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第336話 坑道の奥より
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カエデが突然言い出した、「そうだ京都へ行こう」的なノリで始まった鉱山へのピクニック? の準備が終わりディストピアの門から、五〇〇メートル程離れた場所にそれっぽいところがあったので、入口をそこに作る事にした。
坑道は入口から五〇〇メートル程をダンマスのスキルで、DPを消費して穴を掘って破棄することにした。
クリエイトゴーレムで作ると掘った土や岩、鉱石などを処理するのに時間がかかるのだが、ダンマスのスキルで穴を掘るとどういうわけか、掘った土や岩、鉱石などがどこかへ消えるのだ。超便利!
しかも破棄することによってダンマスのスキルでほった穴にも、クリエイトゴーレムで干渉することも可能になるのだ。超便利。
入口予定の場所に到着して坑道の入口を作成する。ポチポチポチっとな!
へーこんな風にダンジョンってできてくんだ。今まで散々使ってきたのに、建物ができる風景は見たことあるけど、目の前で穴が掘られていく風景は見た事が無かった。
どうやって掘られているかを表現すると、見えない球体が強引に押し進んで、球体に触れた部分が消えていく感じだろうか? おっきな空間を作った際はどうやって掘っているのだろうか? ダンジョン農園とかめっちゃ広い空間だからな~気になるところだ。
まぁこんなことしている場合じゃないな。とりあえず破棄してっと……おっと、思ったよりここの地盤脆いのか? 破棄した瞬間に坑道の上側からポロポロと石や土、鉱石がおちだしてきたので慌ててクリエイトゴーレムを使って坑道を補強する。
昔の鉱山で働いてた鉱員ってすごいんだな。いろんなもので補強して掘り進んでいったんだもんな、すごいよな。そして魔法って超便利!
「さあカエデとリンド、先導は任せるよ。一応ニ方向に進むように掘っていこう。どっちの勘が鋭いか分かりそうで面白そうだしな! どうせなら俺も気の向くままに掘ってみようかな?
とは言っても勝負じゃないから無理に進むのは無しな、坑道で崩落が一番危険だから、常に魔法でもクリエイトゴーレムでもいいから補強して進むようにね! じゃぁチーム分けしようか!」
俺、カエデ、リンドのチームに分かれるのだが、嫁なんだから俺と一緒にいたいっていうのはわかるけど、ニ人以外俺のチームに来たいっていうのはやめてほしいな。
ニ人に悪いし、チームに分かれるって聞いた時のニ人の顔が切なそうに歪んだのを見ちゃうとね。でも俺も自分の思うままに掘ってみたいんだよね、楽しそうじゃん?
チームは初めに決めたメンバーで固定することに決まった。一応勝負ではないけど、競い合う予定なので同じメンバーで一緒に頑張っていく事になったのだ。
チーム分けは三組だったので、年少・年中・年長の代表者がくじを引いて決める形になった。勝者といっていいのだろうか? 俺のチームは予想通り年少組だった。カエデは年中、リンドが年長組だった。
なんで予想通りかといえば、年少組の代表がネルだったからだ。この娘は自力で幸運と強運のスキルを得ているので妥当な結果だろう。
「さぁ! チームも決まったし進んでいこうか!」
みんなで坑道の中に入っていく。五〇〇メートルとはいえ、入口が豆粒みたいになっていた。人数も人数だったので降り始めてからしばらくして空気が濁っている感じがした。
「シュウ、聞こえてる?」
違う通路を掘っていたリンドから声が届いた。距離にして多分二十メートルくらいかな?
「リンド、どうかしたか?」
「この坑道だけどダンジョンじゃないんだよね、空気の循環とかどうしてるの?」
「え? 何もしてない……」
「まぁしょうがないか、坑道なんて普通縁がないもんね。イリア、風精霊と土精霊にお願いして、坑道の中の空気を継続的に入れ替えてもらっていいかな? 今ディストピアにいるアリスに、ちょっと風を送る魔道具を作るようにお願いしておくよ」
そっか坑道って空気を入れ替える装置が無いとドンドン空気が濁っていっちゃうのか……全然考えてなかったな。そのせいで死んだ人がいるんだったっけ?そこらへんは覚えてないな。
いつもこういった洞窟型の物を作る時は、DPを消費してダンマスのスキルで作ってたもんな。唯一の例外は街の地下に作った下水だけだろうけど、あの時はドンドンクリエイトゴーレムで掘っては、収納の腕輪とかにしまってたから空気が流れ込んできてたんだろうな。地上まで小さな穴だけどいくつも空いてたもんな。
そんなことを考えている間に、イリアは精霊魔法を使って空気の入れ替えを行っていた。その横では『エイッエイッ!』とネルとシェリルが穴を掘っている。しかもガントレットを付けて壁を殴りつけて掘っているんだから頭が痛い。
きちんとツルハシを準備したのに振り難い! といってガントレットを付けて壁を殴りだしたんだからな。
そして穴を掘るスピードが尋常じゃないから苦笑しかできないのが現状なんだよな。
一日目の成果、順位は、俺・リンド・カエデの順番だった。これは単純に掘った量が一番多かったのが、俺のチームだったからなんだよね。割合から言えば一番低かったのを量で圧倒した形だ。その結果に一番悔しがってたのはリンドだろう。経験者の勘なのか、品質のいい鉄鉱石が多かったのだ。
しばらくは鉱石掘りを楽しもうかな。
鉱石を掘り出し始めて一週間が経った。そろそろ鉱石を掘っているのに飽きてきてしまった、妻たちが。俺もなんだけどね。だから明日で鉱石掘りは終わりにしよう! 後はDPを使って鉱山内都市でもつくるか?
