働いてもらうか?」
「後でその辺も話してきますね。考える時間はあるので、行政府で働く件はあの娘たちに任せますね」
「それでいこうか! なんて色々話しているうちに、ゴーストタウンに着いちゃったな。まずは、街の中心に作る予定の領主館という名の城を建てますかね。現場に着いたらDPで出したお城の写真をみんなで見て、よさそうなのの外見を真似しようか!」
みんなで街並みを見ながらここをどうする? あそこはどうする? 等と色々話をし始めていた。
「思ったより広いねここ、あんまりデカすぎても困るから一階をゴーストタウンの出入り口にして、検問とか配置しようか? で、俺たちが今通ってきた道は、樹海に行く人用の専用通路にしよう。
ダンジョンにも行けるようになるから、ダンジョン内でトラブルが増えそうだな。ディストピア側の冒険者には、エマージェンシーコールのボタンでもたせておけば、スプリガンが監視を強めてくれるか?
各ダンジョンにトラブル解決の人材もいないとまずいか? 兵士たちに頑張ってもらうか? あいつらも今仕事はあまりないからな」
俺が一人でブツブツ言っているなか、妻たちは城を見てあーでもないこーでもないと議論を始めていた。こういう場合に俺が混ざってもセンスがないので、一緒に着いてきた従魔たちと遊び始めた。
ニコをもって全力で上に向かって投げると、ニ〇〇メートル位上にある天井に届いた。
なかなか戻ってこないのでマップ先生で位置を確認してみると、天井に張り付いているようだった。その様子を見ていた他のスライムたちが、プルプルと震え騒ぎ出したのだ。これは俺たちも投げろっていう事だろう。全力で天井に向かって他の七匹も投げてやる。
どうやって張り付いているかわからないが、全員がくっ付いているのだから、そういうものだと思うしかないな。
上を見ながら狐たちをモフモフしていると、クロが急に立ち上がりジャンプして噛み付く仕草をした。何事かと思いクロに駆け寄ると、口の中にニコが収まっていた。落ちてきたのでキャッチしたのだろう、お前よく見えてたな、俺は気付かなかったぞ。
上を見ていると、ニコの真似をして続けてスライムたちが次々落ちてくるのが見えた、お前等もか!
狼四匹ではスライム七匹は取れきれないので、俺も立って取る仲間に加わろうとしたところ悲劇が起こった!
七匹が体の形を変えて俺の所へ向かってきたのだ。ここまで言えば分かってもらえるだろう、全員が俺の上に着地したのだ。それなりの重量がかかり『グヘェッ』と声を漏らしてしまった。
「お前ら、全員が俺の所に来る事はないだろ! おかげでつぶれかけたじゃないか! っておい! 知らん顔してどこか行こうとするな!」
スライムたちが逃げ出したので追いかけたが、こういった塀とか建物がある場所でこいつらに追いつくのは無理だった。変幻自在に変形するスライムの体は、少しの隙間があれば抜けてしまうのだ。追いつけるわけがない!
妻たちの元に戻ると結論が出たようで、どんな城を作るか決まった様だ。
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