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第335話 カエデの思い付き
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適度に体を動かしながら、ノンビリと日々を過ごしていたある日!
「シュウ! ちょっと鉱山行こうよ!」
と、カエデが俺の部屋の扉を蹴り破らんばかりの勢いで入ってきた。ブッ君で本を読んでいた俺は、普通にびっくりしてブッ君をなげてしまった。投げられたブッ君はきれいな放物線をえがいたが床に落ちる事は無かった。
なぜならニコが先回りして体でキャッチしてくれたのだ! DPで耐水・耐熱・耐火・耐衝撃等々つけられる強化策を施しているので、落とした程度で壊れる事は無いんだけどね。
「別に行ってもいいんだけど、何しに行きたいん?」
「最近、鉱山に行ってないから、呼ばれている気がしてるのよ!」
「待て待て、もともと自分で鉱山に鉱石掘りに行ったことはないって言ってたと思うんだけど、何故に呼ばれた気がするかが気になるんだが……あ、ニコ、ブッ君ありがとな」
カエデと話しているとニコが俺が投げ落としたブッ君を持ってきてくれた。ニコにお礼を言いながらなでてやる。
「ノリよ! 最近はどこかに遠征したりとかディストピアで武器防具を打ったりとかしてて、変化が無いからたまには自分で加工前の鉱石を掘ってから製錬して、インゴットも作ってみたいなって思ったのよ。新しい事をしてインスピレーションを刺激したいのよ!」
それなりにきちんとした理由があるようだ。だけど、最近何かのマンガかアニメでそのネタを見た覚えがあるんだが、何だったっけな?
「まぁ、断る理由もないし鉱山に行こうか! ただそれをするなら鉱山ダンジョンじゃなくて、普通の鉱山で苦労して鉱石を手に入れるのも悪くないよね。いつもヴローツマインの鉱山ダンジョンかディストピアの鉱石ダンジョンでとれた鉱石を製錬したのか、DPで召喚したインゴットなんかを使ってるから。本当に初めからやるのも楽しいかもな!」
そういえばカエデに教わってちょっとだけ鍛冶のスキルLvをあげたけど、カエデとリンド、老ドワーフたちが基本担当してくれるので俺がスキルLvあげる必要なくね? って事でほとんど手を付けてなかったけど、小説や漫画、アニメが好きな日本人の男として日本刀を作ってみたいと思うのは必然であろう。
シュウは全力でこう思っているのだから、小説や漫画、アニメを好きな日本人男性にとってはいい迷惑なのではないだろうか?
「シュウ、ダンジョンじゃなくて鉱石を産出する鉱山って知ってるの?」
「うんにゃ知らん! でも山があれば鉱山っぽくできると思うよ」
「それってダンジョンじゃないの?」
「ふっふっふ、俺がいつまでもダンジョン以外の物を作れないと思っていたのかね? クリエイトゴーレムでも作れるけど、ダンジョンマスターとしての格が上がったのか、掌握しているダンジョンを任意で破棄できるようになったんだよ。
ダンジョンコアがなくなっても似た感じになるけど、掌握自体はされたままになるから厳密にいうと違うんだよね」
「で、どういう事?」
「簡単に言えば、鉱石をランダムにちりばめた鉱山をDPで作って破棄すれば鉱山の完成! なんだけど、山ならすぐそこにあるから、あっちを掘ってみないか?」
樹海の中心にある巨大な山を指さしてカエデに聞いてみる。
「あそこって鉱石出るの?」
「わからん! ある程度はクリエイトゴーレムで坑道を掘ってそこから掘ってみよう。それにリンドに聞けばある程度鉱石があるかとかわかるんじゃね?」
「リンドさんならわかりそうね、自分でも鉱山ダンジョンでツルハシふってたって言ってたし。近くだから準備はどうしよっか?」
「ついでだから、山の中にも鉱山内都市的な何か作ってみようか? もし面白そうなのができたら、鉱石ダンジョンをその街の中心に持ってきても面白そうだね!」
ディストピアの行政府の人間が頭を抱えるような案件がこの瞬間に勃発した。
「ドワーフの人たちは喜びそうね。でも都市作るにしても相当大きな空洞が必要になるから、今回は鉱石目当てだから忘れないでよね」
「いかんいかん、面白い事が浮かぶとそっち側に色々思考が引っ張られちゃうな。ひとまず鉱石掘りだな。毎日帰ってこれる距離だけど、どうせ行くならそこで夜を過ごすのもいいよな。
以前作った広くないダンジョン用のコテージっていえばいいのかな? あれを運用してみようか、自力である程度広く掘る必要はあるけど、そこは楽しめるように頑張ろう」
簡単な話を終わりにして、準備を始める事にした。今回は全員ではなく、毎日違うメンバーっていう事もできる距離だからな。俺はもちろん坑道に残る予定だけどね! 多分カエデとリンド、三幼女は残るんじゃないかな?