最終日にとんでもない物を発見してしまった……
坑道は入口から五〇〇メートル程をダンマスのスキルで、DPを消費して穴を掘って破棄することにした。
クリエイトゴーレムで作ると掘った土や岩、鉱石などを処理するのに時間がかかるのだが、ダンマスのスキルで穴を掘るとどういうわけか、掘った土や岩、鉱石などがどこかへ消えるのだ。超便利!
しかも破棄することによってダンマスのスキルでほった穴にも、クリエイトゴーレムで干渉することも可能になるのだ。超便利。
入口予定の場所に到着して坑道の入口を作成する。ポチポチポチっとな!
へーこんな風にダンジョンってできてくんだ。今まで散々使ってきたのに、建物ができる風景は見たことあるけど、目の前で穴が掘られていく風景は見た事が無かった。
どうやって掘られているかを表現すると、見えない球体が強引に押し進んで、球体に触れた部分が消えていく感じだろうか? おっきな空間を作った際はどうやって掘っているのだろうか? ダンジョン農園とかめっちゃ広い空間だからな~気になるところだ。
まぁこんなことしている場合じゃないな。とりあえず破棄してっと……おっと、思ったよりここの地盤脆いのか? 破棄した瞬間に坑道の上側からポロポロと石や土、鉱石がおちだしてきたので慌ててクリエイトゴーレムを使って坑道を補強する。
昔の鉱山で働いてた鉱員ってすごいんだな。いろんなもので補強して掘り進んでいったんだもんな、すごいよな。そして魔法って超便利!
「さあカエデとリンド、先導は任せるよ。一応ニ方向に進むように掘っていこう。どっちの勘が鋭いか分かりそうで面白そうだしな! どうせなら俺も気の向くままに掘ってみようかな?
とは言っても勝負じゃないから無理に進むのは無しな、坑道で崩落が一番危険だから、常に魔法でもクリエイトゴーレムでもいいから補強して進むようにね! じゃぁチーム分けしようか!」
俺、カエデ、リンドのチームに分かれるのだが、嫁なんだから俺と一緒にいたいっていうのはわかるけど、ニ人以外俺のチームに来たいっていうのはやめてほしいな。
ニ人に悪いし、チームに分かれるって聞いた時のニ人の顔が切なそうに歪んだのを見ちゃうとね。でも俺も自分の思うままに掘ってみたいんだよね、楽しそうじゃん?
チームは初めに決めたメンバーで固定することに決まった。一応勝負ではないけど、競い合う予定なので同じメンバーで一緒に頑張っていく事になったのだ。
チーム分けは三組だったので、年少・年中・年長の代表者がくじを引いて決める形になった。勝者といっていいのだろうか? 俺のチームは予想通り年少組だった。カエデは年中、リンドが年長組だった。
なんで予想通りかといえば、年少組の代表がネルだったからだ。この娘は自力で幸運と強運のスキルを得ているので妥当な結果だろう。
「さぁ! チームも決まったし進んでいこうか!」
みんなで坑道の中に入っていく。五〇〇メートルとはいえ、入口が豆粒みたいになっていた。人数も人数だったので降り始めてからしばらくして空気が濁っている感じがした。
「シュウ、聞こえてる?」
違う通路を掘っていたリンドから声が届いた。距離にして多分二十メートルくらいかな?
「リンド、どうかしたか?」
「この坑道だけどダンジョンじゃないんだよね、空気の循環とかどうしてるの?」
「え? 何もしてない……」
「まぁしょうがないか、坑道なんて普通縁がないもんね。イリア、風精霊と土精霊にお願いして、坑道の中の空気を継続的に入れ替えてもらっていいかな? 今ディストピアにいるアリスに、ちょっと風を送る魔道具を作るようにお願いしておくよ」
そっか坑道って空気を入れ替える装置が無いとドンドン空気が濁っていっちゃうのか……全然考えてなかったな。そのせいで死んだ人がいるんだったっけ?そこらへんは覚えてないな。
いつもこういった洞窟型の物を作る時は、DPを消費してダンマスのスキルで作ってたもんな。唯一の例外は街の地下に作った下水だけだろうけど、あの時はドンドンクリエイトゴーレムで掘っては、収納の腕輪とかにしまってたから空気が流れ込んできてたんだろうな。地上まで小さな穴だけどいくつも空いてたもんな。
そんなことを考えている間に、イリアは精霊魔法を使って空気の入れ替えを行っていた。その横では『エイッエイッ!』とネルとシェリルが穴を掘っている。しかもガントレットを付けて壁を殴りつけて掘っているんだから頭が痛い。
きちんとツルハシを準備したのに振り難い! といってガントレットを付けて壁を殴りだしたんだからな。
そして穴を掘るスピードが尋常じゃないから苦笑しかできないのが現状なんだよな。
一日目の成果、順位は、俺・リンド・カエデの順番だった。これは単純に掘った量が一番多かったのが、俺のチームだったからなんだよね。割合から言えば一番低かったのを量で圧倒した形だ。その結果に一番悔しがってたのはリンドだろう。経験者の勘なのか、品質のいい鉄鉱石が多かったのだ。
しばらくは鉱石掘りを楽しもうかな。
鉱石を掘り出し始めて一週間が経った。そろそろ鉱石を掘っているのに飽きてきてしまった、妻たちが。俺もなんだけどね。だから明日で鉱石掘りは終わりにしよう! 後はDPを使って鉱山内都市でもつくるか?
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