333 / 2,518
第333話 ドリアードの好物
しおりを挟む
「みんな、迷惑かけたね。体をマッサージしてくれていたのは、起きた時に強張らないようにって思っての事だよね? わざわざありがと」
お礼を言うと全員が揃って『ご主人様にもらったものを考えればこの程度は迷惑とも思いません』と返してきた。君たち、セリフを練習してたんじゃないの? と思うほどに声をそろえるのだからびっくりだよ。
さすがにマッサージをしてもらっていたとはいえ、六日間も寝たっきりで動いてなかったから、さすがに体の動き難さを感じるので少し体を動かす事にした。けど、あまり外で動くことを良しとしなかった妻たちから提案があった。
「温水プールならいいですよ、体への負担も少ないですし、私たちと一緒に泳ぐならですけど」
なんで温水プールなんだろ? まぁプールでも体を動かせるのはよかったので、温水プールへ向かおうとするが、俺は温水プールなんて作った覚えがないのでどうするのか聞いてみると、前にガルド様に頼んでダンジョン農園の一画に、温水プールを作ってもらっていたそうだ。なのでそこへ向かう事になった。
「へー結構でかいプール作ったんだな。ちょっと気になったんだけど、ここって硫黄のにおいしないか? 温泉でも近くにあるのか?」
「さすが温泉好きですね。温泉の熱を使った栽培も試していて、南国の食べ物なんかは、かなりいい物ができているそうですよ。特にフルーツ関係ですかね?どういった原理でよく育つのかは不明ですけど。
そこで使った温泉のあふれたものを、温水プールにつかわせてもらっているんです。初めから温水プールを作るならさすがにガルド様も、ご主人様に許可を取ったと思いますが、余った温泉を使って広い穴を掘って、プールっぽく加工しただけですからね」
「なるほど、だからここにプールを作ったのか。まぁ体を動かしたいから楽しみながら動かすぞ!」
プールの側に建てられていた更衣所で海パンに着替えてプールに向かう。いきなり飛び込むマナーの悪い事はしない。しっかりと準備体操をしてから入っていく。
知っているとは思うが温水プールとはいっても、お風呂みたいに温かいわけでは無い。この温水プールの設定温度はおよそ三十ニ度で一般的なものでも高い方の部類だ。
丁寧な事に温度が均一になるように流れるプール的な感じでプールが流れていたので楽しかった。ちなみにこの水の流れは、アリスとライムの魔道具開発コンビが作った自信作らしい。
まぁ一番よかったのは、みんなの水着姿だよな。年長組や姉御組に関しては裸を見ているが、やっぱりそれと水着とは違うのだよ! ただみんなに言えば普通に着てくれるだろうが、そういう事じゃないんだよね!
と、一人で頭の中で色々語っていた。
プールでニ時間ほど遊べたので、肉体的には何の問題もなさそうで良かった。後は、ダンジョンコアを壊して得た物が気になるところだけど、完全にランダムみたいでチビ神にも分からないってことだからな。悪い効果はないってことだし放置でも問題ないか。
「いやー楽しかった。温水プールだから時期選ばずにはいれるからいいね、地上にもプール作るか? 夏場は冷たく冬場は暖かいプールとかよさそうだな。娯楽になるしな!
アクアとガルドに眷属を貸してもらえば管理も楽そうだしな、今度検討してみよう! 目が覚めてからしっかり食べたけど、もうめっちゃお腹すいたわ。数日たべてなかったせいかな? 夕食までまだ時間あるし軽く食べれる物無かったかな」
プールサイドで妻たちがクレープを焼いて食べていたのを発見した! 俺も食べたい!
「チョコバナナクリーム一つ!」
「ご主人様、クレープを食べても大丈夫なのですか?」
「お腹も痛くないし、特に問題はなさそうだから食べれるよ! というかみんなが美味しそうに食べてるんだから、俺だって食べたいよ!」
俺の事を観察していたキリエが、渋々許可を出していた。俺の事を心配してくれるのは嬉しいんだけど、心配するなら美味しいそうなものは、俺のいない所で食ってくれ!
なんだろ?このバナナめっちゃ美味い!
「なぁなぁ、このバナナめっちゃ美味いんだけどなんなん?」
「今さっき話していた温泉を使った、南国のフルーツを育てる農園の食材ですよ。他にも南国フルーツ系はそのこの物を使っています。後イチゴは温泉と冷気を使って一年中生産できるようにしているみたいですよ。
そんなことしなくてもこのダンジョン農園ならおいしい物が育つのに、おいしい物を食べてもらいたいとの事で、食べ物にあった育成をしているみたいです」
俺の知らないところでみんな頑張ってるんだな。確かこの農園は、ドリアードの担当だったから何かお礼しないといけないな。
「帰りにドリアードたちに何かお礼をしたいけど、何か喜びそうなものって知らないか?」
妻たちは全員首をかしげてお互いの顔を見合っていた。誰も知らないみたいだな、どうすっか? 本人たちに聞いてみるか!
「シュウ君、本人たちに聞いてみればいいのではないですか?」
俺と同じことをミリーも考えていたようだ。でもな、いい大人が頬っぺたにクリーム付けてるなんてな。ぬぐってとってあげたクリームを口に運ぶと、ミリーが真っ赤な顔をしてこっちを見ていた。
猫耳かわいいな、今更だけど人間みたいに横に耳がついてないから頭の中の構造が気になるんだよな。実際の猫の頭を大きくして人間風味を足した感じなのだろうか?
「周りの娘達もうなづいているみたいだし、聞きに行ってみようか!」
ディストピアに住んでいるドリアードたちがよく集まっている広場に向かうと、四十人近くのドリアードたちがいた。こんなに召喚した覚えがないけどこれで全部か?
「ということで、ドリアードのみんな何か欲しい物ってない?」
「ご主人様、またその『酒粕で作った甘酒が欲しいです!』……ご主人様のその場のノリで質問した事に即答するとは!」
ピーチが若干わなわなしている。
「本当に甘酒でいいのか? もっといい物でもいいんだよ? みんなの貢献度を考えたらさ、甘酒なんて安い物じゃなくt『酒粕から造った甘酒がいいんです!』おぅ、分かった。シルキーたちが作ってるら、最高の日本酒の酒粕から甘酒を作ってもらうわ」
俺がそういうと、ドリアードたちは大歓声を上げた。そんなに好きなのか? シルキーたちに準備させよう。それと定期的に届けさせよう。どうせ贈呈用の日本酒を作っているんだから、使う用途の少ない酒粕がドリアードたちに喜ばれるなら全部上げてもいいだろう。
そういえば、ドリアードたちが米作ってるんだから自分たちに元に戻ってくるって事になるのか? とりあえずお願いしに行こう。
「という事でお願いしに来た!」
「だからご主人様、そのノr『大丈夫です!』スカーレットさんたちまで……ご主人様のノリに合わせてくるなんて」
ピーチが後ろにいる妻たちに肩をポンポンとたたかれている。最近このノリで付き合ってくれるメンバーが増えて嬉しいんだよね!
「で、どういった内容をお願いされるのでしょうか?」
「今、シルキーたちが主導で日本酒作ってるよね? そこで出た酒粕を甘酒にして、ドリアードたちに回してほしいんだけど大丈夫かな?」
「どの位でしょうか?」
「できる限り多くかな。ドリアードが俺たちの食事に貢献しているじゃん? そのお礼にって事で何がほしいか聞いたら、一も二もなくみんながほしいっていうので、ぜひ用意してあげたいなと思ったから、シルキーたちにお願いしに来たんだよ」
「そうなんですか、では調理や研究に使う分以外は全部甘酒に回す方向でいいですか?」
「そうするとどのくらいの甘酒ができるんだ?」
「そうですね。一トン程は現状で作れますね。後月に、五〇〇キログラム分はできるのではないでしょうか?」
「あー予想より多いな。毎月二〇〇キログラム程にしておこうかな? 一人あたり四キログラム程は飲めるから大丈夫かな?」
とりあえず今回の件はこれで問題ないだろう。
お礼を言うと全員が揃って『ご主人様にもらったものを考えればこの程度は迷惑とも思いません』と返してきた。君たち、セリフを練習してたんじゃないの? と思うほどに声をそろえるのだからびっくりだよ。
さすがにマッサージをしてもらっていたとはいえ、六日間も寝たっきりで動いてなかったから、さすがに体の動き難さを感じるので少し体を動かす事にした。けど、あまり外で動くことを良しとしなかった妻たちから提案があった。
「温水プールならいいですよ、体への負担も少ないですし、私たちと一緒に泳ぐならですけど」
なんで温水プールなんだろ? まぁプールでも体を動かせるのはよかったので、温水プールへ向かおうとするが、俺は温水プールなんて作った覚えがないのでどうするのか聞いてみると、前にガルド様に頼んでダンジョン農園の一画に、温水プールを作ってもらっていたそうだ。なのでそこへ向かう事になった。
「へー結構でかいプール作ったんだな。ちょっと気になったんだけど、ここって硫黄のにおいしないか? 温泉でも近くにあるのか?」
「さすが温泉好きですね。温泉の熱を使った栽培も試していて、南国の食べ物なんかは、かなりいい物ができているそうですよ。特にフルーツ関係ですかね?どういった原理でよく育つのかは不明ですけど。
そこで使った温泉のあふれたものを、温水プールにつかわせてもらっているんです。初めから温水プールを作るならさすがにガルド様も、ご主人様に許可を取ったと思いますが、余った温泉を使って広い穴を掘って、プールっぽく加工しただけですからね」
「なるほど、だからここにプールを作ったのか。まぁ体を動かしたいから楽しみながら動かすぞ!」
プールの側に建てられていた更衣所で海パンに着替えてプールに向かう。いきなり飛び込むマナーの悪い事はしない。しっかりと準備体操をしてから入っていく。
知っているとは思うが温水プールとはいっても、お風呂みたいに温かいわけでは無い。この温水プールの設定温度はおよそ三十ニ度で一般的なものでも高い方の部類だ。
丁寧な事に温度が均一になるように流れるプール的な感じでプールが流れていたので楽しかった。ちなみにこの水の流れは、アリスとライムの魔道具開発コンビが作った自信作らしい。
まぁ一番よかったのは、みんなの水着姿だよな。年長組や姉御組に関しては裸を見ているが、やっぱりそれと水着とは違うのだよ! ただみんなに言えば普通に着てくれるだろうが、そういう事じゃないんだよね!
と、一人で頭の中で色々語っていた。
プールでニ時間ほど遊べたので、肉体的には何の問題もなさそうで良かった。後は、ダンジョンコアを壊して得た物が気になるところだけど、完全にランダムみたいでチビ神にも分からないってことだからな。悪い効果はないってことだし放置でも問題ないか。
「いやー楽しかった。温水プールだから時期選ばずにはいれるからいいね、地上にもプール作るか? 夏場は冷たく冬場は暖かいプールとかよさそうだな。娯楽になるしな!
アクアとガルドに眷属を貸してもらえば管理も楽そうだしな、今度検討してみよう! 目が覚めてからしっかり食べたけど、もうめっちゃお腹すいたわ。数日たべてなかったせいかな? 夕食までまだ時間あるし軽く食べれる物無かったかな」
プールサイドで妻たちがクレープを焼いて食べていたのを発見した! 俺も食べたい!
「チョコバナナクリーム一つ!」
「ご主人様、クレープを食べても大丈夫なのですか?」
「お腹も痛くないし、特に問題はなさそうだから食べれるよ! というかみんなが美味しそうに食べてるんだから、俺だって食べたいよ!」
俺の事を観察していたキリエが、渋々許可を出していた。俺の事を心配してくれるのは嬉しいんだけど、心配するなら美味しいそうなものは、俺のいない所で食ってくれ!
なんだろ?このバナナめっちゃ美味い!
「なぁなぁ、このバナナめっちゃ美味いんだけどなんなん?」
「今さっき話していた温泉を使った、南国のフルーツを育てる農園の食材ですよ。他にも南国フルーツ系はそのこの物を使っています。後イチゴは温泉と冷気を使って一年中生産できるようにしているみたいですよ。
そんなことしなくてもこのダンジョン農園ならおいしい物が育つのに、おいしい物を食べてもらいたいとの事で、食べ物にあった育成をしているみたいです」
俺の知らないところでみんな頑張ってるんだな。確かこの農園は、ドリアードの担当だったから何かお礼しないといけないな。
「帰りにドリアードたちに何かお礼をしたいけど、何か喜びそうなものって知らないか?」
妻たちは全員首をかしげてお互いの顔を見合っていた。誰も知らないみたいだな、どうすっか? 本人たちに聞いてみるか!
「シュウ君、本人たちに聞いてみればいいのではないですか?」
俺と同じことをミリーも考えていたようだ。でもな、いい大人が頬っぺたにクリーム付けてるなんてな。ぬぐってとってあげたクリームを口に運ぶと、ミリーが真っ赤な顔をしてこっちを見ていた。
猫耳かわいいな、今更だけど人間みたいに横に耳がついてないから頭の中の構造が気になるんだよな。実際の猫の頭を大きくして人間風味を足した感じなのだろうか?
「周りの娘達もうなづいているみたいだし、聞きに行ってみようか!」
ディストピアに住んでいるドリアードたちがよく集まっている広場に向かうと、四十人近くのドリアードたちがいた。こんなに召喚した覚えがないけどこれで全部か?
「ということで、ドリアードのみんな何か欲しい物ってない?」
「ご主人様、またその『酒粕で作った甘酒が欲しいです!』……ご主人様のその場のノリで質問した事に即答するとは!」
ピーチが若干わなわなしている。
「本当に甘酒でいいのか? もっといい物でもいいんだよ? みんなの貢献度を考えたらさ、甘酒なんて安い物じゃなくt『酒粕から造った甘酒がいいんです!』おぅ、分かった。シルキーたちが作ってるら、最高の日本酒の酒粕から甘酒を作ってもらうわ」
俺がそういうと、ドリアードたちは大歓声を上げた。そんなに好きなのか? シルキーたちに準備させよう。それと定期的に届けさせよう。どうせ贈呈用の日本酒を作っているんだから、使う用途の少ない酒粕がドリアードたちに喜ばれるなら全部上げてもいいだろう。
そういえば、ドリアードたちが米作ってるんだから自分たちに元に戻ってくるって事になるのか? とりあえずお願いしに行こう。
「という事でお願いしに来た!」
「だからご主人様、そのノr『大丈夫です!』スカーレットさんたちまで……ご主人様のノリに合わせてくるなんて」
ピーチが後ろにいる妻たちに肩をポンポンとたたかれている。最近このノリで付き合ってくれるメンバーが増えて嬉しいんだよね!
「で、どういった内容をお願いされるのでしょうか?」
「今、シルキーたちが主導で日本酒作ってるよね? そこで出た酒粕を甘酒にして、ドリアードたちに回してほしいんだけど大丈夫かな?」
「どの位でしょうか?」
「できる限り多くかな。ドリアードが俺たちの食事に貢献しているじゃん? そのお礼にって事で何がほしいか聞いたら、一も二もなくみんながほしいっていうので、ぜひ用意してあげたいなと思ったから、シルキーたちにお願いしに来たんだよ」
「そうなんですか、では調理や研究に使う分以外は全部甘酒に回す方向でいいですか?」
「そうするとどのくらいの甘酒ができるんだ?」
「そうですね。一トン程は現状で作れますね。後月に、五〇〇キログラム分はできるのではないでしょうか?」
「あー予想より多いな。毎月二〇〇キログラム程にしておこうかな? 一人あたり四キログラム程は飲めるから大丈夫かな?」
とりあえず今回の件はこれで問題ないだろう。
0
お気に入りに追加
449
あなたにおすすめの小説
救国の大聖女は生まれ変わって【薬剤師】になりました ~聖女の力には限界があるけど、万能薬ならもっとたくさんの人を救えますよね?~
日之影ソラ
恋愛
千年前、大聖女として多くの人々を救った一人の女性がいた。国を蝕む病と一人で戦った彼女は、僅かニ十歳でその生涯を終えてしまう。その原因は、聖女の力を使い過ぎたこと。聖女の力には、使うことで自身の命を削るというリスクがあった。それを知ってからも、彼女は聖女としての使命を果たすべく、人々のために祈り続けた。そして、命が終わる瞬間、彼女は後悔した。もっと多くの人を救えたはずなのに……と。
そんな彼女は、ユリアとして千年後の世界で新たな生を受ける。今度こそ、より多くの人を救いたい。その一心で、彼女は薬剤師になった。万能薬を作ることで、かつて救えなかった人たちの笑顔を守ろうとした。
優しい王子に、元気で真面目な後輩。宮廷での環境にも恵まれ、一歩ずつ万能薬という目標に進んでいく。
しかし、新たな聖女が誕生してしまったことで、彼女の人生は大きく変化する。
鮮明な月
碧
BL
鮮明な月のようなあの人のことを、幼い頃からひたすらに思い続けていた。叶わないと知りながら、それでもただひたすらに密やかに思い続ける源川仁聖。叶わないのは当然だ、鮮明な月のようなあの人は、自分と同じ男性なのだから。
彼を思いながら、他の人間で代用し続ける矛盾に耐えきれなくなっていく。そんな時ふと鮮明な月のような彼に、手が届きそうな気がした。
第九章以降は鮮明な月の後日談
月のような彼に源川仁聖の手が届いてからの物語。
基本的にはエッチ多目だと思われます。
読む際にはご注意下さい。第九章以降は主人公達以外の他キャラ主体が元気なため誰が主人公やねんなところもあります。すみません。
転移魔法に失敗したら大変な事に巻き込まれたようです。
ミカヅキグマ
ファンタジー
魔導師のヴァージニアは転移魔法に失敗して見知らぬ島に来てしまった。
地図にも載っていないその島には何やら怪しげな遺跡がポツンと建っていた。ヴァージニアはただでさえ転移魔法の失敗で落ち込んでいるのに、うっかりその遺跡に閉じ込められてしまう。彼女が出口を探すために仕方なく遺跡の奥に進んで行くと、なんとそこには一人の幼い少年がいた。何故こんな所に少年が? 彼は一体何者なのだろうか?
ヴァージニアは少年の正体が世界を揺るがす出来事に発展するとは露程も思っていなかったのだった……。
※台詞が多めです。現在(2021年11月)投稿している辺りだと地の文が増えてきています。
※最終話の後に登場人物紹介がありますので、少しのネタバレならOKという方はどうぞご覧下さい。
ネタバレ
※ヴァージニア(主人公)が抱く疑問は地竜とキャサリンが登場すると解けていきます。(伏線回収)
さらにネタバレ
※何度もループしている世界の話ですが、主人公達は前の世界の記憶を持っていません。しかし違和感などは覚えています。(あんまりループ要素はないです)
さらにさらにネタバレ?
※少年の正体は早い段階で出てるじゃないかと思っている方……、それじゃないんです。別にあるんです。
没落した元名門貴族の令嬢は、馬鹿にしてきた人たちを見返すため王子の騎士を目指します!
日之影ソラ
ファンタジー
かつては騎士の名門と呼ばれたブレイブ公爵家は、代々王族の専属護衛を任されていた。
しかし数世代前から優秀な騎士が生まれず、ついに専属護衛の任を解かれてしまう。それ以降も目立った活躍はなく、貴族としての地位や立場は薄れて行く。
ブレイブ家の長女として生まれたミスティアは、才能がないながらも剣士として研鑽をつみ、騎士となった父の背中を見て育った。彼女は父を尊敬していたが、周囲の目は冷ややかであり、落ちぶれた騎士の一族と馬鹿にされてしまう。
そんなある日、父が戦場で命を落としてしまった。残されたのは母も病に倒れ、ついにはミスティア一人になってしまう。土地、お金、人、多くを失ってしまったミスティアは、亡き両親の想いを受け継ぎ、再びブレイブ家を最高の騎士の名家にするため、第一王子の護衛騎士になることを決意する。
こちらの作品の連載版です。
https://ncode.syosetu.com/n8177jc/
悪魔だと呼ばれる強面騎士団長様に勢いで結婚を申し込んでしまった私の結婚生活
束原ミヤコ
恋愛
ラーチェル・クリスタニアは、男運がない。
初恋の幼馴染みは、もう一人の幼馴染みと結婚をしてしまい、傷心のまま婚約をした相手は、結婚間近に浮気が発覚して破談になってしまった。
ある日の舞踏会で、ラーチェルは幼馴染みのナターシャに小馬鹿にされて、酒を飲み、ふらついてぶつかった相手に、勢いで結婚を申し込んだ。
それは悪魔の騎士団長と呼ばれる、オルフェレウス・レノクスだった。
優秀な姉の添え物でしかない私を必要としてくれたのは、優しい勇者様でした ~病弱だった少女は異世界で恩返しの旅に出る~
日之影ソラ
ファンタジー
前世では病弱で、生涯のほとんどを病室で過ごした少女がいた。彼女は死を迎える直前、神様に願った。
もしも来世があるのなら、今度は私が誰かを支えられるような人間になりたい。見知らぬ誰かの優しさが、病に苦しむ自分を支えてくれたように。
そして彼女は貴族の令嬢ミモザとして生まれ変わった。非凡な姉と比べられ、常に見下されながらも、自分にやれることを精一杯取り組み、他人を支えることに人生をかけた。
誰かのために生きたい。その想いに嘘はない。けれど……本当にこれでいいのか?
そんな疑問に答えをくれたのは、平和な時代に生まれた勇者様だった。
欲情しないと仰いましたので白い結婚でお願いします
ユユ
恋愛
他国の王太子の第三妃として望まれたはずが、
王太子からは拒絶されてしまった。
欲情しない?
ならば白い結婚で。
同伴公務も拒否します。
だけど王太子が何故か付き纏い出す。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる