290 / 2,518
第290話 特定
しおりを挟む
グリエルとガリア、老ドワーフ達が準備を進めてくれていたため、『壊血病に似た症状について』の会議が終わってからニ日後には準備が完了していた。
ただ準備している間に、あえて告知してからの調査をする方が効果的ではないか、という意見が出たため方向転換をすることになった。準備が終わってから全宿、飲食店に調査が三日後に入ることを告知した。
ただ告知するだけではなく、王国が関係している店には鬼人たちに陰ながら動きがないかを、監視してもらう事にしている。一応食料の搬入路になるジャルジャンと通じている地下通路の監視を、行うようにスプリガンの方達にお願いしている。
何処に原因があるか分からないので、監視できる部分は全部行う事にしたのだ。食料の流れなどを考えると宿や食料店で何かをしていると考えるより、食糧自体に何か細工をされて運ばれてきている可能性が高い、と判断したので地下通路の監視も行っているのだ。
ただ食糧自体に何かしらの細工をされているなら、王国内やジャルジャンあたりで細工されている可能性が高いけどな。
毒だったとしてもその毒を特定する方法が無いので、後手に回らざる負えないが何もしないよりはましだろう。念のためジャルジャンのフェピーの所を急襲して、情報を絞り出してきた。
今ディストピアの砦で起こっていることは把握していたようで、すんなりと話に応じてくれた。俺たちが調べた情報を渡してジャルジャンや王国内でも、壊血病のような症状を発症した人がいないかを聞いたり、ジャルジャンから王国の宿や食堂に食材を運んでいる商隊の情報を聞き出していた。
フェピーはまたディストピアとの交易が、できなくなる事を危惧しており非常に協力的だった。
フェピーの協力でわかったのは、食材を運んでいる商隊は今までジャルジャンでの取引をしたことが無かった新興の商隊だったという事、食材を中心に扱っているのに他の食材を中心に扱っている商隊に比べて明らかに羽振りがよかったという事が分かった。
この情報から考えられるのはディストピアで何かをするために新しく組まれた商隊で、食料の売買だけでなく別の所からも資金提供を受けている疑いがあるという事だ。
フェピーには突然襲撃して情報を集めてもらったので、その見返りとして大量の量産品の和紙を提供している。和紙に限ってはお金だけではどうにもならない商品であるため、外交のプレゼントでもかなり役立つアイテムである。
とりあえず鬼人たちからの報告では、告知してから三日間では特に動きがみられなかったとの事だ。ただ調理場で料理を行っている際に、何かしらの細工をしている可能性も否めないので要注意が必要だという事になった。
最悪の場合、毒であれば調味料などに仕込んで、本人たちが気付かないうちに協力されている場合だろう。宿や食堂の従業員に発症者が出ていないので、従業員も知っている可能性が高いと踏んではいるが油断は許されないだろう。
立ち入り調査当日。
砦の南から順々に調査をしていく事を当日公表して調査を開始する。基本的に宿も食堂も中心側にディストピアの直営店が多く、外側に行くにつれてディストピアの外の街から来た人間が経営している宿があるため、必然的に他の街のお店から調査が始まる。
普通の宿や食堂の状況を正確に把握しているわけでは無い俺は、カザマ商会からそこらへんに詳しい人材も召喚している。
帝国やヴローツマイン、疑いのある王国関係以外のお店はごく普通だった。むしろ評判やトラブルの有無で管理局に問題があると判断されると、営業権が取り消しされる可能性があるので、他の街に比べて質は高くなっているとの事だ。
儲けにも不自然なところはなく、真っ当な手段で経費を削減して儲けを確保しているのだから、商売人としてはいい人材が集まっているようだ。
その経費削減に一躍買っているのが、ディストピアの畑エリアや肉ダンジョンから得られる安価で美味しい食材のおかげだ。定価で販売するにはすこし見た目が悪い物を安く買って、調理の腕で補っていたりするのだ。
カザマ商会から召喚した経営に詳しい人材は、感心したようにうなづきながら見習う場所がたくさんある、としみじみ呟いていた。
