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第218話 つながれた地下通路
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あれから半月が過ぎ地下通路の出入り口となる砦が完成した。もちろんディストピア側とグレッグ側の両方だ。ヴローツマイン側はもうすでに街の中にあるので、通路の出口を調整するだけでよかった。グレッグ側は俺の領土になったので自由な位置に作ることができた。
一応帝国のちょっかいを考えるとグレッグを間に挟む方が便利なので、樹海へはいって二〇〇メートル程の場所を一部切り開いて出入り口の砦をおったてた、そこまで大きくはないが五十人程は常駐できる規模の砦にしてある。
樹海から入口までは馬車が四台並んで走らせることができる道を塀で囲った。砦への出入り口は一ヵ所にして、他の場所から入れないように塀も高くして堀を作って水を流す。
そこに痺れ毒のあるスライムを放り込んでおいた。これは最近召喚できるようになったランクC以上だろう魔物だ。戦闘能力だけだとEランク冒険者でも倒せるのだが、特殊能力の痺れ毒が厄介なためかなり上位のランクになるらしい。
砦の整理を進めているとディストピア側の出入り口の頂上に、移住してきたワイバーンが住み着いた。そのワイバーンも主人のミリーの領地だと思い、グレッグ側に飛んでいくことが分かったため、慌ててグレッグ側の砦にもワイバーンの巣を作った。
なんていうかね。ワイバーンが飛んでくる光景ってすごい迫力だね。翼を広げると十メートル以上ある大型の飛行物が着地するんだからな。
このワイバーンがグレッグからも見えるため一時騒然となったが、領主のテイムしたワイバーンだという事がわかったら、前領主と前商会長を軽くあしらったあの領主なら何でもありか? という感じで騒然とした空気が霧散したとの事だ。
まだディストピアからのというか、俺の商会の馬車以外は通行許可は出していないので、通行できるのは俺たちだけなんだよな。
それに今はディストピアに来たところで俺の商会以外は、赤字になってしまうのでまだ呼び込む予定はないのだ。なにせディストピア側の砦で何も販売していないので買う事もできないし、販売するにしても今の所買取りもしていないので行くだけ無駄なのだ。
とりあえず今回持参したのは、量産型の削りカスから作った和紙と肉類の燻製やベーコン、ハム等と魚類の干物等、各種調味料(植物ダンジョンと畑からとれた物)を持ってきている。収納の腕輪なしの馬車でのみの運搬だ、といっても俺たちの特注馬車だけどな。
うちの商会、っていうのもあれなので暫定的にカザマ商会という名前になっている。そこでディストピアからの商品が入荷したと大々的に宣伝した所、住民が押しかけてあれやこれやの争奪戦が始まった。
中には盗みを働いた者もおり、暗部としてきていた鬼人に取り押さえられ奴隷にされていた。一回目でと思ったがどうやら常習犯だったらしく、帝国に売り飛ばされたようだ。まぁ自業自得だからどうでもいいか。
気持ち高めの値段設定をしていたがそれでも、味の変化や珍しいお肉という事で飛ぶように売れた。他の商会や文官たちは和紙に飛びついてこぞって買っていった。
羊皮紙も結構な値段なのでその値段に合わせて販売したら、殴り合いの乱闘が起きそうなほど白熱した。テレビでネタにされるような、バーゲンセールのおばちゃんたち的なノリだった。
調味料は安めのコショウは塩と一緒に一般家庭の人達に人気があり、その他に持ってきた畑で試験的に作っていた、オールスパイス、ナツメグ、メース、ガーリック、クローブ、唐辛子等はちょっと高級な食堂や宿のシェフに買われていった。
調味料はやはり売れたな、味の変化がほしいんだろうな。少量なら出回っているようだが、それは個人レベルで研究してた人がこっそり食べているだけなのだ。
食に飢えてるのに開発が進んでないのはなんでだろうな? 召喚には植物としての項目にはあったが、調味料などの欄としては出て来てないから、認知されていないってことなんだよな。誰がその判断をしているか気になるところだけどな!
しばらくは調味料と和紙を中心に持ってくるか。コショウならダンジョンで生産されてるから、ディストピアだけだとすぐ飽和してしまうから売りに出して、ディストピアの砦に来る商人が増えるのではないかという計画だ。
正直買いに来る商人が増えたら、グレッグにあるカザマ商会いらないよな? すみわけすればいいかな? お肉や魚の燻製や干物などの加工品を中心にしようか? 調味料の方が利益率でかそうだけどな。
まぁ赤字にならなければいいか、和紙系は独占販売したいからディストピアに行っても、割高になるような値段設定にすればいいか? そこらへんはグリエルとガリアに調整してもらおう。
商会の事務の人たちに今日の売り上げと、種類による売りきれ時間をまとめてもらい提出してもらおうとしたところ、表という概念がなかったらしく娘たちに教わって仕事の意欲に火が付いたようにまとめてくれた。
今までどうやって売り上げとか計上してたんだ? 税金だって納めなきゃいけないのにな……一日毎の売り上げとかで、まとめてたりしたのだろうか? これだと脱税し放題じゃんか!
領主代行してくれてる人たちに商人ギルドに問い合わせてもらって、帳簿のつけ方を教えてもらうか。余計に税金払わされてる人たちもいるかもしれないしな。手配しておこう。
売れることはわかったので今度は、ジャルジャンへの地下通路も整備するか。警備のメンバーに関しては、リンドが準備してくれていたメンバー一五〇人程をシフト制で二十から三十人ずつに分けてリビングアーマーと一緒に守ってもらおう。
あ! 誰か検査する人も置いておかないとまずいか。一応全員に真実の瞳を使って犯罪の称号がある人はお断りして、申告にない荷物を持ち込もうとした場合もお断りという事にするか?
細かい事はグリエルとガリアに頑張ってもらおう! 優秀な人材がいてよかったけどもうちょい人がほしいね。どっかからヘッドハンティングしてこようかな?
砦の造りは統一して使いやすいようにしておこう。後は、場所も同じように樹海の中を整地して作っている。ジャルジャンに来ていた時の家を少し改装して、商店として使えるようにしようか? とりあえずフェピーに報告しておこう。
ジャルジャンでもグレッグと同じような争奪戦が起きていた。フェピーに和紙を融通するように言われたが、どこかを優遇するもりは無いと突っぱねたら、しょぼくれてたのが印象的だった。
一応帝国のちょっかいを考えるとグレッグを間に挟む方が便利なので、樹海へはいって二〇〇メートル程の場所を一部切り開いて出入り口の砦をおったてた、そこまで大きくはないが五十人程は常駐できる規模の砦にしてある。
樹海から入口までは馬車が四台並んで走らせることができる道を塀で囲った。砦への出入り口は一ヵ所にして、他の場所から入れないように塀も高くして堀を作って水を流す。
そこに痺れ毒のあるスライムを放り込んでおいた。これは最近召喚できるようになったランクC以上だろう魔物だ。戦闘能力だけだとEランク冒険者でも倒せるのだが、特殊能力の痺れ毒が厄介なためかなり上位のランクになるらしい。
砦の整理を進めているとディストピア側の出入り口の頂上に、移住してきたワイバーンが住み着いた。そのワイバーンも主人のミリーの領地だと思い、グレッグ側に飛んでいくことが分かったため、慌ててグレッグ側の砦にもワイバーンの巣を作った。
なんていうかね。ワイバーンが飛んでくる光景ってすごい迫力だね。翼を広げると十メートル以上ある大型の飛行物が着地するんだからな。
このワイバーンがグレッグからも見えるため一時騒然となったが、領主のテイムしたワイバーンだという事がわかったら、前領主と前商会長を軽くあしらったあの領主なら何でもありか? という感じで騒然とした空気が霧散したとの事だ。
まだディストピアからのというか、俺の商会の馬車以外は通行許可は出していないので、通行できるのは俺たちだけなんだよな。
それに今はディストピアに来たところで俺の商会以外は、赤字になってしまうのでまだ呼び込む予定はないのだ。なにせディストピア側の砦で何も販売していないので買う事もできないし、販売するにしても今の所買取りもしていないので行くだけ無駄なのだ。
とりあえず今回持参したのは、量産型の削りカスから作った和紙と肉類の燻製やベーコン、ハム等と魚類の干物等、各種調味料(植物ダンジョンと畑からとれた物)を持ってきている。収納の腕輪なしの馬車でのみの運搬だ、といっても俺たちの特注馬車だけどな。
うちの商会、っていうのもあれなので暫定的にカザマ商会という名前になっている。そこでディストピアからの商品が入荷したと大々的に宣伝した所、住民が押しかけてあれやこれやの争奪戦が始まった。
中には盗みを働いた者もおり、暗部としてきていた鬼人に取り押さえられ奴隷にされていた。一回目でと思ったがどうやら常習犯だったらしく、帝国に売り飛ばされたようだ。まぁ自業自得だからどうでもいいか。
気持ち高めの値段設定をしていたがそれでも、味の変化や珍しいお肉という事で飛ぶように売れた。他の商会や文官たちは和紙に飛びついてこぞって買っていった。
羊皮紙も結構な値段なのでその値段に合わせて販売したら、殴り合いの乱闘が起きそうなほど白熱した。テレビでネタにされるような、バーゲンセールのおばちゃんたち的なノリだった。
調味料は安めのコショウは塩と一緒に一般家庭の人達に人気があり、その他に持ってきた畑で試験的に作っていた、オールスパイス、ナツメグ、メース、ガーリック、クローブ、唐辛子等はちょっと高級な食堂や宿のシェフに買われていった。
調味料はやはり売れたな、味の変化がほしいんだろうな。少量なら出回っているようだが、それは個人レベルで研究してた人がこっそり食べているだけなのだ。
食に飢えてるのに開発が進んでないのはなんでだろうな? 召喚には植物としての項目にはあったが、調味料などの欄としては出て来てないから、認知されていないってことなんだよな。誰がその判断をしているか気になるところだけどな!
しばらくは調味料と和紙を中心に持ってくるか。コショウならダンジョンで生産されてるから、ディストピアだけだとすぐ飽和してしまうから売りに出して、ディストピアの砦に来る商人が増えるのではないかという計画だ。
正直買いに来る商人が増えたら、グレッグにあるカザマ商会いらないよな? すみわけすればいいかな? お肉や魚の燻製や干物などの加工品を中心にしようか? 調味料の方が利益率でかそうだけどな。
まぁ赤字にならなければいいか、和紙系は独占販売したいからディストピアに行っても、割高になるような値段設定にすればいいか? そこらへんはグリエルとガリアに調整してもらおう。
商会の事務の人たちに今日の売り上げと、種類による売りきれ時間をまとめてもらい提出してもらおうとしたところ、表という概念がなかったらしく娘たちに教わって仕事の意欲に火が付いたようにまとめてくれた。
今までどうやって売り上げとか計上してたんだ? 税金だって納めなきゃいけないのにな……一日毎の売り上げとかで、まとめてたりしたのだろうか? これだと脱税し放題じゃんか!
領主代行してくれてる人たちに商人ギルドに問い合わせてもらって、帳簿のつけ方を教えてもらうか。余計に税金払わされてる人たちもいるかもしれないしな。手配しておこう。
売れることはわかったので今度は、ジャルジャンへの地下通路も整備するか。警備のメンバーに関しては、リンドが準備してくれていたメンバー一五〇人程をシフト制で二十から三十人ずつに分けてリビングアーマーと一緒に守ってもらおう。
あ! 誰か検査する人も置いておかないとまずいか。一応全員に真実の瞳を使って犯罪の称号がある人はお断りして、申告にない荷物を持ち込もうとした場合もお断りという事にするか?
細かい事はグリエルとガリアに頑張ってもらおう! 優秀な人材がいてよかったけどもうちょい人がほしいね。どっかからヘッドハンティングしてこようかな?
砦の造りは統一して使いやすいようにしておこう。後は、場所も同じように樹海の中を整地して作っている。ジャルジャンに来ていた時の家を少し改装して、商店として使えるようにしようか? とりあえずフェピーに報告しておこう。
ジャルジャンでもグレッグと同じような争奪戦が起きていた。フェピーに和紙を融通するように言われたが、どこかを優遇するもりは無いと突っぱねたら、しょぼくれてたのが印象的だった。
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