そういえば話が終わったらリンドが、スマートフォンのような物を取り出した。エレノアも持ってたけどあれってなんだ?
と思ったので聞いてみたら『ご主人様の世界にあったスマートフォンの形を模した物です。ただ私たちにはタブレットがありますので、通話機能に特化した通信機とアリスが言っていました』との事だった。
にしても、通信機としてだったらガラケーみたいなものでもよかったんだけど、それしか知らなかったんだからしょうがないよね。他にもアニメやマンガには腕時計式の通信機とかあったりするけど、それにしてもよくタッチパネルを再現したもんだな。
さてさて、ツルハシを作らないといけないな。俺が作るよりは、カエデやリンドに作ってもらった方がいいか? DPで召喚したのに、アダマンコーティングでもすれば十分かな?
その事をカエデに聞いたらDPで! と即答されてしまった。今は時間を使いたく無いようで、すぐにでも鉱石を掘りに行きたいようだ。
妻たちが準備をしている間に、何処に入口を作るか小会議をしている。メンバーは俺とシェリル・イリア・ネルの四人だ。シェリルとネルは、やっぱり入口は頂上にあるのがいいと主張するのに対して、イリアはそこまで歩くのは大変だから街の近くでいいと主張している。
俺は今後の事を三人に説明すると、入口は街の近くにしようという話になった。でもせっかくだからシェリルとネルが言った山の上にも、何時か入口を用意するかな?
三人と一緒に戯れていたら、準備ができたとお呼びがかかった。お付きは一日毎半分のメンバーを入れ替える事になった。どの位の日数鉱山にこもっているか分からないので、ニ日で全員が参加できるように組んだようだ。
「シュウ! ちょっと鉱山行こうよ!」
と、カエデが俺の部屋の扉を蹴り破らんばかりの勢いで入ってきた。ブッ君で本を読んでいた俺は、普通にびっくりしてブッ君をなげてしまった。投げられたブッ君はきれいな放物線をえがいたが床に落ちる事は無かった。
なぜならニコが先回りして体でキャッチしてくれたのだ! DPで耐水・耐熱・耐火・耐衝撃等々つけられる強化策を施しているので、落とした程度で壊れる事は無いんだけどね。
「別に行ってもいいんだけど、何しに行きたいん?」
「最近、鉱山に行ってないから、呼ばれている気がしてるのよ!」
「待て待て、もともと自分で鉱山に鉱石掘りに行ったことはないって言ってたと思うんだけど、何故に呼ばれた気がするかが気になるんだが……あ、ニコ、ブッ君ありがとな」
カエデと話しているとニコが俺が投げ落としたブッ君を持ってきてくれた。ニコにお礼を言いながらなでてやる。
「ノリよ! 最近はどこかに遠征したりとかディストピアで武器防具を打ったりとかしてて、変化が無いからたまには自分で加工前の鉱石を掘ってから製錬して、インゴットも作ってみたいなって思ったのよ。新しい事をしてインスピレーションを刺激したいのよ!」
それなりにきちんとした理由があるようだ。だけど、最近何かのマンガかアニメでそのネタを見た覚えがあるんだが、何だったっけな?
「まぁ、断る理由もないし鉱山に行こうか! ただそれをするなら鉱山ダンジョンじゃなくて、普通の鉱山で苦労して鉱石を手に入れるのも悪くないよね。いつもヴローツマインの鉱山ダンジョンかディストピアの鉱石ダンジョンでとれた鉱石を製錬したのか、DPで召喚したインゴットなんかを使ってるから。本当に初めからやるのも楽しいかもな!」
そういえばカエデに教わってちょっとだけ鍛冶のスキルLvをあげたけど、カエデとリンド、老ドワーフたちが基本担当してくれるので俺がスキルLvあげる必要なくね? って事でほとんど手を付けてなかったけど、小説や漫画、アニメが好きな日本人の男として日本刀を作ってみたいと思うのは必然であろう。
シュウは全力でこう思っているのだから、小説や漫画、アニメを好きな日本人男性にとってはいい迷惑なのではないだろうか?
「シュウ、ダンジョンじゃなくて鉱石を産出する鉱山って知ってるの?」
「うんにゃ知らん! でも山があれば鉱山っぽくできると思うよ」
「それってダンジョンじゃないの?」
「ふっふっふ、俺がいつまでもダンジョン以外の物を作れないと思っていたのかね? クリエイトゴーレムでも作れるけど、ダンジョンマスターとしての格が上がったのか、掌握しているダンジョンを任意で破棄できるようになったんだよ。
ダンジョンコアがなくなっても似た感じになるけど、掌握自体はされたままになるから厳密にいうと違うんだよね」
「で、どういう事?」
「簡単に言えば、鉱石をランダムにちりばめた鉱山をDPで作って破棄すれば鉱山の完成! なんだけど、山ならすぐそこにあるから、あっちを掘ってみないか?」
樹海の中心にある巨大な山を指さしてカエデに聞いてみる。
「あそこって鉱石出るの?」
「わからん! ある程度はクリエイトゴーレムで坑道を掘ってそこから掘ってみよう。それにリンドに聞けばある程度鉱石があるかとかわかるんじゃね?」
「リンドさんならわかりそうね、自分でも鉱山ダンジョンでツルハシふってたって言ってたし。近くだから準備はどうしよっか?」
「ついでだから、山の中にも鉱山内都市的な何か作ってみようか? もし面白そうなのができたら、鉱石ダンジョンをその街の中心に持ってきても面白そうだね!」
ディストピアの行政府の人間が頭を抱えるような案件がこの瞬間に勃発した。
「ドワーフの人たちは喜びそうね。でも都市作るにしても相当大きな空洞が必要になるから、今回は鉱石目当てだから忘れないでよね」
「いかんいかん、面白い事が浮かぶとそっち側に色々思考が引っ張られちゃうな。ひとまず鉱石掘りだな。毎日帰ってこれる距離だけど、どうせ行くならそこで夜を過ごすのもいいよな。
以前作った広くないダンジョン用のコテージっていえばいいのかな? あれを運用してみようか、自力である程度広く掘る必要はあるけど、そこは楽しめるように頑張ろう」
簡単な話を終わりにして、準備を始める事にした。今回は全員ではなく、毎日違うメンバーっていう事もできる距離だからな。俺はもちろん坑道に残る予定だけどね! 多分カエデとリンド、三幼女は残るんじゃないかな?
そういえば話が終わったらリンドが、スマートフォンのような物を取り出した。エレノアも持ってたけどあれってなんだ?
と思ったので聞いてみたら『ご主人様の世界にあったスマートフォンの形を模した物です。ただ私たちにはタブレットがありますので、通話機能に特化した通信機とアリスが言っていました』との事だった。
にしても、通信機としてだったらガラケーみたいなものでもよかったんだけど、それしか知らなかったんだからしょうがないよね。他にもアニメやマンガには腕時計式の通信機とかあったりするけど、それにしてもよくタッチパネルを再現したもんだな。
さてさて、ツルハシを作らないといけないな。俺が作るよりは、カエデやリンドに作ってもらった方がいいか? DPで召喚したのに、アダマンコーティングでもすれば十分かな?
その事をカエデに聞いたらDPで! と即答されてしまった。今は時間を使いたく無いようで、すぐにでも鉱石を掘りに行きたいようだ。
妻たちが準備をしている間に、何処に入口を作るか小会議をしている。メンバーは俺とシェリル・イリア・ネルの四人だ。シェリルとネルは、やっぱり入口は頂上にあるのがいいと主張するのに対して、イリアはそこまで歩くのは大変だから街の近くでいいと主張している。
俺は今後の事を三人に説明すると、入口は街の近くにしようという話になった。でもせっかくだからシェリルとネルが言った山の上にも、何時か入口を用意するかな?
三人と一緒に戯れていたら、準備ができたとお呼びがかかった。お付きは一日毎半分のメンバーを入れ替える事になった。どの位の日数鉱山にこもっているか分からないので、ニ日で全員が参加できるように組んだようだ。
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