日本でも規格外と呼ばれる商品にならない食材が、多く捨てられている現状を考えると利用できるのもは利用すべきだろう。
多少見た目が悪くても味は変わらないので、腕で何とかなるレベルなのだから工夫すれば値段を抑えて利益を上げることだってできるだろうとの事だ。なんかこれを聞いていると鉄〇ダッ〇ュの〇円〇堂を思い出した。
メインの目的の他にサブの目的として、ディストピア直営の店の状況を確認するというのを俺が勝手に作ったので、調査員はしっかりとその部分を調査してくれた。
やはり直営というだけあって質が高く保たれている所が多かった。高いといっても他の街から来た商売人たちと、同じ位のレベルなのだけどね。それでも店自体の質が高いので他の店より良く感じるのだろう。外から来た商人たちはお金に余裕があれば、迷いなくディストピア直営店を選ぶようだ。
ただ、三店舗ほど基準から外れている店があった。宿屋ニつと食堂一つにそれが見られたのだ。基準から外れているとはいっても、宿屋一つと食堂一つは良い意味で外れていたのだ。
食材や調理術、接客やサービスの質が高く、泊まった商人に言わせると各国の王のお膝下の高級店に匹敵するものがあるとの事だった。
ちなみに宿は砦で一番高級店という事で、壊血病に似た何かを発症した人たちのために貸しきりにした宿だった。泊まってた商人たちには悪いことしたな。次回だけじゃなくてニ回分の無料宿泊券を贈呈しておこう。
食堂の方は、シルキーたちに鍛えられたブラウニーの弟子にあたる、ディストピアから通っている母親たちのやっている食堂だ。家庭的な味なのに高級感あふれる食事を食べれるという事で、密かに人気になっていたらしい。
品質が基準以下だった宿は、店主がお金儲けの魅力に取りつかれて削ってはいけない経費をガリガリ削って、お金を稼いでいたようで評判がかなり悪かったとの事だ。もちろんその店主はクビにしている。
しかも店主はゼニス商会から派遣されていた人間だったらしく、調査に召喚された人たちに物理的にも精神的にもボコボコにされていた。
さて本命の発症があった店の調査だが、真っ黒だった。うまく隠してばれないと思っていたのだろうが俺たちには通じなかった。調味料のケースには不自然なものは見られなかったが、ケースの中身に今回の原因となった物が入っていたのだ。
不自然にならないように塩やコショウなどの調味料や香辛料のケースは複数用意されており、おそらく従業員に賄を作るように用意された場所のケース以外からその謎の物質が発見されたのだ。
なんでわかったのかといえば、疑ってかかっていたこともあり従魔たちの中で、鼻のいいクロとギンの他にニコにもついてきてもらい体に取り込んでもらっていたのだ。
その結果、調味料とは関係ない物質が検知され、複数の調味料や香辛料のケースから同じものが検知されたのだ。驚いたことに調味料以外にも食材からも同じ物質の臭い等が検知されたため、王国の人間達が関与している疑いが濃厚になった。
ただ発症した全部の店の調味料などのケースから発見されたわけでは無かった。発症した十五店舗中十一店舗が知らないうちに加担させられていた様だったのだ。その店舗の店主には、ディストピア産の食材に切り替えるように促しもし、受け入れられない場合は営業停止になる事を伝えるとあっさりと指示に従ってくれた。
相変わらず王国は糞だな! ひとまとめにするのは失礼かもしれないけどな。確実に関与していた四店舗の人間は全員拘束し、ツィード君謹製の奴隷の首輪をつけて確実に関与している人間を、あぶりだしてから情報を引き出すことにした。
ただ準備している間に、あえて告知してからの調査をする方が効果的ではないか、という意見が出たため方向転換をすることになった。準備が終わってから全宿、飲食店に調査が三日後に入ることを告知した。
ただ告知するだけではなく、王国が関係している店には鬼人たちに陰ながら動きがないかを、監視してもらう事にしている。一応食料の搬入路になるジャルジャンと通じている地下通路の監視を、行うようにスプリガンの方達にお願いしている。
何処に原因があるか分からないので、監視できる部分は全部行う事にしたのだ。食料の流れなどを考えると宿や食料店で何かをしていると考えるより、食糧自体に何か細工をされて運ばれてきている可能性が高い、と判断したので地下通路の監視も行っているのだ。
ただ食糧自体に何かしらの細工をされているなら、王国内やジャルジャンあたりで細工されている可能性が高いけどな。
毒だったとしてもその毒を特定する方法が無いので、後手に回らざる負えないが何もしないよりはましだろう。念のためジャルジャンのフェピーの所を急襲して、情報を絞り出してきた。
今ディストピアの砦で起こっていることは把握していたようで、すんなりと話に応じてくれた。俺たちが調べた情報を渡してジャルジャンや王国内でも、壊血病のような症状を発症した人がいないかを聞いたり、ジャルジャンから王国の宿や食堂に食材を運んでいる商隊の情報を聞き出していた。
フェピーはまたディストピアとの交易が、できなくなる事を危惧しており非常に協力的だった。
フェピーの協力でわかったのは、食材を運んでいる商隊は今までジャルジャンでの取引をしたことが無かった新興の商隊だったという事、食材を中心に扱っているのに他の食材を中心に扱っている商隊に比べて明らかに羽振りがよかったという事が分かった。
この情報から考えられるのはディストピアで何かをするために新しく組まれた商隊で、食料の売買だけでなく別の所からも資金提供を受けている疑いがあるという事だ。
フェピーには突然襲撃して情報を集めてもらったので、その見返りとして大量の量産品の和紙を提供している。和紙に限ってはお金だけではどうにもならない商品であるため、外交のプレゼントでもかなり役立つアイテムである。
とりあえず鬼人たちからの報告では、告知してから三日間では特に動きがみられなかったとの事だ。ただ調理場で料理を行っている際に、何かしらの細工をしている可能性も否めないので要注意が必要だという事になった。
最悪の場合、毒であれば調味料などに仕込んで、本人たちが気付かないうちに協力されている場合だろう。宿や食堂の従業員に発症者が出ていないので、従業員も知っている可能性が高いと踏んではいるが油断は許されないだろう。
立ち入り調査当日。
砦の南から順々に調査をしていく事を当日公表して調査を開始する。基本的に宿も食堂も中心側にディストピアの直営店が多く、外側に行くにつれてディストピアの外の街から来た人間が経営している宿があるため、必然的に他の街のお店から調査が始まる。
普通の宿や食堂の状況を正確に把握しているわけでは無い俺は、カザマ商会からそこらへんに詳しい人材も召喚している。
帝国やヴローツマイン、疑いのある王国関係以外のお店はごく普通だった。むしろ評判やトラブルの有無で管理局に問題があると判断されると、営業権が取り消しされる可能性があるので、他の街に比べて質は高くなっているとの事だ。
儲けにも不自然なところはなく、真っ当な手段で経費を削減して儲けを確保しているのだから、商売人としてはいい人材が集まっているようだ。
その経費削減に一躍買っているのが、ディストピアの畑エリアや肉ダンジョンから得られる安価で美味しい食材のおかげだ。定価で販売するにはすこし見た目が悪い物を安く買って、調理の腕で補っていたりするのだ。
カザマ商会から召喚した経営に詳しい人材は、感心したようにうなづきながら見習う場所がたくさんある、としみじみ呟いていた。
日本でも規格外と呼ばれる商品にならない食材が、多く捨てられている現状を考えると利用できるのもは利用すべきだろう。
多少見た目が悪くても味は変わらないので、腕で何とかなるレベルなのだから工夫すれば値段を抑えて利益を上げることだってできるだろうとの事だ。なんかこれを聞いていると鉄〇ダッ〇ュの〇円〇堂を思い出した。
メインの目的の他にサブの目的として、ディストピア直営の店の状況を確認するというのを俺が勝手に作ったので、調査員はしっかりとその部分を調査してくれた。
やはり直営というだけあって質が高く保たれている所が多かった。高いといっても他の街から来た商売人たちと、同じ位のレベルなのだけどね。それでも店自体の質が高いので他の店より良く感じるのだろう。外から来た商人たちはお金に余裕があれば、迷いなくディストピア直営店を選ぶようだ。
ただ、三店舗ほど基準から外れている店があった。宿屋ニつと食堂一つにそれが見られたのだ。基準から外れているとはいっても、宿屋一つと食堂一つは良い意味で外れていたのだ。
食材や調理術、接客やサービスの質が高く、泊まった商人に言わせると各国の王のお膝下の高級店に匹敵するものがあるとの事だった。
ちなみに宿は砦で一番高級店という事で、壊血病に似た何かを発症した人たちのために貸しきりにした宿だった。泊まってた商人たちには悪いことしたな。次回だけじゃなくてニ回分の無料宿泊券を贈呈しておこう。
食堂の方は、シルキーたちに鍛えられたブラウニーの弟子にあたる、ディストピアから通っている母親たちのやっている食堂だ。家庭的な味なのに高級感あふれる食事を食べれるという事で、密かに人気になっていたらしい。
品質が基準以下だった宿は、店主がお金儲けの魅力に取りつかれて削ってはいけない経費をガリガリ削って、お金を稼いでいたようで評判がかなり悪かったとの事だ。もちろんその店主はクビにしている。
しかも店主はゼニス商会から派遣されていた人間だったらしく、調査に召喚された人たちに物理的にも精神的にもボコボコにされていた。
さて本命の発症があった店の調査だが、真っ黒だった。うまく隠してばれないと思っていたのだろうが俺たちには通じなかった。調味料のケースには不自然なものは見られなかったが、ケースの中身に今回の原因となった物が入っていたのだ。
不自然にならないように塩やコショウなどの調味料や香辛料のケースは複数用意されており、おそらく従業員に賄を作るように用意された場所のケース以外からその謎の物質が発見されたのだ。
なんでわかったのかといえば、疑ってかかっていたこともあり従魔たちの中で、鼻のいいクロとギンの他にニコにもついてきてもらい体に取り込んでもらっていたのだ。
その結果、調味料とは関係ない物質が検知され、複数の調味料や香辛料のケースから同じものが検知されたのだ。驚いたことに調味料以外にも食材からも同じ物質の臭い等が検知されたため、王国の人間達が関与している疑いが濃厚になった。
ただ発症した全部の店の調味料などのケースから発見されたわけでは無かった。発症した十五店舗中十一店舗が知らないうちに加担させられていた様だったのだ。その店舗の店主には、ディストピア産の食材に切り替えるように促しもし、受け入れられない場合は営業停止になる事を伝えるとあっさりと指示に従ってくれた。
相変わらず王国は糞だな! ひとまとめにするのは失礼かもしれないけどな。確実に関与していた四店舗の人間は全員拘束し、ツィード君謹製の奴隷の首輪をつけて確実に関与している人間を、あぶりだしてから情報を引き出すことにした。
0
お気に入りに追加
459
あなたにおすすめの小説
サバイバル能力に全振りした男の半端仙人道
コアラ太
ファンタジー
年齢(3000歳)特技(逃げ足)趣味(採取)。半仙人やってます。
主人公は都会の生活に疲れて脱サラし、山暮らしを始めた。
こじんまりとした生活の中で、自然に触れていくと、瞑想にハマり始める。
そんなある日、森の中で見知らぬ老人から声をかけられたことがきっかけとなり、その老人に弟子入りすることになった。
修行する中で、仙人の道へ足を踏み入れるが、師匠から仙人にはなれないと言われてしまった。それでも良いやと気楽に修行を続け、正式な仙人にはなれずとも。足掛け程度は認められることになる。
それから何年も何年も何年も過ぎ、いつものように没頭していた瞑想を終えて目開けると、視界に映るのは密林。仕方なく周辺を探索していると、二足歩行の獣に捕まってしまう。言葉の通じないモフモフ達の言語から覚えなければ……。
不死になれなかった半端な仙人が起こす珍道中。
記憶力の無い男が、日記を探して旅をする。
メサメサメサ
メサ メサ
メサ メサ
メサ メサ
メサメサメサメサメサ
メ サ メ サ サ
メ サ メ サ サ サ
メ サ メ サ ササ
他サイトにも掲載しています。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる